心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

うるうる (´;ω;`) ⑦ キッズサッカー大会

2013年10月14日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は体育の日。(私が子どもの頃は10月10日だったのですが)

我が家の3兄弟の1番下の息子のキッズサッカー大会がありました。
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みんな元気に走りまわって、楽しそうにボールを蹴っていました。それにしても、熱くなるお母さんとお父さんの何と多い事(^^;) 『走れぇー!』『行っけぇー!』『蹴れぇーっ!』

中央が指導してくれているカルロスコーチ。
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うちの子に限らず、子ども達の『サッカーやりたい!』の思いや夢を、いつも熱心にサポートしてくれています。感謝です。

晩御飯では録画したビデオを見ながら、いつものわいわいガヤガヤの団らん。

うちの子がドリブルシュートを決めた時は、母である妻は本当に涙が出たらしい。
いつもながら、うるうる(´;ω;`)











排熱窓の開閉は電力に頼りません。

2013年10月13日 | 日記・エッセイ・コラム

バックナンバー【2013/7/24空気の通り道⑩排熱窓の内観位置】参考。

前回記事のUB天井点検口から排熱窓も見えていたので、今回はその開閉方式について。

ロフト部。電動式ではなく、手動式のチェーンオペレーター。
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エコ住宅の設計理念から、ロフト階の床にチェーンの貫通孔を開けて2階から操作します。電力を使わないからといって、いちいちロフト階に登ってもいられないので、省力かつ開閉が楽しくなる様に設計。電動式に比べ、メンテナンスフリーです。

居室部。ロフト部同様、電動式ではなく手動式。チェーンオペレーター。
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チェーンを下げる位置について、現場監督と建て主さんとで楽しそうに打ち合わせをしているようです。垂下したチェーンを実際に目にしても、ほとんど気になりません。

排熱窓の高さは2階床面から3mを超えています。
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『はじめに電力ありき』の発想ではなく、ほんの少し考え知恵を出してみる。その知恵により、極微力ながらも地球環境の悪化を防げて財布にやさしくなるのであれば、実践してみる。

設計図面120枚超のN邸設計は、その積み重ねです。


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内装工事進む。UB天井裏編

2013年10月12日 | 日記・エッセイ・コラム
何となくシュール、というか、映画やテレビで過去を回想するシーンで見られる様な構図の画像。
ここは何処かというと、ユニットバス(UB)の天井点検口。
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N邸のUBは2階設置なので、点検口を開けると小屋裏空間がこの様に見えます。
バックナンバー【2013/7/13現わしの化粧雲筋違い】の眺めを、下から見上げる事になります。

UB内から見上げた画像。
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入口ドアから見える木部はロフト階のある2階天井(つまりロフト床)、点検口から見える木部は小屋裏の勾配天井、つまり屋根面の化粧野地。浴室ドアすぐそばの石膏ボードは防水処理加工品。

そしてロフト階からUB天井裏を見た画像。
手前ブルーのUB用断熱材の丸い縁取り線が、UB天井点検口。
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UBの2階設置で窓以外何処も外気に接していない上、本体の断熱材被覆と窓もペアガラス。冬季のUB内外気温差によるヒートショックが起きないよう、温熱環境のバリアフリーも考慮しています。

UB天井裏には専用換気扇設備が載っていて、ダクトを介して屋外に排気。もう1箇所ある筒は、キッチンのレンジフード排気ダクト用。建て主さんワクワクのキッチン設置予定日は10月25日。

UB天井裏もメンテナンスの容易性を考慮して、壁で塞がずに、この状態で仕上げます。


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内装工事進む。天井編

2013年10月11日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸は土間があります。その土間の天井部。

直上がルーフバルコニーなので、主屋屋根同様の断熱材と厚み(バックナンバー【2013/6/19N邸の屋根に用いた断熱材】)を梁の間に隙間無く充填。現在日本で最も高い規定性能である次世代省エネ基準をクリア。

