時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

ハローワーク:満員なのに職員を削減

2009年04月12日 | 政治問題
年度末の大量失職の影響で、全国のハローワークに長い列ができているという。「仕事探しの時間より待っている時間の方がはるかに長い」と失職者のため息が漏れる状況だ。
一方、厚生労働省はこうした状況下にもかかわらず、2007年から3年連続となるハローワークや労働基準監督署の職員削減を続けた。4月からハローワークだけで約300人の職員が削減され、「何を考えているのか」と利用者や職員から批判の声が上がっているという。
厚労省は国の合理化計画に沿い、労働関連で2007年から3年間で約900人の人員を削減してきた。このうち労働局は625人、ハローワークは457人減った。2009年度はハローワークで297人が減らされ、全国で1万1700人になった。
東京都内のあるハローワーク職員は「300人近い定員を削り、この事態に対応しろというのはむちゃ」という声もあるという。
これに対して、厚労省人事課は、「政府方針なので削減を止められない。代わりに臨時相談員を1300人増やした」と説明している。
未曾有の経済危機の中で、政府は口を開けば、「景気対策、雇用対策」と声高に叫ぶが、その一方で、ハローワークの人員削減を行うなど、本気でこういう課題に取り組む意志がないことは明白だ。
こういう自公政府の二枚舌や実態に、早く国民も気づくべきだろう。