やっとセッテングの終わった新入りスピーカーです。
衝立のような妙な形のコンデンサー(静電型)スピーカーですが、極く薄いポリエチレンの膜の両側に電極を置いて、高電圧を掛けながら音楽信号を流すと、この薄膜が振動して音を出します。
普通の(ダイナミック型)スピーカーのように磁石も箱もないので、これらを原因とする歪が発生せず素直で繊細な音がします。特に、歌声が真に迫り、歌い手があたかも目の前に立ち歌っているかのようです。
ただ、その構造の制約から、重低音や大出力を出すことができません。ですから、例えば、家庭でクラシック音楽を適度の音量で聴くのに適しています。
この冬は、せいぜいこの衝立スピーカーと仲良くなって、良い音楽をたくさん聴きたいと思っています。