たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

デビュー50周年記念『萩尾望都ポーの一族展』

2019年11月19日 17時24分22秒 | 美術館めぐり
 平日の夜、なんとか終わらないうちにいってきました。入口が風でカーテンをはためかす演出になっていて、作品の世界観を醸し出していました。宝塚の衣装コーナーは撮影OKとのことで撮ってきました。衣装はエドガーとアランのみでイメージよりもさみしい感じでした。花組公演のダイジェストが流れていて、昨年お正月に大劇場で観劇したことがすごく遠い日のことのように、懐かしく思い出されました。

 1970年代の原画には、「返却求む」とメモが書かれていて、それだけ守られていなかった時代の中でこれだけの作品を生み出し、きちんと手元で保存されているのはすごいことだと思いました。原作を読んだことないまま花組公演を観劇したので、会場で原画の台詞を時間かけてひとつひとつ読んでいきました。小池先生、要所要所で原作のセリフとあらすじをそのまま生かしながら巧みに舞台作品としてまとめあげたのだとわかりました。さすがお見事と思いました。

 原作者の年齢と共にキャラクターも変化していくものなのですね。個人的には最新よりも1970年代の青い雰囲気のエドガーとアランが好きかな。

 「メリーベルはどこ?」

 「知ってる?きみは人が生まれるまえにどこからくるか」

 「知らない・・・」

 「ぼくも知らない だから メリーベルがどこへいったかわからない」

 「・・・生まれるまえに・・・?!」

 舞台の中で心に残った台詞は、萩尾望都さんから生まれた言葉でした。哲学・・・。
















 花組の舞台、みりおさんのエドガーに対してアランは光さんでなければならなかったということなのかなとふと思いました。だからキキちゃん組み替えだった? いやいやそんなことはおいといて、24日はみりおさんの大千穐楽。中継の映画館の数はすごいことになっています。それに耐えうる作品かということは別にして、人気の凄まじさを物語っています。わたしも映画館で見送りたいと思います。わたしの中でみりおさんの持ち味を最大限に引き出したナンバーワンは、ライブビューイングでしたが『金色の砂漠』、その次が『ポーの一族』かな。

茂木健一郎『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』より_想像力はどこから生まれるのか

2019年11月19日 16時40分16秒 | 本あれこれ
「人間の想像力を生み出す原動力となるものは、何でしょう。

 それは、幸福感よりはむしろ、欠乏感ではないでしょうか。

 アンは、グリーン・ゲーブルズに引き取られる前までは非常に恵まれない境遇にいました。それは、彼女の生い立ちからみても分かります。母親は、アンが生れて三カ月目に、熱病で死んでしまい、父親もその四日後に、やはり同じ病気で亡くなっています。両親とも出身地が遠く、親戚がひとりもいなかったため引き取ってくれる人は誰もいなかった。その後、いくつかの家庭に引き取られてきましたが、結局は彼女を養い愛しむほどの余裕を持った家とはめぐり会えずに、最終的には孤児院に引き取られました。愛に餓えた極めて厳しい境遇で育ったのです。

 アンの想像力はつまり、疎外や「deprivation」(ディプラベーション)、すなわち欠乏から生まれているのです。現実世界での欠乏感が想像力を掻き立て、それを補おうとするときに爆発的な想像力が生み出される。アンが、過酷な人生を生きていくことに耐えられるようにしてくれたのが、想像力だったのです。

 そうしてアンの想像力がどこから生まれたのかという問題は、実は、文学がどうやって生まれたのかという問題とも重なってくると思います。

 つまり、文学の「起源問題」を考えてみたとき、そこにはおそらく「現実のやりきれなさ」が存在していると思うのです。どうしてこの世に自分は生きているのかという問題から始まり、その自分が生まれる前の世界はどうやって創られたのか、あるいは国家はどのように成立したのか、はたまた、人は死んだらどこにいくのか、すべて分からないことばかり。それら「現実世界においてのやりきれなさ」を何とかなだめるために生まれてきたのが、文学のもともとの起源だと思うのです。

