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●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)

2024年02月12日 00時00分25秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


(20240131[])
大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷い冤罪事件というか、公安警察・検察によるでっち上げ事件・捏造事件。何度請求しても、保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。
 神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【警察にはこの事件が意図的な捏造だったことを正直に認めてほしい 大川原化工機社長らが国賠訴訟判決を前に会見】(https://www.videonews.com/press-club/20231221-ookawara)によると、《しかし、大川原氏らは最後まで自白をしなかったため、有罪に持ち込むことが困難と判断した検察は逮捕から331日目となる2021年2月5日、大川原氏と島田氏を釈放し、7月には起訴を取り消した。相嶋元相談役は勾留中に胃がんが悪化し、8度にわたる保釈申請もことごとく却下されたため、嫌疑が晴れないまま死亡している》。大川原化工機捏造事件国賠訴訟では、謝罪や責任を問うこともなく、敗訴した《国と東京都が控訴》している…。大川原正明社長は「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」と…。
 そして、もう一つの大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた経済安保の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である「経済班」が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこない、みずからの出世のために一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。




 長周新聞の記事【大川原化工機事件とは何か 警察・検察がでっち上げた度外れた冤罪事件 政治に忖度し出世欲で事実を捏造】(https://www.chosyu-journal.jp/shakai/28948)によると、《生物兵器の製造に転用できる機器を無許可で中国に輸出したとして逮捕、起訴され、その後一転して起訴がとり消された大川原化工機(横浜市)の社長らが、東京都と国に損害賠償を求めていた訴訟の一審判決が、昨年12月27日、東京地裁で出された。判決は、警視庁公安部の逮捕と、東京地検の勾留請求・起訴をいずれも違法と認め、都と国に計16000万円の賠償を命じた。一方、これを認めたくない都と国は110日、控訴した。今回の事件は、日本の警察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》。

   『●人質司法による《身柄拘束は実に約十一カ月間》、大川原化工機の
     大川原社長ら…《こんなにひどいことはないと感じたという》青木理さん
   『●大川原化工機事件…でっち上げ事件、《勾留後に亡くなった1人を
     含め、会社側は起訴取り消しになっても大きな不利益を被りました》
   『●日刊ゲンダイ【辛口の経済評論家 佐高信氏が「いい会社」と就活生に
     薦めたい企業3社】《城南信用金庫…久遠チョコレート…大川原化工機》
   『●男性警部補「捏造ですね」…とんでもない冤罪事件・捏造事件・でっち
     上げ事件、国賠が認められても《勾留後に亡くなった1人》の命は戻らない
   『●大川原化工機事件は公安によるでっち上げ…《警視庁公安部が捜査し、
     公判直前に起訴が取り消された事件…現職警部補が「事件は捏造」と証言》
   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》

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https://www.chosyu-journal.jp/shakai/28948

大川原化工機事件とは何か 警察・検察がでっち上げた度外れた冤罪事件 政治に忖度し出世欲で事実を捏造
2024年1月30日

     (国家賠償請求訴訟の判決後に「勝訴」と書かれた紙を
      掲げる大川原化工機の大川原正明社長
      (昨年12月27日、東京地裁前))

 生物兵器の製造に転用できる機器を無許可で中国に輸出したとして逮捕、起訴され、その後一転して起訴がとり消された大川原化工機(横浜市)の社長らが、東京都と国に損害賠償を求めていた訴訟の一審判決が、昨年12月27日、東京地裁で出された。判決は、警視庁公安部の逮捕と、東京地検の勾留請求・起訴をいずれも違法と認め、都と国に計1億6000万円の賠償を命じた。一方、これを認めたくない都と国は1月10日、控訴した。今回の事件は、日本の警察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている

 今回の事件は、大川原化工機が自社製の噴霧乾燥機をドイツ大手化学メーカーの中国子会社に輸出したことが、外為法上の輸出管理規制に違反するとして、同社社長の大川原正明、取締役の島田順司、顧問の相嶋静夫の3氏が2020年3月に逮捕、起訴されたものだ。

     (大川原化工機の密閉型スプレードライヤ)

 噴霧乾燥機とは、液体などを熱風中に噴霧して溶媒を蒸発させて粉末を得る装置で、インスタントコーヒーやインスタント食品の粉末スープ、製薬産業の乾燥粉体の調整などに幅広く使われている。大川原化工機はこの技術の日本におけるリーディングカンパニーで、国内だけでなく中国や東南アジア、欧米などに輸出してきた。

