たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2011年『フェルメールからのラブレター展』_「手紙を読む青衣の女」

2019年04月30日 23時42分52秒 | 美術館めぐり
ヨハネス・フェルメール
《手紙を読む青衣の女》
1663-64年頃、油彩、カンヴァス、46.6 × 39.1cm
アムステルダム国立美術館

「フェルメールは、1660年代初頭から半ばまでの円熟期には、部屋の片隅に立つ女性をモティーフとした作品群を制作した。部屋は、左上からさし込む光にあふれている。様々な日常的な営みが描かれるが、どれもが構図の均衡、色調と色彩の調和、詩的な慎みを示した傑作である。家庭の親密さをほのめかし、女性の私生活を彷彿とさせる作品群。どの女性も落ち着いて穏やかだが、内なる感情に満たされた忘我の瞬間にいるようだ。《手紙を読む青衣の女》では、丈の短い青の上着を着た女性がテーブルのかたわらで手紙を読んでいる。その後ろ、奥の壁には大きな地図が掛かっている。手紙の主題-手紙を読む、書く、受け取る、送る、口述する-は、オランダで手紙のやり取りが急増した時期に創案され、普及し、風俗画の中の一つの大きなジャンルとなった。現代のEメールの流行に似ている。

 だが、手紙を読む女性像の中で、この作品のように、うっとりするくらいに美しく忘れがたいものはほとんどない。手紙の内容を知るすべはないが、背景から輪郭の浮かび上がる彼女の姿勢、特に手紙をしっかりと握りしめた両手、伏目の眼差し、開いた唇は、彼女が完全な没頭状態にあることを示す。テーブル上の真珠の首飾りのかたわらに見える2枚目の手紙は、おそらくは、旅行中の人物からの長い信書であろうことは、奥の壁の地図によって暗示されている。それは《士官と笑う娘》や他のフェルメール作品に描き込まれた地図と同じもので、バルタザール・フローリスゾーン・ファン・ベルケンローイェが制作し、ウィレム・ヤンスゾーン・ブラウが出版したいわゆる1620年のホラント州と西フリースラント州の地図である。とはいえ、フェルメールは作品の構図に合わせて常に地図の大きさを調整している。ここでは、女性は構図のちょうど中央に立つ。赤外線写真から細部の慎重な修正が確認できるが、フェルメールは、完璧に均衡のとれた構図を生み出すために、地図の幅を引き伸ばし、さし込む光を控えめにし、女性の上着の毛皮飾りを取り除いたようだ。女性の上着と椅子のクッションの青色は、画中の至るところで輝く光が帯びる青みで補われている。」

(2008年『フェルメール展-光の天才画家とデルフトの巨匠たち-』公式カタログより)


「フェルメールの青には、きわめて高価なラピスラズリという貴石からつくられるウルトラマリン・ブルーが使われている。伝統的に天上的なもの、聖なるものを表すために使われてきた顔料、画家はふつうの人々を描くために惜しみなく用いた。本作でも、妊婦を包む上着と椅子に用いられ、さらには背後の壁にもうっすらと青が引かれている。背景の地図とその前に立つ女性の頭部が同系色で描かれているため、それら青い色彩がひときわ際立つ。そのため、ありふれた光景のなかに静謐な光と精神性が満ち、手紙を読む女性の姿が、神の恩寵を受けた聖母の姿にも見えてくる。」

(『小学館ウィークリー西洋絵画の巨匠フェルメール』より)

