たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『天は赤い河のほとり』_思い出し日記(1)

2018年07月14日 20時18分38秒 | 宝塚
 酷暑の土曜日、なんとか6時間半ほど眠れたかな。薬を飲んだりするもんだから睡眠のリズムが崩れてしまっているみたいです。この休みに少しでも体が休まればと・・・。

 せっかくの休日、夕方ようやくちっそくしそうな部屋を逃げ出して気分転換。5月26日(土)の日比谷な一日から11時開演の宙組公演のことを少し書いてみようかと思います。夜は帝劇で『モーツァルト』の初日を観劇。濃い一日でした。


 5月27日のブログから宙組のところだけコピペして、あらためて振り返り。

 「宙組『天は赤い河のほとり』、花組から組替えになったキキちゃん(芹香斗亜さん)、二番手スタートとトップ娘役との相性って大切なんだなと。『ハンナのお花屋さん』が印象深いだけになんか複雑なものがありましたがのびのびやっている姿をみることができてこれでよかったんだなと。ユーリ(星風まどかさん)に迫っていく場面、まどかちゃんとすごく合っているし、ラムセスの出番が少なかったですが登場するとカッコよさと可愛さマックス、カタカナだらけの人名と地名がたくさん出てくる場面があったのですがひとつも澱むことなく全部聴き取りやすかったのは花組で培ってきた力なんだとわかりました。たぶんものすごく言いにくいはずですが全くにごりがありませんでした。原作知りませんがプログラムに掲載されているイラストなどをみるとたぶん再現度がすごく高いんだろうなと。風のごとく滅び去って行った古代ヒッタイトのつかの間の繁栄を描いた物語、舞台の上には赤い土の渇いた風景がひろがっていて素敵でした。真風涼帆さん、まどかちゃんを軽々?お姫様だっこ、身長差もあるし、まどかちゃん色白で細くって可愛くって、でも芯のあるところが素敵、漫画の中からそのまま抜け出してきたような王子様とお姫さま感、半端ない。キキちゃんも背高いし、大型の男役がそろった宙組ならではの楽しみなトライアングルの誕生だと思いました。カイルが最後ラムセスに言う「おまえはおまえのなすべきことをなせ」ってどこかできいたことがあるセリフに似ています。邪馬台国の風のインパクト、ある意味強すぎます。クコチヒコのキキちゃん、かっこよかったー。」

 知らずに観劇しましたが友の会貸切公演でした。カーテンコールで組長の寿つかささんの挨拶に続いて、新トップの真風涼帆さんが挨拶されました。かちこちに緊張している感じが
伝わってきて好印象でした。一度では細かいところがわかりませんでしたが渇いた赤い土の広がりは、生でなければわからなかったかな。二階席はキャストには遠いですが舞台全体がよくみえます。それはそれでよし。運よく生で観劇することができて幸せな時間でした。

 舞台は紀元前14世紀、古代オリエントのヒッタイト帝国。優れた才能と血筋で世継ぎだと目される第3皇子カイル(真風涼帆さん)は、呪術の形代としてタイムスリップさせられた現代の女子高生、鈴木夕梨(星風まどかさん)と出会う。

 宙組の二番手となった芹香斗亜さんが演じたエジプトのラムセス2世ってどういう人だっけ、ヒッタイト帝国もネフェルティティ妃もきいたことある気がするけど・・・とモヤモヤしていたので、大学の通信教育の教材の『オリエント考古学』という科目のテキストを振り返ってみました。エジプト人の歴史から、

「前3100年ころ始まった第1王朝以下の30王朝が前343年までのエジプト史の骨格をなす。そのうち第1‐2王朝期を初期王朝時代(前3100‐2586年ころ)、第3‐6王朝期を古王国時代(前2686‐2181年ころ)、第11‐12王朝期を中王国時代(前2133‐1786年ころ)、第18‐20王朝期を新王国時代(前1552‐1162年ころ)と呼ぶ。

 第19‐20王朝 この二つの王朝はアマルナ時代のアンチ・テーゼであった。王たちはアクナトンがないがしろにしたシリア・パレスティナへの遠征を盛んに行い、国内的には大建築活動によって伝統的宗教を復興しようとした。とりわけ、第19王朝第3第のラムセス2世(大王)は67年間の統治期間中に復古事業を行う一方、その後の地中海世界をゆるがすことになる海の民のデルタ地方来週の第一波を撃退し、前1286年にはヒッタイト軍とカデッシュで戦い、前1270年にはアッシリアの勢力増大にそなえてヒッタイトと講和条約を結んだ。彼は国内ばかりでなく、シリア・パレスティナやヌピアでも大建築活動をおこした。」

 キキちゃんラムセスは最後銀橋でカイル皇子と一騎打ちして負けますが、負けてもかっこよさマックスでした。その後大きな仕事をなすことが物語でも語られましたが、こうしてなうべきことをなしたことが確認できると意味もなくなんだか嬉しくなってしまいます。キキちゃん登場をみんな待っていたし、ライブビューイングの時は戦いから逃れた夕梨(ユーリ)をかくまい、「共にミイラになるまで・・・」と結婚をせまる場面、待ってましたっていう感じでした。チャラくって可愛くって意外とまじめな感じのバランスが絶妙にほどよいラムセスと瑞々しいまどかちゃんのユーリ。ユーリがサンダルの足を水につけてちゃぷちゃぷとやっているので二人は舟遊びをしている場面なのだとライブビューイングで確認。水の音が流れていました。ここをみるためだけでもDVDほしい、ほしい・・・・。

 生活の足しには全くなりませんがこんなことしているの楽しくって、明日も書けたら書こうかと。『ポーの一族』の振り返りもしたい。