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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

地球半周旅行

2010年12月03日 | 音楽三昧

拙宅に新しく仲間入りしたスピーカーです。
米国の東海岸メイン州のBangorという田舎町から、地球を半周ほど旅してやって来ました。

英国製の静電型スピーカーで、反応が速く繊細な音がするので、以前から欲しいと思っていました。しかし正価で143万円もするのでとても手が出ません。

ところが先月、何気なく米国のオークションサイト(EBAY)を覗いていたら、展示品ですが、信じられないような安値で出品されています。

ただ、出品者は外国に発送しないと言うので、個人輸入の代理店を間に入れて落札し、品物を一旦、代理店のあるロスアンジェルスへ送ってもらい、そこから本邦へ輸入しました。

勿論、商品の代金の他に、代理店手数料、輸送費、消費税等がかかりましたが、円高の折、正価の2割ほどで手に入れることが出来ました。

まだ、仮置きの状態ですが、従来のスピーカーとは次元の異なる精緻な音に聴き惚れています。


新着ドーナツ~内田さんのモーツアルト

2010年11月13日 | 音楽三昧

内田さんとクリーヴランド管弦楽団によるモーツアルトのピアノ協奏曲(20・27番)がとてもよかったので、会場でそれらを収録したCDを買い求めました。

帰宅後これを聴きましたが、クリーヴランドにおけるコンサートのライブ録音のようで、それなりの雰囲気もありよいと思いました。勿論、生のコンサートにはかないませんが、内田さんの「ひきふり」振りを試聴されるにはよいかと思います。

歳のせいか、最近は重たい20番より、さらっとした27番の方が良くなり、こちらを主に聴いています。

クリーヴランドとのコンビでは、23番と24番を収録したCDも既発売となっています。

また、内田さんは、英国チャンバーオーケストラと全曲録音も行っており、これは9枚組のボックスセットになっています。

モーツアルトのピアノ協奏曲を全体として眺めるには、こちらの方が良いかも知れません。


モーツアルトピアノ協奏曲の夕べ

2010年11月12日 | 音楽三昧

一昨夜、札幌Kitaraで内田光子さんとクリーヴランド管弦楽団によるモーツアルトのピアノ協奏曲の夕べが催されました。生憎の冷たい雨にも拘らず、会場はバックヤードまで埋め尽くす満員の盛況でした。

世界的なピアニストの内田さんが、自らピアノを演奏しながら米国の名門オーケストラを指揮すれば、それは充実したコンサートになるに違いないと期待していました。

プログラムは、先ず、オーケストラメンバーによりディベルティメントニ長調K136が演奏され、続いてピアノ協奏曲第20番、休憩を挟んで第27番が演奏されました。

第20番は、モーツアルトの27曲のピアノ協奏曲の中で、第24番と合わせ2曲しかない短調の曲ですが、その憂いを含んだシンフォニックな響きと、第2楽章の言われもない美しさに感動しました。

第27番は、モーツアルトの最晩年に作曲され、何か達観したかのような清涼で軽やかな旋律が印象的でした。人類遺産とも言える名曲を、世界的演奏者が共演するすばらしいコンサートでした。


性懲りもなく

2010年10月24日 | 音楽三昧

日本グラモフォンの中古LPをまとめて100枚。
ネットオークションで購入したまでは良かったのですが、1枚1枚、盤面をチェックしてみると、カビが生えたり傷があるものが混じっていて、結局、20枚ほど捨てる羽目になりました。

何せ古い(概ね40年くらい前の)ものなので、多少は不良品も混じるだろうと思っていましたが、"ダメ率20%"には驚きました。

出品者がリサイクル屋さんで、「現品のチェックは一切してないよ」と言われており、また、1枚135円であることを考慮すれば、仕方ないのですが、何とも落ち着かない話です。

ただ、残った80枚の中には、名盤と言われるものもあり、カラヤン全盛期の録音が多いので、秋の夜長、大分楽しめそうです。

それにしても、性懲りもなく、こんな変な買い物をいつまで続けるつもりでしょうか。困ったものです。


こんなことでは~英国品質

2010年10月19日 | 音楽三昧

先月、突然(英国製の)レコードプレイヤーが故障した。
トーンアームというピックアップを取り付ける部品の不具合で、輸入代理店に尋ねると、本国へ送り返さないと修理できないという。また、修理には6週間ほどかかると言う。

