カルナックは、まるで長い歴史劇のようだ。
第一幕は、羊頭のスフィンクスの出迎えから始まる。
スフィンクスに導かれるように、巨大な塔門へ入っていくと、景色が一変。
第二幕へ移る。
私たちは、巨大なパピルスが生い茂る森の中に迷い込む。
周りを数えきれないほどのヒエログリフが、凄まじい勢いで飛び交い、
それらが理解不能な古代エジプト語でいっせいに話しかけてくる。
あまりの騒々しさに、耳をふさぐと突然インスピレーションが閃き、私たちは理解する。
ファラオたちの人生を。
第三幕。
トトメス1世の苦悩、ハトシェプストの努力、ラムセス2世の自慢話…
その話は延々2000年にも及ぶ。
その途方も無く長い時間、ファラオたちはカルナックを増改築し続けた。
アメン・ラーの加護と自分の権力を見せつけるために。
第四幕。
ファラオたちから逃れて、聖なる池にたどり着く。
そこで、身を清める神官と出会う。
アク・エン・アテン(アメンへテプ4世)という1人の反逆者の話を聞く。
アメン・ラーを否定したと、ひどく憤慨していたが、すぐに権力は神官の手に戻ったと満足そうに笑った。
そして物語は終幕へ。
聖なる池を少し行くと、巨大なスカラベが現れる。
そのスカラベの周りを7回まわると願いが叶うといわれている。
国境、民族を越えた人々が願いを込めて回り続けている。
その願いとは、一体何なのだろう。
ここで、この歴史劇は幕となる。
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ところで「スカラベ」
このブログにもたまに登場し、
人生ゲームのお土産アイテムにもあるのですが
何者なのですか?
スカラベの正体はファーブル昆虫記などに出てくる「ふんころがし」です。
なぜ「ふんころがし」が護符になったかというと、古代エジプトの宗教は太陽神が大切な神様として崇められていました。
「ふんころがし」がふんを転がす様が、太陽を押し頂いているように見えたのが、護符になった理由だと思われます。
他にも護符はいろいろありますが、現在はペンダントトップになったりアクセサリーになったりしています。
今度お見せしますね♪