いよいよ「可愛いイレーヌ」来るね来るねと、春休みから部屋のあちこちにイレーヌを飾ってましたが、孫ちゃん達は気づいたかしら? うかうかしてたら、もう会えなくなるからと、金・土曜日の夜だけ特典のポスターと梅が枝餅券配布に引かれて、雷音轟く、大雨警報発令中の大宰府に出かけました。 なんと、博物館の中は、人でいっぱい。
8歳のイレーヌ。パリ在住の裕福なユダヤ人銀行家一家の少女の肖像画。(ルノアール39歳。1880年作)
美しいイレーヌのその後は、19歳で銀行家と結婚。長男・長女が生まれている。30歳で離婚。長男は第1次世界大戦で戦死。イレーヌの妹、娘・孫は、第2次世界大戦中、ユダヤ人強制収容所で亡くなっています。
(1939年、ドイツのポーランド侵攻で始まった第2次世界大戦。ヒットラーの美術館構想でナチスが欧州各地で美術品を略奪)
イタリアの伯爵と再婚しイタリア国籍になったイレーヌ。20年後には離婚。1963年91歳での死去。
ドイツから戦後1946年にパリに絵画は返却。その3年後、ビュールレ(ドイツ国籍からスイス国籍に変え、戦中は武器販売で富を築いた1890-1956)が、絵画「イレーヌ」取得。
ビュールレが自らが話していた(博物館の動画)、資金と労力をかけた私的コレクション美術館は、2008年の盗難事件により2015年に閉鎖。そのおかげで各国を回り、日本でもイレーヌに会えたんだね。2020年には、全てがチューリヒ美術館に寄贈移管予定とか・・。
モネの「睡蓮の池・緑の反映」観ました。 みんな写真撮ってたよ。
大勢の人でしたので、ゆっくりと眺める余裕は、ありませんでしたが、伊集院静の「睡蓮の雨」を思い出しながら観ました。
大装飾画って、日頃見る風景額画とは 全く違う雰囲気なんですね・・。
小雨の大宰府天満宮は、人影まばら。木々が 雨に濡れて美しかった。
バラに負けまいと、雨の中まだ咲くハイビスカス。 家の中では、蘭が優雅に開きました。