東京新聞の記事【核兵器禁止条約の最終草案に「ヒバクシャ」 抑止力も否定】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201707/CK2017070402000251.html)と、
社説【核兵器禁止条約 被爆国から発信続けよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070902000152.html)。
《前文には「核兵器使用の被害者(HIBAKUSHA=ヒバクシャ)にもたらした、受け入れがたい苦しみと損害に留意する」との文言が維持された。禁止事項には、核兵器の開発、生産、使用などに加え、核抑止力を意味する「使用の威嚇」についても新たに加えられた》。
《核兵器禁止条約が国連会合で採択され、「核なき世界」実現に歴史的な一歩を刻んだ。だが米国の核抑止力に依存する日本は条約に不参加。「核廃絶を目指す被爆国」への信頼は損なわれた…核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない》。
『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」』
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている」》
『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」』
「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
如何にいい加減かが分かろうというもの…
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
のでは?」
『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」』
居るべき国がそこに居ない、という大恥…「プルトニウムをつくる装置」=核発電「麻薬」中毒な国。「核なき世界」など全く念頭にないアベ様ら自公政権を、まずは、なんとかしないと未来が無い…。
『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
…アベ様の辞書には「倫理」無し』
日刊ゲンダイの記事【核兵器禁止条約に不参加 保有国の二枚舌に盲従する日本】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209155)によると、《「核兵器のない世界を必ず実現する」――。オバマ前米大統領が昨年5月に広島を訪問した際に“宣言”した安倍首相の演説はやはり大ウソだった》。
正鵠を得ている。《憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね》 by 「裸の王様」。「核なき世界」など毛頭ない、アベ様らのアタマの中には。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201707/CK2017070402000251.html】
核兵器禁止条約の最終草案に「ヒバクシャ」 抑止力も否定
2017年7月4日 夕刊
【ニューヨーク=東條仁史】米ニューヨークの国連本部で開かれている「核兵器禁止条約」の制定交渉で、ホワイト議長(コスタリカ)は三日、条約の最終草案を公表した。前文には「核兵器使用の被害者(HIBAKUSHA=ヒバクシャ)にもたらした、受け入れがたい苦しみと損害に留意する」との文言が維持された。禁止事項には、核兵器の開発、生産、使用などに加え、核抑止力を意味する「使用の威嚇」についても新たに加えられた。
六月十五日に始まった制定交渉は、三日から最終週の議論を迎えている。条約に否定的な国が交渉に参加していないため会期末の七日にも採択される見通し。
交渉には百二十カ国以上が参加しているが、米国やロシアなどの核保有国のほか、米国の「核の傘」に頼る日本も参加していない。最終草案には、核保有国の将来的な条約加盟を想定した手続きも盛りこまれた。
被爆者をめぐる記述については、交渉過程で表現が強められ、最終草案でもそのまま踏襲した。交渉では被爆者の苦しみに言及することへの反対意見はなく、このまま維持されることが確実な情勢になっている。
核抑止力につながる「核兵器使用の威嚇」については、六月下旬に公表された条約修正案の前文に「国連憲章に従い、威嚇や武力行使を控えなくてはならない」という文言が盛り込まれていた。最終案でもこの表現は残し、複数の参加国からの要求に対応する形で禁止事項に加えられた。
◆日本は参加せず
<核兵器禁止条約> 核兵器の開発や保有、使用などを全面禁止する条約。核兵器使用は国際人道法に「一般的に反する」とした1996年の国際司法裁判所の勧告的意見を踏まえている。オーストリアやメキシコが主導し、交渉開始に向けた決議案を国連総会に提出。米国など核保有国は強く反発したが、昨年12月の国連総会で113カ国が賛成し採択された。今年3月に始まった条約制定交渉の会合には核保有国や日本は参加しなかった。 (共同)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070902000152.html】
【社説】
核兵器禁止条約 被爆国から発信続けよ
2017年7月9日
核兵器禁止条約が国連会合で採択され、「核なき世界」実現に歴史的な一歩を刻んだ。だが米国の核抑止力に依存する日本は条約に不参加。「核廃絶を目指す被爆国」への信頼は損なわれた。
国連加盟国のうち六割以上の百二十二カ国が条約に賛成した。五十カ国が批准後に発効する。核兵器の開発や製造、実験、配備、移転を包括的に禁止し、さらに「核を使用するとの威嚇を禁止」して、核による抑止力も否定した。
前文には「核兵器使用の被害者(英語でヒバクシャと表記)の受け入れ難い苦しみと危害に留意する」と明記された。広島、長崎の被爆者の平均年齢は八十歳を超えた。原爆の恐ろしさを直接知る人たちが健在なうちに条約が採択されたのは、核廃絶を願う国際社会の強いメッセージだと言えよう。
条約の根底にあるのは「核の非人道性」だ。核が使われたら、人命や経済、社会生活に甚大な被害が出るだけでなく、医療チームや消防、軍隊も長期間、救出活動ができない。放射性物質による環境破壊も続く。それほど人道に反する兵器は全面的に禁止すべきだという考えである。
米ロ英仏中の五カ国やインド、パキスタンなど核を持つ国々はどこも加わらなかった。条約の実効性が疑われ、今後の軍縮、不拡散も進まないという悲観論が広がる。だが、初めて核兵器そのものを禁止する国際法規ができた。世界の核兵器の90%以上を持つ米ロ両国に対し、削減を促す国際世論が高まるのは間違いない。
核保有国が不参加では軍縮論議は進まないとして、日本政府は条約に署名しないと決めた。北朝鮮が核、ミサイル開発を続けている現状では、米の核抑止力を否定する条約には賛成できないという事情もあった。
核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない。日本には被爆者の証言集をはじめ、原爆の破壊力を示す多くの資料の蓄積がある。
それを海外に発信し、とりわけ核保有国の国民に訴えて、核のない世界を目指すよう世論を喚起していきたい。既に市民団体や大学生のサークルが英文の資料や論考をインターネットで発信している。
条約は非締結国にも会議へのオブザーバー参加を認めている。日本は出席して、禁止条約を支持した国々の声を正面から受け止めるべきだ。あらためて軍縮、廃絶への決意を示す必要がある。
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017070702000136.html)。
《<子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐり/ひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…>。…近衞忠〓(このえただてる)会長(78)は、この条約の意義を…▼「私たちには、子供たちが学校の体育館や机の下に隠れ、はかない運命を委ねなければならないような恐怖から自由な世界を選ぶことができます。いや、実際にはそれしか選択肢はないのです》。
『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ
「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?』
《「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。
ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」を
どう判断するのか。相変わらず「竹やりでB―29を撃墜」の発想》
かつて、竹やりで立ち向かった国・ニッポン。トンチンカン・トンデモ「ミサイル避難CM広告」に4億をドブガネする国・ニッポン…しかも、それがアベ様らによるメディア買収モドキのオカネ。嬉々として受け取るメディア。
「核兵器禁止条約」…居るべき国がそこに居ない恥ずかしさ。大恥だ。米国に忖度しての情けなさ、いや、それ以上に「プルトニウムをつくる装置」核発電「麻薬」中毒=「あわよくば核兵器を持ちたい」というのが透けて見えて浅ましい、悍ましい。
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている」》
『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」』
「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
如何にいい加減かが分かろうというもの…
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
のでは?」
東京新聞の記事【米、核禁止会合の欠席要求 日本など同盟国へメール】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017070601001789.html)によると、《国連本部で開かれている「核兵器禁止条約」制定交渉に関連し、条約に反対している米政府の高官が6日、交渉結果について議論する関連会合の欠席を要求するメールを、日本を含めた同盟国などに送付》…だそうです。
大統領は代わったとはいえ、オバマ氏の「核なき世界」って、一体何だったのだろう?
『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」』
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017070702000136.html】
【コラム】
筆洗
2017年7月7日
<子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐり/ひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…>。一九五〇年代、米国の小学校では核攻撃から身を守る訓練が真剣に行われていた。体を丸め、目をぎゅっと閉じ、警報の解除をじっと待つ▼そんな訓練の意味を、デイヴィッド・クリーガーさん(75)は詩で問うた。<これが時速何百マイルの速度で/飛んでくるガラスの破片やその他の物体から/あなたを守る方法です/そしてあなたの眼球を/溶かすこともできる白い閃光(せんこう)から/あなたを守る方法です>(『戦争と平和の岐路で』コールサック社)▼本当の「あなたを守る方法」とは何か。「核時代平和財団」会長として、三十年以上も核廃絶に取り組んできたクリーガーさんたちの問い掛けが今、一つの形になりつつある▼国連で百二十以上の国が交渉を続けていた「核兵器禁止条約」が、ついに採択の時を迎えつつあるのだ。しかし、日本政府は交渉に参加すらしなかった▼国際赤十字・赤新月社連盟の近衞忠〓(このえただてる)会長(78)は、この条約の意義を、本紙への寄稿でこう説いていた▼「私たちには、子供たちが学校の体育館や机の下に隠れ、はかない運命を委ねなければならないような恐怖から自由な世界を選ぶことができます。いや、実際にはそれしか選択肢はないのです」
※〓は火へんに軍
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東京新聞の東條仁史記者の記事【核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html)。
《日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明》。
「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が如何にいい加減かが分かろうというもの…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていないのでは?
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている」》
要するに、アベ様らは「核」を御所望…世界に向けて、恥さらししている訳です。
東京新聞の記事【日本、核禁止交渉に不参加 軍縮大使「各国の分断深める」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032802000237.html)、《交渉に核兵器保有国が参加しないことから「国際社会の分断を一層深め、核兵器のない世界を遠ざける」と不参加の理由を語った。唯一の被爆国である日本が、核兵器を禁じる史上初めての条約制定交渉に加わらないことに、被爆者らの批判が強まるのは必至だ》。
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
東京新聞の記事【「自分の国に裏切られた」 被爆者、日本政府を強く非難】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032902000262.html)でも、《広島で被爆したサーロー節子さん(85)=カナダ在住=が二十八日の会合に出席して英語で演説し、交渉不参加を表明した日本政府に対し、「自分の国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」と厳しい言葉で非難した。…一方、交渉参加国に対し、「核兵器は違法で倫理に反すると宣言する条約の制定がみなさんの任務だ」と要請。会場の参加者から大きな拍手を浴びた》。
日刊新聞のコラム【政界地獄耳/沖縄の声も核軍縮も忖度されず】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1799263.html)では、《★自民党が田中角栄内閣の時にスローガンとして掲げた「決断と実行」。…自民党が国民政党として受け入れられていったターニングポイントともいえる…★しかしその伝統もこの内閣は「新しい判断」によって葬り、思い通りにいかなければなんでもやるようだ…菅義偉は…一般論としながらも翁長を強くけん制した。こちらは沖縄県民の声は忖度(そんたく)してくれず、不寛容だ。…核兵器を禁ずる「核兵器禁止条約」の議論…我が国にしか言えないこと、訴えることがあるはずだ。なぜ外務省は米国の理屈ばかりを忖度して、国民の声を忖度しないのか。外務省よ、国家公務員よ、核軍縮に参加し、世界をリードするよう知恵を出せ。首相・安倍晋三が言わなくとも国民の声にこたえるべきだ》。
アベ様が壊してしまったニッポン…。
『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…』
『●「忖度」「おもねり」「保身」? 「何の瑕疵もない」?