週刊 西洋絵画の巨匠 4 フェルメール (小学館ウイークリーブック) [分冊百科]
小学館
小学館












「手紙からを読む青衣の女」は2010年-11年に修復が施され、ウルトラマリン・ブルーが色鮮やかによみがえりました。

2011年、東日本大震災と原発事故が起きた日本によくこんな貴重な絵がやってきてくれたもんだとありがたく思いながら拝見した展覧会でした。

激動の平成最後の投稿は、光あふれるフェルメールとなりました。
同世代のご夫妻が紡がれていく令和ができるだけ穏やかな光あふれる時代となりますように・・・。



『この地球で私が生きる場所』_たくさんの人生、わたしの人生

2019年04月29日 23時43分49秒 | 本あれこれ
「「きょうも自分探しにもがいています」
「時に、わらをも掴む気持ちで読んでいます」
「一八歳です。自分の進もうとしている道の入口を、それが自分のやりたいことなのかを、もう一度見極めてみようと思うのです」
「自分も若かったら、イヤ、やる気の問題……。自分の人生と重ねて読んでいます」
「うらやましさと腹だたしさを感じます。私はどうだ……」
「同じ女性の、それも決して早いスタートばかりではないご活躍に、勇気と希望をもらっています」
「日常に追われ、自分の夢も何だったのか忘れていました。もう一 度、夢を考えてみたくなりました」
「子持ちの主婦です。子どもがいるからとあきらめていました。でも、自分のやりたいことをさがして、ゆっくりと頑張りたいと思います」
「一気に読みました。そして少し元気になりました。また明日も会社にいってガンバローって」
「留学を考えています。チャレンジ精神は人一 倍強いけれど、すぐに不安にかられて気弱になってしまいます。だけど、私は今の自分を信じて生きていきたい。こわいけど、冒険して生きていきます!」


 新聞掲載時にいただいた、読者からの感想です。この本は、朝日新聞日曜版の一、三面を使った大型連載「女たちの地球物語 WOMEN in the WORLD」(2002年1月〜3月、計13 回)の本文に加筆して、できました。感想を寄せてくださった人の圧倒的多数は、やはり、女性。地球のあちこちで自分の道を探し、意志をもって生きている女たちの姿に、我が身を照らしてみる人のなんと多いことか――。
《わたしは誰? なぜ、ここにいるのか》
私自身、幾度となく自分に問い返してきました。 朝日のような新聞社は今も男性の方がずっと多くて(朝日新聞社社員の女性比率は、2002年4月で、9パーセント、時に、私は自分がここにいることの意味を考えさせられます。「女性初」の何かになった人などの「ニュースになる女」とは別に、どこかでもっと等身大の女性たちの生きる姿を伝えたい、という思いもありました。
 そんなところから、この企画が生まれました。

 世界は広い。人生いろいろ、女もいろいろ! 人選にあたっては、「こんな人がいるんだよ、こんな生き方があるんだよ、と友だちに話したくなるような」女性を探しました。そして各地に取材に散る直前の2001年9月、ニューヨークの世界貿易センタービルに二機 の旅客機が突っ込み、10月にはアフガニスタンヘの空爆が始まりました。「新しい戦争」の空気のなかでの、それぞれの暮らしの取材でもありました。
 企画から一年たったいま改めて読み返してみて、結局、私たち取材者が、ここに登場してくれた彼女たちからもらったのは、「自分の内を見つめる力」と「前を向く力」だったように思います。わたしも、顔を上げて世界を見ていきたい。

  2002年7月「女たちの地球物語」取材班  河原理子」


この地球で私が生きる場所――海外で夢を追う女たち13人
朝日新聞日曜版編集部
平凡社

2019年『ラブ・ネバー・ダイ』_思い出し日記

2019年04月27日 20時35分40秒 | ミュージカル・舞台・映画
2019年2月3日(日)記事、日比谷な二日間でした
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/d/20190203

 外に出てみると強風が吹きすさぶなかを自転車でカフェへ。車がビュンビュンと走り抜けていく脇道、風にあおられて倒れるのではないかとリアルにこわくて緊張しましたが、自転車に乗らないとどこにもいくことができないので仕方ないです。作文の試験に向けて2時間ほど集中しました。前職の経験からとんちんかんではないですが項目によって内容が少しずつ違うのでなかなか覚えられません。さびついてきた頭に少しは入っているかな。頭がしびれてきたので気分転換。