 その意味ではアンの持つ強烈な想像力も、このような文学の起源の本流に則った精神活動のような気がします。いま自分の目の前に横たわっている過酷な現実を、なんとかなだめて生きて行く。厳しい現実の世界に耐えられるようにしてくれる、ひとつの装置として生まれてきたのです。」

「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)
茂木 健一郎
講談社

自分をほめてあげよう

2019年11月18日 23時23分04秒 | 日記
 業務が終わって外に出ると雨☔これからさらに寒くなった朝、ものすごく冷えます。雨が降ったら、週に五日間駅まで自転車で無事時間に間に合うようにたどり着けるのか、不安しかありません。冷たい冷たい北風が吹くと自転車は寒すぎます。こんな年齢になって、こんな慣れないハードなことを自分にさせてしまう道を選んでしまったことを後悔。郷里をわかってなさすぎたことを反省。こうしてだましだまし、さらなる無理を自分にさせていることはたぶん正確ではないとわかりつつ、今日またお給料をもらってしまったので逃げ出せません。脳ミソうんでくさりそうなので逃げ出す先を具体的に考えるに至りません。交通費は来年の3月分まで、先月もらってしまったのでお給料だけ。金額をみるとアルバイトだった前職で一ヶ月20日上のフル稼働した時と同じぐらいの手取り。この中から水道光熱費も家賃も払っていたことに自分でびっくり。観劇にちょくちゃく行っていたし、そんな贅沢はできなかったですが他にもお出かけしていました。どうやって払っていたのか不思議です。家賃がいちばん大きい。だから払い続ける力がなくなったとき、帰省せざるを得なかった。そこそこの家賃を払う力がないと一年前まで住んだ部屋のように住人のクオリティが落ちます。きびしいです家賃を払うことは。これからどうしていくのか、答えはみえてきません。

 昨夜は眠剤一錠で4時間半睡眠。たぶん疲れていてぐっすり眠っていましたがお手洗いで6時頃目がさめたあとは、一気に体が冷えてしまったし頭が緊張してしまってもう眠ることができず、ただ横になったまま起床時間となりました。乗り換えたあとの電車の中で予定表をみると今日がお昼の電話当番でした。今週はこれだけで放免。苦手な電話。やたらと騒がしい音で鳴るたびに緊張します。長い一時間、何本も続いてすごく時間が過ぎたかなと期待するとまだ30分、残り時間5分をきるともう鳴りませんようにと祈りましたが鳴ってしまいました。なんとか怒られるような気持ち悪いことはなく一時間が過ぎました。仕方ないですが、自分が電話対応しているそばで別の電話がすごい呼び出し音で鳴っているのがきこえるとそれだけで疲れを感じる一時間。時間内では答えられなかった問い合わせがあり折り返しの連絡にしたので、1時を回って戻ってきた職員に聞こうとしましたが、人がいなくって電話が鳴ってしまうとなかなか聞くことができまんでした。結局30分ほどおしてようやく答えを確認することができて連絡しました。電話がなるとわたしはお昼休みなので出られませんをアピールしつつ待つ時間、お昼のボランティア残業。2時半を回ってようやく休憩へ。そんなに真面目にやらなくてもよかったのかもしれません。性分といえば性分なだけかもですが、慣れないフィールドで、若い人たちに怒られつつ、吐きそうになりながら、数カ月のにわか仕込みで脳みそしびれそうなことだらけのきつい業務をやっている自分はえらい、ほめてあげようって思いました。誰がほめてくれなくても、自分だけはほめてあげよう、えらいよ、自分、って思いました。この仕事をやってよかった、ここで働くことができてよかったと思える時も訪れるのでしょうか。毎日が消化試合、今はひたすら早く終わりたいばかりです。

 年末に上野で加藤清史郎君主演の舞台があって、今日から予約開始。専用フォームがブログにアップされましたが、発表が直近で12月半ばもお正月も日比谷の観劇予定をいれたのでさすがに無理。首都圏を離れたさみしさがジワリくる地方民・・・。

