よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

フラグメント

2010-12-15 | 


「フラグメント(超進化生物の島)」
何億年も隔絶された孤島で独自の進化を遂げた生物とのファーストコンタクト的SFです。
先の「進化の運命」が収斂を根拠に知的生命は人間のような姿形になるだろうというものとは反対にS・J・グールドが提唱する話を基に異なる形態で表れます。はてさて時計を巻き戻し、もう一度進化を繰り返したときには、本当のところどうなるんでしょうか。 それはさておき、この本はまるで映画を見ているようなもので、 「遊星からの物体X」 「「バイオハザード」 「エイリアン」 などなど、そうした物語に出てくる怪物にグロテスクさでは引けを取らない者たちが闊歩する世界で、展開は目まぐるしく、あれよあれよと話が進んでいき、なんとも都合のいいお話しだなぁと思いつつも、楽しめるものでした。 でも映画化したとすると、豪華B級映画になるんだろうなぁ・・・といった感じです。 ところで、話の中で生物の寿命について語るところがあるのですが、曰く「寿命は近親相姦を防ぐためのものである。世代間交代の間隔が長くなればその分寿命は延びる・・・すなわち世代間繁殖の可能性を排除することによって生物体の遺伝子の完全性を保ち続ける、というメカニズムを持っている・・・」のだそうです。 これが作者の小説上の単なる空想によるものなのか、どこかの学者の説を用いたものかわかりませんが、全くもってデタラメでもなさそうだなぁ~と思わせられるところが面白さの一面にもなっているように思います。


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