いえいえ「首相と私人と言い張る夫人は罪深い」』
アベ様に楯突く、勇気ある発言をすれば、直ぐにネガティブな情報が発せられる…。怖い国です。
以前の日刊ゲンダイに【ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念】という記事がありました。
その渡辺謙氏に関連して、リテラの記事【日本が核兵器禁止条約を批判し、不参加を宣言!渡辺謙は「核を持つ国に追随するだけで意見は無いのか」と批判!】(http://lite-ra.com/2017/03/post-3033.html)によると、《核兵器禁止条約の交渉会議がニューヨークの国連本部で始まった。会議では、6歳のときに広島で被爆した藤森俊希氏が自身の被爆体験を語り「「同じ地獄をどの国の誰にも絶対に再現してはならない」と訴えた。ところが、その唯一の被爆国である日本政府の代表・高見沢将林軍縮大使はこの核兵器禁止条約について…などと批判し、なんと条約の交渉にすら不参加を宣言したのである》。
『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」』
「渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。
【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判!
「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか」】
(http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して
米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、
被爆国である日本だった》。
吉永小百合さんと同じ考えだ。「「陰謀論丸出し」でアベ様の
取り巻きが攻撃を開始しても、怯まぬ吉永小百合さん。あらゆる核を
否定し、「「核なき世界」への願いを次世代」へ、と言う吉永さん。
そういう「未来図」は可能だと信じる」」
《渡辺謙…〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられない
ニュースが流れました。いったいどうやってこの地球から無用な
兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで
意見は無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験した
この国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉
■新国立競技場や原発再稼働にも意見》
最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ 北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002289.html)に、《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。
正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています。
『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交』
『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は
国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?』
《真珠湾を慰霊するなら、中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も
慰霊する必要があるのではないか――とした上で、国会で
「侵略の定義は定まっていない」と答弁している安倍首相の
歴史認識も…「無定見外交」が招いたツケ》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html】
核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」
2017年3月28日 夕刊
(27日、ニューヨークの国連本部で始まった「核兵器禁止条約」制定に
向けた交渉で演説する、被団協の藤森俊希事務局次長=共同)
【ニューヨーク=東條仁史】日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明した。
藤森氏は、国連本部で記者団に対し「外務省や政治家は、枕ことばで『唯一の戦争被爆国』という言葉をよく使うが、何をするべきかということになると、私たちが期待することと逆のことをする」と強調。高見沢軍縮大使の発言について「要するに帰る、ということを言いに来たようなもので、被爆国の政府の言葉ではない」と批判した。
藤森氏はこれに先立ち、交渉会合で演説し、一歳四カ月の時に広島で被爆した経験を紹介。母親に病院に連れられていく途中、爆風に吹き飛ばされたといい、「目と鼻と口だけ出して包帯に巻かれ、死亡するとみられていた私が奇跡的に生き延び、国連で核兵器廃絶を訴える被爆者の使命を感じる」と述べた。さらに「きのこ雲の下で繰り広げられた生き地獄を、どの国の誰にも絶対に再現してはならない」と思いを込めた。
条約については「世界が核兵器廃絶へ前進することを希望する」と強調。日本政府が条約に反対していることを巡り「核兵器保有国と同盟国が条約に反対している。被爆者で、日本国民である私は、心が裂ける思いで本日を迎えている」と胸中を吐露した。
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先ごろ亡くなられた肥田舜太郎さんについて、マガジン9の水島さつき氏によるコラム【今週の「マガジン9」2017年3月22日号 vol.592 肥田舜太郎先生の教え】(http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/32733/)。
《先生は「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない。現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃり、…。この時、私ははじめて低線量被曝についても知り、原爆と原発は両方とも「核」であり放射線による「ヒバク」は同じ、という今思えば当たり前のことに、気がついた瞬間でもありました》。
東京新聞の記事【核禁止条約交渉が開幕 日本、不参加を表明】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801001032.html)によると、《オーストリアなど条約推進国は7月までに条約案の作成を目指す。条約に反対の立場の日本の高見沢将林軍縮大使は演説で「建設的な方法での参加は難しい」と述べ交渉不参加を表明した。米英仏中ロの核保有五大国は参加を見送った。核戦力拡大に意欲を示すトランプ米政権が、オバマ前政権が掲げた「核兵器なき世界」の目標の見直しを示唆するなど逆風が強まる中、禁止条約を核保有国による実質的な核軍縮につなげられるかが焦点だ》…だそうです。
「核兵器なき世界」ですら、デンデン王国「裸の王様」アベ様はヤル気がないということが明白。ましてや、核発電「麻薬」中毒であり、「原発は『プルトニウムをつくる装置』」な訳で、「核なき世界」など全く眼中になし。
『●核の軍事利用と原子力の平和利用』
『●烏賀陽弘道さん
『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了』
《核兵器をタブーの領域に押し込めた。双子の兄弟の一人を
「いないこと」にしてしまった。原発と核兵器の「血のつながり」を
論ずることはタブーになった》
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、“核の保有や核兵器の使用は
認められるべき”なのだ。…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、
早稲田大学で開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている》
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●《…death fell from the sky…》
…「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」』
『●「核なき世界」無き国…「日本や韓国など
米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」」』
『●日印原発輸出・輸入の狂気: 「安倍政権は
インドが核実験した場合は協定を破棄する」という「空手形」』
『●「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」?
そして、ナガサキは? フクシマは?』
『●東電核発電人災から6年が経過し、全て廃炉へ…
な訳がない:高速炉「アベシンゾウ」がゴジラに変身する日』
要は、アベ様らは「核」を御所望な訳です…世界に向けての恥さらし。
肥田舜太郎さんは《「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない。現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃ》ったそうです。また、《せめて未来の子どもたちのために、放射能の心配のない日本を残していけるよう、みんなで努力しましょうよ》とも。東電核発電人災を引き起こしたニッポンが、核発電再稼働・輸出を進める狂気。かつで、アベ様は…《官房副長官時代の2002年に…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っている》…そういう思想の持ち主です。
『●「津田敏秀教授が「甲状腺がん多発は
原発被曝と関係ない」派に反論」…ヒトデナシな核発電「麻薬」中毒者』
アベ様らにとって、《内部被爆》《内部被ばく》なんて、どうでも良いこと。2011年の『X年後』に何の慄きも感じていません。
『●内部被爆: 何の対応も取らなくて本当に大丈夫なのか?』
《マル激トーク・オン・ディマンド 第556回(2011年12月10日)
内部被曝を避けるために今こそ広島・長崎の教訓を活かそう
ゲスト:肥田舜太郎氏(医師、全日本民医連顧問)…
…自身も広島で被爆した経験を持つ医師の肥田舜太郎氏は、
原爆投下直後から広島の被爆者の治療・救援にあたった経験から、
福島原発事故でわれわれは内部被曝にもっとも気を付けなければ
ならないと警鐘を鳴らす。
肥田氏は、広島に原爆が投下された直後こそ、原爆の熱と放射線の
直射によって火傷や急性放射線障害を受けた患者の治療に
追われたがその後しばらくして、原爆投下後に救援や親類の
捜索のために広島や長崎に入ったいわゆる入市者たちの間で、
鼻血、下痢、内臓系慢性疾患などの症状を訴える人が続出している
ことに気がついた。…
しかし、肥田氏はどんなに微量であっても放射性物質は病気を
誘発する可能性がゼロではない以上、食品の規制値にこれ以下なら安全
という数値は存在しないことを常に念頭に置かなければならない
としたうえで、今の政府の基準や検査体制では内部被曝から子供を
守れないと主張する》
『●内部被ばくについての鎌仲ひとみ監督新作』
《ドキュメンタリー映画「内部被ばくを生き抜く」は、東京電力
福島第一原発事故による放射能汚染に、どう対処すべきかを説く。
劣化ウラン弾の影響で白血病やがんになったイラクの子どもたちら、
内部被ばくがもたらす深刻な被害を取材してきた鎌仲ひとみ監督の
最新作。…「広島、長崎の被爆者と違うことが起きるとは考えられない。
放射線が漏れ、人体に影響が出るのは早くて半年かかる」。被爆者を
長年治療してきた肥田舜太郎医師は作品冒頭で、こう語る》。
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【http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/32733/】
2017年3月22日
今週の「マガジン9」
vol.592
肥田舜太郎先生の教え
肥田先生の訃報に際し、今、様々なことが思い出されています。私が被爆医師・肥田舜太郎さんのお話を初めて聞いたのは、2006年に行われた伊藤塾の講演会でのことです。広島・長崎での被爆者の方々が被爆者援護法に基づく原爆症認定を求めた集団訴訟で、大阪地裁も広島地裁も、原告全員を原爆症と認め、国が認定を却下したのは違法だとする画期的判決が出されました。いわゆる入市被爆者の原爆症認定を認めた初の判決です。その弁護団の証言者のお一人として、お話をされたのが肥田先生だったのです。
