12月22日土曜日
いつものシネコンで今年最後の映画観賞です。
数えて31作目となるのですが
公開初日にもかかわらず
観客の入りはよくありません。
作品なのか、それとも・・・
このことについては巻末に少し触れることにします。
【茶々 天涯の貴妃(おんな)】
豊臣秀吉の側室・茶々を中心に
織田信長、徳川家康などによる戦国人物絵巻が
繰り広げられる豪華絢爛(けんらん)な歴史ドラマ。
元宝塚男役で絶大な人気を誇ったトップスター和央ようかが
映画初出演で時代に翻弄(ほんろう)された
茶々をつややかに演じる。
監督は『新仁義なき戦い/謀殺』など
アクションや時代劇を手掛ける橋本一。
伏見桃山城を全面改装し、大坂城に見立てて撮影された
クライマックスシーンが演出されている。
時代は移って、平成の現代。
『女性の品格』が語りはじめられているものの
いま、なぜこの映画なのか?
フィクションとは理解しつつも
制作の狙いが伝わってこない。
なんとも消化不良を感じさせる映画でした。
多少、その予感はあったものの残念でなりません。
(上映時間:2時間8分)
『茶々 天涯の貴妃(おんな)』公式サイト
< 完 >
余話一巻
こんなニュースに目が留まりました。
国内で初めて。シネコン閉館へ
12月11日9時5分配信 VARIETY
国内で初めてとなる
シネコン(シネマ・コンプレックス、複合映画館)の
閉館が明らかになった。
大阪府岸和田市内で営業を続けてきたワーナーマイカル東岸和田が
来年の2月3日をもって閉館することが決まったもの。
国内最初のシネコン(ワーナーマイカル海老名(神奈川県))が
1993年4月にオープンしてから、実に14年。
ついに、閉館の第1号館が登場することになった。
オリヲン座からの招待状
この映画を観たシネコンだけに感慨深いものがあります。
ワーナーマイカル東岸和田は、オープンが93年10月。
ワーナーマイカルが、93年の海老名に続いて同年に開場したもので
国内のシネコンとしてはもっとも古い部類に入る。
閉館の理由には、“設備の老朽化”が挙げられているが
それとともに劇場収入の低下が背景にある。
もともと同シネコンは
近隣にユナイテッド・シネマ岸和田がオープンした時点で
それまでその地区で独占状態だった収入のシェアをかなり下げた。
その後、ここ数年で、近隣にTOHOシネマズ泉北
ワーナーマイカルりんくう泉南、MOVIX堺などができ
それぞれがしのぎを削り合う状態が続いていた。
そして来年春、新しいシネコンであるTOHOシネマズ鳳が
大阪府堺市にオープンする運びで
この地域のシネコンは完全に飽和状態。
ますます激烈になる競争のなかで
閉館を余儀なくされることになった。
シネコンは、国内の映画館の形を大きく変え
集客アップに貢献してきたのは確かなのだが、数の増加に伴い
最近は完全な過当競争になり
古いシネコンほど経営が厳しい状態が続いていた。
一方で、映画界全体の映画人口があまり増えず
新しいシネコンでさえ、当初目標を下回るところも出てきた。
こうした現状を見れば、閉館は何ら不思議ではない。
国内の映画館数は、昨年が3062スクリーン。
今年はさらに増えて3200スクリーン前後になる見込みで
このうちシネコンは76%近くを占めることになるという。
「まだまだ今後、シネコンの閉館は出てくるのではないか。
ショッピングセンターと連動しているために
閉めたくても閉められない事情もあるが
背に腹は変えられないところまできているシネコンも多いはず」と
外資系シネコン興行会社の幹部は、嘆息混じりに語る。
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