 憲ちゃんと爽介くん、エリザの子ルドルフに決まったんですね。2016年のエリザ、2018年のモーツァルト、るろ剣に続いて、二人ともすっかりイケコファミリーの一員ですね、おめでとう。帝国劇場が遠くなってしまったし、2015年と2016年のエリザに通いつめて、わたしの中で花ちゃんシシィは完結した感と2016年エリザのあと蘭ちゃんを貶める熱烈な花ちゃんファンの書き込みをSNSでみてしまってから蘭ちゃんごめんねの気持ちもあったりして、ミーミルから知っている花ちゃんのことは今でも好きですがそういうのを見てしまうとその人が好きな人をみるのいやになってしまう心境ってありますよねなど、もやもや感もあってチケットをたのみませんでした。なので憲ちゃんルドにも爽介くんルドにも、これが見納めなのかもしれないのに会えるチャンスがないのはさびしいですが、遠くからおばちゃん応援しています。がんばってね。

『ラブ・ネバー・ダイ』、お兄ちゃんの清史郎君が2014年の日本初演で演じたグスタフを憲ちゃんがどう演じるのかみたくて、帰郷することを決めていたので迷いましたがチケットをとりました。豪華な舞台装置、日生劇場でしか観ることができない、日生劇場の空間なればこそのオペラ座の怪人の世界観。

2019年2月3日(日)12時30分~

ファントム;市村正親

クリスティーヌ・ダーエ;濱田めぐみ

ラウル・シャニュイ子爵;田代万里生

メグ・ジリー;咲妃みゆ

マダム・ジリ-;鳳蘭

グスタフ;加藤憲史郎


 席は2014年の時より少し後ろぐらいの感じだったかな。2階席で日生劇場の天井を見上げなら生オケを聴くことができる至福のひととき。オケピットが観客のために演奏してくれるのを聴くとき、生きていてよかったなあって思えるひととき。ひとりできていた右隣のおじさんが上演中おつまみ?を食べ始めたのにはびっくり。匂いと音に何事かとみてしまいました。観劇に慣れていないのかな、おいおいって感じでした。

 お金が許せば平原綾香さんクリスティーヌ、香寿たつきさんマダム・ジリーにも会いたかったですが帰郷してしまったのでこれが精一杯。市村さんファントム、憲史郎君グスタフ、そして2014年は縁がなくやっと会えた田代さんラウル。貴重な一回きりの観劇でした。


















ゴージャスで美しい

2019年04月26日 22時54分44秒 | 宝塚
紅ゆずるさんの記事を一部引用。

「彼女が演じる人間たちは、いつも笑いと涙にあふれ、それでいながら、世界中の煌めきを集めたようなまばゆさ。その輝きは、一度味わうと病みつきになるという厄介なしろものですが、だからこそ”ああ、宝塚を観た”という気持ちにさせてくれる人。
それが紅ゆずるというタカラジェンヌ。
優等生ではなかったけれど、だからこそ手にした輝きは、観る人すべてを勇気づける気がいたします。」

愛に満ち溢れたヴァンサンカンの文章。
さらっとつけている感ですが、ブローチ6千8百万円? リング2億5千万円?

桁数を確認してしまいました。


綺咲愛里さんの記事を一部引用。

「宝塚の娘役には特別な美しさがありますが、彼女のそれは別格。
容姿が美しいのはもちろんですが、たたずまいが何とも愛らしく、
例えば舞台の遠くに現れたときでも、可愛い人がそこにいるとわかる。
今回の撮影では、おなじものメゾンのドレスを着ていただきましたが、娘役だからこその空気が漂うのです。
言ってみれば可愛いの塊!」

これまたさらっと可愛くつけている感ですが、
ピアス3千3百万円? リング2千2百万円? ブレスレット5千3百万円?

