アナザースカイ エジプト

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3.名トリオ目指して 娘のJICAレポート

2017年01月11日 | 日記

 

10/22/2012

エジプトの人は約束の時間を守らないとか、時間にルーズだという話をよく聞きますが、

日本にも色々な性格の人がいるように、エジプトの人たちもみんながみんな時間にルーズなわけではありません。

少なくとも私の友人にそういう人はいないと思っています。

特に日本語観光ガイドの友人たちは、職業柄時間にはとてもきっちりしています。

私の職場には、同じチームで仕事をしている仲間がいます。


                       

チームリーダーで事務所の姉御的存在・38歳4児の母モナと、31歳冗談大好き、真っ直ぐで熱い心を持つ男性・バドルです。

主に私たち3人で女性支援活動を行っているのですが、最初、このバドルとどうしても気が合わないことがありました。

このままじゃお互いいけないなと思いながら、少しづつ、真面目な話や日常生活の話、くだらない冗談を言い合ったり、出来るだけ沢山会話をするようにしました。

活動が始まり、毎日顔を合わすようになって半年。

今はバドルの仕事に対しての悩みや目標も分かって、考え方に共通点が多いことも分かり、ノリの合うとてもいい相棒です。


バドルも、すごく時間にきっちりした人。

先日、カイロから列車で2時間程のアレキサンドリアへ3人で出張へ行った時のこと。

私たちは朝8時の列車を予約していました。

バドルは朝5時に、支度に時間のかかる女性陣・モナと私に

モーニングコールをくれました。

                            

私は二人との待ち合わせ時間より随分前に駅に着いてしまったのに、

バドルはもう駅にいて、予約していた列車をチェック中。

                      

ところが、モナが駅へ来る途中渋滞にはまってしまいました。

ひやひやしながら列車の窓から顔を出し応援する私とバドル、猛ダッシュでプラットホームに向かうモナ。

しかしモナがプラットホームに辿り着いた瞬間、無情にも列車の扉は閉まってしまうというギャグチックな出来事が!

珍道中のスタートでした。

(その後モナも運良く次の列車に乗れたので、無事にアレキサンドリアでの仕事も終わりました。)

                


                     

 

その数日後、カイロ市内で活動する先輩隊員の施設へ3人で訪問するセッティングをしました。

聴覚障害者の人たちが働くこの施設で、先輩隊員は商品のデザインなどの技術指導をしています。

温かみのある可愛い商品ばかりで、エジプトに住む日本人にも大人気。

私は先輩の作った商品を私の事務所に置きたいという目的の他に、先輩の仕事の細かさを二人に見て欲しかったのです。

         

先輩にアポを取り、3人で待ち合わせ時間と場所を決める際、私はふと出張のあの出来事を思い出し、こっそりバドルを呼び出しました。

モナが遅刻するかもしれないということを見込んで、早めの集合時間にすることを提案しようと思ったのです。

さて何て切り出せばいいかなーと思っていると、バドルは「千明が何言いたいか分かるよ~!」と一言。

私が考えていることを彼はお見通しでした。

結局二人で相談し、先輩隊員との待ち合わせより少し早く3人で集合することにしました。

                           

当日、集合場所に私が向かっていると、時間ぴったりにモナから「着いたよー!」と電話が。

疑ってごめん、モナ。

たまたま今まで何か事情があって遅れがちだったのか、私の先輩との約束だからきちんと時間通りに来てくれたのか、

どちらかは分からないしとても些細な出来事かもしれないけれど、私はすごく嬉しかった。

バドルが同じこと考えてたということも嬉しかった。息が合ってきたのかな。

やっぱりよく言われる「エジプト時間」なんて、私の周りには存在しません。

 

                       

どうしても一日中職場でアラビア語で会話をしていると、分からないこともあるし伝えることに疲れてしまうこともあるけれど、

せっかく巡り合った3人、毎日顔合わせて一緒にいる時間が長いのだから、色んなこと話して抜群のチームワークで仕事が出来たら素敵だなと今は思います。

 


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