実はこの部位の断熱材施工は、行われていない住宅も多数ある、設計施工の盲点。

N邸では画像の通り、現場監督のタクトによる設計図書通りの施工を実施して貰っています。
断熱材の垂下防止対策も入念で、天井下地を兼ねた野縁で確実に押さえています。
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壁の構造用面材(ダイライト)が汚れていますが、9月1日に私と建て主さんとで行ったセルフビルドで作業台に使用したものだからです。雨漏れや漏水ではありません。

その時の作業風景。バックナンバー【2013/9/2建て主さん参加型施工】での1ショット。
雷雨があり、付着した焼き杉の煤が雨で滲んだのが汚れの原因のようです。
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建て主さんにとって、これもまたかけがえのない住まいの良き思い出になるのではないでしょうか。

天井仕上げ材は、化粧の杉幅接ぎ(はぎ)板集成パネル、無垢材。
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施工は化粧ビス。白いキャップを被せるタイプなのですが、現場監督と工務店社長との談笑で『可愛い天井になっちゃいますネ』⇒『キャップ無い方が良いですねぇ』となり、キャップ無しで検討中。

鴨居をはさんで土間と付随する居室側双方の天井見上げ。厚みこそ違うものの、同じ仕上げ材。
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構造材現わし仕上げの内、唯一この鴨居は杉ではなく、ベイマツ。『差鴨居』ならぬ『茶臼鴨居』。

こちらは居室部天井。バックナンバー【2013/6/10上棟時に1階天井仕上げ完了】参考。
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杉の白い部分(白太しらた)を極力用いており、明るくてプレーンな天井仕上げになっています。

天井仕上げ材のアップ。バックナンバー【2013/6/14きめの細かい肌の美しさ】参考。
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頬寄せしたくなるような、国産材の杉のテクスチャー、質感。美しいと私は思います。
癒し効果やリラックス効果もかなりあるのではないでしょうか。α波とか。

やわらかな建築を目指した設計・デザイン。


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内装工事進む。洗濯機置き場編

2013年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム
洗濯機置き場は浴室のすぐ隣。脱衣以外に風呂の残り湯利用も考慮しています。
(接続ホース可能距離と高低差をメーカーに確認して建て主さんにプレゼン、決定に至る。)
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ややこしい配管を見るにつけ、重ね重ね、水道屋さんには『ごくろうさま』と申し上げます。
『水』はライフライン中のライフライン、正に縁の下の力持ち的職種です。

床板は居室で張った桧無垢フローリングの端材。
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防水パンや洗濯機設置で見えなくなる部位には端材を活用して、コストダウンに努めています。

壁面は化粧杉接ぎ(はぎ)板集成パネル張り、無垢材。白い容器は防水パン。
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壁仕上げ材は調湿性能、可動棚設置、メンテナンス性を考慮して決定しました。

パネルなので気密性が高く、同じ無垢板でも何枚か突き合わせて張る場合に生じる隙間が出来ません。ゆえに浴室や入浴後の大量の湿気がその隙間から壁内部に侵入する事がありません。

つまり無垢材の調湿作用が結露とカビの発生を防ぎ、パネルとして壁内部の乾燥状態を保つ気密補助材としての重要な役割も併せ持つ、人と建物にやさしい内装材といえます。

更にトラブル発生時、パネルを外せば壁を壊す事無く、メンテナンスも出来る設計。
何処にでもビスやネジが効くので、建て主さんによるDIY棚設置も可能な壁仕上げ材です。


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内装工事進む。トイレ編

2013年10月09日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸は内装工事が着々と進行しています。

2階トイレ部。便器がまだ設置されていない状態。
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便器からの汚水配管は床出しではなく壁出しで、横PSによる排水方式。
正面棚板すぐ下の円筒型開口は、24時間換気設備(排気)用。インテリアデザインで中央に。

24時間換気扇の位置は展開図で記載済みなので、最初から間柱も寄せて施工済み。
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ペアガラス使用により、窓台とそれを受ける間柱は一般部より厚みの大きい4.5cm厚の木材を使用しています。

