田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

寂しい気分に

2011年11月11日 | 読書三昧

町(役場)の図書室は、読書好きの小生らにはなくてはならない存在です。特に、各種の全集や郷土史など、公共の図書館でなければ閲覧できない貴重な図書が所蔵されています。

昨日、本を借りるために訪れると、古書の処分とかで、部屋の外に相当量の本が展示され「持ち帰り自由」と掲示されていました。

現在、町の図書室は十分な広さがなく、次々と所蔵される新刊書を考慮すれば、古書の処分はやむを得ないとしても、「世界文学全集」などが含まれていたのには、少々驚きました。

これらの全集は、装丁も古く活字も小さくて、決して親しみやすい存在ではないのですが、今後、若い人々がチェホフやヘッセなどを読んでみたいと思っても、容易には手にすることができなくなるのではと、とても寂しい気分になりました。

ここ数年、何度か手にして来た日本の古典を解説した全集も、いつの間にか姿を消してしまっており、こうした文化遺産的書籍の扱いがどうなっているのか、一度、尋ねてみたいと思っています。


感動~乃南アサ著「地のはてから」

2011年11月10日 | 読書三昧

大正末期から昭和30年頃までの北海道知床における開拓農民の苦闘を描いた上下巻600余頁の大作です。

物語~父の破産で福島から知床半島ウトロに入植した「とわ」たち一家は、切り拓いた土地で栽培する作物を毎年のようにバッタの大群に侵食され食うのもままならず、挫折・撤退せざるを得なかった。その後、小樽と斜里の商家に子守に出され、辛い奉公の日々が続く・・・

乃南さんの作品を始めて拝見しましたが、しっかりした構成とよどみない文章で、労苦に満ちた当時の女性の生き様を綴った本書を感動とともに読みました。そして、しばしほのぼのとした後読感に浸りました。

また、北海道の苦難に満ちた生きた歴史を学ぶ上でも貴重な小説ではないかと思いました。一読をお勧めします。


徳丸滋新作展

2011年11月09日 | ギャラリー

昨日、徳丸画伯のギャラリーで開催中の「新作展」を拝見しました。



今年も、ニセコの美しい自然を描いた力作が揃いました。
中でも、洞爺湖に浮かぶ中島の静かな佇まいを映す作品に心を奪われました。

この作品は、来年のカレンダーにも採用されていますので、これを掲示しておけば、一年を通して楽しむことができます。

ご一覧をお勧めします。


「北の国から」第17話

2011年11月08日 | ギャラリー

BSフジの連続ドラマ「北の国から」全24話の再放送。
昨夜放映された第17話は、主人公五郎の人と為りがよく出た秀作でした。

物語~五郎は、遂に妻令子との離婚に同意する。離婚届けにサインするに先立ち、息子の純と娘の蛍を前に、「こんなことになってすまない」と深々と頭を下げる。また、「子供らには(二人が元気でいる)責任がある」と別れる妻の健康を気遣う。

放送界の斜陽化で、安易な刑事ものばかりが目立つ昨今、北海道富良野を舞台としたこの作品は、キチンと金と時間をかけて制作されたドラマの面白さを堪能させてくれます。

離婚という子供にとって最も衝撃的な事件を、純や蛍の視点から丁寧に描いていて共感を覚えました。彼らは、この試練を乗り越えどのように成長して行くのでしょうか。今後の展開が楽しみです。次週第18話の紹介はこちらにあります。


毛づくろい

2011年11月07日 | 田舎暮らし

お母さん猿が子供の毛づくろいをしている様をテレビで見ることがあります。いかにも可愛いくて仕方ないといった風情です。

今朝、食事を終えてお茶を飲んでいたら、家内の手が伸びてきて、小生が着ているセーターの袖口から、毛玉をむしり始めました。

何となくサル山のお母さん猿のようで、「それじゃ、まるで毛づくろいじゃないの」と言うと、「いいじゃない。毛づくろいって一種の愛情表現なんでしょう」と切り替えされてしまいました。

