桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

一月三十日……ついに雨降る

2009年01月31日 11時44分09秒 | 日録

 今日三十一日の雨は、朝には上がるという予報(天気情報)がまた外れて、出勤時もまだ降っています。
 二日つづけて雨です。

 今年最初のブログに、十八年間日記をつけていると書きました。その中で十八年間ずっと降雨量を記録しなかったのは、一月一日(今年で十九年間になりました)、一月三十日、十二月二十五日と同二十六日の四日だけということも書きましたが、一年にわずか四日だけと希少価値のあった昨日三十日は十九年目にして初めて雨を記録してしまいました。

 昨日は、朝のうちはそれほど寒くもなく、風もなかったので、心晴れやかな気分で出勤できました。
 市川大野駅から勤め先までの道は、片側だけ幅2メートルほどの歩道があります。傘を真っ直ぐに差していても、向こうからくる人とは悠々とすれ違えるだけの幅ですが、数メートルおきに無粋な電柱や道路標識があって、そこでは傘を立てたままではすれ違えなくなります。
 誰から教えられたのか、人の振り見て我が身を糺したのか、先天的に悟ったのか-まったく記憶にはありませんが、そういうときには傘を斜めに倒したり、高く差し上げたりして行き違います。

 駅から勤め先まで、毎日三十人ぐらいとすれ違います。昨日もほぼ同数の人とすれ違いましたが、たった独りだけ、とんでもないオヤジがいました。
 そやつめは傘を立てたまま傲然と歩いてきました。桔梗おぢさんとおっつかっつの年齢と見ました。すれ違う刹那、桔梗おぢさんのほうは傘を寝かせましたが、そやつめはテンとして恥じることなく傲然と歩いてきて、傘同士がぶつかっても強引に押し切ったのです。
 まるでこの歩道はお坊ちゃまである、そやつめ専用の道だといわんばかりでしたが、お顔のほうはどうしてどうして、お坊ちゃまとは程遠い、品のない顔をなさっておりました。

 桔梗おぢさんは思わずカッときて、昔とった杵柄、背後から襟首とらまえて引き倒す、危険なタックルに及ぶところでした。ラグビーの試合中であれば、長い笛が鳴らされて、即刻シンビン-十分間の退場処分です。

 そのときはただただカッときただけですが、あとあと考えてみると、オヤジが自分と同じ年ごろというのが悲しかった。先方が若い人なら、カッとくることは同じですが、まぁ若さゆえ詮方なしとも思います。
 通勤時の駅の階段を携帯電話片手にノタノタと歩いている若い♀に前を邪魔されると、思わず突き飛ばしてやりたくなりますが、これもまぁ若さゆえ詮方なしと思って、突き飛ばすようなことは致しません。
 ところが最近は、結構いい齢をしたオヤジまでが携帯電話を覗きながら歩くのに出くわすようになりました。

 勤めを終えて帰るころ、いまの季節はすでに真っ暗です。朝と同じように三十人ぐらいとすれ違いますが、朝と異なるのは一本の電車から吐き出されてくるので、一塊りの集団となってくることです。その中にまぎれて、携帯電話を覗きながら歩いてくるオヤジがいます。もちろん娘っ子たちもいますが、それは鼻から詮方なし……。

 少し前ですが、その手のオヤジが携帯電話に夢中のあまり、目を上げようともせずに、桔梗おぢさんにぶつかってきたことがありました。ぶつかった瞬間、オヤジ、何が起こったのかという顔をしている。もちろん謝りはしない。
 見ればこやつめもおぢさんと同じ齢ぐらいのおじさんでした。夜目なので判然としませんが、カシミアかどうか、悪くはないコートを着ている。どう見ても山から迷い出てきた熊とは思えません。おぢさんは思わず「バカもの!」と悪態をついてしまいましたが、怒るより前に呆れてしまっていました。

 熊オヤジは耳で聞いた言葉が脳まで伝達する仕組みを持ち合わせていないのかどうか、キョトンとしたあと、何事もなかったように歩み去りました。足の運びの遅さと俯き加減の後ろ姿から、飽きもせず携帯電話を覗いているのが見てとれました。

 いつからこんなふうになってしまったのだろう。
 電車の中の化粧や声高の携帯電話の会話などと同じで、多くの人は不愉快に思っているのに、ある人種は、人がやっているのだから自分もいいのだと、徐々に増幅して行くものなのでしょうか。
 人生幸朗師匠が健在なら「責任者出てこい!」と吼えるところですが、絶対に責任者はいるはずなのに、特定はできません。責任者自身が責任者は自分だという自覚がないからです。

 朝の通勤時はすれ違う人も決まっています。特徴のある人には、ひそかに渾名をつけています。
 貴闘力、鬼子母神、ブン屋、熱愛(以上♂)、チャリンコ貴婦人、風俗嬢、しのび梳き、鼻歌娘、白石美帆、ミニスカどすこい(以上♀)などなど。
 挨拶するわけでもなく、むろん会話を交わすことすらないのですが、なんとなく親しみを覚えるので渾名をつけて、今朝は会わなかった、最近会わない、また会ったなどと思いながらすれ違っています。
 何人かは雨の中でも行き合ったことがあります。桔梗おぢさんのほうから親しみを持ったせいか、渾名のついた中に度外れた人はいまのところおりません。まだ雨の中では行き合っていない人の中に熊オヤジのような人がいないことを祈りたい。

 今日は昨日と違って風が強いです。昨日と比べるとよいことは、土曜日なので、出勤する人が少ないことでした。わずか四人(いずれも記憶にはない人)とすれ違っただけでした。


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