原爆投下のその時も、広島で軍医をされていた肥田先生は、虹色に輝くきのこ雲の下で繰り広げられる地獄図を、本当にその場で見た人にしか語れない描写で語ってくれたのでした。漫画「はだしのゲン」のシーンがそのまま目の前に浮かぶような様に、とにかく圧倒されました。
私は「ヒロシマ」でのお話をさらにお聞きしたいと、先生のご自宅まで伺いインタビューをしました。しかし先生は「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない。現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃり、ご自分の体験だけでなく、様々な文献やデータを示しながら教えていただきました。この時、私ははじめて低線量被曝についても知り、原爆と原発は両方とも「核」であり放射線による「ヒバク」は同じ、という今思えば当たり前のことに、気がついた瞬間でもありました。
そして3・11がおこりました。私はまっさきに、肥田先生はこの状況をどう考えてらっしゃるのだろうか、内部被爆が逃れるためにはどうしたらいいか教えてもらいたい、そんな気持ちで私は先生がお話をされるという場所を探し行きました。会場は先生の一言一言を聞き逃すまいとする人たちで満員でした。若いお母さんから「子どもがいます、これからどこに逃げたらいいんですか?」その問いかけに先生は「もう全員内部被曝をしているんです。覚悟をしなさい。落ち着いて、その上で何をするべきかを考えましょう」と強い口調でおっしゃったことをはっきりと覚えています。
2012年に再び肥田先生にインタビューさせていただきました。
「世界中探しても、あなたの細胞はあなただけしか持っていないもの。大事なかけがえのない命なのだから、他人任せにはしない。一番大事なことは、自分自身の価値に目覚めること。強い意志を持って乗り越えなさい。そして、せめて未来の子どもたちのために、放射能の心配のない日本を残していけるよう、みんなで努力しましょうよ」。先生はやさしい笑顔で最後におっしゃいました。
肥田先生、ありがとうございました。生きている限り、先生の教えを守ります。
(水島さつき)
*
肥田先生は、医師として被爆者を診察しずっと寄り添ってきただけでなく、核廃絶のために、また広島の語り部として国内外においてずっと活動をしてきた方です。著書やドキュメンタリー映画も残されていますし、youtube上でも講演会の模様など見ることができます。マガジン9にも語ってくださったインタビューも是非、お読みください。
●肥田舜太郎さん「マガ9インタビュー」
→「ヒロシマ・ナガサキ」だけでは核抑止論を乗り越えられない
(2006年8月30日)
→「今も世界中で、生み出される“ヒバクシャ”たち」(2006年9月)
→「内部被曝を乗りこえて生きるために」(2012年4月)
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東京新聞の社説【核兵器禁止条約 被爆国が反対するとは】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016102902000191.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016102902000189.html)。
《核兵器を国際法で禁ずる「核兵器禁止条約」について、国連委員会は来春から交渉を始めるとの決議案を採択したが、日本は反対した。広島、長崎の被爆者と、核を持たない国々の批判が広がろう》。
《▼ヒロシマがあり、ナガサキがある。そして、フクシマがある。原爆と原発。核の恐怖をこれほど知り尽くした国はないのに、この国の政府は核兵器禁止に尻込みし、脱原発にも後ろ向き。核の呪縛を解こうとしない▼世界の人々が問い掛けていることだろう。ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか》。
世界に向けての「恥」…核発電所輸出、そして、トップランナーであるべきだというのに、「核なき世界」を目指さないニッポン。
《『原爆詩一八一人集』に収められた風山瑕生(かざやまかせい)さんの「ヒロシマはわがもの」》に《ヒロシマはどこにあるのか/ヒロシマはヒロシマにあるのか…》、とあるそうだ。《ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか》? そして、ナガサキは? フクシマは? ニッポンにはないのだろうか。
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●《…death fell from the sky…》
…「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」』
『●「核なき世界」無き国…「日本や韓国など
米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」」』
『●日印原発輸出・輸入の狂気: 「安倍政権は
インドが核実験した場合は協定を破棄する」という「空手形」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016102902000191.html】
【社説】
核兵器禁止条約 被爆国が反対するとは
2016年10月29日
核兵器を国際法で禁ずる「核兵器禁止条約」について、国連委員会は来春から交渉を始めるとの決議案を採択したが、日本は反対した。広島、長崎の被爆者と、核を持たない国々の批判が広がろう。
国連総会第一委員会(軍縮)の決議案は賛成多数を得たが、核保有国の米英仏ロと、米の核抑止力に頼る日本や韓国、北大西洋条約機構(NATO)加盟国などが反対した。中国は棄権した。
「核使用による破滅的な結末を懸念」するとともに、「核兵器なき世界実現のため、法的拘束力のある措置が必要だ」と明言した。年末の総会本会議で正式に採択され、最初の協議が来年三月下旬に開かれる。
広島への原爆投下から七十一年。核実験を禁ずる条約はあるが、ようやく、核兵器そのものを禁止する条約の制定に一歩を踏み出したことを評価したい。
核兵器の非人道性は、オーストリアやメキシコなど核を持たない国々が訴えてきた。万一、核が使われたら、甚大な被害が出るのはもちろん、医療陣や消防、軍隊さえも長期間、救出活動に入れない。それほど人道に反する兵器は、開発、保有、使用まで全面的に禁止すべきだという考えだ。
しかし、核保有国の抵抗は激しい。核抑止力による安全保障を考慮しながら、段階的に軍縮を進めるべきだと一貫して主張する。
日本政府が決議に反対したのは、米ロなど核保有国の参加が難しいのに条約制定を急いでも実効性がないと、判断したためだ。北朝鮮の核、ミサイル開発が加速する現状では、米の「核の傘」を弱める決議には同調できなかった。だが、米国の圧力があったとしても、棄権ではなく反対に踏み切ったことで、被爆国としての発言力を弱めるのではないか。
これとは別に、日本は各国指導者らへ被爆地訪問を呼びかけた別の核兵器廃絶決議案を主導し、採択された。核兵器禁止条約には反対しながら、廃絶を訴えるという投票行動は実にわかりにくい。
五月にはオバマ米大統領が広島を訪問し、国内外に核なき世界への道を進もうと訴えたばかりだ。日本の核政策が世論、国民感情の疑問を抱えたままでは、国際社会への説得力も欠く。
核を持つ国々と持たない国々の亀裂、対立が激しくなろう。日本は両者の橋渡しの役割をするという。世界の潮流が核廃絶に動きだしている現実をしっかりと見て、腰を据えた主張を望みたい。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016102902000189.html】
【コラム】
筆洗
2016年10月29日
<ヒロシマはどこにあるのか/ヒロシマはヒロシマにあるのか…>。そう問い掛ける詩がある。『原爆詩一八一人集』に収められた風山瑕生(かざやまかせい)さんの「ヒロシマはわがもの」だ▼詩人はうたう。<すべての国々は ヒロシマを持つべきだ/…ヒロシマに水はながれ/ヒロシマに木はしげり/人々は屋根をかかげて/生きる日々にちからをそそぐ/うるわしいヒロシマはきみのもの/だが ヒロシマの始源の日をおもえ/夏の朝の惨劇もきみのもの…>▼国連で来春から、「核兵器禁止条約」をつくるための交渉が始まることになった。「ヒロシマを持つ」。そう決意した百二十三もの国々が、交渉開始の決議案に賛成したのだ▼しかし、その百二十三の国の中に、日本は入っていない。反対したのだ。「(交渉の)足を引っ張らないでほしい。もしそういうことをするなら、被爆国と言ってほしくない」。自ら被爆し、広島市の原爆資料館の館長を務めた原田浩さん(77)が口にしたという言葉が何とも、やりきれない▼ヒロシマがあり、ナガサキがある。そして、フクシマがある。原爆と原発。核の恐怖をこれほど知り尽くした国はないのに、この国の政府は核兵器禁止に尻込みし、脱原発にも後ろ向き。核の呪縛を解こうとしない▼世界の人々が問い掛けていることだろう。ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか。
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asahi.comの記事【室井佑月 核を否定しない安倍首相に「あれってなんだったの」】(https://dot.asahi.com/wa/2016083100204.html)。
《…なのに、なんだよ、この国は? 日本や韓国など米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」と明記したという。つまり、議論の棄権だ。この国は原爆を落とされている国だからこそ、こういう場で堂々と発言すべきじゃないか。「核の被害は恐ろしいものだ。人類に核はいらない」と。安倍さんがいっていた「積極的平和主義」という言葉の正しい使い方は、そういうことだと思うけどな》。
『●アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
ある平和学者の原義を跡形も無く破壊』
「核兵器の廃絶」を主張、「核兵器の先制不使用」を支持できない被曝国…国際的に相当に恥ずかしいいし、被曝者の皆さんに顔向けできるのでしょうか? ニッポンがやらずに誰がやる。アベ様の言う「平和主義」が聞いて呆れるし、「積極的平和主義」の如何わしさが分かろうと云うもの。
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●《…death fell from the sky…》
…「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」』
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【https://dot.asahi.com/wa/2016083100204.html】
室井佑月 核を否定しない安倍首相に「あれってなんだったの」
(更新 2016/9/ 1 07:00)
(オバマ大統領の広島訪問はなんだったのか?(※イメージ))
作家の室井佑月氏は、国際会議で核の法的禁止の報告書に賛同しない日本に憤りを訴える。
* * *
8月20日付の朝日新聞デジタルによると、19日、スイスのジュネーブで国連核軍縮作業部会が開かれた。
「核兵器の法的禁止を協議する会議を2017年に開くよう国連総会に勧告することに、広範な支持が寄せられた」とする報告書を賛成多数で採択したらしい。記事によれば、〈国連総会の場で、核兵器禁止条約づくりに向けた議論が初めて本格化する〉と、画期的な出来事みたいだ。
記事には、
〈報告書は、国連加盟国(193カ国)の半数超の約100カ国が支持、
と記している〉
と書かれていた。
メキシコやオーストリア、中南米、アフリカや東南アジアなど68カ国が賛成したみたいだ。そのほか交渉入りには賛同している国を合わせて約100カ国と、半数超だった。
作業部会の議論に、アメリカなどの核保有国は参加していないから、あまり意味は無い、なんて論調で書いている新聞もあったが、あたしはそういうことじゃないと思う。
オバマさんは「核無き世界」を訴えていた。それなのに、議論にも参加しないというのは印象が悪すぎる。
いくら強い国であっても、その国だけで存在できるわけじゃない。
きっと、核兵器の法的禁止に賛同する国はますます増えていく(願望)。それが絶対の正義なのだし、今まで勇気がなくて手を挙げられなかった国も、手を挙げやすい状況になっていくような気がする(希望)。
……なのに、なんだよ、この国は?
