経済や軍事で圧倒されて中国に呑みこまれてしまうというような話ではありません。
で、中国化とは
1000年前の中国は宋の時代から始まる
『 皇帝が儒教思想を基に権威と実権を掌握。科挙制により能力次第で地位や冨を得られる。また貨幣の普及により市場原理が導入されて個々人は地縁に関係なく流動的で、血縁関係よりも個人的なコネクションが優先される社会 』 のことだそうです。
それに対して日本は、平氏・鎌倉時代に封建制を確立し、『 権威者(天皇)と権力者(将軍)が別人で、世襲により社会・組織への帰属意識が強く、階級が固定され能力があっても権力や富が得られにくい、流動性の低い社会 』 というように、中国化とは真逆で、これを江戸化と呼んでいます。
その江戸化は、第二次大戦後も 護送船団方式とか終身雇用のようなかたちで、連綿と受け継がれ、明治維新に一時的な中国化の動きがあったものの、馴染めずに今に至っているのだとか。
しかし、終身雇用なども廃れ、首相がコロコロ代わる現在、ついには世界標準的な中国化をやらなきゃ持たないところまで来ているんじゃないかというわけです。
はたして、それが幸せな日本になるのかどうか分かりませんが、状況はその通りのような気がします。
お薦めの一冊です。
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