原因は、接続コードの接触不良なのだが、たった8箇所しかない接続部分の内の1箇所が外れたらしい。この部品の価格(17万円)からすれば信じがたい故障だ。

加えて、購入時、5年保証というのが付いていたのだが、今回の故障は、5年半目に発生した。従って、何万円かの修理代を払えという。

この事態に、思わずむっとして、年甲斐もなく(代理店と)大喧嘩をしてしまった。

こうして待つこと1ヶ月。予定より早く修理を終え返送されて来た。

早速、プレイヤーに組み込み音出しをすると、問題ないことがわかりホッとした。修理代については、一応、部品代(1万円弱)を負担することで合意した。


新着ドーナツ~小松亮太「碧空~昭和タンゴプレイバック」

2010年09月29日 | 音楽三昧

バンドネオン奏者、小松亮太氏の懐かしいタンゴ集です。
タンゴの名曲の数々に、アニメやテレビ番組のテーマ曲なども入ったとても楽しいアルバムです。

このアルバムの売りは、選曲の良さとバンドネオンを中心とした演奏の見事さ、録音の良さです。

熟年世代であれば、その懐かしいタンゴの数々に郷愁をかきたてられることでしょう。もし、オーデイオ愛好家であれば、圧倒的な音のプレゼンスに酔いしれることでしょう。

秋の夜長に、昔懐かしいタンゴの調べはいかがでしょう。


ミュージックサロン in ニセコ

2010年09月20日 | 音楽三昧

昨日は、田舎暮らしの先輩 I さんのお誘いで、ヒルトンニセコビレッジで開催された「秋のアフタヌーンミュージックサロン in ニセコ」に行って来ました。

東京からプロの声楽家と合唱団が来演。札幌からフルートとファゴットの奏者も加わって、それはすてきなサロンコンサートでした。

この演奏会、決まってあまり日がなかったとかで、聴衆は50人ほどでしたが、合唱、独唱、ピアノ独奏に器楽アンサンブルと多彩なプログラムでなかなか良かったです。

ただ、日中のコンサートで屋外が明るく、窓際に立つ演奏者がシルエットになってよく見えないなど、もう一工夫あったらよかったかなと思いました。


昔懐かしい音

2010年09月14日 | 音楽三昧

先日、ネットオークションで購入した講談社の世界音楽全集(20巻40枚8,000円)に、ベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトが入っているのを知り、早速、聴いてみました。

そして、オーケストラの前奏に続いて出たヴァイオリンの音色の美しさに陶然としてしまいました。

やはり、ヴァイオリンのように、倍音を多く含む楽器の音は、アナログ(LPレコード)に限ると再認識した次第です。

演奏は、ヴァイオリンがクリスチャン・フェリス、オーケストラはカラヤン指揮のベルリンフィルハーモニーです。

ところで、これと同じLPは、他にもあったはずと棚をアチコチ探したら、昔懐かしいテヘラン(イラン)在勤中に、現地で購入したレコードが出てきました。

写真の手前に写っているものがそれですが、ドイツグラモフォンの輸出用LPで、裏には、ドイツ語、英語、仏語で書かれた解説が載っています。

引き続き、これも聴いてみましたが、盤面が少々磨り減っているせいか、ヴァイオリンの音色がやや色あせて聴こえます。

いずれにせよ、40年近く前、外国で購入したレコードに刻みこまれた音楽を、とても懐かしく聴きました。


お宝発見!

