紀元前3,000年頃、黒海を南下したヒッタイト人が、イスタンブールの西南西約500kmのエーゲ海に面したこの小高い丘に住み始め国家を形成、繁栄する。
しかし、ギリシャのホメーロスによる英雄叙事詩「イーリアス」に記されたトロイア戦争(紀元前1,200年頃)によって「海の民(ギリシャ)」に敗北、歴史の舞台から消え去る。
遺跡は9層から成り、第7層から都市火災と破壊、分断された人骨などが発見されていることから、これがトロイア戦争の痕跡と推定されている。この時、戦術として「トロイ(ア)の馬」が使われたと言う。(写真は、想像によるレプリカ~内部に50人の兵士が隠れた)
十分な調査、復元が行なわれていないのか、遺跡は荒廃が進み、今では、「強者どもが夢の跡」の印象が強い。
いずれにせよ、人類最古の遺跡群であることは確かなようだ。