田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

読書の楽しみ

2009年02月27日 | 読書三昧

今日のニセコは、時々日差しもある穏やかなお天気です。
体調不良の小生を残して、家内は一人でゲレンデに向かいました。

良い本にめぐり合った時の喜びは他に例えようがありません。単に見聞が広がるだけでなく、その描かれている世界にどっぷり浸ることができる楽しさは格別なものがあります。現実生活とはかけ離れた、例えば、戦国時代にも、江戸時代にもスキップできるし、また、外国の物語りにさえ入り込むことができます。

先にご紹介した朝日の新連載「麗しの花実」も、毎朝の楽しみです。物語は、主人公の理野と一緒に江戸に出た次兄が、良い師匠に恵まれ、仕えるようになった矢先に、いわゆる”過労死”してしまう展開となり、今後、理野はどうなるのか気をもませます。

また、先日、町の図書館から借りて来た井上ひさし氏の「四千万歩の男」を読み始めましたが、これもすばらしい本です。



全国を歩測してまわり、初めて本格的な日本地図を作った伊能忠敬の偉業を、その隅々まで調べ上げ、5冊の小説に仕立てた同氏の困苦は、推察にあまりあります。

まだ一冊目を読み出したばかりですが、今後の展開が楽しみです。2段組、400頁の単行本が5冊もあるので、果たしていつ読み終えられるかわかりませんが、主人公が歩いた35,000km、4千万歩と、これをつぶさに著わした井上氏の努力に感謝しながら、せいぜい楽しみながら読み進めたいと思っています。