ちくわブログ

ちくわの夜明け

おうコラ初台のおまわり!

2007-01-22 21:59:24 | Weblog
なぜか若い頃の男は、貧乏に憧れるものです。

わたくしも上京以来、有象無象の自称貧乏人を目にしてきましたが、「こいつはやばいなぁ」という筋金入りの貧乏人には一人も会ったことがありません。
要は貧乏に漠然と「あこがれている」のであり、貧乏はひとつのステータスであったわけですね。「俺、今月カップラーメンしか食ってねえよ」とか言われても「じゃあ働けよ」としか応えようがありません。

真の貧乏とは、のっぴきならぬ生活環境から、働けど働けど金が通り抜けていく状態のことで、本人が「普通の若者」であれば、まずもって真の貧乏人たりえません。


かくいうわたくしも、貧乏にはたいへん憧れを持っていました。
上京当時は幡ヶ谷で木造風呂なしアパートに住んでおり、銭湯へは三日にいっぺん、飯はもちろんインスタントラーメンライスでありました。
しかしながらその当時わたくしが、貧乏であったかと言うとそんなことはなく、学校に行きながらほとんど毎日歌舞伎町の蕎麦屋でバイトをしていたため、月給はかなりありました。そりゃ、バイトなんでたかが知れてますけど。

金はあってもその金は絶対に余計なことに使ったりせず、生活費を除くほぼ90%はスター・ウォーズのフィギュアとか買ってました。へへ。
そのおかげで実質貧乏ではあったのですが、心はいつもホクホクしていました。キモイね。

そんな生活を続けているため、服もぼろぼろな感じになり、男おいどんフェノメノンからくる貧乏人オーラで、バイトの帰り道、初台の交番で何度も職務質問されました。
最後の辺は腹が立ってきて「なんで何度も止めんだよ!!昨日も職質しただろうがよ!!!」と怒ったらむこうも「昨日止めたのは俺じゃないだろう!」と堂々とほざいてきて、ああ、馬鹿だなぁこの制服の人たちは、としみじみ思ったものです。
今はどうかわかりませんが、あの頃の初台のおまわりは本当にタチが悪かった。
東京のおまわりなんてみんなこんなもんなんだろうな、と思っていた田舎者のわたしは、八王子に越してきて、付近のおまわりさんが優しかったのに非常に驚いたものです。

さて、なぜ突然貧乏について語ったかと申しますと、机の横っちょからなつかしい冊子が出てきたからです。
それは2,3年前、新左翼だかアナーキストだかのオッサンからもらったもので、貧乏人が貧乏について語る貧乏人による貧乏人のための冊子であり、読んでるとなかなか面白いのです。
どさくさまぎれにサヨくさいことかいてあるけど、まぁいい。「新橋研究」だとか「みんな原付に乗ろう」だとか。
彼らは貧乏に誇りを持っているんですな。
俺もそんな時期があった・・・・


そして今はリアルに貧乏なので普通に困っている。
コメント (3)
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