これからの長い冬の間中、彼女が編んだセーターを着て過ごす機会が多いわけですが、そのたびに「毛づくろい」されてはたまらないな~と感じた次第です。


どっこい生きてるⅡ

2011年11月05日 | 田舎暮らし

このところの暖かさで、椎茸のほだ木からは、ゾクゾクとキノコが芽吹いて小生らをうれしがらせています。

これは昨日の収穫。



一昨年春の中欧旅行で親しくなった八王子在住の友人に、お孫さんが誕生して、そのお祝いに来道されたのを機会に、昨日、札幌でお会いしたのですが、その際のお土産にしました。

友人は、「こんな立派なものができるんだ」と感心しきりでした。

まだ、小さな芽吹きがあるので、このまま好天が続けば、しばらくはお手前の椎茸を楽しめそうです。 


鍋!

2011年11月04日 | 田舎暮らし

毎日好天続きで、とても「鍋」などという雰囲気ではないのですが、昨日、シニア特売日でいつものスーパーへ行くと、早くも出ていました。鍋用アンコウのぶつ切り。

特上の新鮮でプリプリしたアンコウです。
いくつかある内、なるべく胆(キモ)の大きそうなパックを選び購入しました。(398円)

そこで、夕食のメニューを急遽変更して、「アンコウ鍋」をしました。そして、思わず・・・ほほが緩み、だんまりしてしまうほどの美味しさでした。

地球温暖化の影響か、ここ北国でも、本来、南の海に棲むアンコウも、年中、スーパーの店頭に並ぶようになっています。

何せ、知床でマグロが網にかかったり、隣の岩内港に天然ブリがあがったりする昨今です。美味しいアンコウを食べながら、何かうれしいような哀しいような妙な気分になりました。


北の高級魚~シマゾイ

2011年11月03日 | 田舎暮らし

一昨日、ゴルフ練習場からの帰りに、街道沿いの魚屋へ寄りました。
あれこれ物色していると、小型のクロゾイがあったので、購入しようとしたら、何と3尾でその値段(380円)というので驚きました。

安くて結構なのですが、老夫婦では、到底食べきれないのであきらめると、「どうです、シマゾイがありますよ」と魚屋のおっさんが言い出しました。

よくみると、大型の堂々とした「シマゾイ」が何尾か、氷の上にのっています。

北海道じゃこれ以上の魚はいない、というおっさんの言葉に促され、これ(1尾、480円)と、ヒラメのサクを求めて帰りました。

昨夕、このシマゾイを煮魚にして食べたのですが、絶品でした。
大きさもかなりあり、夕食だけでは食べきれなかったので、今朝もその続きになりそうです。写真は、ネットから拝借しました。


タイヤ交換

2011年11月02日 | 田舎暮らし

雪国の宿命で、年2回のタイヤ交換はさけて通れません。
当地は例年、11月10日頃には根雪になるので、それまでに冬タイヤへ交換しなければなりません。

ただ、このところの好天続きで、とてもタイヤ交換といった雰囲気ではないのですが、いずれ替えるなら暖かい内の方が良いと、今日これを実施しました。

従来、ディラー任せにしていた時期もあったのですが、タイヤを積んででかけるのも億劫なので、ここ数年は、老夫婦であれこれ言いながらやっています。

最近、大分コツをつかんで、今日も以外と短時間で終わらせることが出来ました。むしろ、タイヤの出し入れに伴うガレージ内の整理の方が大変でした。

その意味でも、年2回のタイヤ交換は意義ありと感じた次第です。


英米合作のノッポ侍

2011年11月01日 | 音楽三昧

英国生まれのハイテクスピーカーを導入して2ヶ月半。
音が大分こなれて来たので、いよいよその実力を見せて欲しいと、メーカー推奨の米国サウンドアンカー社製のスタンドに設置しました。

スタンドが細身なので、一見、頭にチョンマゲをのせたノッポ侍の風貌です。正面に座ると、今にも居合いの切っ先が飛んでくるのではと錯覚してしまいます。

一方、出てきた音は、その雰囲気そのままに、音楽の隅々まで見通せるような鋭い音色です。しかも、ちょっとタイト過ぎます。

スタンドが新しいせいかと思いますが、これもこなれるまでしばらく時間が必要です。英米合作の音の行方は如何に、というところです。