ニッチ(壁面収納)を設けました。画像右側の杉板貼りの部分がそれ。
ペーパーホルダーやタオルリング・タオル掛け、マガジンラック等を取り付けます。
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狭いスペースを可能な限り広く、そして使い易くする為の工夫。

建て主さんお気に入りの便器の取り付けは、まだしばらく先になります。


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N邸設計図面の枚数は120枚超

2013年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

N邸の設計図。全て手描きキャドであるJW-cadで作図。
基本設計図、実施設計図、施工図そして建築確認申請図面を合わせて、既に100枚超。

これに基本設計プレゼンテーションで作成したプランの100%手描き図面(フリーハンド図面)がおよそ20枚。
(バックナンバー【2012/7/13私のエスキース(平面計画案)参照)

合計で120枚を超えています。

画像はもうボロボロになってしまった、当初にプリントアウトした私の手元にある図面。
(著作権や建て主さんのプライバシー保護の為、画質を落としています。)
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巷での図面は5~10枚程度でしょうか。中には『縮尺1/100の平面図1枚と立面図1枚の合計2枚だけ』という会社もザラにあるこの業界。受注してしまえば、後は利益確保の為に現場に丸投げしてしまう会社も相変わらず多いようです。

棟数の多い会社では設計施工マニュアルを作成している事が多いので、図面の枚数だけでは一概に言えないのですが、スキルフルな現場監督と職人が在籍していない現場に丸投げする体質では、決して高品質で良い家は出来ないと私は確信します。

よって、『伝統大工兼アトリエ一級建築士』による建築設計事務所(個人主宰)の設計として、デザイン、アイデア、クオリティ、描き込みの精度、情報量等、全てに於いて高い次元を目指した結果、到達した枚数になります。

小嶋基弘建築アトリエは”アトリエ”の名称を付けていますが、構造図や施工図も高精度で設計・作図しています。例えば階段詳細図。(著作権やプライバシー保護の為、画質を落としています。)
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とても木にこだわった設計事務所や工務店以外では市販プレカット階段を設計施工するので、この様な図面は必要としません。それに一級建築士であれば誰でも描けるものでもありません。

また、設備配管図1枚にしても丁寧に設計・作図して新築時の高品質を確保するのと同時に、後々のメンテナンスの為に建て主さんの手元に【設計図】として保管して貰う様にも説明します。

完成内覧会は行いたいので、一般の方には詳細なN邸設計図を是非ご覧いただきたいと思っています。内覧と合わせて、設計料のご理解がいただけるものと思います。

ちなみに『設計料は無料です』とは、私は申せません。オリジナル一品設計として、『設計料は○○%や○○円になります』と、最初から、私は丁寧に建て主さんに説明しています。


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うるうる (´;ω;`) ⑥ 幼稚園の運動会

2013年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム
先週末の雨で順延だった我が家の3兄弟の一番下の子の運動会が、今日行われました。
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全員同じ幼稚園に通い、親としては今回が9回目の運動会。皆勤賞(´∇`)
一番下の子も、今年で幼稚園を卒園です。

平日しかも月曜日というのにお父さんが多勢いて、『イクメン』パパ、私は素敵だと思います。
ちなみに我が家はジイジとあーちゃん(バアバ)も来てくれました(´∇`)

子どもの成長を目の当たりに出来て、本当に、目がうるうる (´;ω;`)
そして帰宅後、全員でおでんを食べながら運動会ビデオを見て、家族の団らん(*´∀`*)。

妻への感謝、『ご苦労さま。そして、お疲れさま。』



内装工事進む。

2013年10月06日 | 日記・エッセイ・コラム
室内では木部下地施工を経て、化粧壁板や壁下地の石膏ボード貼りが進んでいます。

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化粧壁板は主に収納関係、石膏ボードは左官壁下地。

作業工程もボード貼り迄来ると壁面が主張してきて、一般の方にも『出来てきた感』がしてきます。
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大壁工法と違い真壁工法なので、石膏ボード貼りにも几帳面さが要求され、手間がかかります。