 この噴霧乾燥機が、生物化学兵器の製造に転用される恐れのあるものとして規制対象になったのは、2012年のことだ。規制対象になる噴霧乾燥機の条件は、病原性微生物を生きたまま粉体化することが可能であることに加え、三つの条件をすべて満たすものと規定された。

 そのうちの一つの条件が、「定置した状態で内部の滅菌または殺菌をすることができるもの」だった。つまり、装置を分解せずにそのままの状態で、内部の病原性微生物を殺し尽くすことができなければ菌が外部に拡散してしまい、生物化学兵器の製造に使えないからだ。大川原化工機の噴霧乾燥機は、滅菌ができるほど高い温度になる構造ではなく、滅菌は不可能だった

 ところが、公安による見込み捜査は2017年頃から開始され、同社の役職員48人に対してのべ26四回に及ぶ任意の取り調べがおこなわれた。公安は、同社が中国の軍需企業とのつながりがあると想定して家宅捜索もおこなったが、もちろん証拠は出なかった

 2020年3月に逮捕された3人は、一貫して無罪を主張し続けたが、勾留は11カ月にも及んだ。勾留中に体調を崩し胃がんであることがわかった相嶋氏は、保釈請求を7回もおこなったが拒否され、2021年2月に死亡した保釈を拒否したのは裁判所だ

 しかし同年8月、東京地検が「同社の噴霧乾燥機が法規制の対象になるとの立証ができない」という理由で、一転して起訴を取り消し、「全面敗北」を宣言した。


偽調書作成し、嘘で恫喝した公安

 今回の東京地裁の判決は、第一に、公安の任意聴取で同社の複数の従業員が「うちの噴霧乾燥機は滅菌に必要な温度に達しない構造だ」と具体的に説明したのに、実験して確認することなく逮捕したこと、検察も公安の捜査をチェックせずに起訴したことは違法だとした。

 第二に、公安の取り調べも違法とした。担当する警部補は、被疑者をだますようにして供述調書を作成したり、弁解録取書(逮捕直後の取り調べ調書)では被疑者が発言していない内容を書いて署名・押印させた

 ただし判決は、逮捕・起訴の根拠となった経産省の輸出規制省令を公安がねじ曲げて解釈し、捜査機関が事件を捏造したとする同社側の主張は退けた

 一方、大川原化工機の代理人弁護士は、この裁判の経過を詳しく発信している。そこから次のことが明らかになっている。

 捜査の中心にいた警部補は、島田順司氏の任意取り調べを35回おこない、供述調書を書いている。その調書は、警部補が取り調べの前に作成していたもので、捜査機関に有利な虚偽の事実が散りばめられていた。そして、島田氏が誤りを1カ所指摘するたびに調書を取り上げるなど、内容を十分に吟味することを妨害した。

 取り調べでは、「菌が少しでも死ねば殺菌に該当するという独自の見解を断定的にのべたり、「大川原化工機の噴霧乾燥機が中国のあってはならない場所に納入されていたのが発覚した」などのウソで島田氏を恫喝した。

 逮捕後の弁解録取書では、「大川原氏らと共謀し、輸出規制に該当する不安を抱えながら無許可で輸出した」という事実と異なる文章を事前につくっておき、島田氏が削除するよう求めると、修正しないまま、修正したように装って署名・押印を求めた。気づいた島田氏は、「警察がまさかこんなことをするとは信じられない」と強く抗議した。

 これについては、昨年6月におこなわれた証人尋問でも明確になっている。原告側弁護士から「経産省が解釈を決めていなかったことに乗じて、公安部が事件をでっちあげた。違いますか?」と聞かれると、別の警部補は「まあ、捏造ですね」「逮捕・勾留の必要性はなかったと思います」「幹部が捏造しても、さらに上の立場の人が防げた可能性があるすでに捜査員からの内部告発が出ていたのだから」と答えた。

 続けて弁護士が「立件する方向になった経緯は?」と聞くと、「捜査員の個人的な欲だと思う」「立件しなければならない客観的な事実はないのに、大量に捜査をしたということは、捜査幹部にそういう欲があったとしか考えられません。定年を視野に、どこまで上に上がれるのか考えたということです」とのべた。

 3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた経済安保の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である「経済班」が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこない、みずからの出世のために一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている。今回の事件についても、徹底的な検証がされなければ国民は誰も納得しない。
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コメント (1)
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●麻生太郎財務相は部下を自死に追い込んでおいて何を記者に「逆ギレ」? 調査される立場でその態度は何? さっさと再調査を実施せよ!

