時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

投資話の末路

2007年05月09日 | 社会問題
先日のインターネットニュースに、また投資話で騙された話が出ていた。
新宿区にある投資会社2社が、一昨年に相次いで倒産した。債権者は両社で1000人以上、債権額は50億円を超える。破綻直前まで投資を募っていたほか、高額の役員報酬、ずさんな経理処理などが次々に明らかになっている。
被害額は、一人当たりにすれば約500万円である。
先日も、真珠の養殖話で騙された話について論評しておいたが、被害者は気の毒としか言いようがない。
小泉前首相が言っていたように、投資の結果は明らかに「自己責任」である。損をしたからといって、投資会社に文句を言っても仕方がない。
相手が明らかに詐欺である場合は、裁判に訴えて関係者の身柄を拘束することによって、次の被害者を生まないという点では意味があるが、裁判で何年もかかって勝訴しても、投資したお金が返ってくる可能性はほとんどないに違いない。
騙す方が絶対に悪いに違いない。この点は明らかだ。
しかし、こういう投資話にいつも付きまとうのは、騙される側の油断だ。騙された側にも、労せずしてもうけてやろう、あわよくば2倍になるかもしれないというような気持ちが働いたに違いない。
世の中には、おいしい話はそう多くはないのである。自分の足で投資会社を訪問し、投資家にも会って話を聞くくらいの慎重さが求められる。良く調べてから投資していれば、最悪の結果は防げたのではなかろうか。


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