建て主さんワクワクの作り付け洗面部。正面壁部は採光の窓を両袖にしました。
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苦労の痕跡が見えるかの様な配管。水道屋さん、ご苦労さまです。

壁中央は建て主さんのお母様の思いのこもった『リ・ユース鏡』が据えられます。
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洗面カウンターはまだ決定しておらず、ひょっとすると凄い事になるかも知れません。

バックナンバー【2013/7/30完全注文住宅なので】で紹介した洗面ボウルは、ここで使います。
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画像を撮っていませんが、水栓金具も建て主さん支給による外国製品が現場に届いていました。
完成が楽しみですね。


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外観が見えてきました

2013年10月05日 | 日記・エッセイ・コラム

現場養生シート越しだったN邸外観が、見えてきました。

スケール感覚を感じて貰う為に、人物像を配置した立面図を添付します。

南側。
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北側。前面道路は建築基準法第42条2項『狭あい道路』。
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西側。
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東側(外観画像撮るの忘れた(>_<)
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N邸の設計は『ヒューマンスケール』を大切にしました。

完成内覧見学会でなければそのスケール感覚を体感出来無いと思いますが、例えば北側バルコニーと軒の出1.2mの軒下の緩衝空間、その『間(ま)』を画像からでも感じて欲しいと願います。

ヒューマンスケール設計とは、パーツを機械的にコーディネートする事ではなく、計算では出て来ない人間の生活とか、住まう方の心理を寸法によって表すことであると私は考えます。

『使用材料の規格寸法がW910×H2400だから天井高はH=2400』という様な、物に人間の感覚や尺度を合わせる寸法決定手法ではありません。

あくまで建て主さんが心地良いであろう寸法等を吟味して、包み込まれる様な安心感であるとか、落ち着きのある開放感を空間化すること。

その為に、『はじめに人間ありき』 として寸法等を決定する手法が、ヒューマン設計。

例えば街並みの景観を構成する大切な屋根。N邸の屋根は起り(むくり)屋根。
どぎつくなく、やわらかで、はんなりとしたたおやかさをたたえているのではないでしょうか?
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これも、建て主さんの感性のみならず、建築地界隈の街並みの景観に配慮した、ヒューマン設計。


11月着工予定のバルコニー設置が楽しみになってきました♪ 


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外装材2階部はガルバリウム鋼板その3

2013年10月04日 | 日記・エッセイ・コラム
ガルバ外装材の各部位詳細画像。

バルコニー梁受け金物部。2期工事で施工されるバルコニー横架材の取り付け部位。
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異種金属を接触させていません。後工程で隙間をコーキングします。

大垂木部施工前。
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大垂木部施工後。
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サッシ上枠部。
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この部位については隙間をわざと開けておきます。後工程でコーキング無し。ガルバの裏側に回り込む水を想定して、排水の為の開口にしておくのです。

板金屋さんいわく、『0.5mm厚はハサミを入れるのが大変(>_ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村




外装材2階部はガルバリウム鋼板その2

2013年10月03日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸ガルバ外装材厚みは、一般の0.35mmではなく、0.5mmの厚手品。請負工務店であるフォレストブレスさんが気を利かせてくれて、耐久性重視の厚手品を調達してくれました。
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たかが0.15mm厚みを増しただけなのに、切断時バチバチ”バリ”が飛んで来る程手強くなります。実はガルバはこの”バリ”、切り屑の付着が発錆の原因(貰い錆)になる為、要注意


留め付けはステンレスビス。但しマルテンサイト系SUS410(パシペート)。
そもそもステンレス鋼とは鉄にクロムやニッケル等の物質を添加して錆びにくくした特殊鋼との事。
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耐食性はフェライト系やオーステナイト系よりも落ちるそうですが、ビスとしての硬度適性上、致し方ないようです。パシペート処理の質が問われる系統といえるようです。