2021年07月10日 00時00分47秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2021年07月03日[土])
日刊スポーツのコラム【【政界地獄耳】官邸の私兵と化した官僚…流出、後を絶たず】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202106250000151.html)。
リテラの記事【安倍晋三が「赤木ファイル」を冒涜するツイート!「再調査される側」のくせに赤木さんの言葉を切り取り・自己正当化に利用】(https://lite-ra.com/2021/06/post-5931.html)。

 《★外事畑が長く内閣情報官などを歴任した国家安全保障局長・北村滋は外交・防衛政策の中心人物で裏工作や政界情報にたけていたといわれ「官邸のアイヒマン」の異名もあったが、あっさりと交代が決まった。元兵庫県警本部長で、赤木宅に最初に乗り込み、資料をかき集めたのも北村だったといわれる》。
 《よくもまあいけしゃあしゃあとこんな投稿ができたものだ。そもそも、「赤木ファイル」の存在が判明しても、自殺に追い込まれた赤木俊夫さんの妻・雅子さんが裁判でファイルの開示を求めても、何ひとつ動こうとせず無視してきたではないか。それをいまになって「赤木氏は明確に記している」って、どんな神経をしていたらこんなことをつぶやけるのか。》

 《赤木宅に最初に乗り込み、資料をかき集めたのも北村だったといわれる》…へぇ~、知らなかった。

 さて、アベ様ときたら、阿比留瑠比広報員の産経広報紙のコラムを引用しつつ、ヒトデナシにも程があるね。アベ様と阿比留瑠比広報員はヒトデナシ過ぎやしませんか? 《公文書の改ざんという国家的犯罪を強いられたことで良心の呵責に苛まれた赤木俊夫さんを自殺に追い込んでおきながら、その鬼畜ぶりを隠そうともしないこの男を、けっして許すわけにはいかないだろう》。さっさと、「第三者による再調査を」やったらどうですかね。赤木ファイルの黒塗りは許されない。

 お得意のドロナワ泥縄は許されない。アベ様や元最低の官房長官、麻生財務相ら〝泥棒〟に再調査で真実を明らかにするという〝縄を綯う〟ことができる訳がない。調査される側である〝泥棒〟ではなく、速やかに、真の第三者による再調査を求む。

   『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
            …その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を
   『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
         と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷
    《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
     日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却決裁文書を改ざん
     させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
     関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
     なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
     決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
     改ざんが行われたのだ》

   『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
     黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない
   『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
       調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない
   『●《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」
      「忘れないこと」にかかっている…私たちは、雅子さんとともに…》
   『●赤木ファイルと沖縄…《無視された小さな声を拾い集めることでしか、
         この国の正義は取り戻せない。今の政府にできるだろうか。》
   『●《国を動かすのはメディアにもできなかったこと》な赤木ファイルの
      黒塗りは許されない…アベ様ら=「カラスはやっぱり「黒い」です」
   『●赤木雅子さん「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も出てくる。
        …再調査される側の立場。再調査しないという立場ではないと…」
   『●「第三者による再調査を」…《またも涙ぐんだ》赤木雅子さん、
     《その時、傍聴席から拍手が起きた。一人、また一人と数人が呼応した》

 《2017年2月26日に送られたメールの文面…などという生々しい指示が。さらには、このメールには、安倍昭恵氏をはじめ、安倍晋三首相(当時)や麻生太郎財務相といった政治家の名前を削除するための修正内容を具体的に指示する資料も付けられていたのだ》。
 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日…アベ様のタンカ「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」が改ざんの引き金だったんだよっ!
 《新事実が次々に読み取れた》《■随所に「重大な新事実」 戻ってきた「夫」によっ数々の新事実がわかった。それでも麻生財務大臣は「再調査はしない」と言う》。


 たつみコータローさんのつぶやき:

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https://twitter.com/kotarotatsumi/status/1410963796676386816

たつみコータロー 前参議院議員 日本共産党@kotarotatsumi

国会で139回もの虚偽答弁がされた時も、部下が自殺に追い込まれた時も、財務大臣はあなたです逆ギレできる立場ではありません

赤木ファイルで不満爆発 麻生財務相「その程度の能力」と記者批判 | 毎日新聞
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赤木ファイルで不満爆発 麻生財務相「その程度の能力」と記者批判

