田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

寂しい気分に

2011年11月11日 | 読書三昧

町(役場)の図書室は、読書好きの小生らにはなくてはならない存在です。特に、各種の全集や郷土史など、公共の図書館でなければ閲覧できない貴重な図書が所蔵されています。

昨日、本を借りるために訪れると、古書の処分とかで、部屋の外に相当量の本が展示され「持ち帰り自由」と掲示されていました。

現在、町の図書室は十分な広さがなく、次々と所蔵される新刊書を考慮すれば、古書の処分はやむを得ないとしても、「世界文学全集」などが含まれていたのには、少々驚きました。

これらの全集は、装丁も古く活字も小さくて、決して親しみやすい存在ではないのですが、今後、若い人々がチェホフやヘッセなどを読んでみたいと思っても、容易には手にすることができなくなるのではと、とても寂しい気分になりました。

ここ数年、何度か手にして来た日本の古典を解説した全集も、いつの間にか姿を消してしまっており、こうした文化遺産的書籍の扱いがどうなっているのか、一度、尋ねてみたいと思っています。