日本や韓国など米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」と明記したという。つまり、議論の棄権だ。
この国は原爆を落とされている国だからこそ、こういう場で堂々と発言すべきじゃないか。
「核の被害は恐ろしいものだ。人類に核はいらない」と。
安倍さんがいっていた「積極的平和主義」という言葉の正しい使い方は、そういうことだと思うけどな。
そうそう、15日のワシントン・ポスト紙に、オバマ米大統領が検討している核兵器の先制不使用政策への懸念を、安倍首相がハリス米太平洋軍司令官に伝えた、と書かれていた。
7月26日、首相官邸での安倍さんとハリス氏の面会を、ワシントン・ポスト紙では、複数の米当局者の話として挙げていた。
まあ、この話は「原爆落とされた日本が核の先制攻撃を否定しないなんて!」、そんな感じでビッグニュースになりそうな気配もあり、20日、安倍さんはご自分の口で否定しておった。
「どうしてこんな報道になるのか分からない」だって。
では、ワシントン・ポストを訴えなきゃあきまへんなぁ。恫喝しとかな。……えっ、海外のマスコミには無理? そーですか、そーですか。
にしても、安倍さんがさんざんご自分のアピールに使った、オバマ大統領の広島訪問はなんだったのか?
※週刊朝日 2016年9月9日号
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東京新聞の二つの記事【被爆者代表・井原さん、オバマ氏演説にがく然 「原爆は落ちたのではない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080902000238.html)と、
【長崎原爆71年 「核の傘」脱却を 「被爆者だからこそ言わねば」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016081090065703.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016081002000129.html)。
《… death fell from the sky …》
《「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」…「長崎を最後の被爆地に」。全ての核兵器がなくなるまで、諦めずに叫ぶことを、自分に誓っている》。
比喩的に、詩的に表現したのかもしれないが、所詮その程度の認識なのかもしれない。オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
東京新聞の記事【長崎原爆の日 核廃絶へ英知結集を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080902000242.html)によると、…
《長崎市の田上(たうえ)富久市長は…日本政府に対しては
「核兵器廃絶を訴えながら、核抑止力に依存している」と矛盾を批判。
非核三原則の法制化や「北東アジア非核兵器地帯」の創設検討を求めた。
各国の英知結集へリーダーシップを発揮することも要求。
憲法の平和理念を強調し「平和国家の道を歩み続けなければならない」
と述べた。東京電力福島第一原発事故の影響に苦しむ福島にも、
二〇一一年から続けて言及。応援していく姿勢を示した。
「平和への誓い」を読み上げた被爆者代表の井原東洋一(とよかず)さん
(80)は「核兵器の最後の一発が廃棄されるまで、広島、福島、
(戦争で多くの犠牲が出た)沖縄と連帯する」と決意を述べた。
安倍晋三首相は「非核三原則を堅持する。核兵器のない世界へ努力を
重ねる」とあいさつした》
…そうだ。
《井原東洋一(とよかず)さん(80)は、安倍晋三首相の前で安全保障関連法制廃止を訴え、核兵器禁止条約に消極的な政府へのいらだちを表明》。
それは「いらだ」たずにはいられないでしょう。ましてや、アベ様ときたら、「(違憲な壊憲への)未来チャレンジ内閣」・「壊憲内閣」・「戦前回帰内閣」の目玉として、稲田朋美氏を重用し、「核保有」や「徴兵」を口にする(口にした)防衛相まで誕生させてしまったのですから。猟奇風味。あ~、あとの祭り。
『●「あとの祭り」: 違憲な壊憲は続く…アベ様に
法尊重擁護義務という「自覚」を促しても無理というもの』
『●「あとの祭り」: 「自民党きっての極右議員」
「極右思想」大臣…こんな防衛相が誕生しちゃいました』
《▼そんな言葉を聞くうち、昔話だった戦争の時代が、同世代の物語として生徒の前に立ち現れる。歴史が彼らの足元につながり、生徒たちの、今を見る目が変化していく▼被爆から七十一年。…▼体験を受け継ぐことは、決して後ろ向きの営みではない。それは、今を変える「奇跡の教室」となりうるのだ》。
でも、それが政治へと反映されない哀しさ…。教育破壊が加速…その「成果」は確実にニッポンを蝕む。
『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し』
「いや~驚きました。教育破壊の凄まじき成果です。「赤紙」「人殺し」に
最も近い若者の比例代表の投票先のトップが自民党、
さらに驚きなのが、「公明党10・6%」! 理解に苦しみます。
一体、自公に何を期待してるの??」
「そりゃぁ、「戦争反対」「憲法9条を守れ」なんて生徒に言おうものなら、
「密告」される訳ですから、先生方も大変です。でも、被害者は「赤紙」を
受け取る側、「人殺し」に行かされる側なのではないですか。
教育破壊の凄まじき成果は、《憲法改正…賛成46・8%》でしょう。
驚きました。ブログ主が教育を受けたころには、
絶対にそのような「壊憲」派が半数などということは無かった。
戦前の教育の反省の下、「戦争反対」「憲法9条を守れ」が普通に
教育されていました。そう遠くない昔です。
哀しい世の中、哀しい国のカタチになりまし」
『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
「もっとも危ない暴君に、とてつもない数を与えてしまった」』
『●「あとの祭り」: 「巨泉氏の警告も虚しく、「アベノミクス」を
釣り餌に圧倒的な議席数を獲得した」アベ様』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080902000238.html】
被爆者代表・井原さん、オバマ氏演説にがく然 「原爆は落ちたのではない」
2016年8月9日 夕刊
(平和祈念式典で、「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表の
井原東洋一さん=9日午前、長崎市の平和公園で)
長崎は九日、原爆投下から七十一年を迎えた。五月のオバマ米大統領の広島訪問から初めて迎えた「原爆の日」。被爆者は今も戦争の「加害」と「被害」に向き合い続けている。改憲など政府の姿勢への懸念表明がこの数年続いている、平和祈念式典での被爆者代表の「平和への誓い」では今年も、安保法廃止の訴えが盛り込まれた。
オバマ米大統領が広島訪問の演説で、原爆が空から落ちてきたと表現したことに、九日の平和祈念式典で被爆者代表を務めた井原東洋一(とよかず)さん(80)はがくぜんとした。
「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」
広島に投下された原爆はウラン型、長崎に落とされたのはプルトニウム型。この違いに疑念を抱き続けてきた。式典で読み上げた「平和への誓い」で、「二種類の原爆による実験ではなかったのか」と思いをぶつけた。
九歳の時、爆心地から約六・五キロの自宅近くで、まきを集めるため大木の枝切り中に爆風で吹き飛ばされた。気を失ったが、大きなけがをせずに済んだ。
だが、爆心地付近で負傷し搬送されてきた人々を手当てし続けた母親は、終戦から七年後に亡くなった。「原因が分からなかった。今思えば、体がだるくなる『原爆ぶらぶら病』に似ていた」
高校卒業後、電力会社の組合幹部を経て、長崎市議に。三十代前半から平和運動に身を投じた。十年前からは被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会」の会長として、長崎の反核運動を引っ張った。
「平和への誓い」では、原爆被害を一方的に訴えるだけでなく「日中戦争や太平洋戦争などで日本が引き起こした加害の歴史を忘れていない」との言葉も盛り込んだ。政府に対しては、憲法に反する安全保障関連法を廃止し、米国の「核の傘」に頼らぬよう訴えた。
スウェーデンの平和問題研究機関の推計では、今なお約一万五千発の核弾頭が世界に残るとされる。「長崎を最後の被爆地に」。全ての核兵器がなくなるまで、諦めずに叫ぶことを、自分に誓っている。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016081090065703.html】
長崎原爆71年 「核の傘」脱却を 「被爆者だからこそ言わねば」
2016年8月10日 07時00分
長崎は九日、被爆から七十一年の原爆の日を迎え、長崎市の平和公園で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれた。原爆投下時刻の午前十一時二分、約五千六百人の参列者らが黙とう。「平和への誓い」を読み上げた被爆者代表の井原東洋一(とよかず)さん(80)は、安倍晋三首相の前で安全保障関連法制廃止を訴え、核兵器禁止条約に消極的な政府へのいらだちを表明。式典前には「被爆者だからこそ、言わねばならない」と語っていた。
被爆者が長年訴えてきた核兵器禁止条約は、世界の非核保有国の多くが賛同している。しかし、米国の核抑止力「核の傘」に依存する日本政府は賛同に踏み切れない。「このままでは唯一の戦争被爆国としての名誉が守られない」。井原さんは、日本が核兵器禁止の動きに先進性を示すことこそ、被爆国のあるべき姿だと訴えた。
長崎と広島への原爆の投下は、普段から「二度の人体実験」と批判している。五月に広島を訪問したオバマ米大統領に対しては、最後の被爆地・長崎訪問を呼び掛けた。
小学四年の時、長崎市田中町の山中で被爆した。救護活動に加わった母と兄、姉を原爆症で失った。被爆者運動に携わり、昨年まで二十八年間、長崎市議を務めた。
この日の平和への誓いでは、世界の人々に届いてほしいと、最後は英語で締めくくった。「ナガサキ マスト ビー ザ ラスト(長崎を最後の被爆地に)」
◆オバマ氏演説表現に違和感 死は米が落としたのに
「平和への誓い」を読み上げた被爆者代表の井原東洋一さんは、オバマ米大統領が五月の広島訪問で「空から死が落ちてきた」と演説したことに触れ、「広島のウラン型原爆に対し長崎にはプルトニウム型原爆が投下され、二種類の原爆による実験ではなかったのか」と憤りをぶつけた。
オバマ氏は広島での演説で「七十一年前、雲一つない明るい朝、空から死が落ちてきて、世界は変わった」と述べた。しかし、井原さんは「落ちたのではない。米国が落としたんだ」とがくぜんとしたという。
こうした思いを抱いたのは、井原さんだけではない。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は六月の定期総会で、オバマ氏の広島演説について「米国の責任を回避する表現があり、具体的な課題の提起もなかった」と批判する総会決議を採択した。
決議はオバマ氏の演説について「人の心を打つような言葉が盛り込まれていた」と一定の評価を示した一方で、演説中にあった「空から死が落ちてきた」との表現を「あたかも自然現象のようだ」と批判。総会後の記者会見で田中熙巳(てるみ)事務局長(84)は「許せない。死をつくったのだ」と語っていた。
◆オバマ米大統領の広島演説冒頭
Seventy-one years ago,
on a bright cloudless
morning, death fell from
the sky and the world
was changed.
