ウクライナのダムを破壊したのは誰か? :230614情報
ウクライナ南部のロシア支配地域にある巨大ダムが決壊し、大量の水が下流に流れ出ました。
ダム決壊をめぐっては、ロシアとウクライナが互いを非難し合っていますが、この状況は、ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」で昨年起きた原因不明の爆発の時と似ています。いずれの場合も、西側諸国は即座にロシアに疑惑の目を向けていますが、ロシアは二度とも、「私たちではない。なぜ私たちがこんなことをするのか。自傷行為になる」と反論しています。
さて、この問題、国際政治学者の目にはどう見えるのか、こういうものの見方もあるということで引用しました。
6月6日、ウクライナのカホフカダムが決壊し、大規模な洪水が発生しました。
これはドニエプル川沿いにある大きなダムで、この川沿いにはザポリージャ原発という原子力発電所があります。もし、ダムの決壊により水の供給が絶たれれば、メルトダウンしてしまう危険性がある。これは大変なことです。
ですから、自然の事故か、それともロシア軍がやったのか、ウクライナ軍がやったのかと、大変な議論になっています。
そして、ウクライナ側は、このダム決壊を受け、反転攻勢を始めました。既にウクライナ軍、つまり反ロシアの武装勢力がロシアの国境内に入って、実際に軍事行動を行なっています。複数の場所で破壊工作が行われていますがウクライナ側は、自分たちがやったものではないと言っているわけです。
公式の発表としては、「反プーチンのロシア人武装勢力がプーチンのやり方に反対し、ロシアの領土内で破壊行動を起こした」。要するに、ロシア内でウクライナ侵略に反対しているロシア人たちが武装して行動したと、主張しております。
しかし、そうであるにしろ、ウクライナ政府がこれを陰で応援していないはずがありません。つまり、事実上、ウクライナの別働隊がロシア領に入って破壊工作を始めたということ。この影響で、戦争は明らかにエスカレートしているのです。
今ある情報を総合しますと、ザポリージャ原発が水を引いている貯水池には8割ぐらいの水が残っているので、すぐに困ることはないだろうという状況です。
しかし、このカホフカダムからクリミア半島に、非常に大事な運河が引かれています。
クリミア半島には大きな水源がないということで、このダムからの水に頼っているのです。大体2割ほどが飲料水や生活水、そして5割が農業用水、あと3割が工業用水だそうです。
今、クリミア運河の水量がかなり途絶えているということで、実はこれこそがダム決壊の狙いではないかと言われています。
クリミア半島は今、ロシアの占領下ですからダムの決壊で誰が一番利益を得たのかというと、恐らくウクライナ側です。
そこから推論すると、これをやったのは恐らくウクライナ側ではないのかという推論が成り立ちます。水を断って、クリミア半島を苦しめてやろうというウクライナの画策ではないかと私は推測します。
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