宙組『オーシャンズ11』_東京宝塚劇場千穐楽LV思い出し日記(3)

2019年11月17日 19時52分11秒 | 宝塚
 宙組『オーシャンズ11』のことをもう少し。この公演で退団された澄輝さやとさん@フランク・カットンのいかさまディラー、蒼羽りくさん@バジャー・ターのマジシャンも、最後の役として軽やかでそれぞれよかったと思います。澄輝さやとさん、蘭乃はなちゃんと同期入団、ソロがありましたが、なんと最初で最後のソロだったとか。もったいないこと。『天は赤い河のほとり』の女役の美しさも印象的でしたが最後は黒塗りで詐欺師集団のイレブンの一人。ライブビューイングの大画面に映し出された、トランプをさばきながら自分を誘いに来たダニーをみるときの、上目使いと手の動きがすごく美しく印象的でした。蒼羽りくさん、ベネディクトに騙された過去の悔しさからダニーに誘われてイレブンに加わる役、純矢ちとせさん@クィーン・ダイアナとのやりとりも手品の場面も軽妙でした。

 和希そらさん@ライナスが、ベネディクトの胸ポケットから金庫のセキュリティカードを盗み取る一瞬をライブビューイングのカメラがとらえきれなかったのは痛恨、残念でした。ライナス、長身の男役がそろう宙組の中では小柄な和希そらさんに少年感がすごく合っていました。伝説のスリと謳われた父親のように大きな仕事ができない自分にすっかり自信を失っているライナスを、飛ぶんだと励ます「JUMP!」の場面。泥棒たちが少しも悪びれずに、もっと大きな仕事をお前ならやれる、お前なら飛べると励ましているのだからおかしな場面といえば場面ですが、そこを軽やかに魅せるのがこの作品の魅力ですかね。スタィリッシュな宙組、さらっとしすぎているかなあという感もありましたが、ダニーを筆頭に罪の意識が全くみえない軽やかさがよかったです。努力してどん底から這い上がってきたベネディクトが金庫を空っぽにされてテスも離れていってしまうの、ちょっと可哀そうかなという気がしなくもなかったですが、大きな金を回しているベネディクトにとってはたいした損害ではなかったかもしれないですね。

 プログラムを読むと、この作品の初演は2011年11月の星組。東日本大震災のあった年の秋でした。関西はわかりませんが、関東は原発事故もあり不安な空気が色濃く残っていました。そんな時に軽やかな元気のでるエンターテインメント作品を小池先生自身も求めていたそうです。初演と再演でそれぞれライナスを演じ、星組の新人公演でダニーとライナスとしてタッグを組んだ真風涼帆さんとキキちゃん(芹香斗亜さん)のバディ感が見どころでした。真風さんの軽やかなちょい悪ダニーに対して、三度目の出演のキキちゃん@ライナスは甘やかで何を考えているのかわからない本心のみえないところがあるけれど、ちゃんと大切なポーラ@の遥羽ららちゃんのためという正義を貫いている、ぶれない男ぶりが素敵でした。宙組の長身の男役さんたちのスーツの着こなしぶりは舞台映えしましたが、紫かがった青色の着こなす真風さん@ダニーとピンク色を着こなすキキちゃん@ラスティの着こなしぶりは中でも圧巻でした。二人の舞台を回す力とワンツーのバディ感、ここがしっかりしていてこその宙組の『オーシャンズ11』でした。


 舞台写真、宝塚ジャーナルよりお借りしています。












 15日に初日を迎えた宙組の舞台。バスツアーが催行中止になってしまったのは残念でした。芝居はハッピーエンドでまさかのコメディ?ショーは体感5分の楽しい仕上がりになっているようで評判いいっぽい。自力でお弁当付きのプランが入手できたの、新幹線でがんばって往復しようかな。新大阪から大劇場まで、ちと遠いですがきっと慣れればたいしたことじゃないよ、慣れればたぶんバスツアーより自力で往復する方が性分にあっています。お正月の東京公演も行きます。ハプスブルク展は上野でしか開催されないのであわせて遠征するつもりでこだまのチケットを予約しました。地方民は美術展など、文化からも遠いですね。気軽にいけないのつらい、地方民はこうして暮らしているのか。知らなければなんともないのかもしれませんが知ってしまったからなんともさみしい。