71年前、雲一つない明るい朝、空から死が落ちてきて、世界は変わった。
(東京新聞)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016081002000129.html】
【コラム】
筆洗
2016年8月10日
公開中の映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』は、パリ近郊の高校で起きた実話から生まれた作品だ。社会や学校から疎外されていらだち、ときに民族や宗教を背景にした憎悪をむき出しにする生徒たちに、先生が提案する。ホロコーストについて学ぼう▼なぜ、そんな過去の話を、と拒絶反応を見せる生徒たち。しかし、十五歳で強制収容所に送られ、家族を大虐殺で奪われた老人と会うことで、彼らの顔つきが変わる▼「なぜ生き延びられたのか」と問う生徒に、老人は語る。生きて友だちと再会してその体験を武勇伝として話し、「強い奴(やつ)だ」と認められたかった。「自慢でも何でもいい、ほんの些細(ささい)なことが生き抜くための力になるのだよ」▼そんな言葉を聞くうち、昔話だった戦争の時代が、同世代の物語として生徒の前に立ち現れる。歴史が彼らの足元につながり、生徒たちの、今を見る目が変化していく▼被爆から七十一年。きのう長崎の平和祈念式典で読み上げられた「平和宣言」は、指摘した。<被爆者の平均年齢は八十歳を越えました。世界が「被爆者のいない時代」を迎える日が少しずつ近づいています。戦争、そして戦争が生んだ被爆の体験をどう受け継いでいくかが、今、問われています>▼体験を受け継ぐことは、決して後ろ向きの営みではない。それは、今を変える「奇跡の教室」となりうるのだ。
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NNNドキュメント’16『汚名 ~放射線を浴びたX年後~』(http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-16.html、2016年6月26日(日) 24:55)。
『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの
参加者だということがわかっているのだろうか」?』
『●東電原発人災から『X年後』でも同じことが…
「死は個人の不摂生のせい」に、そして、「上から口封じ」』
《木下昌明…近年見た映画で衝撃的だった1本に『放射線を浴びたX年後』
がある。これは南海放送(愛媛)の伊東英朗監督によるドキュメンタリーだ》
《あれから3年、その続編『放射線を浴びたX年後2』が公開される。
ここでは日本全土に降り注いだ死の灰はどうなったかの調査とともに、
東京に住む川口美砂さん(59)の半生を介して「X年後」の今を
浮かび上がらせている。
川口さんの故郷は高知県室戸市の漁師町。そこで偶然、
『X年後』をみて「私の父はなぜ死んだのか」と疑問を抱く。
彼女の父は漁師で36歳で亡くなった。町では
「酒を飲みすぎて早死にした」とうわさが立った。
彼女は生き残りの元漁師たちを訪ね歩く。
前作では、伊東監督が漁師町を1軒ずつ聞き取り調査していくと、
「がんでずっと前に亡くなった」という返事ばかりで、これには驚かされた。
だが、今作でも彼女の父と同じように早世したという話が多い。
発見した父の航海日誌には「体が火のように燃える」とある。
放射能の怖さは、長い時間をかけてじわじわ体を浸食するところにある。
それによって、死は個人の不摂生のせいにさせられてしまう》
この南海放送による「放射線を浴びたX年後」シリーズを見て、いつも思う。いま、全く同じことを繰り返していないだろうか…。2011年から『X年後』を、激しく怖れる。この国はあまりに暢気すぎないか、それとも、あまりの冷酷さか。
遠洋マグロ船第五豊丸乗組員(1951年当時)であった、川口美砂さんの父上・川上一明さんの《汚名》は返上されたか? 番組冒頭、オバマ大統領の広島での演説から始まる。しかし、「放射線を浴びたX年後」の今、「オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?」、どうなっているだろうか。
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』』
『●東電原発人災の『X年後』:
厚生省「1.68ミリシーベルト」 vs 研究者「1400ミリシーベルト」』
「厚生労働省は・・・・・・「被曝線量1.68ミリシーベルト」と算定し、
「1事故あたり100ミリシーベルト」という国際基準を大幅に
下回っているという結論、を示していた。・・日大(放射線防護学)
野口邦和准教授は、「1400ミリシーベルト(1.4シーベルト)」という、
桁違いの被曝量の可能性を指摘している!! 厚生省の言う
「1.68ミリシーベルト」に対して、船員が何も除染しなければ
「1400ミリシーベルト」・・・・・・事実、多くの船員が亡くなっていった」
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【http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-16.html】
NNNドキュメント’16
2016年6月26日(日) 24:55
汚名 ~放射線を浴びたX年後~
これは、遠い時代・遠い場所の話ではない。知られることのない、X年後の物語である。
「放射線を浴びたX年後」シリーズ第4弾は「父の死の真相」を追い求める1人の女性をクローズアップした。漁師だった父が早死にしたのは? 酒の飲みすぎだとばかり思っていた。しかし、映画「X年後」を観て、考え方は一変した。「父の死と核実験は因果関係があるかもしれない」女性は、真実を確かめるため、遺族や乗組員を訪ね歩いた。そこで見た現実とは?
ナレーター / 樹木希林 制作 / 南海放送 放送枠 / 55分
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asahi.comの記事【金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」】(http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html)。
《すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよ、という世界中へのアピールになったろう。…大金かけてこれかよ! …そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧にした。この国には、有能な振り付け師はいないのか。いつまでも金をバラまくだけなのか?》。
室井佑月さんの云う《金をバラまくだけの日本》、全くその通り。その点でも、無意味な、裏切りのイセシマサミットです。また、《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている》「在日米軍特権」問題一つとっても、《金をバラまくだけの日本》、世界を呆れさせるニッポン、《「性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利」すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》ニッポン。どこを向いて「思いやって」いるのか?、「思いやら」されているのか?、《金をバラまくだけの日本》。
《金をバラまくだけの日本…米国の手下ですよ、という世界中へのアピール》だけが、今回のアベ様の「成果」ならば…とっても恥ずかしいし、いろ~んな意味で、世界に向けての恥さらし。アベ様信者の自公お維大地支持者・投票者の皆さん、ホントに大丈夫?
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに』
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの
言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!』
『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明』
『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」』
『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」』
『●翁長雄志知事、再度の決意表明:
「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」』
『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…』
『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
…「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」』
『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない』
『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策』
『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」』
『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?』
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【http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html】
金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」
(更新 2016/6/ 9 07:00)
大金をかけ、各国首脳をおもてなししたG7伊勢志摩サミット。「リーマン・ショック級の世界経済危機」発言で悪い印象が残った安倍首相に対して、作家の室井佑月氏は「オバマ大統領を見習って欲しい」と嘆く。
* * *
G7伊勢志摩サミットと、米国のオバマ大統領の広島訪問がようやく終わった。祭りのような慌ただしさだった。
てか、サミットってまさにそういうものなわけね。便利なテレビ電話がある昨今、サミットの重要さは今ひとつピンとこない。
各国首脳が顔を合わせることが大事、そういっている人もいるけど、顔を合わせたからといって、深い話をするわけじゃない。だって、事前になにが話し合われるか調整しておる。目新しい話も出て来ない。
結局、風習だけが残った祭りみたいなもんなのか。以前は、祭り会場の良いPRになったというが、今ではそんなこともない。洞爺湖も閑古鳥が鳴いておる。
なのに、ホスト国はものすごい金を使う。
オリンピックもそうだけど、サミットも、一部の人間の利権の温床となっているのが見え見えだ。まるで、一部の人間の見栄を満たすために開かれているようだ。世界中で格差が問題とされている今、時代遅れなKY祭り。
しかし、風習は守るものだと決められているなら、そこに逆らえるこの国ではないだろう。
けど、あれでよかったんだろうか。もうちょっと、どうにかならなかったんだろうか。
すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよ、という世界中へのアピールになったろう。
ほかにも安倍さんは各国首脳に怪しい調査のペーパーまで配って、「リーマン・ショック級の世界経済危機」をアピールしたかったみたいだが、もちろんみんなに鼻で笑われておった。
安倍さんは夏の選挙を考え、このサミットを利用し、アベノミクスは失敗していませんよという言い訳を作りたかったんだろうが。
前の選挙のとき、「リーマン・ショック級の経済危機が起きない限り、もう消費税の延期はない」といってしまったから、「リーマン・ショック級の」という言葉を用いたのね。各国首脳の誰か一人でも良い、こんなにおもてなししたんだから、俺の発言にお墨付きを与えておくれよ、といったところか。
もちろん、そんなくだらない企みなんて、相手にしてもらえない。海外メディアは安倍さんに対し、けちょんけちょんの書き方だ。
仏ルモンド紙には「自国経済への不安を国民に訴える手段にG7を利用した」と、米経済メディアCNBCには「あまりに芝居がかっている」とまでいわれた。
大金かけてこれかよ!
オバマ大統領を見習って欲しい。あの方、広島できちんとした謝罪をしたわけじゃないし、自国保有の核に対して踏み込んだ発言もない。だが、子どもたちに自分で作った折り鶴を渡し、被爆者をハグし、そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧にした。この国には、有能な振り付け師はいないのか。いつまでも金をバラまくだけなのか?
※週刊朝日 2016年6月17日号
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html)と、
社説【7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html)。
『●『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』を
持つ人達は反省してくれるでしょうか?』
『●「俺様王国」ニッポン、
「俺様王国」大阪「ト」を造りたい強権的政治手法好きな二人』
『●大阪「ト」構想のその後……元「ト」知事がアベ様へ
「”うそ”を駆使して「相手を丸め込」む方法」伝授?』
《絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である…講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく、新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない》
座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳…盟友・橋下徹元大阪「ト」知事とどこか似ている。やはり、2016年7月参議院選、自公お維大地に投票してはいけない。「ネジレ」を意地でも取り戻さないと。
《第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ》。
誰の目にも明らかな「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)や辺野古破壊、狂気の核発電推進、明確な公約違反の消費税増税問題・「TPP断固反対」、「知る権利」や「報道の自由」の破壊、自民党議員の数々の不祥事などは、自公が認めるかどうかに関係なく、来る参院選の争点の「そ」の字にもならない。明確な失敗した悪政、それらを認める論理などない。
争点は明確。クーデターや違法な手法での壊憲こそが争点。平和憲法の破壊を認め、戦争国家・死の商人になることを良しとするかどうか、親として子を「人殺し」に行かせることを是とするかどうか、それが明確な争点。せめて、参院選で投票すべきでない議員たちは明確なはず。
『●「五五年…以降、一切の追加調査や補償を放置してきた
国の不作為」…『ビキニ事件』は終わっていない』
『●ナトリウムを取り扱う技術を持つ日本原子力研究開発機構
…ナトリウムを使う原子炉の解体技術は?』
『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
『●なぜマスコミや与党・癒党、民進党はバカ騒ぎしないのか?
