時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

流行を気にしますか?

2007年07月25日 | 社会問題
世の中には、様々な流行がある。
若い女性などは、一般にファッションには敏感であろう。
「私は流行にとらわれない」という人もいるが、「とらわれない」ということ自体が、流行を気にしている証拠なのかもしれない。
さて、どうしてこんなことが気になったかというと、各地の百貨店で、レジ袋削減をPRするために、英国の人気デザイナー、アニヤ・ハインドマーチが数量限定で製作したショッピングバッグ(2100円)が発売されたというニュースに接したためだ。徹夜で並んだ若者から中高年までが、開店と同時に売り場に殺到したという。店と客の小競り合いになり、警官が出動する騒ぎになった所もあるという。
編集長は、そもそもこのデザイナーのことはまったく知らなかったので、ネットで調べたらいっぱい出てきた。相当有名らしいが、結局経歴はわからず、性別すらもわからなかった。たぶん女性だろう(ワハハ)。
買い物の際に、このバッグを使えばビニール袋の削減に繋がるが、これを買った人たちは、果たして近所のスーパーで買い物に使うだろうか。有名デザイナーのものということで大事に取っておいたり、ネットオークションで販売されたりするだけで、本来の目的には使われないのではなかろうか。ちなみにオークションでは10倍以上の価格で落札されているようだ。売る方も売る方だが、買う方も買う方という気がするが・・・。
このバッグ、「今やセレブのマストアイテム」などと宣伝されているようだが、半年もすれば、また新しいデザインのバッグが登場し、今回のバッグには誰も見向きもしなくなることだろう。
最近は、時代の流れが早いせいもあって、流行しているのはほんの短期間である。
ファッションだけでなく、ありとあらゆる分野でこういう流れが進んでいる。
流行を作り出し、消費を促し、それが下火になると、また別の流行を作り出す。それを際限なく繰り返すことによって、企業の利益を確保してきたように思われる。とにかく、目新しいもの、新製品を次々と売り出さなければ儲からないということだ。
バブル崩壊後10年以上が過ぎた。
一方ではブランド品や流行を追い求め、他方では1円でも廉価な物を追い求める風潮となっており、ここにも格差の表れがあるのかもしれない。
もう大量生産、大量消費の時代に終止符を打ち、自分に合った物、気に入った物をしっかり選ぶ時代になったと思っている。
そして、高くてもよい物、長く使える物を選ぶ時代になって来ているのではないかと思っている。


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