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ちくわの夜明け

スター・ウォーズ エピソード3 『シスの復讐』最終鑑賞

2005-10-09 13:30:47 | 鑑賞
はぁ~。
終わった。10月7日、ついにエピソード3の本公開が終了しました。一部の劇場を除き、これにてエピソード3「シスの復讐」とはさよならです。

今回はあまりにも鑑賞回数が少なかった。もう、もっと全然観たい!観たりない!と思いました。忙しかったってのは言い訳かなぁ?でもほんとに時間が無かったんですよね。すごく残念。

それで、もっとも由々しきことは、わたしとしたことが「ため買い」しておいた前売り券を使いきれていなかったこと。そう・・・一枚余ってしまったんです。くやしい!!
仕方ないので、仕事帰りの友人を捕まえて一緒に観に行きました。

今回観に行ったのは府中の映画館。京王府中駅前にあるデカいデパートに併設されているシネコンです。
そこの『プレミアスクリーン』ってとこでの上映だったのですが、これがまたすごくいい!
席数が少なく、シートはゆったりとしてリクライニング付き、おまけに席の間に小さなテーブルまであるのです。
スクリーンも綺麗だし、音もいいし・・・。まぁこの前、吉祥寺の映画館(古い劇場。でも好き)で観たからよけいそう感じたのかも。
とにかく、最後を飾るのにふさわしい環境での鑑賞となりました。

もうこの映画に関しては、一晩でも語り尽くせぬ思いがあるのですが、冷静に語るとするなら、今回のエピソード3は「メタファーで構成された映画」だったなぁ、ということです。
主人公・アナキンは人間が持つ愛とエゴの同一性、ダース・シディアスことパルパティンは純然な悪意(イアン・マクダーミドがその狡猾性を名演!)、ジェダイやヨーダの存在は「正しきもの」への猜疑、そして銀河帝国の誕生は民主主義というシステムが崩壊に至る経緯を、非常に分かりやすく、また比喩的に描いていたと思います。

かつて「正しきもの」と呼ばれていたものが、「戦争」という究極の状態から悪へと変貌を余儀なくされ、その意識は「新しき秩序」を生み出す。
エピソード3はその工程を個人から世界のレベルに渡って描ききっており、なぜ人々が自らの意思で「自由」を捨てるに至るのか、という悲劇が明瞭に描写されています。

劇中、帝国の誕生を告げるパルパティンの演説は、なんだか今のアメリカ、ブッシュ大統領の戦争やテロに関する演説を見ているようです。

新しい秩序がこうして布かれる中、数少ない「本来の民主主義」者のひとり、ヒロインであり議員であるパドメはその演説を聞きながらこうもらします。
「これで自由は死んだわ。万雷の拍手の中でね」
これは『エピソード1・ファントムメナス』の時代から政治に絡んでいた、彼女個人が持つ「民主主義」というシステムへの思い、やるせなさ、個人では全くどうにもならないこのシステムが持つ欺瞞性を一言で表していました。

そしてファンにとって最もショックだったのが(分かっててはいても)『オーダー66』ことジェダイ抹殺。
劇中はおろか、われわれファンにとっても「正しさ」と「正義」の象徴であったジェダイ達が、敵ではなく、他でもない味方によって抹殺されてゆくさまは、「調和」というものの本質を訴えたかったルーカスによる、ファンへの痛烈なメッセージだったのではないでしょうか。

ああ、やっぱ長くなってしまった・・・・。
ともあれ、ラストシーン、ゆくゆくは帝国を滅ぼすこととなる希望(ルークとレイア)の誕生は、この映画を凡百の映画とは明確に異なるカタルシスを生み出しています。掛け値なしに美しいシーン、カットだと思います。


これで当分スター・ウォーズの劇場鑑賞はできなくなるなぁ。
とか言ってる間にDVD発売のアナウンスが。11月23日発売とのことです。はやっ。ちなみに全6部作コンプリートBOXも発売されるとか。これも欲しい・・・。

こうしてわたしはずっとスター・ウォーズに貢いでいくんだろうな。おちゃめさんめ。
コメント (5)
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