脚本家で演出家の倉本聡さん、道内滝川町出身の作家雨宮処凛さんなどが呼びかけた脱原発北海道1万人集会が札幌大通り公園7・8丁目で開催された。
近くから貸切バスが出るというので便乗して参加した。
先の泊原発ゲート前の集会とは規模が異なる。全道各地から12,000人が集い会場を埋め尽くした。
呼びかけ人を代表して北大名誉教授の小野有五さんが開会宣言を行い、引き続いて北海道がんセンター院長の西尾正道さんや、雨宮さん、倉本さんらがそれぞれ原発に対する思いを語った。

また、上田文雄札幌市長もかけつけ激励の挨拶を行なった。
続いて集会は、各地で活動する人々の訴えを聞いた後、2コースに分かれて市内をデモ行進した。上空にはヘリコプターが舞い、テレビ各社のカメラが回るなど、脱原発に対する関心の高さを示していた。

集会アピール
政府は9月、①2030年代に原発ゼロとする、②新増設はしないことを決定しました。その一方で、当面は原発を「再稼働」させ、「核燃料サイクル」も継続するなど極めて矛盾したものとなっています。また、「大間原発」の建設工事再開を容認しました。「福島のような事故は起こらない」として、崩壊した「安全神話」を復活させて、「原発再稼働」「再処理路線の継続」に突き進んでいます。
泊原発をめぐっては、「今年の冬は2.9%~7.4%の電力が不足する」とし、あえて需給を厳しくみせ、「再稼働」に結びつけようとする動きがあります。
泊原発周辺では、「日本海から陸地にかけての166Kmの活断層」や「西側60~70Kmの活断層」、「敷地内の破砕帯」、この3つの活断層による地震・津波の影響が懸念されています。また、「1次評価結果」の不備も指摘されています。地震と津波によって破壊された福島第一原発では、原子炉内部の状況も把握できず、事故は収束する見込みも立っておらず、いまだに大量の放射性物質を放出し続けています。
広大な大地と海と大気が汚染され、多くの福島県民が長期の避難生活を強いられ、放射能汚染により「生命」が脅かされています。福島原発事故によって、これからの社会のあり方や自らの生き方を根底から問われることとなりました。本当の「豊かさ」とは何か、その問いを私たちに投げかけています。
私たちの命と暮らしを守るため、子どもたちの未来のために、今こそ、脱原発を実現し自然エネルギー中心の社会をつくり上げていきましょう。
泊原発の再稼働を止めましょう!
大間原発の建設をやめさせましょう!
核のゴミの「地層処分」を見直しましょう!
子どもたちを放射能から守りましょう!
そして、すべての原発をなくしましょう!
さようなら原発!
2012年10月13日 さようなら原発北海道1万人集会