時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

最近のニュースから

2008年09月25日 | 社会問題
まずは、明るいニュースから。
<トキ10羽を放鳥>
佐渡のトキ保護センターが、野生復帰に向けトキ10羽を訓練施設「野生復帰ステーション」近くの水田で放鳥するというニュースである。佐渡市は国内の野生トキ最後の生息地で、野生復帰は環境庁(当時)が人工繁殖のために最後の5羽を全鳥捕獲した1981年以来27年ぶりという。日本産トキは2003年のキンの死で絶滅したが、中国寄贈のトキから繁殖を重ね、現在、国内個体数は122羽に増えているという。
関係者の努力でここまで回復したことは大変喜ばしいことである。人間と動物、人間と自然との共生ということについて、都会に住みながらつくづく考える毎日である。

<ボート撤去の行政代執行に、所有者らが反発:兵庫>
兵庫県は、西宮市の人工島「西宮浜」の北護岸に無許可で係留されているプレジャーボートを撤去する行政代執行に踏み切った。北護岸では係留場所をめぐり約10年前から県と所有者が対立していた。県は「阪神・淡路大震災で傾いた護岸の整備が進まず、やむを得ない措置」としている。
同護岸を含む尼崎西宮芦屋港では、マリンスポーツ人気に伴い、約20年前からプレジャーボートの不法係留が問題化し、1995年には西宮浜南に新西宮ヨットハーバーが完成したが、不法状態は解消されなかった。そのため、県は2003年、同港全域を放置禁止区域に指定し、北護岸にボートパーク(簡易係留施設)を整備し、所有者に移転を促してきたという。
この結果、周辺に不法係留されたボートは昨年の107艇から約40艇に減少。不法係留の状態が続く所有者に再三、撤去を求めてきたという。
記事を読む限り、ボートの係留は「無許可」で、「不法」状態だということだから、何をもめているのかよくわからない。代替地まで準備されているのだから、撤去されて当然ではないかというのが、第一印象である。それにしても、日本人のモラルの低下は嘆かわしいばかりである。

<サンダルで車椅子男性を殴った中学生>
人気お笑いコンビ「タカアンドトシ」の突っ込みをまね、「欧米か!」と言いながら車いすの男性を殴ったとして、千葉南署は、暴力行為法違反容疑で、千葉市立中学3年の男子生徒2人(いずれも15歳)を逮捕した。男性にけがはなかった。
調べによると、2人は、同市緑区の公園前歩道上で、電動車いすで通りかかった無職男性(53歳)の頭を履いていたサンダルで殴った疑いという。
弱者に対する思いやりなど、人間としての自然な気持ちはないのだろうか。けっして、新聞のトップ記事を飾るような事件ではないが、暗澹とするような事件である。
中学生になればそれなりの分別もあろうが、親によって庇護されなければならない立場である。とすれば、今回の事件は、弱者が更なる弱者をいじめるという、最悪の構図ではないか。
現在の政治や社会の縮図を見る思いである。