私の読書仲間は、「帚木蓬生の読書会」と名付けた名の下に集まった同じ位の年齢の方々。
そしてもう一つが本の回し読みをする息子と娘です。
息子が海外勤務の時、電車の座席に私を座らせると、長身の息子は通路に立ち、文庫本を読み始めました。その慣れた姿が格好良くて「ああ、我が息子は たとえ地の果ての仕事でも頑張れる!」と、安堵しました。活字好きは、活字さえあれば、どんな孤独にも耐えられますもの。今でも、我が家へ来ると「本はないの本は・・」と「めし めし・・・」と同じように言います。
娘からはこの間「さよなら、スナフキン」(山崎マキコ)「おばさん未満」(酒井順子)が送られてきました。
ムーミンとは直接的には関係ないものでしたが「他人に関心をもたない社長をスナフキンと主人公が思ったのでは?」といった話を電話越しに母子でするのも楽しい簡易読書会です。
「おばさん未満」は表紙絵が私の好きな水森亜土ちゃんだから送ってきたのかな?
私からは「絶対泣かない」(山本文緒)を送ろっと。
3人の子育てに奮闘中と思っていた一人娘が、 独学で昨秋 宅建の免許を取得と聞いてビックリ!偉いね!感心だね!
でもね、母さんの好きな娘は 「アナと雪の女王」みたいなドレス着て わが世の春って歌っている姿なんだけど・・。 女にとっての仕事は大きな遊び!
とりあえず、山本文緒さんが15もの女の職業を教えてくれる。読んでるだけでグッとくる。
働くって 仕事って その中で一番難しいのは専業主婦!と私は思っています。
毎日レストラン、クリーニング屋、掃除屋、家族の心のカウンセラー、塾の先生、会計係、家族のスケジュール管理する秘書役、イベント業そのほかたくさんの社会の縮図が家庭生活。
その中でも最も大切なのが、家族の繋がりに心を砕くこと!それは主婦にしかできない!
外に出て、稼いでくるほうがどれだけ気楽か!馬鹿な男やウーマンリブ屋には分からない深くて広い主婦の仕事。でもその大切な仕事が必要なのは、わずかな子育て期間だけ。それ以降の自分の人生を考えていなきゃー山本文緒さんのようにウツになる。その引き際も難しい。
そう思うと、まだ若くて美しい娘よ!ドレス着て 踊ってよ!と言えなくなりましたので、
廻し読みの本を送ります。
息子と娘の中学時の図工の作品です。二階の踊り場に飾っています。
もうすぐ節分。鬼の面をかぶった孫との節分が一番面白かったね。