2010年09月12日 | 音楽三昧

昨日午後、何か良いレコードはないかと、棚を物色していると、地味な黒いボックスが目に留まりました。

引き出してみると、オイゲン・ヨッフムとロンドン交響楽団によるブラームスの交響曲全集です。

エェッ、こんなものあったかな~、と早速、聴き始めましたが、これが力のこもったすばらしい演奏で、思わず「これはお宝だ~」と叫んでしまいました。

箱に入っていたレコードは新品で、演奏・録音ともすばらしく、すっかり虜になってしまいました。

この地味ボックス、これだけ単独で購入した覚えはないので、たぶん、中古レコードを100枚とかまとめて買った際、混じっていたものと思われます。

棚ぼたのお宝で、秋の夜長も少しは退屈せずに過ごせそうです。


また買ってしまった

2010年09月03日 | 音楽三昧

性懲りもなく、また買ってしまいました。
クラシックのLPレコードです。

30余年前、講談社が出した世界音楽全集20巻、40枚です。
レコード制作は日本グラモフォンで、演奏家、盤質ともに優秀なので、傷さえなければ楽しめるはずです。

これは、札幌の質屋さんがオークションに出したものですが、商品の性格から、大半は新品同様のはずです。(大型の全集を購入しても、聴くのは、せいぜい最初の4~5枚で、後はお蔵入りとなります)

そこで、届いた商品を一枚々々点検してみると、ベートーヴェンとチャイコフスキーのレコード2~3枚は、針を下ろした跡がありましたが、残りは一度も聴いていないようです。

早速、何枚か取り出して聴いてみましたが、雑音もなくとても良い音質で演奏することができました。

レコードの収集には、コツがあって、

 ・大半は新同品の全集もの
 ・オペラ・交響曲などのセット(箱)もの
 ・収集家で、大量に所蔵している人が出品するもの
 ・質屋、リサイクルショップなどが出品する全集もの

などを狙って購入するようにします。これにより、磨り減った雑音の多いレコードを掴まされる危険は少なくなります。

クラシックレコードの場合、概ね、1枚50円~200円ほどで入手できますから、試聴環境があれば格安と言ってよいでしょう。
それにしても、どこに保管するのかな・・・


マーラーを聴こう

2010年08月29日 | 音楽三昧

長大なオーケストラ作品で知られるマーラーですが、今まで真面目に彼の作品に接したことはありませんでした。

それは、彼の作品が「徒然草」にも通じる人生の無常観や寂寥感に満ちたものであり、且つ、演奏時間が1時間を越え、聴く側に長時間の緊張を強いるためでもありました。

ただ、今年は生誕150周年にあたり、また、死蔵されているディスクも多いので、「今年こそマーラーを聴くぞ!」という気になりました。古希を迎え、彼の音楽を受け入れる心境に至ったとも言えましょう。

彼の作品は、手元のCDで24枚あります。交響曲第1番「巨人」だけでも5枚もあります。LPは調べていませんが、これも10枚以上はあるでしょうから、彼のディスコグラフィーとしては、モーツアルト、ベートーヴェン、ショパンなどに継いて多いかも知れません。

従って、これらを1枚々々丁寧に聴き、彼の壮大な音の世界を堪能してみようと思います。

今朝は、4番と8番「千人の交響曲」を聴いています。
決して彼の音の世界に馴染んだわけではありませんが、以前よりは少しは違和感なく聴けるようになりました。


デジタルイヤイヤ症候群

2010年08月23日 | 音楽三昧

毎日、クラシック音楽を友とする暮らしです。
朝食を済ませ、ラジオの語学講座を聴いた後、午前8時半頃から昼頃までと昼食後の2時間ほど、途切れることなくクラシックを聴いています。

通常、ソースはCDかPCM音楽放送なのですが、ある日突然、LPレコードが聴きたくなります。つまり、日頃聴いている音楽が、いかにも作りもののように感じられ、また、目に見えない音源に苛立ちを覚えるためです。

デジタル音楽は、一度、音楽情報をバラして符号化し、CDなどに記録します。そして、聴く際は、この符号を再構築して音楽に戻します。従って、どんなに優秀な機械を使っても、脱落する情報もあれば、新たに付加される(本来存在しなかった)ものもあります。

通常、これらの要素は気にならないはずなのですが、ある日突然、やはりこれは作られた音ではないのか。聴きたいのは、音楽そのものなのだと思いつめ、しゃにむにLPレコードが聴きたくなるのです。

今回も、昨日からこの発作(?)が始まり、EMIの全集から交響曲と管弦楽を何枚か聴きました。マーラーの交響曲第1番"巨人"やメンデルスゾーンの"真夏の世の夢”などに聴き惚れました。