ゴージャスなものをさらりとまとって、夢をみせてくれますね。
普段こういう雑誌をみることないし、高いモノたち、ほしいなどと思うことも全くありません。
ぺいじをめくりながらひととき夢にひたることができる、そんな時間をもてることに対価を払う価値があると思います。

小柳菜穂子先生の賛辞も愛がいっぱい。

「そして運が強い。あのとき(新人公演主演のとき)の『THE SCARLET PIMPERNEL』は日本初演でカンパニー全体がヒートアップしていました。その勢いに乗れたのが紅でした。

紅の退団公演を担当することが決まったときは、『GOD OF STARS-食聖-』をぜひやりたいと思ったのです。派手なところは徹底的に、笑わせるところもとことん。でも、それによって主演が引き立つスター作品。そういった作品をやれるスターは当分、彼女以外には出てこないでしょう。最後に紅にしかできないことをやってもらいたいと思っています。」

気合をいれて撮影されたという舞台写真のカットも素晴らしい。
特にこの二枚が素敵です。
「デュエットダンスの最後に、銀橋で抱きしめ合う紅さんと綺咲さんは映画の主人公のよう。」
「男役の正装、黒燕尾で紅さんが見せたのは儚げな横顔。」


『霧深きエルベのほとり』『エストレージャス』の二本立ては心の宝物になりました。
出会えてよかった。
メディアへの登場も増え、淋しいですが退団に向けてますます輝きをますお二人から目が離せません。

ナチュラルメイクとシンプルなシャツもこんな綺麗で、なんでも着こなせるし、ほんとに美人さん。日刊スポーツさんも紅さんへの愛にあふれています。ツイッターが始まったの、紅さんの退団会見の記事からですよね。
(日刊スポーツのお写真、ツイッターから拾いました。)






作文、通ったようです

2019年04月26日 12時12分59秒 | 日記
 月曜日の朝、高い電車代を払って出向いた作文の試験、通りました。連休明けの面接に呼ばれました。今度は夕方。わたし以外はオジサンが3人いただけ、全員を通したようです。行くなら援助職にも応募していることを正直に言わなければならないと思っていますが、どうやって言えばいいんでしょうね。気持ちがそっちに向いていることは丸わかり。辞退した方がいいのか、気持ちはほとんど入っていませんが時間とお金をかけているのだから行くだけ行った方がいいのか、選択肢の一つとして残しておく方が賢明なのか、迷っています。問い合わせの電話をしたときに声をかけさせてもらった人ですかときかれたことを考えると、オジサンの一人が実は経験者ですでに決まっている可能性は否定できないしなあ。声かけたのは女性っていうことなのかなあ。で、その人は応募しなかった? わからないですね。連休中に考えましょう。
 
 来週の火曜日で激動の平成が終わるんですね。社会とのつながりが切れているとそういう感覚から遠ざかってしまいます。また社会に戻れるのかしら、大丈夫よね。令和、日本語の響きが美しいです。こうして次の世代へとバトンが受け継がれていくのかと感慨深いものがあります。
 
 平成の終わりをひと区切りとして荷物の片付けもいい加減にしましょうかね。今朝も7時前に目がさめたのでパジャマの上にコートをはおって自転車で燃えるゴミを運びました。雨と雷。全部妹が遺したモノ。自治体のシールを貼るの忘れたので二往復、疲れました。自転車で重いモノを運ぶの危ないし、足腰が痛いです。2トン分ぐらいはあったと思われる妹の荷物、毎日毎日処分し続けてきて、パンパンだった押入れの中がようやくスキスキになってきました。収納スペースが広すぎるのもよくないですね。これ以上は入らないという限られたスペースの中で、買った分は捨ててモノを増やさないようにすることが大切。こんなに車が危ない所で暮らしていくことは無理だと思うので、荷物整理にある程度カタがついたらどこへ飛び立っていこうかなと漠然と思いめぐらしながらの荷物整理。今日も資源ゴミ回収ボックスに服と布をたっぷり詰めた袋を持ち込みました。昨日わたしが持ち込んだ袋が破られていました。他にも破られている袋がありました。透明ではなかったので裂いて中を物色した人がいるっていうことですかね。革のスカート二着、持ち去られていたような気がします。人口密度が都心に比べればはるかに低いとはいえ、田舎にも色んな人がいます。昨夕のカフェでは、メルカリで月に60万収入を得ている人がいるとか、ネットで稼いでいるらしき男性の二人連れが話しています。田舎のカフェも色んな人がいて、色んな会話がきこえてきます。人はほんとに色々ですね・・・。

