心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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外観が見えてきました

2013年10月05日 | 日記・エッセイ・コラム

現場養生シート越しだったN邸外観が、見えてきました。

スケール感覚を感じて貰う為に、人物像を配置した立面図を添付します。

南側。
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北側。前面道路は建築基準法第42条2項『狭あい道路』。
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西側。
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東側(外観画像撮るの忘れた(>_<)
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N邸の設計は『ヒューマンスケール』を大切にしました。

完成内覧見学会でなければそのスケール感覚を体感出来無いと思いますが、例えば北側バルコニーと軒の出1.2mの軒下の緩衝空間、その『間(ま)』を画像からでも感じて欲しいと願います。

ヒューマンスケール設計とは、パーツを機械的にコーディネートする事ではなく、計算では出て来ない人間の生活とか、住まう方の心理を寸法によって表すことであると私は考えます。

『使用材料の規格寸法がW910×H2400だから天井高はH=2400』という様な、物に人間の感覚や尺度を合わせる寸法決定手法ではありません。

あくまで建て主さんが心地良いであろう寸法等を吟味して、包み込まれる様な安心感であるとか、落ち着きのある開放感を空間化すること。

その為に、『はじめに人間ありき』 として寸法等を決定する手法が、ヒューマン設計。

例えば街並みの景観を構成する大切な屋根。N邸の屋根は起り(むくり)屋根。
どぎつくなく、やわらかで、はんなりとしたたおやかさをたたえているのではないでしょうか?
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これも、建て主さんの感性のみならず、建築地界隈の街並みの景観に配慮した、ヒューマン設計。


11月着工予定のバルコニー設置が楽しみになってきました♪ 


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