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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

音楽図書館

2011年03月04日 | 音楽三昧

デジタルファイルミュージック(DFM)のもうひとつの楽しみは、手元にあるCD、LP、DATなどの音源をデジタルファイル化することによって、自前の音楽図書館をつくることができることです。

つまり、これらの音源をすべてデジタル化してファイルに書き込み、それらをハードディスク(HDD)に階層的に蓄積します。

次の写真は、このようにして作成された音楽ライブラリーの例です。
すべての音楽ファイルがクラシック、ジャズ、Jポップなどに分類、格納されています。

このライブラリーに格納されたファイルを、PCやiPadなどで呼び出し、記録された音楽情報を次々とDFMプレイヤーに送り込めば、高音質の音楽として再生することができます。

つまり、従来のように、CDラックから目的のCDを取り出し、カバーを開けてCDをプレイヤーに装着するという手順を踏まずに、演奏することが出来るようになります。

写真は、ノートPCを使って、ライブラリー化したデジタルファイルを演奏しているところです。こうして、家庭で音楽を聴くスタイルが、大きく変わっていくことになりそうです。


熱中人~ファイルミュージック

2011年03月02日 | 音楽三昧

歳はとっても、いつも何かに熱中していたいものです。
小生は目下、デジタルファイルミュージック(DFM)に熱々です。

DFM?
珍しいもののように聴こえますが、何のことはないiPodや携帯で聴く音楽スタイルそのものです。

この場合、ファイルを保管する容量が限られるので、音楽情報は実用的な音質を確保する範囲で、かなり圧縮して記録されています。

このDFMが最近では、オーデイオの世界にも浸透して来て、従来、手軽さが売り物であったものが、超高音質を追求するカラクリとして登場しているのです。

つまり、高ビット(24bit)でサンプリングされ、非圧縮で記録されたDFMファイルを、INETからダウンしたり、DVDディスクなどで入手すれば、録音スタジオでしか得られない超高音質の音楽を、一般家庭でも容易に聴くことが出来るのです。写真は、この超高音質のDFMファイルを販売する英国リンレコードの例(HP)です。

まだ、専用のプレイヤーが手元に届いていないので、目下、パソコンをプレイヤーに見立てて、オーデイオ用DFMを聴いていますが、それでも、その音質の豊かさ、立体感、臨場感に圧倒される毎日です。


新着ドーナツ~カラヤンラストコンサート

2011年02月19日 | 音楽三昧

クラシック界の帝王と称されたカラヤンも鬼籍に入って20余年。
すでに伝説の指揮者ということでしょうか。

このCDは、彼の生誕100年を記念してリリースされたサントリーホールにおける1988年5月5日のライブ録音なのですが、これが彼の(本邦での)ラストコンサートとなりました。

収録されている曲は、

 ・モーツアルト 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
 ・ブラームス  交響曲第1番 ハ短調 作品68

で、オーケストラは、彼の手勢ベルリンフィルです。

いずれも、曲の隅々まで気配りの行き届いた完璧な演奏です。
少々、緊張を強いられますが、これ以上の演奏はないのではと安心して身を任せられます。

こうした完璧な演奏を耳にすると、演奏の結果としての音はその場で消え去りますが、録音という手段を通して残された音楽は、絵画や彫刻と同様に人類遺産的価値を持つのではないかと思いました。

終演後のすさまじい拍手と歓声は、当日のコンサートの雰囲気を伝えています。


新着ドーナツ~小澤征爾氏のブラームス

2011年02月14日 | 音楽三昧

予約購入した小澤征爾指揮、サイトウキネンオーケストラによるブラームスの交響曲第1番です。

同氏は昨年、食道がんを発症。
これを克服して復帰しましたが、闘病生活の過程で持病の腰痛が悪化、長時間の指揮ができなくなったそうです。

この結果、昨夏のサイトウ記念フェステバル(松本)では、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ第1楽章のみの指揮にとどまりました。

上記のような経過から、果たして完全復活なるかファンを心配させましたが、年末(12月14日)のカーネギーホールでは、ブラームスの交響曲第1番を振り、奇跡の復活を遂げました。

このCDは、その際のライブ録音です。
久しぶりに、階下の大型システムで聴きましたが、ゆったりとしたテンポとテライのないまっとうな演奏で、何か人生を達観したかのような印象でした。