 

 先日劇団のホームページにアップされた年末のタカラヅカスペシャルのポスター画像。ライブビューイング申し込むと思いますが、なんとも複雑な気持ちになってしまうのはわたしだけではないですよね。若いトップスターを支えるために二番手として学年が上の男役さんをつけないと舞台は安定しないのでこうならざるを得ないのかなあ。かつて天海祐希さんのあとをうけて久世星佳さんがトップになったようなことはまずないと思うので、なんとも言えない気持ちです。みりおさんのもとで二番手として支えてきたキキちゃんが小さくて、光さんが大きく写っているの、なんとも言えないですが、宙組でのびのびと楽しそうにやっているキキちゃんをみるとそんなことはどうでもいいのかなとも思います。紅さんが退団したあとのタカラヅカスペシャル、トークコーナーで誰が笑いをとって盛り上げていくのか、二番手だけどキキちゃんと愛月さん、彩奈さんの93期にかかっていると期待しています。キキちゃんの笑いは人を幸せにする力がある!

 こうして楽しい予定を考えながら生き延びる日々。先ほど紅さんのコンサートを申し込むため、2月の予定を確認しました。業務のことと通勤不安を考えていると吐きそうなので、楽しみのためでないと予定をみることなどできません。脳みそがもたないので電話当番は明日の朝確認。なにもかも無理がありすぎてもたない。今日新幹線で大劇場を往復しているかもしれなかったので火曜日に休みをいれています。キャンセルは出なかったので往復しませんでしたがもたないので、医者に行きたいし予定どおり休むつもりです。慣れないフィールドで慣れない生活、慣れない業務。変化が大きくすぎてつらい。観劇のためになんとか生き延びていきます。

 『オーシャンズ11』はこれぐらいかな。

 


懐かしい恩師の言葉に触れる(3)

2019年11月16日 18時59分20秒 | 祈り
「あけましておめでとうございます。

 なわとびがじょうずにとべるようになったね。
 
 うれしいね、せんせいもうれしい。

 昭和45年元旦」


「新しい年のはじめ おめでとう。

 あたたかい正月でがっこうへ行くのも楽でありがたいね。

 こんどは5年生ですか、はやいもんですね。
 きっとおかあさんやおとうさんも大よろこびでしょうね。

 先生の大すきだったたんぽぽさんへ

 昭和48年1月13日」


「正月はやばやと年賀状をありがとう。とてもきれいな文字で書けていてびっくりしました。たんぽぽさんにとっても「よい51年であったナ」という年でありたいネ。私にはもうよい年であるということがわかりました。
45年前に教えてもらった先生とお会いすることができました。
とてもかわいい女の子の孫が生まれました。いちばん上の孫が高校へ入る年です。
7月に四国へおまいりに行きます。色々数えるとうれしくてありがたい年です。

昭和51年1月12日」


 先生のお孫さんはまだこの世にいらっしゃるかな。年を重ねてきて、すでに定年退職されていた先生は、毎年わたしから届く年賀状をどんな気持ちで読んでくださっていたのだろうかと想像します。
懐かしい先生の文字。こんなわたしを大すきといってくれたのは先生だけかもしれません。45年が過ぎこうしてお便りで再会することができて嬉しいです。


