ひょうきちの疑問

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ヨーロッパの借り物文化

2018-04-15 00:29:12 | 歴史

日曜日

古代ローマ帝国は西から東に移動し、東ローマ帝国が中心となった。
それと同じように、古代中国の周王室も西から東に移動し、東周となった。
しかし春秋戦国時代には周王室は権威だけのものとなり、戦国の七雄の中から、最終的に秦の始皇帝が現れ、それによって中国は再統一され、周はその役割を終え滅んでいく。
生き残った東ローマ帝国も、新たに侵入したゲルマン人の国々に取り囲まれ、その中からフランク王国が発展していく中で、東ローマ帝国は滅んでいく。

中国が自分の力で儒教や道教を生み出したのに比べ、このフランク王国は自分の力では何も生み出していない。フランク王国はローマ教会の力を借りて神聖ローマ帝国となっていくが、フランク王国がキリスト教を生み出したわけではない。キリスト教はゲルマン人にとってはあくまでも異文化である。
さらに言えば、キリスト教はローマ帝国のローマ人に取ってさえ異文化であった。
キリスト教はローマ帝国で生み出されたものではない。ローマ人にとってはオリエントで発生した異教であった。
この異教を借りて力を蓄えたのが、近代ヨーロッパである。
キリスト教はヨーロッパ人にとっては借り物に過ぎなかった。
だからどうにでも変更できた。
キリスト教が時として怪物のような力を持つのは、ヨーロッパに本当の意味でのキリスト教文化が根付いていないからではないか。