それにしても、演奏終了後のすさまじい拍手と喝采は、小澤氏の人気のすごさと復活を喜ぶファンの心境を物語っているかのようでした。
ご一聴をお勧めします。


My Favorite Doughnuts!~Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番

2011年02月01日 | 音楽三昧

いやはやの大雪です。
今朝は真面目に起きて雪かきをしました。

ベランダ(30㎡)の雪を排雪用通路に下ろすのですが、積雪は概ね、40cmほど。ざっと12m3もある訳ですから、一筋縄ではいきません。家内と二人で、1時間仕事でした。

My Favorite Doughnuts!
今回ご紹介するのは、Rachmaninov(ラフマニノフ)のピアノ協奏曲第2番です。1番とのカップリングです。

甘いメロディーで知られる名曲です。
フィギャースケートの伴奏音楽としても使われるので、ご存知の方も多いのではと思います。

日頃、あまり聴かないのですが、CDラックを納戸から出して手元に設置したら、種々のCDに容易にアクセスできるようになり、しばらく振りに聴きました。

演奏は、ピアノがツイメルマン、オーケストラは、小澤征爾指揮のボストン交響楽団です。2000年(第2番)と97年(第1番)の録音ですから、かなり以前の制作です。両者ともまだ若く、溌剌とした演奏に好感が持てます。

一方、ツイメルマンは、この協奏曲について、「初恋のような感情に満ちた曲」と述べています。

曰く、「ラフマニノフの協奏曲は演奏するものではなく、"生きる"ものです。私にとってこの2曲は若いピアニストの若い協奏曲です。「疾風怒濤」的な感覚にあふれ、初恋のような感情に満ちています。・・・猛烈に心を揺さぶる瞬間があり、まるで作曲家を裸にしたように多くを物語る旋律的な部分もあります」

独奏者自身が、これほど惚れ込んでいるわけですから、これが聴く方にも伝染して好結果につながっているのではと思います。


まんが音楽辞典

2011年01月29日 | 音楽三昧

毎日音楽を聴いていると、いつの間にかステレオ装置の周囲の床に、CDがうず高く置かれて見苦しいので、何とかしたいと考えていました。

このため、納戸に設置していた700枚ほど収容できるCDラックを外に出し、書斎後部の壁に取り付けました。

これで、CDの出し入れが楽になったので、今後、床に放置されるCDはなくなるものと期待していますが、果たしてどうでしょうか。

ところで、CDラックを移動した際、このラックの下部から、ご覧の「まんが音楽辞典」(A4版160頁)なるものが出て来ました。TOSHIBA EMI のロゴが入っているので、たぶん同社の「クラシック名曲の世界」という全集を購入した際、付録でついて来たものと思われます。

開いてみると、ねずみや猫やライオンやぶたやサルなどが、何か一生懸命、音楽をわかってもらおうと演技する絵が描かれていて、思わず見とれてしまいました。

どういう過程で我が家にやって来たのかも知らぬまま、ラックの下部に放置されてしまった訳ですが、今後は身近において、時々は眺めて行きたいと思っています。


ショパンコンクール入賞者ガラコンサート

2011年01月27日 | 音楽三昧

昨年は、生誕200年を記念するショパンイヤーでした。
各地で種々のイベントやコンサートが開催されましたが、中でも、第16回ショパン国際ピアノコンクール2010は、ショパンイヤーにふさわしい催しでした。

昨夜、札幌Kitaraで、このコンクールの優勝者と上位入賞者をゲストに迎えたとてもユニークなコンサートが開催されました。珍しさの故か、会場は超満員の盛況でした。

演奏者と演奏曲目は写真の通りですが、曲目にもよりますが、順位が上がるに従って、聴衆に訴えるものがより深くなっていく様は、さもありなんと思いました。

つまり、コンクール時の実力に大きな差があったとは思えませんが、その後の演奏機会の大小及び、扱われ方の違いによって、今では大きな差になって現れて来ているのではないかと思いました。

オーケストラは、ワルシャワ国立フィルハーモニー、指揮は、アントニ・ヴィット氏。演奏者のプロフィールはこちらにあります。


こっくりこっくりコンサート

2011年01月11日 | 音楽三昧

毎週日曜日、正午からの4時間。
ミュージックバードのクラッシクチャンネルでは、「オーディオファイルのためのディスクガイド」という番組を放送しています。

クラシックオタクで、且つ、オーデイオ狂の小生にとっては、またとない番組で、毎週楽しく聴いています。

今週(10日)は、「内田光子の世界」という特集で、内田さんが最近リリースしたディスクの他、彼女の過去の演奏にも立ち返って、その違いを聴くという試みが行われました。担当は、音楽評論家の東条碩夫氏です。