口利きの御返し・甘い利はOK?』
『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに』
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●「今、声を上げなければ」!: 「戦争の実態を
伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭』
『●異常過ぎる非情な自己責任論者達…安田純平さんの
「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html】
【コラム】
筆洗
2016年6月2日
昨日の夕方に<自分が悪い場合でも謝らなくても済む方法>というテレビ番組の放送があると聞いて、首を長くしてその時間を待った▼失敗しない人間はいない。それでも謝らなくてもよいとは何とも魅力的な番組ではないか。会社でつまらぬミスをしては上司に叱責(しっせき)される。家庭において生ごみを出し忘れ、妻にうんざりされる。この技術を覚えれば、謝る日々とはおさらばである▼こんな場合を例にその方法を教えていた。絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である。耳を疑った。そんな場合に謝らないで済む方法などあるはずがない▼ところがである。その方法はあった。講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく、新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない▼もし約束を守れば、世界の破滅が待っていると恐怖を煽(あお)るのも相手を納得させる効果があるそうだ。世界のリーダーや立派な学者も自分を支持していると加えることもお忘れなく。決めぜりふは「どっちが正しいか、町の意見を聞いてみよう」。これで、そもそも約束を破ったという事実を完全にけむに巻ける。謝らずに済む▼素晴らしい技術である。自信にあふれた講師の顔がわが国の首相に似ていた気がするが、見間違いであろう。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html】
【社説】
7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ
2016年6月2日
消費税率の引き上げ再延期にばかり気を取られてはいられない。七月十日の参院選。第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ。
通常国会がきのう閉会し、安倍晋三首相は記者会見で、来年四月に予定されていた消費税率10%への引き上げを二〇一九年十月まで二年半、再び延期することを正式に表明した。
逆進性が高い消費税の増税を見送ること自体は妥当ではある。
しかし、首相は増税見送りの根拠を、途上国経済の減速など世界経済のリスクに求めているが、無理があるのではないか。
◆経済「失政」を認めよ
消費税率は一四年四月に5%から8%に引き上げられた後、一五年十月には10%に二段階で引き上げられることが決まっていたが、首相は予定通り10%に増税すればデフレ脱却が危うくなるとして、再増税の時期を一七年四月に一年半延期する方針を決め、衆院解散・総選挙で国民に信を問うた。
そのとき語っていたのは「(増税を)再び延期することはない。はっきりと断言する。一七年四月の引き上げは確実に実施する。三年間『三本の矢』をさらに前に進めることで、必ずやその(増税を実施する)経済状況をつくり出すことができる」との決意である。
しかし、結果として、経済成長を重視する首相の経済政策「アベノミクス」では、増税に耐え得る経済状況をつくり出すことはできなかった。格差を拡大し、個人消費を低迷させているからだ。
首相が指摘した世界経済のリスクは、主要国首脳の共通認識とは言えまい。増税延期の根拠とするのは筋違いだろう。
衆院解散にまで踏み切った「再び延期しない」との約束を違(たが)えるのなら、アベノミクスの誤りを認めることが先決ではないのか。
◆憲法改正の分水嶺に
首相は会見で「アベノミクスを加速させるのか、後戻りさせるのか」と、経済政策を参院選の最大争点と位置付け、改選議席の過半数獲得を目指すと強調した。
政権選択選挙とされる衆院選に対し、参院選は政権への中間評価を問う選挙と位置付けられる。
七月の参院選は、一四年の衆院選を経て発足した第三次安倍内閣には補選を除けば初の国政選挙。失政と批判されるアベノミクスのみならず、他国同士の戦争に加わる集団的自衛権を行使するための安全保障関連法を成立させた強権的な政治手法など「安倍政治」全体の是非が問われるべきだ。
加えて見過ごせないのは、七月の参院選が憲法改正に道を開くか否かの分水嶺(ぶんすいれい)となり得ることだ。
衆参同日選挙が見送られたことで自民、公明の与党は衆院で引き続き三分の二以上の議席を維持。七月の参院選で自公両党と「改憲派」とされるおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党が三年前の前回参院選並みの議席を得れば参院でも三分の二以上の議席を確保し、衆参両院で憲法改正の発議に必要な議席に達する。
首相は一八年九月までの自民党総裁の在任中に憲法改正を成し遂げたい、と明言したことがある。
どの条文を改正するのか、各党の意見は一致してはいないが、自公両党と改憲派が参院でも三分の二以上に達すれば、現実的な政治課題に浮上するのは間違いない。
参院選は、政権の中間評価以上に憲法改正に道を開いて「国のかたち」を変えるのか否かを国民に問い掛ける重要な選挙でもあることを、肝に銘じたい。
民進、共産、社民、生活の野党四党は、選挙戦の行方を左右する三十二の「改選一人区」のすべてで候補者一本化を実現した。
野党がバラバラに候補者を擁立して戦った前回参院選では、自民党は一人区で二十九勝二敗と圧勝した。批判票が割れて、自民党が「漁夫の利」を得たからだ。
「自民一強」を変え、安倍首相の下での憲法改正を阻むには、野党の結束が重要だ。政権側は「理念も政策もバラバラ」と批判するが、憲法違反と指摘される安保関連法の廃止や立憲主義の回復は、共闘の大義としては十分だろう。
◆若者の声生かしたい
七月の参院選は、十八、十九歳の約二百四十万人が有権者に加わる初の国政選挙となる。
高齢者層は若年層よりも投票率が高く、政治に対する影響力は大きい。年金、介護、医療など高齢者向けの支出は増え、教育や子育てなど若年層に必要な予算は抑制される傾向にある。
この状況を変えるには、全国民の代表たる国会議員が若者の声を政治に生かすのは当然だが、若者の側も積極的に意思表示することが必要だ。棄権せず、投票所に足を運んでほしい。若者の声が反映されるようになれば、政治はきっと変わるはずだ。
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asahi.comの平山亜理記者による記事【米核実験の被害者「私たちの実態見て」 オバマ氏に訴え】(http://www.asahi.com/articles/ASJ5W4WN7J5WUHBI01V.html?iref=comtop_list_int_n01)。
《「トリニティ・サイト」…オバマ大統領に「私たちの所にも来て、実態を見てほしい」と訴え》。
『●広島・長崎の教訓を活かせない日本』
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
「核廃絶」「核なき世界」にはほど遠く、「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は? 「マンハッタン計画」の後始末、「ビキニ事件」の巨大な被害の放置、…プラハ演説以降の行動一つとってみても、オバマ大統領が広島訪問したからと言って、劇的に「核兵器のない世界」へとアメリカが変わるわけではないでしょうし、アベ王国・ニッポンを含む「世界」も「核廃絶」「核なき世界」へとは、残念ながら、向かわない。取りあえず、ニッポンでは、「ネジレ」を取り戻し、自公お維大地の議員を一人でも減らし、核発電を止め、「核廃絶」「核なき世界」を目指すところから始めないと。
『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…』
「『X年後』…そして、烏賀陽弘道さん
『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』。
口にしたくは無いのだけれど、「棄民」という言葉が思い浮かびます。
「マンハッタン計画」から『X年後』に何が起き、いま、ニッポンで
何が起きているのか?」
『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」』
『●「太平洋核被災支援センター」事務局長
山下正寿さん「『ビキニ事件』は終わっていないんです」』
『●核の軍事利用と原子力の平和利用』
「〝アメリカ定義の悪の枢軸国〟に対しての「核開発」と「原子力開発」の
使い分け。詭弁を弄しても、両方ともにやっていること、技術は同じこと。
《米が臨界前核実験 2011年7月20日…オバマ政権下で
明らかになった臨界前核実験は計三回。
「核兵器なき世界」の追求を掲げつつ核兵器保有に執着する姿勢が
鮮明になった。…イランや北朝鮮の核開発を糾弾しながら自国の
核戦力を保持する姿勢に非難が強まる可能性もある》」
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【http://www.asahi.com/articles/ASJ5W4WN7J5WUHBI01V.html?iref=comtop_list_int_n01】
米核実験の被害者「私たちの実態見て」 オバマ氏に訴え
トゥラローサ=平山亜理 2016年5月29日09時03分
(世界初の核実験で、立ち上るキノコ雲を見たという
ヘンリー・エレラさん。がんの治療に訪れたアルバカーキで、
自分の写真を手にする=平山亜理撮影)
広島への原爆投下の直前に、世界で最初の核実験が行われた米ニューメキシコ州の「トリニティ・サイト」。その周辺で健康被害を訴えている住民らが、オバマ大統領に「私たちの所にも来て、実態を見てほしい」と訴えている。
トリニティ・サイトでは1945年7月16日、原爆を開発する「マンハッタン計画」の一環として、プルトニウム型原爆を使った実験が行われた。近くのトゥラローサに住むヘンリー・エレラさん(82)は、当時11歳。立ち上るキノコ雲を自宅の庭から見たという。
核実験の実施を事前に知らされていなかった住民らは避難せず、その後も地元の農作物を食べ、水を飲み続けた。「トゥラローサ盆地風下住民組合」の共同創立者で、今は同州のアルバカーキに住むティナ・コルドバさん(58)は「サイト近くに住んでいた4万人は放射能の影響を受けた」と話す。実験から10年、20年と経つうちにがんで亡くなる人が増えたという。自ら始めた住民の健康調査のデータは約千人に上り、分析して公表する予定だ。………。
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東京新聞の社説【G7温暖化対策 それは持続可能でない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052902000157.html)。
《G7伊勢志摩首脳宣言は温暖化対策に「指導的役割を担う」という。だがそれを原発維持の口実にされてしまっては、フクシマへの、ひいてはヒロシマ、ナガサキに対しても、裏切りとは言えないか。…宣言は…「原子力は将来の温室効果ガス排出削減に大いに貢献し、ベースロード(主要な)電源として機能する」と明記》。
『●原発稼働は経営だけの問題なのか?』
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
ニッポンの核発電へのこだわり、何のためか? 今さら、世界に向けて「ベースロード電源」宣言なんて、呆れる。
それさえ怪しいけれども、「核兵器のない世界」を主張するのは当たり前、ましてや、3.11東京電力核発電人災を引き起こした議長国・ニッポンが「核なき世界」」を主張せずして、誰がするのでしょうか? 核発電で、地球温暖化を防止するなんて、いろんな意味で、愚かだ。無意味であり、「裏切り」のイセシマサミット…議長がアベ様では、当然かぁ。
『●「京都議定書の失敗」をあなたたちに言われたくない』
『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(4/5)』
『●非常時だけでない、恒常的な被爆労働・犠牲でしか
成り立たない原発という特殊な発電システム』
『●東京電力は、これまでさんざん安いと喧伝してきた
発電機能付き湯沸かし器の値上げをするそうです』
『●「死の灰」を回避し得ない上に、
「発電機能付き湯沸し装置」では温暖化は止まらない』
『●ポスト東京電力原発人災の原発推進、
どんな理由が在ろうとも 「国際社会の尊敬も理解も得られまい」』
『●電源構成(エネルギーミックス)案という
貧相な「未来図」: 泥棒やその子分に縄をなわせる愚』
『●東電原発人災避難者をコケにしていないか?