届きました

2019年11月15日 23時56分14秒 | 日記
 紅ゆずるさんのファンクラブに入会金と年会費を振り込んで10日、申込書を郵送して一週間、松竹エンタテイメント内の事務局より、チケット先行予約の案内が届きました。ファンクラブの正式な発足は1月、コンサートのチケット申し込み締め切りが早いので先行予約の申込書のみ先に送りますとのこと。来年を生き延びていくための心の糧として申し込もうと思います。梅田芸術劇場行ったことありません、東京国際フォーラムよりも近いし新幹線代も安い。でも勝手がわかっていて慣れているのは日比谷の東京国際フォーラムの方。どちらを申し込むか。一週間考えましょう。藤井大介先生の演出、OGさんたちとの共演はもちろん楽しみですが、トートダンサーの小南さん、田極さんとの共演も個人的にはすごく楽しみです。どんな演出で、どんな化学反応が起きるのか、楽しみで楽しみで仕方ありません。ワクワク。Ichiro Clubはありがたいことに無料なのでこうしてお金を払ってファンクラブに入るのはかなり久しぶりのこと。宝塚の私設ファンクラブには入ったことがないので、どんなことが待っているのか、お茶会なるものがあるならこんなきたないおばさんですが行ってみたいです。昨年蘭乃はなちゃんのお茶会に行った時はあまりの美しさと華やかオーラに圧倒されました。そんな時間をもつことは人生に必要なの。そのためには収入が必要。心の中で涙を流しながら稼いだお金を使うことに意味があります。涙を流しながら稼ぐお金で行くからこそ喜びは何倍にもふくれあがります。そのための働きなの。大千穐楽に「明日から無職や」って言っていた紅子さんもゆずるさんのコンサートの客席案内係という職をまた得られるかしら。どうなるんでしょうね。そこも楽しみ。もう封印されるのかもしれませんがそれはそれでいい。ファンクラブが正式に発足したら、スタッフさんがツィッターで時々近況を発信してくれるとなお嬉しい。HPをみると従業員数8名とあるので紅さんのファンクラブ申込書がたぶん殺到して忙しいですね。ゆるゆるとお待ちしています。

 昨夜も寝つけず眠剤一錠半でようやく3時半過ぎには眠れたもよう。脳みそしびれっぱなしで頭こわれそうな疲労と極度の緊張感、家の中の底冷えで足腰冷えまくり。昨日使ったばかりの時間給を連続で使うことはしづらいので8時に目がさめていつもの時間に間に合いました。歩くことが少なくなった生活への体の違和感。慣れることのできない郷里の生活と吐きそうな仕事。今日も思い惑いながらなんとか一日が過ぎました。今月ようやく折り返し。やっとあと4カ月半というところまできました。今もって辞退しなかったことを後悔しながらの日々。まだまだ長いです。通勤不安も含めてどこまでやれるかわかりません。来年の話をするとほんとうに鬼が笑ったのは『Another World』でした。今は来年の楽しい予定に思いを馳せつつ、生き延びていきます。舞台に立つ若い俳優さんが突然亡くなること、時々ありますね。生活が不規則でリスクが高いのかな。5月には清史郎君出演のミュージカルもあるし、まだ死ぬわけにはいかないので明日と明後日は脳みそやすめませう。よくがんばったね、自分・・・。



月組『I AM FROM AUSTRIA』大劇場千穐楽LV_こんな上司がいたら・・・

2019年11月14日 23時05分07秒 | 宝塚
 つらいつらいばっかりもつらいので、ささやかに息抜きのひとりごと。

 『夢現無双』『クルン・テープ』の東京宝塚劇場千穐楽LVの時にも思ったのですが、たまきち(珠城りょうさん)、人をよくみていていいところを言葉にして伝えるのがさりげなくすごく上手いですね。こんな年下の上司がいてくれたら職場の空気もずいぶん違うんだろうなとカーテンコールをみながら思わずにはいられませんでした。退団していく下級生三名に対して「最後まで娘役を追求してほしい」「娘役をきわめてほしい」「娘役を楽しんでほしい、そして下級生に伝えてほしい」とそれぞれのキャリアスキルにあったことばを贈っていました。こういういいところがあるのでそこをもっとのばしてほしい、のばしていけるといいのにという内容の言葉もありました。日頃から一人一人を気にかけてよくみているっていうことがすごく伝わってきました。気になれば声をかけて話して、『夢現無双』『クルン・テープ』の時には退団していく上級生へも全方位の心遣い、自分のことだけでも大変だろうに毎公演座長としての役割をこなしているトップスターってすごいですね。こんなふうに一人一人のいいところをちゃんとみていてくれる、気配りのできる、物腰柔らかくおおらかな若き上司、現実にはいないですね、だからあこがれになります。ほんとにいないですかね、どこかに。いないですね・・・。

