時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

成果をあげたG20会合

2009年04月06日 | 政治問題
ついこの間までは、先進国首脳会議(G7)あるいは、カナダを加えてG8などと呼ばれていたが、いったいいつからG20になったのだろう。
今回の金融危機に対して、先進国だけでは、もう解決の糸口すら見出せないことが明らかになった証左であろう。
今回の会合の最大の意義は、アメリカが世界の指導者としての役割を終えたということである。
ドルは、相変わらず世界通貨としての意味を持っているが、その比重は徐々にではあるが確実に低下している。
IMFの改革も重要な課題として議論された。
IMFは相変わらず、アメリカの指揮にあり、アメリカの気に入らない政策については「拒否権」を発動できるようになっている。アメリカは、相変わらず「拒否権」を有しているが、これからは、今までどおり、IMFの指揮権を持つことはできなくなるだろう。
今までは、後進国としてバカにしていた中国やインド、中南米、アフリカ諸国の助けを請わなければ、世界経済を動かせなくなっている現実を、世界の人々に強烈に印象付けたのも今回のG20の特徴である。
世界の構図は、日々変化している。
先進諸国と言われる国々の凋落はあきらかであろう。逆に、かつては植民地であり、その後独立し、経済的な発展を勝ち得ている国々が、単に経済的な分野のみならず、政治的にも国際的な発言力を強めていることである。
今回のG20を見て、そのことを強く印象付けられた。