……「経済神話の否定」「環境神話の否定」を否定する愚かさ』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052902000157.html】
【社説】
G7温暖化対策 それは持続可能でない
2016年5月29日
G7伊勢志摩首脳宣言は温暖化対策に「指導的役割を担う」という。だがそれを原発維持の口実にされてしまっては、フクシマへの、ひいてはヒロシマ、ナガサキに対しても、裏切りとは言えないか。
気候変動・エネルギー問題は、世界経済と強く結び付き、貧困やテロの温床にもなるような重要な課題である。
昨年のドイツ・エルマウサミットでG7が発信した政治的シグナルが、年末に国連で採択された気候変動の新たな国際ルール、「パリ協定」の強力な後押しになったのは、間違いない。
G7は、地球温暖化に対してより重い責任を持つ先進工業国である。伊勢志摩では、パリ協定の発効を念頭に、対策の強化と具体化を促すような、より強いメッセージを期待した。
ところが、関心度、議題としての扱われ方などは、エルマウより数歩後退したようだ。現地に詰めた環境NGOの間にも失望感が広がった。
首脳宣言は、気候問題について「引き続き指導的な役割を担う」と強調し、「世界経済の非炭素化を可能にするエネルギーシステムへの転換に向けた取り組みを加速することを決意」とうたう。
しかし、安倍首相は議長国日本のリーダーシップには言及せず、どのようなエネルギーシステムに転換していくかについても、具体的な議論はなされなかった。
一方、宣言は、福島原発の廃炉や汚染水処理問題の進展にも触れながら、「原子力は将来の温室効果ガス排出削減に大いに貢献し、ベースロード(主要な)電源として機能する」と明記した。
廃炉も汚染水処理も、難航を極める先の長い課題である。原発は長期的には地球温暖化問題の解決策にはなり得ない。
世界の流れは、脱原発、脱炭素、再生可能エネルギーの時代である。温暖化対策はその流れの中にしか、あり得ない。
ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている。
「核」は、命、暮らし、経済、ふるさと、地球…。つまりすべてを根こそぎ奪う危険な力を秘めている。
兵器でも民生でも理屈は同じ。地球の「持続可能性」にとっては、最大の敵である。
日本が議長国であるうちに軌道修正すべきである。さもなくば、自然と共生しながら千古の歴史を刻み続ける伊勢志摩で、サミットを開いた意味がない。
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東京新聞の金杉貴雄記者による記事【複雑な沖縄県民「基地集中の現実 直視を」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052802000135.html)と、
nikkan-gendaiの記事【米軍基地反対のうねり拡大 沖縄“怒りの1カ月半”が始まった】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182394)。
《オバマ大統領の広島訪問を県民が複雑な思いで見守った。…被爆地が歴史的な節目を迎える中、沖縄では終わらない戦後が続く…「一番重視するのは日米地位協定の改定だ。自民党(県連)も改定と言ってるが、首相がやらないと言っているのだから口だけだ」》。
《県議会の現有勢力は、47議席中(欠員1)、知事支持派が24、中立を含む非支持派が23…しかし、事件後は米軍基地反対のムードが高まり、自公など非支持派が追い詰められています。特に公明党が焦っていて、支持団体の創価学会は…》。
そう、自民党は「口だけ」。騙されてはいけない。オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策・政治利用にすぎない。選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない、「眠り猫」ではいけない。自公お維大地に投票してはいけない。
『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策』
「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです。
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の三つの記事が喝破。
その1。【オバマ広島訪問の一方で安倍首相の冷淡! 原爆養護ホーム訪問をドタキャンして散髪と歯医者へ行っていた】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2289.html)によると、「“オバマの歴史的広島訪問の立役者は自分だ”と言わんばかりの安倍首相が、そのじつ、まったく広島のことなど一顧だにしてこなかった…自国で起こった悲惨な過去に向き合うことさえできない人間が、「積極的平和主義」を語る。まったく呆れてものも言えないが、国民を、そして被爆した人びとを侮蔑する行為は、いいかげんやめていただきたい」。
その2。【オバマ広島訪問で得意満面! 安倍首相が被爆者にしてきたこと…コピペ挨拶、非核三原則外し、国連で核兵器使用主張】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2286.html)でも、「“オバマを広島に呼んだのは俺”と言わんばかりにアピール…。対して安倍首相は、そんなふうに被爆者たちと向かい合ったことが、はたしてこれまであっただろうか。…日本代表の佐野利男 軍縮大使…の私論などでは決してない。日本政府、つまり安倍首相の考えは、“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で開かれた田原総一朗氏との対話のなかで「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っている」。
その3。一方、【NYタイムズが「安倍は広島の平和の教訓に反している」、ガーディアンは「安倍がオバマ訪問を右翼的に利用」と本質喝破】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2290.html)では、「米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)は5月26日付で、「日本のリーダーは広島の平和の教訓をほとんど活かすつもりがない」(Japan’s Leader Has Little Use for Hiroshima’s Lessons of Pacifism)という見出しで報じた…日本を文字通りの“戦争のできる国”に変えようと躍起になっている安倍首相が、ヒロシマを政治利用している。ニューヨーク・タイムズの記事は、そのことを強く印象付けるものだ。…この国は被爆国であると同時に、侵略国家だ。だからこそ、世界に向け、声を大にして戦争反対を発信し続けなければならない。戦前・戦中日本の無謬性を主張し続け、戦後日本の非戦の誓いを骨抜きにし、憲法や非核三原則をひっくり返そうとしている安倍政権に騙されてはならない」。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052802000135.html】
複雑な沖縄県民「基地集中の現実 直視を」
2016年5月28日 朝刊
在日米軍専用施設の74%が集中する沖縄県では二十七日、オバマ大統領の広島訪問を県民が複雑な思いで見守った。被爆地訪問の直前、沖縄では元米海兵隊員で軍属の男が逮捕された女性遺棄事件が発生。県議会は在沖縄米海兵隊の全面撤退を求める抗議決議案を可決した。被爆地が歴史的な節目を迎える中、沖縄では終わらない戦後が続く。
この日、沖縄では県議選が告示された。那覇市中心部の交差点で自民党候補の演説を聴いていた同市の男性(67)は「一番重視するのは日米地位協定の改定だ。自民党(県連)も改定と言ってるが、首相がやらないと言っているのだから口だけだ」と語気を強めた。オバマ氏の広島訪問については「核なき世界は理想だが、平和や人権を考えるなら、沖縄県民の人権も考えてほしい」と訴えた。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の隣接地で「沖縄戦の図」を常設展示する佐喜真美術館の佐喜真道夫館長(69)は、オバマ氏の被爆地訪問を「自ら見て感じることは良いこと」と前向きに評価した。
その上で「沖縄戦でも通常兵器で一坪に一トンの砲弾が降り注ぎ、九万人もの一般市民が原形をとどめないほどの死体となって死んだ。しかも沖縄では今も米軍基地が集中し、事件・事故の被害が続き、戦争は終わっていないといえる。この現実もぜひ自ら感じ、直視してほしい」と語った。 (金杉貴雄)
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182394】
米軍基地反対のうねり拡大 沖縄“怒りの1カ月半”が始まった
2016年5月28日
(翁長知事支持派は過半数を維持できるか(C)日刊ゲンダイ)
沖縄県議選が27日告示され、定数48に対し、71人が立候補した。投開票は来月5日。焦点は翁長雄志知事の支持派が過半数を維持できるかだが、直前に起きた米軍属による女性遺棄事件を受けて、空気がガラリと変わったという。
「県議会の現有勢力は、47議席中(欠員1)、知事支持派が24、
中立を含む非支持派が23です。そのため、当初、知事支持派が
過半数を維持するのは厳しいという見方もありました。しかし、
事件後は米軍基地反対のムードが高まり、自公など非支持派が
追い詰められています。特に公明党が焦っていて、支持団体の
創価学会は、『沖縄の知り合いに連絡をするように』という指令を
全国で出しているようです」(地元関係者)
日米首脳会談で地位協定の改定が言及されなかったこともあり、沖縄県民の女性遺棄事件への怒りは収まるどころか、むしろ広がっている。
県議会は26日、事件に抗議する決議を全会一致で可決。「米軍普天間基地の県内移設断念」とともに「全ての米海兵隊の撤退」を初めて決議したのだが、公明党は賛成、自民党は反対せず、議場から退席するしかなかった。
県議選の後は、6月19日に大規模県民大会も決まっている。7月10日投票が予想される参院選まで、これから1カ月半、沖縄県内で米軍基地反対の機運がこれまで以上に盛り上がるのは間違いない。
沖縄選出の元衆院議員・瑞慶覧長敏氏がこう言う。
「米軍基地反対のうねりは、確実に参院選まで続くでしょうし、
それ以降も終わりません。若い女性の命が奪われたことについて、
県民は怒り以上に、『どうして止められなかったのか』という“悔しさ”で
いっぱいです。5月22日に米軍司令部前で行われた追悼集会は
大雨の中、不便な場所にもかかわらず2000人近くが集まりました。
数万人規模を目標にしている6月19日の県民大会も、かなりの人数が
集まると思います」
参院選で改選を迎える島尻安伊子沖縄・北方担当相にとっても、厳しい1カ月半となりそうだ。
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東京新聞の二つの記事【日米で誓う 核なき世界 米大統領 広島初訪問】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016052890070152.html)と、
