朱の徒然

変形性股関節症の76歳

映画 「植物図鑑」 運命の恋、ひろいました

2016年06月07日 | 日記

 もう もう、とっても 素敵な映画でした!

                         

 原作・有川浩(女性)の「阪急電車」を観ていましたので、そんなに期待してはいませんでしたが、ファンの岩ちゃんを見に、チョコレートとお茶を持って、朝9時からの空いてる上映時間にしました。

 2時間10分の上映は、素晴らしかった!ちっとも長く感じられず 楽しかった!

 主演の高畑充希の、大きな黒い瞳が 可愛くって美しく 表情も自然で 良かったあ!

 街の人たちを羨ましがる始まり。楽しそうな人。夢に溢れている人。そうでないのが私と・・。何故?と分かり易く思わせてくれました。

 母親が再婚したので 帰る家を持たない孤独な一人ぼっちの主人公さやか。8月15日生まれの23歳。懸命に生きているOLの地道な暮らしの中に迷い込んできた男の子。 二人っきりの純愛。 いいね、いいね。 ステキ ステキ! 

 ラストも、二人は結婚しても、さやかは、OLとして働き、「弁当は夫が作ってくれるんですよ!」と、言える強さを持った地に足着いた真っ直ぐさに溢れていました。嬉しくなりました。

 東京の下町の商店街と電車道(高円寺?)と、野草のある河原。  大都会で真面目に堅実に生きてきて、ご褒美に王子様と巡り合った幸せな女の子のお話でした。(高畑充希は、きっと 大竹しのぶのような 腹の据わった落ち着いた女優になるねと思わせる魅力がありました)

 

 がんちゃん? ん、良かったよ! 「心が素直に、過去の自分と向き合い、自分の進む道を見つけた雑草好きな男」って 終盤のパーティーの挨拶場面で言ってたよ。その通り・・。あのパーティーの場面のエキストラになりたかったわ。 

 この映画の中で、岩ちゃんが一番素敵だったのは、布団の中で、ニッコリかな?カーワイイ! 岩ちゃんの素直な真っ直ぐさと、さやかのしっかり者加減が すごくマッチした映画でした。お似合いよ!

 

 私が、初めて岩ちゃんに注目したのは、TVの「しゃべくり007」でした。司会の上田氏のゲストの個性の引き出し方が上手くて、私はその時から心秘かに『はにかみ王子』と命名し、ファンになりました。

 娘によると、岩ちゃんファンは多いとのことでしたので、もっとTVで拝見する機会があればいいのになーと、思っていました。

 それが、ここへきて「植物図鑑」に主演で、いろんなTV画面、新聞で華々しく・・・。嬉しい限り。

 映画初主演の舞台挨拶で、「こうして世の中に出ることが、万感の思いです」と言われたことは、一ファンのBAとしても、胸に迫りました。やっぱり、私の目に狂いはなかったって・・。何か光ってるのよね。スターだからでしょうか?

 また、新聞のインタビューで「三代目で女子に一番人気だそうですが、売りは何ですか?」に答えて

「野心 かな。それに付随して、努力だったり恩返しだったり親孝行だったり。 小さい頃から人と比べられて負けることは嫌だった。 自分を認めてもらいたいという感覚がありまして、まずは勉強というツールで自己表現してた。 で、今はダンス」の答えに、  正直な男の子だなと思いました。

 少し可哀そうな気もします。 多分 幼いころから周りを読める感受性の強い賢い子だったのでしょうね。 いつも、誰かの目を気にするって、競争社会の申し子なんでしょうね!  すごいことです!

 でも、BAの目に映る岩ちゃんは、芸能人には稀な「はにかみ王子」ですよ。一生懸命はしゃいでいても、恥ずかしいって感情が入ってしまう 照れ性とみてますが・・。

 先日のTV番組で、お母様が「階段の一番上に登ってみて、辛いことがあったら いつでも下りておいで。母や家族が一番下でいつでも待ってますよ」のお手紙に、思わず泣いてしまいました。

 そうなんですよね。母心って・・。私も息子や娘に言うセリフは「母さんは、いつでも ここで 貴方達を見守っていますよ。貴方達の幸せを祈っていますよ。幼い心の弱さも、母さんにだけは見せてね」って・・。 そう思っただけで、もう涙・・。子を思う母親の気持ちって どこも一緒ですね。

 

 「植物図鑑」とは、全く関係ないけど、夜中のTVでやってる「H&L」。今度は、劇場版もだそうですが、岩ちゃんがワイルドなコブラ役。あの番組は、暴力的すぎるし、生い立ちが不幸なら やくざになるのは当たり前という設定は、今時  流行らない。 もっと「植物図鑑」のさやかちゃんのように、弧独でも真面目に頑張って幸せを追い求めている若者たちを明るくえがいてほしいものです。

 「植物図鑑」では、「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」が、幸せの根源だと、樹とさやかの二人が教えてくれましたよ。 なーるほど、そうだね。  

 宣伝の見出しに、友達、恋人、夫婦、親子、大切な人と観てほしいと書いてありましたが、 一人ぼっちの人もぜひ観て 明るく希望を持ってと書いてほしかったわ。    (私にとっては 映画って、暗い中で一人でチョコをつまみながら夢中で観て、楽しんで考えるものって思っているのですが・・)

 

 この映画の主演植物は、『へくそかずら』でした。(クローバーの冠も良かったね)

 昭和天皇は、「この世に雑草という名の植物は、ありません。草には、それぞれ名前があります」と言われたそうで、映画の中で2,3回出てきましたね。また、川端康成の言葉も・・・。

 『へくそかずら』では、我が最愛の亡母の名言があります。「屁糞蔓も ひと盛り」

 幼いころ聞いたとき、なんて下品な・・と思いましたよ。母の造語か方言かと思っていました。また、『へくそかずら』は、『からすうり』とも思っていました。大人になって聞いてみると、「へくそ蔓もひと盛り」は「時期が来ると、どんな草だって花をつけて美しくなる」って意味ですって・・。ありゃ、樹君の答えと同じですね。  今更ながら、静かで穏やかで無口だった亡母の哲学に うなります。

     

       花で一番すごいのは、パンジーでしょう? 

    鉢の中で、なめくじに齧られながらも、こんなにも鮮やかに 冬から長持ちして ありがとう!                                                          

 

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