 学校法人「森友学園」に関する決裁文書を財務省が改ざんした経緯をまとめた「赤木ファイル」の記述をめぐり、麻生太郎財務相は2日の閣議後記者会見で「あまり細かくは知らないねえ」などと質問をけむに巻いた。その後も「分かってないで質問なんかするなよ」などといら立ちを隠せない様子で、記者に対し「その程度の能力…
mainichi.jp
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午後11:09  2021年7月2日
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 麻生太郎財務相は部下を自死に追い込んでおいて、何を記者に「逆ギレ」しているのか! 調査される立場で、その態度は何ですか!? さっさと、第三者による再調査を実施せよ。ドロナワ不可。本来、即刻大臣・議員辞職していて当たり前です(https://twitter.com/ActSludge/status/1410969637961887744)。

 《裁判所の指示でファイルは開示されたが財務相兼副総理・麻生太郎は開示には否定的再調査の必要なし、自民党は野党の求める財務金融委員会での閉会中審査も拒否している。政権の犯罪の隠ぺいはいまだ続いているということになる》…芯から腐っている自公お維。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202106250000151.html

政界地獄耳
2021年6月25日9時34分
官邸の私兵と化した官僚…流出、後を絶たず

★霞が関の官僚たちは課長補佐までは自由闊達(かったつ)に政策を語り、国を憂い政治に失望しているが、課長になれば省の方針に組み込まれていき正論を吐けば左遷は覚悟。官僚としての能力や使命感よりも、調整能力や隠ぺい、改ざんの知恵が求められ消耗戦に突入していく。内閣人事局が官邸の運用になり官僚は官邸の私兵と化す。省内で反発してきた者はいつの間にか周りから消え、外資系企業に就職した学生時代の同期は既に数千万円を得る立場。承知で官僚の道を選んだものの民間への流出は後を絶たない。

★気概を持って働く地方にいる官僚たちにも隠ぺいや改ざんの指示は飛んだ。元近畿財務局職員・赤木俊夫が改ざんに加担させられることに抵抗し、苦しんで自殺した経緯が記された「赤木ファイル」が遺族の求めで1年がかりで開示された。そこには改ざん・隠ぺいを指示し国会で偽証し、答弁拒否をして関与した財務省幹部官僚が名前を連ねるが、彼らは軒並み出世した。裁判所の指示でファイルは開示されたが財務相兼副総理・麻生太郎は開示には否定的再調査の必要なし、自民党は野党の求める財務金融委員会での閉会中審査も拒否している。政権の犯罪の隠ぺいはいまだ続いているということになる。

★外事畑が長く内閣情報官などを歴任した国家安全保障局長・北村滋は外交・防衛政策の中心人物で裏工作や政界情報にたけていたといわれ「官邸のアイヒマン」の異名もあったが、あっさりと交代が決まった。元兵庫県警本部長で、赤木宅に最初に乗り込み、資料をかき集めたのも北村だったといわれる。21日、人事院は国家公務員総合職の21年度採用試験の合格者が1834人と発表した。競争率は7・8倍で過去最低となった。採用予定人数798人。先輩たちの所作を見ていればこの結果が続くことになる。(K)※敬称略
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https://lite-ra.com/2021/06/post-5931.html

安倍晋三が「赤木ファイル」を冒涜するツイート!「再調査される側」のくせに赤木さんの言葉を切り取り・自己正当化に利用
2021.06.25 11:30

     (安倍晋三Twitterより)

 まったく何様のつもりなのか。森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」が開示されたことをめぐり、昨日24日、安倍晋三・前首相のTwitterアカウントがこんな投稿をおこなったからだ。

〈赤木氏は明確に記している。「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」この証言が所謂「報道しない自由」によって握り潰されています。《秘書アップ》〉

 よくもまあいけしゃあしゃあとこんな投稿ができたものだ。そもそも、「赤木ファイル」の存在が判明しても、自殺に追い込まれた赤木俊夫さんの妻・雅子さんが裁判でファイルの開示を求めても、何ひとつ動こうとせず無視してきたではないか。それをいまになって「赤木氏は明確に記している」って、どんな神経をしていたらこんなことをつぶやけるのか

 その上、報道しない自由って、フェイクを撒き散らかすのも大概にしろ。テレビの報道はもちろん、安倍前首相の“天敵”たる朝日新聞も毎日新聞も「赤木ファイル」に記された〈現場として厚遇した事実もない〉という近畿財務局側の意見を報じているからだ。

 だが、この投稿でもっとも看過できないのは、「赤木ファイル」を引用した「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」という言葉を安倍前首相が自己弁護のように使っていることだ。

