いま[21]日本がおかしい その3 司馬遼太郎の「武士道」 2004-11-01 21:44:13 | (6)いま この本の帯には、つぎのような文言が記されている。 司馬さんが日本の「父と子」にいちばんつたえたかったこと。―失われた日本人の心の支えとは何か? 名こそ惜しけれ―司馬史観の核心といえるこの志は、日本人を支えてきた武士道の心であり、幕末、維新の英雄たちの思念でもあった。司馬作品の主人公の青春像を通して、その本質を探る異色司馬学。父から子へ語り継ぐ国民作家の遺産。 司馬遼太郎の「武士道」:石原靖久著 平凡社(写真③) この2冊の本に「いま」出会ったことで、何かから覚めたような感慨にふけっている。
いま[21]日本がおかしい その2 司馬遼太郎「日本国」への箴言 2004-11-01 21:06:23 | (6)いま まだ学生の頃からか、一心腐乱に読みふけった司馬遼太郎作品。異常に読み易く、今でいうなら司馬マジックにかかったように引き込まれていったことを、なつかしく思うのだが、この本でようやくその謎が解けたようでなんとも心地よい。内容については、目次をご覧いただくことにする。日本や日本人が失くしたものは何であったのか、そしてどうあるべきかという「司馬文学の遺言」の解説書として「いま」読めばいいだろうか。 ◆司馬遼太郎「日本国」への箴言:岬龍一郎著 本の森出版センター (写真②) 第1章 憂国の遺言―このままで日本は大丈夫か? 第2章 美意識の喪失―男はどう生きるべきか? 第3章 「徳」の形成―社会生活を楽しく営むために 第4章 公の精神と教育の神髄―人は何のために勉強するのか? 第5章 リアリズムの喪失―戦争原因とその犯人
いま[21]日本がおかしい その1 司馬遼太郎の暗示 2004-11-01 20:24:41 | (6)いま おかしい、おかしい。(これは面白い、という意味ではない)どうにも日本が危うくなってきている。もちろん時代が激変した時はこんなものではなかったのかもしれないが、今はそのような気配は全くといっていいほど感じない。蔓延する「うそ」と「無責任」そして「非常識」・・・このままでいいのか、と憂いを持った日本人も少なくないかもしれない。 司馬遼太郎という歴史家がいた。歴史小説という舞台で、登場する人物を題材に、今の日本を暗示し諫言していたように思えてならない。出版されている司馬史観を解説した2冊の書(写真①)に読み取ることができる。一度手にされてはどうだろう。