番組表を再録すると下記のようになります。

12:04~開始時刻(73'05"~演奏時間)
・ シューマン/ダヴィッド同盟舞曲集 Op6
・ 同/幻想曲ハ長調 Op17
内田光子(P)
10年録音 デッカ - UCCD-1271

13:21(65'51")
・ モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466
・ 同/同 第27番変ロ長調 K595
内田光子(P、指揮) クリーヴランド管弦楽団
10年録音 デッカ - UCCD‐1277

14:30(10'42")
・ モーツァルト/アダージョ ロ短調 K540  
内田光子(P)
84年録音 フィリップス - PHCP-1640

14:42(8'23")
・ モーツァルト/コンサート・ロンド ニ長調 K382  
内田光子(P) ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団
90年録音 フィリップス - PHCP-158

14:54(59'49")
・ モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K491
・ 同/同 第23番イ長調 K488 
内田光子(P、指揮) クリーヴランド管弦楽団
08年録音 デッカ - UCCD‐1246

上記の内、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、第27番は、先にご紹介した通りです。

何せ4時間の長時間番組ですから、終始緊張して聴くこともできず、特に今回は、雪かきの疲れもあり、こっくりこっくりしながら楽しく聴きました。

また、作曲者や曲目について、また、演奏・録音の良し悪しや聴きどころなどの(評論家による)解説もあるので、より楽しめます。

1ヶ月600円の有料放送ですが、24時間途切れなくクラッシク音楽を聴けるので、リーゾナブルだと思います。残念ながら、今年7月末で閉局となり、SPACE DiVA に統合されるようです。


盆と正月が~

2011年01月09日 | 音楽三昧

昨日午後、雪かきを終えて居間に戻ると家内が、「NHK総合でウイーンフィルのニューイヤーコンサートをやっているよ」というので見始めましたが、美しい画面と楽しい音楽に魅せられました。

このコンサートは、元旦の夜に生中継されたはずですが、見逃してしまったので、(2部のみの)録画ながらコンサート中継の楽しさを満喫しました。

また、夜9時半頃からは、「BShiプレミアムシアター」で、ミラノスカラ座で収録されたオペラ「椿姫」の放映があり、これも大変楽しく拝見しました。

「許婚者の待つプロバンスに帰ろう」と、放蕩息子のアルフレードを説得する老父ジェルモンのアリアや、ヴィオレッタの死を前に、永遠の愛を誓うアルフレードの歌声に聞き惚れました。

という訳で、昨日は、クラシックオタクの小生にとっては、盆と正月が一度に来たような1日でした。

蛇足:ウイーンフィル・ニューイヤーコンサートは、明10日(月)午前9:00~11:40、BS2で再放送されます。写真は放映画像の一部です。


雲を掴むような~

2011年01月07日 | 音楽三昧

先般のレコードプレイヤーの故障を機に、LP演奏の質を少しは良くしたいと、レコードから音を拾う「ピックアップ」をグレードアップすることにしました。

このピックアップという部品は、デンマークに本拠を置くオルトフォン社が世界をリードしていて、LP創生期から一貫して良質の製品を供給しています。

日本にも、質の面ではこれを上回る製品がありますが、品揃えの点ではこの会社には敵いません。40万円を越えるような超高級品から、DJ用の汎用品まで、幅広く提供しています。

小生もこの会社の製品を愛用していて、従来は、値段の序列からすると「中の下」くらいだったものを、少し格上げして、「中の中」くらいにしました。それでも定価で15万円もします。

重量はたった10gしかありませんから、純金などより3~4倍も高価です。

この「中の中」に交換して、果たして音は良くなったでしょうか?
絶対評価というものはなく、いくらか高い音の繊細さが増したかという程度です。

聴きこむ内に、あるいはもう少し良くなるだろうと期待していますが、いずれにせよ、雲を掴むような話ではあります。


衝立スピーカー

2010年12月22日 | 音楽三昧

やっとセッテングの終わった新入りスピーカーです。



衝立のような妙な形のコンデンサー(静電型)スピーカーですが、極く薄いポリエチレンの膜の両側に電極を置いて、高電圧を掛けながら音楽信号を流すと、この薄膜が振動して音を出します。

