東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012052302000106.html)。
鎌仲ひとみ監督の新作の紹介が東京新聞に出ていました。内部被ばくに関する映画で、チェルノブイリやイラクの経験から、日本でも将来の甲状腺癌の増加などが疑われるといった内容のようです。特に、子供の内部被ばくをどのように回避するのかが大問題。国や電力会社が安心・安全を安請け合いするのではなく、小出裕章さんがいつも仰っているように、正確な汚染の数値の提示ができる体制が必要なのだと思います。ある程度の判断は我々が下せる体制の整備が重要。
================================================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012052302000106.html】
鎌仲ひとみ監督 最新映画 内部被ばくを生き抜く
2012年5月23日 朝刊
ドキュメンタリー映画「内部被ばくを生き抜く」は、東京電力福島第一原発事故による放射能汚染に、どう対処すべきかを説く。劣化ウラン弾の影響で白血病やがんになったイラクの子どもたちら、内部被ばくがもたらす深刻な被害を取材してきた鎌仲ひとみ監督の最新作。子どもの被ばくに不安を抱く母親はじめ多くの方に見てほしいと、先月の作品完成と同時にDVDで販売するという、異例のやり方を取っている。 (小田克也)
「広島、長崎の被爆者と違うことが起きるとは考えられない。放射線が漏れ、人体に影響が出るのは早くて半年かかる」。被爆者を長年治療してきた肥田舜太郎医師は作品冒頭で、こう語る。
では、どうすべきか。東京大学アイソトープ総合センター長の医師・児玉龍彦さんは、内閣府が示した除染費用の目安(一戸建て70万円)について「それでは屋根に付いた放射性物質は除けない。五百万から一千万円かかる」と話す。
除染は可能。だが、高額な費用が、除染は無理という話にすり替えられていると指摘する。除染費用が、被害額の算定なしに示されたことにも首をかしげる。そして賠償や生活保障、環境回復など、施策は一体的に進められるべきだと強調する。
■
一九九一年からチェルノブイリの医療支援をする諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんは「ベラルーシ共和国は貧しいが、庭でできたトマトを(しかるべき場所に持って行けば)測定してくれて、食べていいか分かる。放射線測定システムが小さな村にまであることが大切」と話す。
児玉さんも「チェルノブイリでは、ずっと子どもたちを診ていた医者が八九年ごろから、今まで見たこともない甲状腺がんが増えていると報告しだした。だから問題になった。福島で大事なのは、子どもを継続的に診る地域医療の充実」と訴える。
作品には、被ばくに関する医療に携わってきた医師のほか、福島県二本松市で幼稚園を経営する寺の副住職・佐々木道範さんが登場。子どもたちを放射能から守ろうと、除染に取り組む姿が映し出される。
屋根は三百万円かけて張り替え、子どもたちが飲む牛乳などの放射能を測るため、五百万円かけて機器を購入。佐々木さんは「基準値以下ならいいとは思えない。ちょっとでも入っていたら与えたくない」と語気を強める。
■
東日本大震災を題材とするドキュメンタリー映画の上映が増えているが、多くは、廃虚と化した沿岸部を映し、巨大地震と津波の傷痕を示したものだ。それに対してこの作品は、原発事故による放射能汚染という、最大の脅威にアプローチした希少なドキュメントといえる。
なぜ内部被ばくががんなどを引き起こすのか、といった医学上の問題も、DNAの損傷などを図やグラフィックスを用いて分かりやすく解説している。
鎌仲監督はこれまで、がんで亡くなるイラクの子どもたちをはじめ、青森県六ケ所村の使用済み核燃料の再処理工場や上関原子力発電所(山口県上関町長島)の反対住民らを取材し、内部被ばくを取り上げたドキュメンタリーを三作発表。これらの自主上映会は千回以上に達し、監督は観客と対話を重ね、疑問に答えてきた。その蓄積が、今回の作品作りにも生かされたようだ。
DVDの購入などは「内部被ばくを生き抜く」公式サイト=http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/
================================================================================
最新の画像[もっと見る]
- ●《日頃から他党の政治活動を妨害…立憲民主党や共産党などの野党を「日本の敵」と位置づけ、日常的に執拗に“口撃”》してきた利権裏金脱税党 22時間前
- ●傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し…《政府方針に従わない医療機関を探して「密告」を促す手法には背筋が寒く…》 2日前
- ●お維《「2割のお友達のための政治と、7色の嘘」で投票率が低い故に選挙に勝ち上がり、履き違えた権力を振りかざし…ウソにまみれた政治を…展開》 3日前
- ●お維のお祭り会場…《つまり裏を返せば、何らかの拍子で事故が起こっても不思議はない危険な場所なのだ…さらに危険の度合いは増したと言えよう》 4日前
- ●お維の《いのち輝》かない事件が起きてからでは遅い…お維祭り【会場「ガス爆発事故」では天井も破損していた! シレッと追加被害公表…】 5日前
- ●お維のお祭り会場でのメタンガス引火爆発事故、消防連絡は4時間半後、そして、クジラの「淀ちゃん」死体処理の闇…お維の《あらゆる腐敗が爆発》 6日前
- ●袴田事件、《捜査機関による証拠捏造》…《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》というのに、またしても検察は死刑求刑 7日前
- ●これまた数多のお維案件の一つ…久保敬・元市立木川南小校長「僕が黙れば問題がうやむやになり、教育が政治家の思うつぼになっていく」と危惧 1週間前
- ●数多のお維案件の一つ…《読売新聞が監視対象である行政と協定を結び、権力側の政策を後押しする側に回るというのは、メディアの役割を放棄…》 1週間前
- ●《竹信三恵子さんを交え、日本社会を支える中小企業で賃金が上がらない構造や格差が広がる産業の現実、政治の貧困などを語り合います》 1週間前
「Weblog」カテゴリの最新記事
- ●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張するほど保釈さ...
- ●《日頃から他党の政治活動を妨害…立憲民主党や共産党などの野党を「日本の敵」と...
- ●傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し…《政府方針に従...
- ●お維《「2割のお友達のための政治と、7色の嘘」で投票率が低い故に選挙に勝ち上が...
- ●お維のお祭り会場…《つまり裏を返せば、何らかの拍子で事故が起こっても不思議は...
- ●お維の《いのち輝》かない事件が起きてからでは遅い…お維祭り【会場「ガス爆発事...
- ●お維のお祭り会場でのメタンガス引火爆発事故、消防連絡は4時間半後、そして、ク...
- ●袴田事件、《捜査機関による証拠捏造》…《第三者は捜査機関の者である可能性が極...
- ●これまた数多のお維案件の一つ…久保敬・元市立木川南小校長「僕が黙れば問題がう...
- ●数多のお維案件の一つ…《読売新聞が監視対象である行政と協定を結び、権力側の政...