昨夜また眠れませんでした

2019年11月14日 19時15分11秒 | 日記
 昨夜また眠剤半錠でねつけず、さらに半錠でもねつけず、さらに半錠のんで3時半近くにようやくねつけたでしょうか。5時間は眠りたいと思い携帯アラームはならないようにして目覚まし時計は8時半にセットし直しました。6時過ぎにお手洗いで目がさめたあとまた気持ちよく眠っていました。5時間は眠れるはずでした。そしたら8時ごろ、玄関でピンポーン❗こんな朝の時間に人への家へくる奴がいるのか思わず叫んでしまいました。たぶん家のすぐ裏で突然なにかの工事が始まった様子なので関係者がたずねてきたんですかね。そういうことは前もってポスティングするなどしてインフォメーションするべきだよと怒り。結局4時間半ぐらいの睡眠で一時間だけ時間給をとって出勤しました。疲れているはずなのに、布団に入った時すごく眠かったのに横になると頭が冴えてきてしまったのは、たぶん脳ミソばっかり疲れているのと歯みがきしたあと口をすすいでいたときの洗面所の冷え。使いすてカイロをセットして足元を電気あんかであたためても、床の一部が傷んで穴あいているのでしんしんと足が冷えてしまいました。蛇口のあるところはどこも冷え込みます。父親の趣味のがらんとした家のなか、暖かみはないです。寒い季節は始まったばかりというのにこの調子では無理だなあ。乗り越えられない。この家に住みながら脳ミソしびれっぱなしの仕事を続けるなんて無理っぽい、通勤しきれないし、頭こわれそうでもたない。家も業務内容も気力と努力でどうにかなるレベルの話ではないので、今年いっぱいで逃げ出したいとまた心のそこから思った朝でした。ハロワに契約途中でもやめられるのか電話できいてみたところでは申し出れば可能とのこと。ほんとなのかなあ。6ヶ月分もらってしまった定期券代、3ヶ月分返さないといけなくなるか。それも気がおもい。なにより逃げ出す先を決めることができていない、手段を決めることができていない。決めるための脳ミソのエネルギーを奪われてしまっています。つらくてもつらくても限界ぎりぎりまで結局逃げ出すことはできないのか。帰省して眠剤なしでいられなくなってしまうなんて一年前全く想定していませんでした。安心して眠れるはずだったのに、最初の一ヶ月ぐらいは実際眠れていたような気がしますが地域も就労場所に家も自分にとって結局だめで睡眠不安と背中あわせの日々。朝の電車の中や日曜日の夕方のカフェで持ち歩いている資料を読んだりしていましたが脳ミソしびれっぱなしでつらすぎるのでもうやめようと思います。でもそうすると電話で久しぶりにきかれたときとっさに出てこないか。それがいちばんおそろしい。だから吐きそうになりながらプライベート時間にみているのですが、そうすることを要求されるからやらざるを得ないのですが脳ミソしびれっぱなしで頭がこわれてしまいそうです。やめたい、早くやめたい、なんの面白味もないし心が動くこともなく、ただただむずかしい電話やいやがらせ電話にあたってしまわないようにと祈りながら過ごす長い一日。会わないので、ただただできるだけ無事にはやく終わりたい。今はそればっかりです、情けないですが・・・。