 これが正解なのかわかりませんが、今は連休明けの作文にむけてもう少しがんばってみます。覚えなければならないと思われることはたくさんあります。頭に入っているのか、入って行くのか・・・。電車に揺れながら勉強するとけっこう頭に入ったりするんですよね。

 日曜日は田んぼの中の巨大ショッピングモールにある映画館で花組のライブビューイング、電車とバスに乗って久しぶりのお出かけだよ、自分・・・。


危ないところはやっぱり危ない

2019年04月25日 23時15分04秒 | 日記
 初夏の陽気のなか、今日もわりと自転車で走りました。資源ごみ回収ボックスから、違う方向のコンビニ、カフェへ。一週間ぶりぐらいのカフェに入るとまた来たかっていう感じでしたが、少し本を読んだり、ブログを書いたり、連休明けの作文に向けて勉強したりとやりたいことは盛りだくさんなので今日も長居。帰り道、ちょっと気を抜くと暗がりの中でバイクが曲がってくるのにびっくりしたり、こんなに自転車で移動するのほんと危ないよなあ、って思いながら走っていると交通事故の現場に遭遇。幹線道路を走っていた車とコンビニの駐車場から出ようとした車とがぶつかったもよう。幹線道路を走っていた車がレッカー車で運ばれようとしているところでしたがフロントガラスは大破してほぼありませんでした。どちらが悪いのかわかりませんが、どちらもオラオラでしたかね。それとも不注意?危ないスポットの連続ですが常日頃から特に危ないなあと思っている所。坂を下りてくる車と幹線道路を走っている車と幹線道路に出ようとしている車、さらにコンビニの駐車場を出ようとする車、オラオラと走っている車どうしがいつぶつかってもおかしくない所で、信号ないので自転車と歩行者にとってもかなり危険、もし巻き込まれたらたぶん命はありません。危ないと日頃から感じている所はやっぱり危ないですね。あらためて気を引き締めねばと思いました。考えごとしながら走っていてはダメ、ダメ!!

 傲慢さが事故をひき起こすと思います。オラオラと調子こいて走っているドライバーのみなさん、ほんとに気をつけていただきたいです。わたしも気をつけねば、自分気をつけていても巻き込まれることもあり得ますけど、とにもかくにも気を抜いてはダメ、ダメ!!

 子どもさんも自転車で通る道、歩道があるだけまだマシなんですけど事故にあわないか心配です。自分も気をつけますが、気をつけても気をつけすぎることはないぐらい気をつけるよう家の方が教えてくれているといいですが・・・。

 


旅の思い出写真_ルーヴル美術館_「瀕死の奴隷」

2019年04月25日 18時04分18秒 | パリから世界遺産を訪ねて
 今さらこんな解像度の低い写真でなくても・・・からの旅の思い出整理、ルーヴル美術館で何をみたのかな。また少し、自己満足の復習タイム。


『瀕死の奴隷』
ミケランジェロ、1513‐15年、ドノン翼1階4室

「教皇ユリウス2世の霊廟を飾るため制作された。本作と対をなす荒削りな未完作品『抵抗する奴隷』もある。ともにドノン翼1階4室に。」




週刊世界の美術館 no.1―最新保存版 ルーヴル美術館 1
講談社
講談社

美しい

2019年04月24日 23時02分21秒 | 宝塚
 一日の終わりの息抜き投稿。

 不安にとりつかれたり、滾々とニュース映像をみているとあまりの理不尽さに怒りとやり切れなさが沸き起こってきたり涙があふれたりしていますが、美しい画像は現実を一瞬でも全て忘れさせてくれます。

舞台の外で、このゴージャスなお洋服をさらりと着こなしている、いや着てやっている感の、星組トップスター紅ゆずるさんの美しさに脱帽。小さい顔、切れ長の目元、長い手足でどんなお洋服も衣装も着こなせるスタイルの良さと顔面力。素人目に専属モデルやれそうですがどうでしょうか。

