時々新聞社

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北京オリンピックのマラソン代表

2008年03月11日 | 社会問題
本陸上競技連盟は10日、北京オリンピックのマラソン代表選手男女各3人を決定した。女子は東京国際マラソン優勝でアテネ金メダルの実績を持つ野口みずき、世界選手権大阪で銅メダルの土佐礼子、名古屋国際優勝の中村友梨香。男子は世界選手権大阪5位の尾方剛、福岡国際3位の佐藤敦之、びわ湖毎日3位の大崎悟史となった。
補欠には女子が大阪国際2位の森本友、男子が東京マラソン2位の藤原新が選ばれた。メダルの期待が大きい女子は新たな力に期待し、ややハードルの高い男子は安定感重視の選考結果となったと報じられている。
マラソンの代表選考では、3人の代表を選ぶのに、何回かのレースの結果から判断するというのだからなかなか難しい。
レースは、コースの起伏や気温、天候などの条件が異なるのは当然であり、出場選手によって、レースの駆け引きなども異なってくるので、順位やタイムだけでは判断できないのは理解できる。したがって、いくつかのレースの結果から選手を選考するのは容易ではない。
その結果として、今までのオリンピック代表の選考でも、ファンが納得できないような選考もあった。
今回はどうだっただろうか?
女子の代表3人については、異論は少ないのではなかろうか。
これに対して、男子の選考については、多少の疑問が残る。佐藤、大崎の2選手には異存はないが、尾形の選出には疑問がある。世界選手権5位ということでは、メダルを初めからあきらめたと思われても仕方がない。しかも、過酷な気温下でのレースとはいえ、その時のタイムは極めて平凡であり、その後のレースでも特別に記録を残しているわけでもない。これに対して、初マラソンで2時間8分40秒の好記録を出した藤原のほうが、実績は少ないとしても、メダルへの可能性は残されている。若く、将来性のある選手を買うべきであろう。
北京では、猛烈な暑さの中でのレースとなり、消耗戦ともいえるような戦いが予想される。選手には、万全の準備で望んでもらいたいと思っている。
そして、選考結果にやや疑問の残る尾形選手には、選考結果を納得させられるような走りを期待したいと思っている。
ところで、男子マラソンの世界記録保持者であるエチオピアのハイレ・ゲブレシラシエ(34歳)が、北京五輪への欠場を正式に表明したという。その理由にびっくりした。「中国の(大気)汚染は自分の健康にとっては脅威。現在の状況では42キロを走るのは難しい」と答えたと伝えられている。
真夏のレースというだけでなく、大気汚染への備えもしなければならないようだ。
いやはや、ひどいオリンピックもあったものだ。


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