施工方法は『スパンドレル』。留め付けのビスを見えなくする施工方法。
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コストダウンになる『ビスが見える施工』を建て主さんに提案したのですが、『耐久性及び雨仕舞いの高性能化の為にはコストを掛ける』と、スパンドレル方式に決定。


ガルバ本体に凸凹があるので、より多くの空気層を建物が纏う事になります。
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つまり屋根瓦の和瓦下空気層同様、外壁についても+αの断熱効果が期待出来ます。
(1階部焼き杉も厚みのある無垢材ゆえ、木そのものに空気層があるわけです)

バックナンバー【2013/7/4瓦の下の空気層を科学するを参考に。


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外装材2階部はガルバリウム鋼板

2013年10月02日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/8/28外装材1階部は焼き杉の続編。

外装材2階部の施工。金属板張り、材質はガルバリウム鋼板です。
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モルタルや窯業系サイディングに比べて軽量なので、建物の耐震性向上の利点が有ります。

シックな黒のガルバ外装材は、建て主さんによる基本設計時からの要望、お気に入りです。
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色は艶消し黒。1階部と2階部とで『ハイブリッド外壁』のデザイン。

1階部自然素材の焼き杉のやわらかな表情と対をなす、工業製品のシャープな質感。
現わしの木部とも対をなし、外観はユニークな造形色彩表情を醸し出しています。

1階部焼き杉はDIYメンテナンスを考慮したのに対し、2階部ガルバはメンテナンスフリー。
地盤面から高く、深い軒の出による雨水忌避や紫外線対策により、超・高耐久性を得る設計。

そもそも、2階部外装材のメンテナンスは足場架設の必要から、DIYでは無理でしょう。

そこで、建て主さん要望の意匠性を最優先に、DIYメンテナンスが出来ない条件を踏まえ、耐震・耐風性や耐候性、経年変化による躯体追随性を勘案して決定した、超・高耐久性獲得の為の合理的設計。

根拠は、厚みが一般の0.35mmではなく、0.5mmの厚手品。貼り方はスパンドレル。
原則、いつ切れるかわからない防水剤(コーキング等)に頼らない雨仕舞い。

高耐久を超える『超・高耐久』を得る為の設計・施工に努めています。


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屋根瓦の棟積み

2013年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/7/5空気の通り道⑥棟換気の続編。

N邸屋根瓦の頂部『棟積み』は、とてもシンプル。耐震性も兼ね備えたデザイン。

遠くの山並みや木々のスカイラインと呼応して、銀いぶし瓦がいぶし銀に輝いています。
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いぶし銀の輝き。良いと思いませんか?
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棟積みは縁起を担いで、『七五三』のうちから、三段積みのデザイン。
熨斗(のし)瓦2段+冠瓦素丸1段。これが建築地界隈での棟積みの数え方で『3段』。
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鬼瓦は使用していません。
(最近、節分の『鬼は外、福は内』で、”鬼は外”を言わない家庭が増えているそうな。)Casio_071
若干、端部を反らせています。


本来の巴瓦の内側、棟積み端部にも巴瓦(無地巴)を使用して鬼瓦を使用しないデザイン。
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棟積み3段にこだわった設計は、シンプルなデザインと耐震性を考慮してのもの。


【参考】現場へ向かう時にいつも目にする、東日本大震災の屋根瓦被害。棟積みが崩落。
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【参考】現場へ向かう時にいつも目にする、東日本大震災の屋根瓦被害。降り棟も崩落。
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N邸屋根瓦は大地震でも崩落しない設計施工。

バックナンバー【2013/7/2瓦は全て緊結。地震の被害から真摯に学ぶ。
バックナンバー【2013/7/3瓦は全て緊結。その2


棟積みを3段と低くして、熨斗瓦と冠瓦、巴瓦までもステンレス釘及び番線で結束しています。
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シンプルなデザインと高い耐震性を兼ね備えた屋根瓦の設計施工です。


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