 わたし以前は平日のブログを徒然日記と自分で称していたのに、今は完全にただのグチ、弱音になってしまいました。今日もお見苦しいかぎりでございました。

冷え込んできました

2019年11月13日 22時43分06秒 | 日記
 昨夜6時間弱の睡眠でお手洗いに起きること三回、まだ11月半ばだというのに洗面所とお風呂場は冷え込みます。お風呂から上がった時だけ温度設定低くしてエアコンをつけるようになりましたが全く届かないところはきびしいです。歯をみがいたあと口をすすんでいる間に足元からしんしんと冷えてきてしまいます。父親が購入したと思われるソフト電気あんかで足元をあたためますがだだっ広いので効果はよわいです。ほんとは電気ストーブを常時おきたいところですが、なに弱っちいことを言っているんだと怒られてしまうのでひかえます。明日の朝は気温がさがり雨の予報。駅までの道のり、冬は夏よりもさらに過酷なのかもしれません。木枯らしが吹き荒れるようになったとき、この環境でどこまでやれるのか、自転車疲れで足腰がちがち、寒さが厳しくなると股関節がさらに固くなることは避けられないので全く自信がありません。若い時からずっとこういう生活ならどうってことないのかもしれませんが年くってから30年ぶりというのはこたえます。しかも車の交通量が格段にふえているのでなおのこと大変。観劇のために収入は必要というモチベーションがなければ、心はとっくにおれています。脳みそしびれっぱなしの吐きそうな仕事に、気持ちは全くあがりません。4カ月半が過ぎましたが少しは慣れてきたのかしらという安堵感も安心感もなくいつ電話で怒られるのかとずっと緊張していて、電話が鳴るたびに神経はりつめ、顔がみえないのをいいことに言いたいこと言って怒られれば吐きそうになります。次期的に死んでやると脅しにかかるような電話をとってしまうことはほとんどなくなったようですが次なることがどんどんくるので、どんどん知らないことは目の前にふってきます。今日もなんどか怒られました。そんなに怒らなくても普通に話せばとか、いやあなたの責任じゃないですかとか、自分でそれぐらいネットみて調べればとか思うようなことばかりでしたがそんなことはいえないので怒られっぱなし。やがて怒られることに慣れてくると言われましたが、わたしはそんな心が死んでしまうようなことに慣れることはできないのでつらいです。怒られるたびに気持ち悪くって吐きそうになります。実際に吐くことはありませんが心の中ではげーげー吐いています。前職のような自分の担当の事案とかそういうのが全くないので心はなにも動きません。ただひたすら難しい電話にあたらないように、いやがらせみたいな電話にあたらないようにと毎日祈るばかりです。不特定多数相手の電話をとらなければならないような仕事は向いていないので二度とやりません。勉強になりました。十分色々勉強になったのでもういいんだけどなー、まだあるんですね、これが・・・。

 今日は紅さんと愛里さんが宝塚を卒業してからちょうど一カ月。長かったような、短かったような。オンデマンド配信の動画をみていると、紅さんほんとに宝塚が好きなんだなあと、苦しいことたくさんあっただろうに清らかなままでほんとにすごいなあと心から思います。小池先生に埋まってしまうほどぼこぼこにされて、そこから這い上がってきたこと笑って話してるけどその時はほんとに苦しかったのだろうと思います。宝塚が好き、舞台が好きという気持ちが這い上がらせたんでしょうね。すごい精神力と体力。十数年舞台に立ち続けているジェンヌさん、特に男役さん何人もいらっしゃいますがみんな舞台に立つことが好きだから、宝塚が好きだから過酷なスケジュールをこなしながら舞台生活を続けているんだろうなと思うと尊敬しかないです。こうして綴っていると自分の気持ちも立ち直ってくるような気がします。明日の朝までもう考えない、考えない。息抜きに少し動画をみましょうか。

 明日一日がまた無事に過ぎていきますように・・・。


 2019年8月17日記事、星組『エクレールブリアン』_「ひとり星の上で」

 自分で読みながらほっこりあったかくなります。紅さんの銀橋にきちんとすわって歌っている感じがすごくよかった。舞台で四回、ライブビューイングで二回観たんですよね、幸せなひとときでした。出会いに感謝。


 写真はプリンス・エドワード島のレストランでデザートをいただいたときのものです。

 

