赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

コロナ禍で見えてきた諸問題 コラム(349)

2021-02-03 21:47:01 | 政治見解



コラム(349):コロナ禍で見えてきた諸問題

コロナ禍で迷走する日本の医療の問題点を突くご指摘が読者から寄せられました。

コロナ対策で最も大切なことは、国民が感染しないような健康維持と、環境づくり。また、感染しても健康の回復ができる医療体制の構築の両面だと思います。

国民の健康を促進したり、維持するのは国民自身にあることはもちろんですが、国家としては厚労省や医療機関が担っているのだと思います。また、感染した場合の処置は医療機関の医師や看護師が担っているのではないでしょうか。

そして、日本の研究機関や製薬会社が医療施設の医師の働きを助けているのではないかと認識しています。政治はそれぞれの機関を円滑に機能させるためのコントロールタワーの役割があるのだと思います。

こうして見たときに、果たしてそれぞれの機関は国民のために機能しているのか甚だ疑問です。

機能していない理由はどこにあるのでしょうか?
こんな時に日本学術会議はどのような働きをしているのでしょうか?
日本の製薬会社や研究機関ではワクチンを作る技術はないのでしょうか?
とても不思議でなりません。



十分に機能しない医療機関

これらの問題は、医師間で取り組み方に相違があることと、統合すべき立場の日本医師会が無用の長物になっていること、さらに医療制度の要である厚生労働省の考え方が間違っていることに尽きます。

人の命を救いたいと志したのか、それとも単に金儲けの手段として医師になったのかの違いがあると思います。

現状は、人々の健康を考えるよりも己の利得を優先する医師が多いことは確かです。

日本医師会は、全国の医師の利益を守るための組織です。社会に寄与するどころか、国民の命を人質にして多額の利益を得ようとする政治的圧力団体です。

そのため患者受け入れのために医師や看護師を機動的に展開させる仕組みづくりを放棄して、政府に要求ばかりする組織に堕しています。

厚労省もプライドばかり高く、本当に困っている人への気持ちよりも、自分の権限をいかに守り拡大していくかにしか関心がありません。彼らは現場を知らないので的外れの政策ばかり考えます。当然、今回の突発的な危機に際しては無力なのです。

医療制度を根本的に改めるには、厚労省、医師会がそれぞれの利益や思惑を捨て、お互いに確認しあい、問題の細部に全力で取り組むべきと考えます。


日本学術会議は無用の存在

すぐれた学者たちの集まりであるはずの日本学術会議はコロナ対策に何の提言もしていません。図らずも、社会貢献よりも自分の栄達や利益のための組織であることを証明しました。彼らは役に立たないどころか拒否された6名を任命せよと言い続け、それがコロナ対策よりも重要だと思っているのです。国民の支持が得られるはずはなく早急に解体すべきです。


コロナ対策は安全保障問題

新型コロナウイルスが生物兵器云々の議論はさておき、コロナが国家の機能と国民の生活を麻痺させる存在である以上、遅きに失したとは言え政府を挙げて防疫対策に取り組むべきです。軍事的な防御だけが安全保障ではありません。今は、病原菌から国民を守ることが最も大きな安全保障であることを忘れてはならないのです。


新型コロナウイルスの発生は、世界中の国々から個人に至るまで様々な問題をあぶりだす材料となっています。現状の問題を総ざらいし、これからの世界はどうあるべきかという視点に立って、何が不要で、何を付け加えるべきかを根本的に考えるときが来たのではないでしょうか。

当ブログではこれからも、一人一人が自分自身の考えで判断するための一助となる情報を提供していきたいと思っています。




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