【「原爆の恐怖、語り継ぐ」 新作映画の被爆3世主人公】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016052801001847.html)。
《首相が表明「今を生きる私たちの責任」》。
《映画はこのほど完成した「アトムとピース~瑠衣子 長崎の祈り~」》。
日米首脳、政府共に、本気さがうかがえない…。口先だけであり、やっていることは全くの反対のことばかり。一体どれほど「核兵器のない世界」の実現に向けて、行動したか? アベ様は違法な手法で壊憲し、「死の商人」になることを恥ずかしむこともなく、さらには、「核兵器の保持」を恥ずかしげもなく口にできるのですから。
『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人』
アベ様ら自公政権、ニッポン政府にやる気が無いのなら、草の根で地道にやるしかないでしょう。『アトムとピース~瑠衣子 長崎の祈り~』という映画ができたそうです。《原爆の恐ろしさを語り継ぎたい》。日米首脳の言う「核兵器の廃絶」だけではなく、映画を見た訳ではないので分かりませんが、記事から推察するに、「核廃絶」「核なき世界」である点が重要だと思います。
『●原発稼働は経営だけの問題なのか?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016052890070152.html】
日米で誓う 核なき世界 米大統領 広島初訪問
2016年5月28日 07時01分
オバマ米大統領は二十七日、米国の現職大統領として初めて、第二次大戦末期に原子爆弾が投下された広島市の平和記念公園を訪れた。被爆者らが見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花し「私たちは恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」と演説。安倍晋三首相も「核兵器のない世界を必ず実現する」と述べ、米大統領の歴史的な広島訪問に合わせ、日米首脳が核廃絶実現を誓った。その後、オバマ氏は被爆者と長い握手を交わし、肩を抱き合った。
広島に到着したオバマ氏は、安倍首相とともに慰霊碑に花をささげ、約十七分間の演説を行った。
オバマ氏はまず「七十一年前、雲一つない明るい朝、空から死が落ちてきて世界が変わった」と切り出した。
続いて「十万人を超える日本の男性、女性、子どもたち、多くの朝鮮半島出身者、そして捕虜となっていた十数人の米国人を含む犠牲者を悼むため、広島を訪れた」と説明した。
その上で「いつの日か被爆者の声は消えていくが、一九四五年八月六日朝の記憶は風化させてはならない」と力を込め、「広島と長崎は核戦争の夜明けとしてではなく、道徳的な目覚めの始まりとして知られるだろう」と演説を結んだ。一方で原爆投下の是非には踏み込まず、謝罪の言葉はなかった。
この後、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員の坪井直(すなお)さん(91)と、米兵捕虜を調査してきた被爆者の森重昭さん(79)に歩み寄り、言葉を交わした。
オバマ氏は、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後、広島に移動。平和記念資料館(原爆資料館)を見学し、「私たちは戦争の苦しみを経験した。共に平和を広め、核兵器のない世界を追求する勇気を持とう」と記帳した。
◆首相が表明「今を生きる私たちの責任」
安倍晋三首相は二十七日、広島市の平和記念公園で、オバマ米大統領の演説に続き所感を述べ、「核兵器のない世界を必ず実現する。その道のりが、いかに長く、いかに困難なものであろうとも、絶え間なく努力を積み重ねていくことが、今を生きる私たちの責任だ」と表明した。
首相は「米国の大統領が被爆の実相に触れ、核兵器のない世界への決意を新たにする。核なき世界を信じてやまない世界中の人々に大きな希望を与えてくれた」と評価。「日本国民が待ち望んだ歴史的訪問を心から歓迎したい。日米両国の和解、そして信頼と友情の歴史に新たなページを刻む大統領の決断と勇気に対して心から敬意を表したい」と述べた。
原爆投下について「何の罪もないたくさんの市井の人々、子どもたちが無残にも犠牲となった。この事実をかみしめる時、断腸の念を禁じ得ない。今なお苦痛を受けている人々もいる」と指摘。「世界中のどこであろうとも再びこのような悲惨な経験を決して繰り返させてはならない。この痛切な思いを受け継いでいくことが、今を生きる私たちの責任だ」と述べた。
(東京新聞)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016052801001847.html】
「原爆の恐怖、語り継ぐ」 新作映画の被爆3世主人公
2016年5月28日 22時21分
原発や原爆を巡り、長崎の被爆3世の女性が福島や青森を旅するドキュメンタリー映画の特別試写会が28日、東京・新宿の早稲田大であった。主人公で、祖母が長崎原爆で被爆した小学校講師松永瑠衣子さん(24)は「原爆の恐ろしさを語り継ぎたい」と話した。
映画はこのほど完成した「アトムとピース~瑠衣子 長崎の祈り~」。6月から各地で順次公開される。
映画では、松永さんが、避難の続く福島県浪江町や、使用済み核燃料の再処理工場のある青森県六ケ所村を訪れ、地域の人々と交流。核兵器や「核の平和利用」について考えを深めていく。
(共同)
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「原発に反対しているのは社民党だけ」と耳にしていましたが、「共産党もそうなのでは?」とずっと疑問に感じていました。CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009213.html)を読んでみて納得。FUKUSIMA原発事故前までは、共産党までが「(核兵器開発につながらない)平和で安全な原子力研究開発」を認めていたとは・・・。それでも、ようやくその過ちに気付いた点では、評価できますが、ちょっと残念。手遅れでした。エネルギー政策に関しては、同党らしくないという思い。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009213.html】
日本共産党の原発政策の転換について 京都 ・・・・・・
皆さん、2011年5月1日の第82回中央メーデーでの日本共産党の志位委員長の
挨拶で、原発問題について極めて重要な発言がなされたことに気づかれたでしょうか
?
5月2日付け「しんぶん赤旗」4面に全文が掲載された同委員長発言では、大震災を
ふまえて、三つの国民運動が提起されている。即ち、第1は「被災者支援と復興のた
めの国民的運動」であり、第2は「原発政策の根本的転換」であり、第3は「ルール
ある経済社会をめざす」たたかいをあらゆる分野で発展させることである。
第1、第3は、震災後、同党が一貫して提起してきたことであるが、第2は、従来の方
針から大きく踏み出したものである。
即ち、第2において志位委員長は、福島原発事故が明らかにした点としては①いまの
原発の技術は本質的に未完成で危険をはらんだものであること、②こうした施設を世
界有数の地震国で世界1、2の津波国である日本に集中立地することはとりわけ危険
きわまること、③しかるに歴代政府が「安全神話」にしがみつき、繰り返してなされ
た警告を無視して安全対策をとらなかったことが大事故につながったこと、との三点
を指摘したうえで、
「この大事故をふまえ、私は政府に対して、原発からの撤退を決断すること、原発を
ゼロにする期限をきめたプログラムを策定することを強く求めるものです」と明確に
原発ゼロ政策をよびかけた。
これは、実は日本共産党の原発政策にとって大きな転換である。従来の共産党の原
発政策は、あらゆる原発に反対というものではなく、「(核兵器開発につながらな
い)平和で安全な原子力研究開発」は認めていると理解されてきたからである。
共産党内部(中央委員会あるいは幹部会等)で、どのような議論がなされて、こう
した志位委員長発言になったのかはつまびらかではない。しかしながら、こうした提
起は、原発廃棄を求める運動の統一に大きな影響を与えることは間違いないであろ
う。既に、東京都足立区長選挙に立候補された吉田万三氏(もと、都知事選候補)は
脱原発を明確に打ち出している。
☆日本共産党の原発政策の経緯をふりかえると次のとおりである。
1、綱領の四、民主主義革命と民主連合政府(一二)【経済的民主主義の分野で】3
項では、
「食料自給率の向上、安全優先のエネルギー体制と自給率の引き上げを重視し、農
林水産政策、エネルギー政策の根本的な転換をはかる。」となっている。
2、2011年3月31日の「被災者救援・復興、原子力・エネルギー政策の転換を
―東日本大震災にあたっての提言 」の
3項、「原子力行政、エネルギー政策の抜本的転換を」では、
(1)「安全最優先の原子力行政への転換を」では
・正直で科学的な原子力行政へと転換することを強く求める。
・原発総点検、原発新増設とプルトニウム利用の燃料政策の中止の基本的立場に
立って、原子力行政の思い切った転換をはかる必要がある。
・新しい安全基準をつくり、それに基づいて全国の原発の総点検を
・14基以上の原発を新増設する計画はきっぱり中止すべき。
・想定震源域の真上に位置する浜岡原発の停止、老朽化した原発の「延命」の中
止、危険きわまりない高速増殖炉「もんじゅ」、ウランより危険性の高いプルトニウ
ムが入った燃料を一般の原子炉で燃やすプルサーマルなど、プルトニウム利用の核燃
料サイクル政策の中止。福島原発は廃炉にすべき。
(2)「自然エネルギー、低エネルギー社会への戦略的転換を」では、
・原発依存のエネルギー政策から、自然エネルギー(再生可能エネルギー)へ
の戦略的転換を決断すべき。
・「24時間型社会」という社会のありかたを、根本的に見直し、低エネル
ギー社会への転換をはかるべき。
となっている。
3、共産党の公式見解を反映していると思われる「前衛」2011年5月号の柳町秀
一氏論文(29頁~40頁)の
最後に、五、「核兵器のない世界」と「平和で安全な原子力研究開発」との項目
があり、「トリウム溶融鉛炉」は、非軍事的体系であること、原理的に過酷事故のお
それがないこと、現在の原子力政策の「負の遺産」であるプルトニウムと放射性廃液
の消滅に有効として、肯定的に紹介されている。
☆但し、この点について、4月28日に開催された自由法曹団京都支部主催の学習会
で安斎郁郎氏(東大原子力工学科第1期生、放射線防護学の専門家。立命館大学名誉
教授、国際平和ミュージアム名誉館長)[※引用者注「安斎育郎」の誤記]は、この論文についての質問に対して、「今
の原発はウラン235や、プルトニウム239のモックス燃料を使っている。トリウムを使
うと核兵器への転用はしにくいが、いずれにしても核分裂反応を使うので、放射性廃
棄物を発生させる。トリウム炉はあまり信用していない。」と回答されている(要
旨)。
同氏は、4月28日に「かもがわ出版」から「福島原発事故をどうする?」を発
売され、従来からあった「原発 そこが知りたい」「放射能 そこが知りたい」等の
ブックレットの最新改定版を出しておられ、いずれも正確でわかりやすい基礎概念解
説をふまえた貴重な文献である。
以 上
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