たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『天は赤い河のほとり』_思い出し日記(2)

2018年07月16日 17時14分47秒 | 宝塚
今日も朝からしゃくねつじごく、6時間ほどの睡眠でした。7時台に外階段を平日と同じように散歩している管理組合のじいさんのガンガンというけたたましい音で目がさめてしまいました。ほんとに落ち着かない住環境。昨夜隣は他で騒いだのか静かでまだよかったですけどね、夏休みが始まるとまたどうなっていくのか、働いているわたしには夏休みなどないので眠れないと死んでしまいます。ほんとにどうなっていくのか、一日一日わかりません。不安・・・。

 またグチの前置きが長くなってしまいましたが、宙組『天は赤い河のほとり』、断片的思い出し日記の続き。オープニングでカイル皇子は中央からせり上がり、ユーリ、ラムセス、黒皇子と次々とお城のセットにせり上がって登場する華やかさは新トップお披露目公演らしい楽しいものでした。これから物語がはじまるぞっていうワクワク感でいっぱいになりました。最後ラムセス率エジプト軍とカイル皇子率いるヒッタイト軍が争う場面で、キキちゃんラムセスがせり上がって登場する場面も素敵でキュンキュンなりました。たたみかけるように女子がキュンキュンなる場面の連続。ヒッタイトの中に裏切り者が現れてユーリを連れて逃げようとしたザナンザ皇子が殺されてしまったのは、直前に薬をかがされたせいなのかな。見どころ多すぎて残念ながらライブビューイングでもちょっとそこは未確認。とにかく登場人物が多いので1時間半では見切れず。あの時間に戻ってもう一度観たいなあ。

 一昨日ブログに書いたラムセス2世がキキちゃん演じたラムセスなのか実はよくわかっていません。歴史をひも解くと何世とかあるからなかなかむずかしいです。今日はネフェルティティのことを。男役の澄輝さやとさんが演じたネフェルティティ王妃。『神々の土地』で爽やかイケメンのコンスタンティンを演じていた方。ものすごく細くて腕もデコルテも綺麗でした。普段隠していらっしゃるのがもったいないぐらい。男役さんが演じる女役だからこそ出せる強さと気高さと政略結婚によって父親よりも年上の王に嫁いできた女性の悲哀と切なさがよく出ていて好演でした。胸像のモデルとなっている時も、顔が怒っていて、「そのような怒った顔をされていては・・・」と彫刻師にたしなめられてもネフェルティティの自らを守るために沁みついた固い表情はかわることなく、ユーリがヒッタイトのナキアと通じている証拠の文書を発見したことによって国を裏切ったものとして捕らわれたネフェルティティ。捕らえにきたラムセスに背中を向けたまま、最後もう二度と陽のあたる場所にでることはないであろう、自分には片目が似合うかもしれない、という場面、敵国に嫁いできた自分を守るために選んだ道はまちがっていないという誇りと気高さと強さを感じさせて切なくなりました。王妃の冠が重そうでしたが、キラキラな衣装と共に背が高くって細身な体によくお似合いでした。ショーでは男役さんに戻っているからなんだか不思議な感じでした。

「オリエント考古学」のテキストより、

「エジプト人_アマルナ時代

 アメン神官団の勢力増大は、それに対する批判的傾向を王家の中に生み出した。それはすでにトゥトモシス4世の時代に現れたが、二代後のアメノフィス4世の時代に頂点に達した。彼はアメンに対抗して、太陽の崇拝を強化した。その結果、万物に生命を付与する太陽円盤アトンの一神崇拝が定められた。アメンの崇拝は弾圧される一方、王自身も改名してアクナトンを称し、更にテーベスからアケタテンという新都(現在のエル・アマルナ)に遷都が行われた。この改革はアテン賛歌に見られる王の宗教的、芸術的才能ばかりでなく、王の肖像に見られるホルモン系難病とも関係があった。改革は短命に終り、王の死後再び遷都が行なわれ、アメン崇拝も復興した。


 アクナトン一家の墳墓は、エル・アマルナから62キロメートルの一涸河内に位置している。そこには、妃ネフェルティティと二人の娘メリタテンとメケタテンと共に王自身も葬られた。岩窟墓の入口から墓室までまっすぐな通路がのびているが、これは第18王朝の他の王たちの墳墓の伝統からはずれている。これに対し、アマルナ遷都につき従った貴族たちの墳墓は、新都の周囲の岸壁に掘られたが、それは以前の貴族墓と変わらない構造を示している。

 アマルナ時代の芸術作品はエル・アマルナからもテーベスからも出土している。それは前代からの傾向、すなわち写実主義や女性的傾向を継承しつつ、さらに極端にまで進めたものであった。また、写実主義は特徴の過度の強調に向う場合と、理想化に向う場合とがあった。エル・アマルナの工房では、彫刻師の長バクや彫刻師トゥトモシスが活躍していた。後者の指揮の下に、現在ベルリン博物館に収蔵されているネフェルティティ像のような傑作が生まれた。」


ウィキペディアで調べちゃいました。


「ネフェルティティの胸像

材質 石灰岩 と 化粧漆喰
製作 古代エジプトの彫刻家トトメス(紀元前 1345年)
発見 1912年: アマルナ, エジプト
所蔵 新博物館, ベルリン, ドイツ

『ネフェルティティの胸像』(ネフェルティティのきょうぞう)は、エジプト新王国時代の第18王朝のファラオだったアメンホテプ4世の正妃ネフェルティティをモデルとした彩色石灰岩彫刻。古代エジプトの芸術作品のうちで多く模倣された作品の一つで、ネフェルティティは女性美の象徴としてもっとも有名な古代の女性のひとりとなった。この胸像は古代エジプトの彫刻家トトメス (Thutmose) が紀元前1345年に制作したものとされている。」



(舞台写真はステージナタリーよりお借りしています。)

愛月ひかるさんの黒皇子。いつのまにかカイル皇子の味方のいい人になっていてびっくり。その過程が描かれていなかったのは1時間半では仕方ないかな。




最後、カイル皇子とラムセスの一騎打ち。せまくって大変だったと思いますが、銀橋で演じられたのがよかったです。ライブビューイングでは二人のすぐ後ろに指揮の西野先生の後ろ姿が映るのがまた生の舞台らしくって絶妙なライブ感でした。



5月26日(土)東京宝塚劇場。










2018年春、レビューガイドの表紙。




2017年12月16日、日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展、

『ヴァンパイア・サクセション』の真風涼帆さんと星風まどかさんの衣装。





腰の細いこと、細いこと。







 しゃくねつじごくは22日まで続くようですね。22日は星組の東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング。見届けるまでは死にたくない。ポスター画像の衣装、死装束だそうであんな華やかな死装束でわたしも納棺されたい。康次郎さんがいる冥途なら永遠に楽しそう。逝くとき一路さんトートかずんこさんトートかみりおさんトートか芳雄さんトートが迎えにきてくれたら最高ね。今から予約できたらいいのに・・・、なんて。今からスパで一週間の澱んだものを洗い流します。ほんとはそんな身分じゃないけど無理やねん。色々と気になりますが一週間の海が始まります。無事に星組のライブビューイングまで生き延びられますように。

旅日記や美術館めぐりがすっかりどうにかなってしまいました。今はそこまで整理できずまたいずれの日にか書ければと。