アナザースカイ エジプト

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4.モニア 娘のJICAレポート

2017年01月13日 | 日記

09/30/2012

私には年の離れた親友がいます。彼女と初めて会ったのは、今から5年前。

彼女がまだ小学生だった頃です。

          

                        

大好きで尊敬するエジプト人女性の娘さんで、私の住んでいたマンションの隣のマンションに住んでいました。

彼女は私の大親友で、私のアラビア語の先生でもありました。

もし彼女がいなかったら、私はアラビア語を話せるようにはならなかったと思います。

エジプトに来たばかりの頃、アラビア語が全く話せず毎日撃沈していた私に、

根気よく24時間体制でアラビア語を教えてくれたのがモニアでした。

             


モニアのお母さんは、日本語の観光ガイドとしてばりばり働く素敵な女性で、ほぼ独学で習得したという彼女の日本語は、とても自然で美しい。

いつも「ご飯を一緒に食べよう!」と電話をくれて、私は遠慮もしないで毎日モニアの家にお邪魔していました。

モニアのお姉ちゃんや従姉妹たちと一緒に、買い物や映画に連れて行ってくれたり、

女子だけのリラックスした楽しい時間をいつも過ごさせてくれました。

                         

                    

モニアは、バービーや折り紙で遊んだり、ベリーダンスを教えてもらったりの遊びの中で、

会話に出てきた新しい単語を私がノートに書くのをじっと待ち、意味を正確に理解するまで、妥協せずあらゆる方法で根気強く教えてくれました。

モニアのお姉ちゃんや友達と喋っている時も、私に分かるように通訳し、面倒がらずにいつも勉強に付き合ってくれました。

私もそんなモニアの気持ちを無駄にしたくなくて、習ったことは必ずその日のうちに頭に叩き込んだり、

辞書を一冊暗記したりと、今までにないくらい必死に毎日勉強しました。

                 

 

小さいのに思いやりがあって人の気持ちを汲み取ることの出来る子で、

言葉がなかなか通じないながらも、モニアの友達との悩みを聞いたり、

離れて暮らすモニアのお父さんの話を聞いたり、本当に沢山の時間を二人で過ごしました。

                       


前回の帰国前日は、モニアのお母さんの提案で、

私がエジプトに着いた日と同じように、朝ご飯とお昼ご飯を家族みんなで一緒に食べました。

でもやっぱり帰る時に二人で大泣きしてしまい、きちんとお別れが出来ませんでした。

2年間過ごした愛するエジプトに再び戻ることが出来るのも、

モニアに再会出来るのも、遠い先のことだとこの時は思っていたからです。

                       


帰国する日の朝、名残の尽きない私たちは、モニアが学校に行く前にもう一度会うことにしました。

朝7時にスクールバスが迎えに来るので、私たちは6時半にマンションの下で待ち合わせをし、ベンチに座って少し話をしました。

お揃いで持っていようと思って前日の夜買った、二人の名前の入ったミサンガを渡し、

学校に行く前だったので、笑顔でお別れをする努力をしました。

                                                                 


3月にエジプトに派遣され再会したモニアは、身長も高くなり、美しく成長していました。

今回もまた、私のアラビア語のノートにいっぱい言葉が増えていくといいな。

そしていつか、モニアがもう少し大きくなったら、

今度はモニアが日本に来て、私の家に泊まって夜遅くまで色んなこと話したり、

観光や買い物に行ったり、エジプトでの友情のお返しをするのが私の夢です。

                              

 

 


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