長い一日

2019年11月12日 22時55分22秒 | 日記
 個人的に三連休明け、就労場所の机にたどり着くと回覧やら郵便物やら書類やらであふれかえっていました。知らない間にチャックされたりもしたみたいでまあ別にいいんですけどやっぱりこないなと思いながら、まずはシステムを稼働させねばとパソコンにログインを試みるも、最初指紋認証で時間くいました。何回も失敗して、再起動をかけてはまたログインを試みるの繰り返し。瞬く間に20分ほどが過ぎてしまい冷や汗が出ました。年をとってきたからでしょうか、なかなかパソコンに指紋を認識してもらえません。システムを立ち上げないと電話の対応もできず、なんにも進みません。ログインに時間かかっているとは言えずほんとに冷や汗もの。お昼休みをとって戻ってくるとログイン画面に戻っていることもありそのたびに焦ります。セキュリティのためには仕方ないですが、ログイン画面になるのが早くて面倒くさいです。電話が鳴るも問い合わせ内容にすぐには答えられないので折り返しにしてやっとログインできたパソコンで検索かけてわからないことを職員にきこうとすると毎度のことながら人がいません、担当替えで誰にきけばいいのかわからないし、もうわかりましたがほんとになんだかなあ。そんなこんなでバタバタとお昼の電話当番のお時間となりました。この12時から13時までのこの一時間、毎回ひたすら長く感じます。電話の音が恐怖、できるだけ鳴らないように、できるだけ怒りの電話をとらないように、できるだけむずかしい電話をとってしまわないようにとひたすら祈りました。幸いなんとか一時間は無事に過ぎました。昨日ライブビューイング会場へ向かう電車の中でやっとみた予定表、今週の電話当番は今日だけになっていました。来週のことはこんどの日曜日に確認します。今は今週のことだけ。作業としては単調で面白くもなんともないですが、内容は悩んでいると脳みそがうんできそうなことばかり。長い一日でした。これがまだあと4カ月と10日余り続くのか。きついなあ、ほんときつい。

 一昨日手帳をみていて年末年始は9連休になることを知りました。頭ボケボケになるのおそろしくてたまりませんが脳みそのお休み、必要なのでほっとしています。残日数が一気に減ります。ひたすら早く終わりたいですが、その前にきびしい冬を越えなければなりません。その前にこれから先どうしていくのか決めなければなりません。その前に交通事故にあわないように気をつけなければなりません。朝遅い時間なのにこわいですが、真っ暗な帰りはもっとこわい。午後7時台、いちばん車がビュンビュン走る時間帯なのでしょうか、すごいです、人や自転車がいるかもしれないっていう認識がほとんどの運転手にないんでしょうね。信号があまりないのしでとばすこと、とばすこと。テーボーもテーボーにあがる前の道もこわかったです。坂のところで右から降りてくる車が止まりましが左から来ようとしている車がわからなかったので少し待ちました。そして止まったと思ったので渡ろうとしたらとばしてくるじゃありませんか。悲鳴あげました。わたしがみえていなかったのか。こわいです、ほんとにこわいです。車社会で自転車に乗っていたらこんなこと日常茶飯事の当たり前のことなのかもしれませんが、右も左も確実に止まったことを確認できてからか、車がこないことを確認できてからでないと渡ってはいけない、そうすると永遠に渡れない。信号を整備してほしいです。訴えるところありませんが・・・。

 明後日は雨の予報。朝駅までいく時間帯に降らないといいなあ。木枯らしが吹くようになり、雨と風が同時にきたら夏よりも自転車きびしいだろうなあ。百円ショップで買ったハンドルカバー、つけねば。家賃払い続けていくの大変だって思って一年前帰省する道を選んだのは自分。だから遺品整理進んだし、宝塚大劇場の日帰りバスツアーにいくこともできました。いつどうやってまた旅に出るのか、答えをみつけられないまま明日を無事に生き延びなければなりません。あれほど歩いていたわたしがあまり歩かない生活、足の筋力がおちてきているっぽい。自転車押しながらできるだけ歩くところは歩くようにしようと決めました。

 来週後半にやってくる締め日を前にまた有給休暇を使いたいので吐きそうになりながら明日もやるしかありません。自分を病気にすることはできないのでタイミングで休みながらやっていくしかないです。生き延びていくための観劇予定。そのために収入は必要なのさ・・・。