エルベからすっかり紅さんと星組ファンなので、105周年記念号の表紙を飾るのが紅さんなの、すごく嬉しいです。


ヴァンサンの宝塚への愛にあふれる文章も素敵。

「105周年を迎えたタカラヅカという万華鏡の世界【星組★スペシャル】

万華鏡とは、それをのぞき込んだ人に、この世のすべてが輝きで満たされているかの ような気持にさせる魔法の鏡です。 宝塚には、まさにそういうミラクルがある―― この世界に足を踏み入れたことのある人なら同意していただけるのではないでしょうか。 めくるめく速さで宝塚は変わっていきます。 けれどだから105年、続いているのではないかと思うのです。 くるりと回せば万華鏡は違う世界を見せてくれます。 この世界の輝きを新しくし続けてくれるのです。 宝塚も同じでは?その輝きの一端をご覧いただきたいと思います。」

「星組トップスターとして活躍中の紅ゆずるさんが、ついに特別版の表紙に!
特別版だけの撮り下ろしカット&今の気持ちを語るインタビューなど、
全14ページにわたり、紅ゆずるさんの世界観を堪能。トップ娘役・綺咲愛里さん、男役スター・礼真琴さんも登場する、豪華な顔ぶれは必見です。
今しか見られない星組スペシャル、数量限定で好評発売中!
※特別版、通常版、いずれも全14ページで、異なるグラビアを収載。」


商売上手ですが、両方購入するのは無理なので特別版のみ予約済。

(画像はステージナタリーより転用しています)






考えはじめると不安しかない

2019年04月24日 17時32分37秒 | 日記
 昨日今日と自転車で資源ゴミ回収ボックスとコンビニに寄った後マックに来ています。安いしお店の人に見られることなく長居できるので気持ちが楽。連休明けの作文の試験に向けて、ネットで検索した、覚えておかねばならないだろうと思われる資料をワードにコピペしてさらにPDF化してコンビニでプリントアウト。読むだけでは頭に入らないので、パソコンで要点をまとめながら整理しています。終わったらこれをまたコンビニでプリントアウトし、さらに手書きしながら頭に入れていくつもりです。頭に入っていくのか不安。印刷代だけでもかかります。こうしてがんばってもむなしい結果にしかならないかもしれません。もしご縁がつながったとしても家から通いきれるでしょうか、勤務時間に相談の余地はあるでしょうか。わかりません。はたまた、社会から孤立し続けている自分にやれるのでしょうか。本当に社会にまた戻ることができるのでしょうか。誰にも会わないまま、誰とも話さないまま家で考えはじめると不安しかないです。求人をみたときに資格要件は満たしていないけれど、前職の経験から心が動いたので大学の履修内容で応募できるか問い合わせの電話をいれた自分を信じるしかありません。自分を信じて、不安を払拭するためにはやってみようと思ったことをやるしかないです。

2月に、朝のバスの時間を考えると家から通うことはできないとわかっていながら書類を送り辞退したところでまた資格要件を満たしている求人が出ました。わたしのように提出課題をパソコンで作成して送った人がいるからでしょうかね、なぜ手書きでなければならないのかわかっていませんが、手書きでお願いしますと原稿用紙をダウンロードするよう指示も出ています。すごくハードな仕事だろうと想像はできます。一度辞退しているし心があまり動かないので資格要件を満たしていますがたぶん応募しないだろうと思います。心が動いた仕事の作文に向けて準備をするのが精一杯。こうしていることが正解かどうかわかりません。正解ではないのかもしれませんが、自分を信じてみます。『鎌足』のライブビューイングを目標に進んでみます。



 高齢者の暴走事故から交通事故が続いていますが、何度も書いているようにわたしも毎日危ないです。今日のような強い雨が降っている日、自転車に乗らないと身動きとれないので雨具をつけて乗っていますがフードをかぶると視界が極端に狭くなるのでさらにこわいです。陽が落ちてくると暗がりの中、駐車場にバイクの若者たちがたむろしていたり、暴走バイクがオラオラとエンジンふかして爆音立てながら飛ばしていたり、はたまたライトを点灯させていない自転車とぶつかりそうになったり、ここに暮らしていくのは厳しいなあと思います。今度はどこに行きましょうかね・・・。