ただ、このLPを聴くのもいっときのことで、2~3日すると、やれ音域が狭いの、雑音が混じるのと文句を言いつつ、またぞろデジタルに回帰するのは目に見えているのですが。


スレンダーな美人がやって来た

2010年07月28日 | 音楽三昧

昨年6月、特注したスピーカーボックスが大きすぎて2Fに上げられず、やむなく、ステレオ装置一式を1Fの居間に下ろしたところ、音も良く、それなりに収まってしまいました。

一方、2F(書斎)に音が出るものがないのは寂しいので、サブシステムを組み、これで、読書をしたりパソコンをいじったりしながら音楽を聴いて来ました。

ところが、このサブシステム。スピーカーが問題で、以来、あれこれ聴いてみましたが、どれも一長一短があって気に入ったものに出会えません。

この間試聴したスピーカーは6機種に及び、そろそろあきらめかけていたところ、あるオーデイオ専門店から「よいものがあるので聴いてみないか」とのお誘いがあり、つい最近やって来たのがこのスレンダーな美人です。



丸い頭の部分に、高音用の二つのスピーカーが同軸状に入っています。お腹(細長い黒い部分)に、低音用のスピーカーを二つ抱いています。

この英国生まれのスレンダー美人。格別の美声の持ち主なので、しばらくは、2Fに居座りつづけるかも知れません。


新着ドーナツ~辻井君の「ショパン」

2010年07月24日 | 音楽三昧

辻井伸行君は、目下、日本で最も有名なピアニストの一人と言ってよいでしょう。昨年、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに優勝し、その類稀なる音感と超人的な演奏で、一躍注目を浴びました。

彼はすでに、CDを何枚かリリースし、また、全国規模のリサイタルも行っているので、演奏をお聴きになった方も多いかと思います。

小生は残念ながら、機会恵まれず今日に至っていますが、昨日、最近作の「マイ・フェイヴァリット・ショパン」が届きましたので、早速聴いてみました。

収録曲

・アンダンテ・スピアナートと
  華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
・バラード第1番ト短調 作品23
・4つのマズル力 作品24
・2つのノクターン 作品27
・幻想曲へ短調 作品49

彼の(盲目の)世界に鳴り響くショパンの華麗な調べがスピーカーを通して部屋中に広がりました。「明るさ」「楽しさ」「未完成」が印象に残る演奏です。「華麗なる・・・」や「バラード」などの大曲より、「マズルカ」のような曲の方が、仕上がりはよいように思いました。

確かに、感性の良さをうかがい知る演奏ですが、天才的な閃きを感じさせるものでも、完成された演奏でもなく、努力して創り上げた音楽世界のように感じました。

彼は、コンクールの優勝で、これからの長い音楽人生のスタートにはつきましたが、名演奏家として評価されるようになるかどうかは、これからの努力次第のように思いました。

CD解説の伊熊よし子さんは、下記のように評しています。
・辻井伸行の演奏は、ひたむきさと音楽を深く愛する心が映し出されたもの。あまリにも純粋で真摯に作品と対峙するため、つい涙がこぼれるという人が後を絶たない。このショパンも聴き込むほどに心の奥に熱いものがこみあげてくる。辻井は自分の音を見つけ、自分のショパンを見出し、ショパンで語り、歌い、聴き手の心の感動という名の扉をノックする。強烈に、しかも静謐さを伴って・・・。


新着ドーナツ~メジューエワ「ショパン・スケルツォ」

2010年06月11日 | 音楽三昧

ショパンイヤーの今年。
通販サイトを覗くと、例外なく関連CDの販売に力を入れています。
輸入ものなら「3枚でいずれも3割引き」などのコーナーもあり、つい手が出てしまいます。

これは昨日届いた内の1枚で、早くから日本を拠点に活躍するロシア人ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんの「スケルツォ集」です。

ショパンがその短い生涯で、4曲作ったスケルツォ(冗談音楽)が即興曲と夜想曲をはさんで収録されています。日本録音で音質も良く、彼女の表情豊かな演奏が楽しめます。

ショパンイヤーに何か1枚を、とお考えの方にお勧めです。
CD No.WAKA-4101 2003年若林工房制作

これは、来日間もない頃(98年)の1枚です。
演奏・録音ともに良く、いつも装置の調整に使用しています。