ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

現状

2010-09-25 14:51:49 | 例大祭
お宮に辿りつく。

神輿は舞うことはなく、
静かに速やかに
鳥居をくぐる。

神輿をばらし、
社へ納める。

(くやしい・・・誰も悪くないのに・・・)

憎悪と倦怠感が混ざった
なんとも言えない感覚。

でも、
ぼけっとしてらんない。

冷たい雨で
冷え切った氏子を
カップラーメンで
ねぎらう。

一息ついて
祭典長からのお言葉。

(祭)「み、みなさん、本当にお疲れ様でした、ざ、残念なことに、か、雷で・・・」

祭典長の涙を
誰もが確認した。

そのあと
区長・氏子総代の
お言葉をいただき、
役員を残し、
氏子は解散。



しばらくして、
いかにもらしい
テレビ局の車が到着。

小さなデジタルムービーを
片手にした男が一人
車から出てきた。

(TV)「T○Sですけど、インタビューに答えて・・・」
(俺)「すんませんよ、いま、みんなナーバスなんで、遠慮させてください」
(TV)「そうですか、じゃあ、落雷受けた神輿を撮影させてください」
(俺)「だめ、神様、いま怪我してんだ、少し静かにさせてくんな、わりぃね」
(TV)「そうですか、わかりました」

その後も
2社ほど来たが
同様にお断りした。

なぜか?

テレビ局の無神経さにも
腹立たしいが、
それよりも、
勝手なことを言えない
非常事態だったから。

現実はあっても
真実がわからないから。

どういうことかというと
被害を受けた当事者達、
「玉前の高張に落ちた」
「大原八幡様の高張に落ちた」
「玉前の鳳凰に落ちた」
「大原八幡様のおつむり(神輿頭頂部の宝珠)に落ちて玉前の神輿に移った」
などと、
各々が言っていることが
バラバラだから。

しかも、
負傷者は
その瞬間の記憶が
無い、または曖昧。

俺もすぐそばで
神輿二基全体を
見ていたが、
稲妻そのものが
見えなかった。

いま考えれば、
間近にいた人は
見えたと言うのだから、
おそらく、
0.1㎜ほどの稲妻が
電子レンジのように
雨に濡れた神輿全体に
降りかかったのだろうと
推測できる。

どっちの神輿に
落ちたかなんて
どうでもいい。

そのときは、
負傷者が早く
回復することを
願うばかりだった。

っと、そこへ、
負傷した人が
帰ってきた。

話しを聞くと
病院で点滴受けて
薬もらって
帰ってきたとのこと。

ほかの負傷者も
1~2日で次々と
退院できるという。

重傷者はいるものの
重体ではない。

意識もしっかりしてる。

一安心だ。

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