時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

おかしいぞ、鳩山首相の政治資金

2009年10月31日 | 政治問題
鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、偽装献金の原資とされる鳩山氏の個人資産が、少なくとも2004~2008年の5年間で毎年1千万円を超えていたことがわかったという。
政治資金規正法は、1年間に資金管理団体に献金できる上限を定めており、政治家本人は1千万円、個人は150万円となっており、この「量的制限」に抵触しており、鳩山氏の元公設第1秘書が、上限を超える鳩山氏本人の献金を隠すために偽装献金を行っていた疑いが浮上した。
東京地検特捜部も、総額で2億円近くに上る見通しとなっている政治資金収支報告書への虚偽記載の動機が、量的制限違反を免れるためだった疑いがあるとみて捜査を進めている。
鳩山氏側はこれまでに、2005~2008年の4年間に献金された2177万8千円分が実際に献金していない人の名義を使った虚偽記載だったと認め、献金の原資については、政治資金が不足した場合などに備え、元秘書に預けていた鳩山氏の個人資産だったと説明。2004~2008年で計1億7717万500円計上されている個人名を記載する必要のない小口の「匿名献金」についても「鳩山氏の個人資産を充てた」と説明したとされる。
関係者によると、これら総額で2億円近くに上るとみられる偽装献金の原資の大半が、鳩山家の資産管理を行う「六幸商会」(東京都港区)が管理する鳩山氏名義の口座と、鳩山氏個人の口座から引き出された資金だったといい、年単位では総額で1千万円を超えていたという。
しかし、これが本当に本人の献金かどうかはわからない。
疑惑は深まるばかりだ。
首相は「私がしたわけではない」と開き直っているようだが、「秘書がやった」と逃げ口上を述べていた自民党の議員たちと、いったいどこが違うのだろうか?要するに、政治家としての管理責任が問われているのである。
鳩山一族ともなれば、企業や有力者からの献金も多いだろう。「故人」からの献金さえ偽装していたくらいだから、企業の裏金からの献金を偽装することなど簡単であろう。
いずれにせよ、こういう金銭感覚が、一般国民からかけ離れていることは間違いない。こういう姿勢で、国民の生活の苦しみに心を寄せる政治が果たしてできるのだろうか。甚だ疑問に感じざるを得ない。