 妹が遺した大量の布、服に少しずつ混ぜて資源ゴミ回収ボックスに持ち込んでいたら平成の間になんとか全部処分しきれそうです。服は厳しいかなあ。手縫いのスーツ、買った時は高かったであろうと既製品のスーツ、革のジャケットにスカート、コートなどなど処分するハードルの高いものたちばかり残ってきています。ニット製品も数があり、年齢を選ばず着ることができそうなものは洗濯して着ようとしているのですが、25年間眠ったままだったのでさすがに防虫剤のにおいが沁みついていて、匂いがすごいことになっています。モノによっては劣化も進んでいます。ごめんねっていいながら毎日少しずつ処分。これは本当に必要か、ひとつひとつ手に取って考えるので捨てる時は頭使いますね。先週、これも資源ゴミ回収ボックスに持ち込もうと母が遺した古い本を整理していたら、妹が教会の先生からもらったと思われるゴスペルの教本が出てきて処分できませんでした。進級おめでとうとメッセージが書かれているのは中学校の進級のお祝いかな。きっかけは思い出せませんが、妹は小学校高学年から中学校卒業ぐらいまで毎週日曜日教会に通っていました。夏休みのキャンプにも行っていました。母の妹の娘、つまりは従姉妹の女の子が小学生の頃、今でいう不登校になったのだったかな、妹が自転車で毎日だったかどうか思い出せませんが、おばさんの家に通いそんな従姉妹の話し相手になってあげていました。告別式の時、すでに結婚して子供も生まれていた従姉妹は来てくれなかったのは残念でした。住んでいる場所が近くても親戚づきあいが薄いので何十年も従姉妹たちには会っていません。きつい子でしたがそんな優しいところがあったなあってふっと思い出した次第。断捨離は疲れます。

 月曜日の社会見学、初夏の陽気で桜の花が見ごろでした。
















 運転する方は、車は走る凶器だということを心に留めて傲慢になることなく運転してほしい。信号どころか歩行者のための白線さえ引かれていない道を渡らないと出かけることができない人もいます・・・。

 お母さんと娘さんの御霊が安らかでありますようにと祈ります。




2016年『ルノワール展』_「田舎のダンス」「都会のダンス」「浴女たち」

2019年04月23日 20時17分28秒 | 美術館めぐり
 書きたいとずっと思いながら書けていなかった美術館めぐりを少しずつ。

色々と整理していると、2016年『ルノワール展』もそれっきりになっていたことに気づいたので自己満足の思い出し日記。



2016年8月22日記事、『ルノワール展』に行ってきました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/703222eabce971cecdf0d3c80ad02da3

2016年8月28日記事、『ルノワール展』_ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/efbf63afa7baf4520f58abdad89b593e

(会場で絵葉書を購入しました)





『都会のダンス』(部分)
1883年、油彩、カンヴァス、179.7×89.1㎝
オルセー美術館




『田舎のダンス』(部分)
1883年、油彩、カンヴァス、180.3×90㎝

オルセー美術館

この二つの作品は並べて展示されていました。モデルは妻となった女性で、嫉妬した彼女が自らモデルになりたがったという音声ガイドの解説でした。
妻と知り合った時妻21歳、ルノワール39歳、39歳で結婚し、長男は44歳の時に誕生。三男が誕生した時はルノワール60歳。
ルノワール74歳の時に妻は56歳で先立ちました。
息子に「君のお母さんは全く下品な所がない」と語ったという音声ガイドの解説でした。



『浴女たち』
1918‐1919年、油彩、カンヴァス、110×160㎝
オルセー美術館

ルノワール77歳、晩年最後の全身全霊を込めた作品。
妻の死、第一次大戦で負傷した息子たちに心を傷めながら、晩年「最善を尽くし切るまで死ぬわけにはいかない」と描き続けました。
みる者の気分を明るくする「幸せの画家」とルノワールは呼ばれました。
生命力と人へのいつくしみに溢れた作品群に元気が出る展覧会でした。