普通の(ダイナミック型)スピーカーのように磁石も箱もないので、これらを原因とする歪が発生せず素直で繊細な音がします。特に、歌声が真に迫り、歌い手があたかも目の前に立ち歌っているかのようです。

ただ、その構造の制約から、重低音や大出力を出すことができません。ですから、例えば、家庭でクラシック音楽を適度の音量で聴くのに適しています。

この冬は、せいぜいこの衝立スピーカーと仲良くなって、良い音楽をたくさん聴きたいと思っています。


My Favorite Doughnuts!~Keiko Lee

2010年12月21日 | 音楽三昧

お天気がままなりません。
昨日の雨で、せっかくの積雪がまた目減りしてしまいました。
本格的なスキーシーズンはいつ訪れるのでしょうか。

そんなわけで、最近は屋内でウツウツとした日をおくっています。
お陰で、先に導入した静電(コンデンサ)型スピーカーの調整は順調に進み、概ね、イメージした音が出るようになりました。

このスピーカーの真骨頂は、人の声が真に迫っていること。
歌い手があたかも目の前で歌っているかのような錯覚を覚えます。

そこで活躍するのが Keiko Lee さんの "Sings Super Standard" 
彼女のちょっとハスキーな歌声がいつになく生々しくきこえます。

曲目は、アルバムの表題にもなっているスーパースタンダードです。
My Way,  Misty,  Feeling,  La Vie En Rose,  Stardust,  Johnny Guitar などがお気に入りです。


新着ドーナツ!

2010年12月18日 | 音楽三昧

一昨日、アマゾンから届いた新着ドーナツです。

 ・キーシン(P) ~ モーツアルトの20・27番協奏曲
 ・グリモー(P) ~ モーツアルトの8番ソナタ・他
 ・庄司紗矢香(V) ~ ベートーヴェンのクロイツェルソナタ
 ・神尾真由子(V) ~ チャイコフスキーのV協奏曲・他
 ・幸田浩子(V) ~天使の糧(歌曲集)
 ・高柳未来(Md) ~ マンドリン曲集

いずれも第一線で活躍する若い演奏家の最新版ですが、とりわけ、キーシンの協奏曲は、先にご紹介した内田光子のアルバムと同一のカップリングで興味津々でした。

思わず聴き比べをする結果となりましたが、彼の弾くモーツアルトもすばらしい出来で、終局とともに拍手してしまいました。

しばらくは、美味しいドーナツとともに過ごすうれしい毎日です。


怖いスピーカー

2010年12月10日 | 音楽三昧

ある日、王妃が魔法の鏡に向かって「世界で一番美しい女性は誰?」と尋ねると、「白雪姫!」という答えが返ってきます。激怒した王妃は、家来に白雪姫を殺すよう命じます。

この魔法の鏡は、自分の美の基準で見たままを正直に答え、頑固で融通が利きませんが、過日から拙宅に仲間入りした静電型のスピーカーも同じような性格の持ち主です。

この衝立のような変なスピーカー。
うわさに違わず繊細な響きを聴かせてくれていますが、原音の忠実な再生にも優れ、ソフトの良し悪しを如実に現してしまいます。

そう言えば、このスピーカーをオークションに出した米国のオーデイオ屋の主人が、次のように記していたのを思い出しました。

The strenghs of the ESL are there realism, extremely clean and open they are one of the best loudspeakers ever built, every audiophile writer owns some form of the ESLs・・・they can be too revealing with poor recordings.

「美しい方は美しく、それなりの方はそれなり」に映さず、録音の欠点を暴きだしてしまう怖さを持ったスピーカーです。


Carpenters Singles 1969-1981

2010年12月05日 | 音楽三昧

My Favorite Doughnuts!
今回ご紹介するのは、Richard の監修になるSACDハイブリッド版のカーペンターズです。



1969-1981にリリースされた21曲が収録されています。

 ・Yesterday once more
 ・We've only just begun
 ・This masquerade
 ・Top of the world
 ・Only yesterday
 ・Please Mr.postman
 ・Sing

これらの曲目をご覧になると、あのシルキーな Karen の歌声を思い出す方も多いのではないかと思います。当時、それほど兄妹の歌声は街中にあふれていました。

今回、ボーカルをとりわけ美しく再生する新着の静電型スピーカーで聴きましたが、兄弟ならではのハーモナイズされたコーラスに聴き惚れました。