たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『ポーの一族』_美の宝石箱(5)

2018年07月21日 19時49分06秒 | 宝塚
第一幕第2場

老ハンナ「人間より恐ろしいものなんていないさ」



第二幕第10場クリフォード「お前たちは実在しない」

エドガー「実在している。あなた方よりずっと長い時間を!」


 ル・サンクの頁をめくりながら『ポーの一族』思い出し。こうして紙をめくる感覚いいですね、紙質も製本もしっかりしていて素晴らしいなあと思います。東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイングを見届けてから早4か月。みりおさんはエドガーから大海人皇子と中大兄皇子になり今は天草四郎。こうして観客はまだエドガーをウロウロしているギャップもまたよきかな。宝塚大劇場遠征、あのお城のような劇場の空間で生のオーケストラってほんとに贅沢な時間でした。最後エドガーとアランがゴンドラにのってどこかの空へと飛び立っていくのをみたときの、一階席からただただはあって見上げていた時の感覚、今も忘れません。気がついたら終わっていて、舞台の端から端まで美がつまっていました。衣装もスポンサーついていないのにお金かかっていそうでした。明日海りおさんはほぼ出ずっぱりで衣装替えも多かったです。


 ライブビューイングだとまだ人間だったときのエドガーの生き生きとした表情がよくわかりました。シーラとポーツネル男爵の婚約式を柱の影からのぞいている時、ひっくり返ったり動きも表情も豊かで人間らしくてすごく可愛かったです。バンパネラになってからの血の通わない無機質な表情との対比がお見事。千穐楽の挨拶で、「エドガーと別れるのがさびしい、公演が終わってしまうとまたエドガーをひとりぼっちにさせてしまうような感覚がある」っていう内容のことを話されました。それだけ深くエドガーとしての時間を生きていたんだなあと。すごい舞台役者さんなのだとあらためて思いました。みりおさん自身もかなり『ポーの一族』ロスになられたようで、みなさん自分でなんとかしてください、DVDもありますからって話されたのがほんとにお茶目。カラーコンタクトを入れたまま、「自分も所詮人間ですから」って話される姿が人間でもなくバンパネラでもなく不思議な感じでした。


 老ハンナを男役で組長の高翔みずきさんが演じていたのも、この人でなければだせない、バンパネラだけどエドガーとメリーベルに対する温かみがにじんでいて素敵でした。

(舞台写真はエンタメ情報SPICEよりお借りしています。)










宝塚大劇場。






お正月の宝塚ホテル。




『ポーの一族』、やっとまた書けました。


宝塚歌劇の殿堂より_花組『邪馬台国の風&Sante!!』舞台写真

2018年07月21日 14時59分13秒 | 宝塚
 今日も朝からしゃくねつ、蒸し暑いですね。部屋の中で断捨離しながらちっそくしそうになっていますがまだ陽射しが高いので外に出るのは危険。お正月の宝塚大劇場遠征から7カ月が過ぎ、真夏ですが久しぶりに宝塚歌劇の殿堂の写真をアップしてみようと思います。

 花組『邪馬台国の風』と『Sante!!』の舞台写真。去年の夏の東京宝塚劇場がなつかしく思い出されました。つらい8月でしたが宝塚と明日海りおさんのおかげで楽しい8月でもありました。芹香戸亜さんも素敵すぎる舞台でした。しゃくねつの大劇場で公演中の『MESSIAH』の写真をみているとみりおさん、また少しやせたのかなと心配。これ以上やせるところなんかないのでやせないでほしい。あんな細い体でリフトとか無理させないでほしいなあとちょっと思ってしまいます。体に気をつけて無事に舞台をつとめていただきたいです。あと二カ月、またみりおさんを観劇できるときまでなんとか生き延びたい。














『はいからさんが通る』の柚香光さんのステージ衣装。
わたしは観劇していないのであまり関心がなく、小道具も凝っていたのを展示されていたの、ささっと通り過ぎてしまいました。




『ポーの一族』の台本。




お正月の宝塚大劇場。






 いくつかの意味で無理がありましたが行ってよかったと思います。一期一会の出会い。その時だけ、この世にいればこそ、生きていればこその出会い。