N邸は土間があります。その土間の天井部。
直上がルーフバルコニーなので、主屋屋根同様の断熱材と厚み(バックナンバー【
2013/6/19N邸の屋根に用いた断熱材】)を梁の間に隙間無く充填。現在日本で最も高い規定性能である次世代省エネ基準をクリア。
実はこの部位の断熱材施工は、行われていない住宅も多数ある、設計施工の盲点。
N邸では画像の通り、現場監督のタクトによる設計図書通りの施工を実施して貰っています。
断熱材の垂下防止対策も入念で、天井下地を兼ねた野縁で確実に押さえています。
壁の構造用面材(ダイライト)が汚れていますが、9月1日に私と建て主さんとで行ったセルフビルドで作業台に使用したものだからです。雨漏れや漏水ではありません。
その時の作業風景。バックナンバー【
2013/9/2建て主さん参加型施工】での1ショット。
雷雨があり、付着した焼き杉の煤が雨で滲んだのが汚れの原因のようです。
建て主さんにとって、これもまたかけがえのない住まいの良き思い出になるのではないでしょうか。
天井仕上げ材は、化粧の杉幅接ぎ(はぎ)板集成パネル、無垢材。
施工は化粧ビス。白いキャップを被せるタイプなのですが、現場監督と工務店社長との談笑で『可愛い天井になっちゃいますネ』⇒『キャップ無い方が良いですねぇ』となり、キャップ無しで検討中。
鴨居をはさんで土間と付随する居室側双方の天井見上げ。厚みこそ違うものの、同じ仕上げ材。
構造材現わし仕上げの内、唯一この鴨居は杉ではなく、ベイマツ。『差鴨居』ならぬ『茶臼鴨居』。
こちらは居室部天井。バックナンバー【
2013/6/10上棟時に1階天井仕上げ完了】参考。
杉の白い部分(白太しらた)を極力用いており、明るくてプレーンな天井仕上げになっています。
天井仕上げ材のアップ。バックナンバー【
2013/6/14きめの細かい肌の美しさ】参考。
頬寄せしたくなるような、国産材の杉のテクスチャー、質感。美しいと私は思います。
癒し効果やリラックス効果もかなりあるのではないでしょうか。α波とか。
やわらかな建築を目指した設計・デザイン。
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