 安倍前首相のこの投稿では、安倍応援団で数々のデマを流してきた産経新聞阿比留瑠比記者が執筆した産経新聞24日付記事の画像をアップ。そして、以下の箇所などにわざわざマーカーを引いて強調させている。

〈「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」
国会やマスコミはこの点に関して、延々と売却に際して森友学園側への配慮や当時の安倍晋三政権への忖度があったと追及してきたが、赤木氏自身がそれを否定している。この言葉からは併せて、赤木氏が国有地の売却価格の減額自体に、特に問題はないと考えていたこともうかがえる。〉

 言っておくが、赤木俊夫さんは森友の公文書改ざんを強要された職員だが、国有地売却には一切かかわっておらず、その真相を知る立場ではない。しかも、阿比留記者は端折っているが、実際の「赤木ファイル」にはこう書かれているのだ。

〈本省の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見相当程度の意思表示し修正に抵抗)した。〉

 つまり、財務省本省は〈厚遇したと受け取られるおそれ〉があるという考えから改ざんの指示を近畿財務局に出しているのだ。そして、近畿財務局で改ざんがはじまった2017年2月26日、財務省本省がいの一番に削除を指示したのは、安倍前首相の妻・昭恵氏や、安倍首相、麻生太郎財務相などの名前が出てくる記述だった。この事実からも「佐川宣寿理財局長が自分の答弁に合わせて文書書き換えを命じた」という安倍政権が繰り広げた主張はフェイクで、安倍首相が2月17日に国会で言い放った私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞めるという発言がすべてのきっかけになっていることは疑いようもない。


■改ざんの元凶にも関わらず、御用・阿比留瑠比記者のコラムを引用し野党に無理やり責任転嫁する安倍前首相

 また、阿比留記者の記事に安倍前首相がわざわざマーカーを引いた部分には、こんなくだりもある。

〈この問題では昨年10月、赤木氏の元上司の音声データも公表されたが、元上司も証言していた。
「安倍さんとかから声がかかっていたら正直、売るのはやめている」「忖度みたいなのがあるみたいなことで(記載内容を)消すのであれば絶対消さない。あの人らに言われて減額するようなことは一切ない」
そして元上司は、改竄にまで追い詰められた理由をこう赤裸々に明かした。
「少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました」「少しでも作業量を減らすためにやった」
むしろ、野党の国会での追及や資料請求、ヒアリング要請の洪水を避けるためだったと示唆している。野党やマスコミの描いた強引なシナリオは、完全に決壊したといえよう。〉

 「野党からの追及で仕事が増えるのが煩わしくて公文書を改ざんした」というのはネトウヨがよく持ち出す主張だが、改ざん前の決裁文書は3000ページ以上にもおよんでおり、これを細部にわたって改ざんするという大規模かつ骨の折れる作業がおこなわれたのだ。潔白ならばすべてそのまま出せば済んだのに、むしろ改ざんによって作業量は段違いに増えているのである。

 しかも、この「赤木氏の元上司」というのは近畿財務局の池田靖氏のことで、阿比留記者が記した会話の内容は赤木俊夫さんの妻・雅子さんに対して池田氏が改ざんについて説明したときのものだ。そして、池田氏は赤木さんとは違って国有財産統括官として国有地売却にも直接かかわっており、事実、森友学園の理事長だった籠池泰典氏と池田氏のやりとりを記録した音声データも残っている。

 そのやりとりがおこなわれたのは、2016年5月中旬から下旬。このなかで籠池氏が「(ゴミ撤去などの費用として)1億3000万円がうんぬんというよりも、ぐーんと下げていかなあかんよ」と要求すると、池田氏は「理事長がおっしゃる0円に近い金額まで、私はできるだけ努力する作業を、いまやっています」と返答。実際、その後、不動産鑑定士は土地評価額を9億5600万円と算出し、ごみ撤去費用を値引きして土地売却価格は1億3400万円となった。つまり、池田氏が明言したとおりに事は運んだのだ。

 森友側との国有地売却の交渉にはノータッチだった赤木さんは「厚遇した事実はない」という上司らの説明を信じていたのかもしれない。だが、このやりとり一つとっても、適正な取引がおこなわれたとは考えられないものだ


■国有地値引きのきっかけとなった昭恵氏めぐる記録、菅官房長官の改ざん関与めぐる記録はいまだ隠蔽されたまま

 しかも、近畿財務局が森友側との交渉でほとんど言いなりのような状態となったのは、これより前、2014年4月28日からだ。詳しくは過去記事を参照いただきたいが(https://lite-ra.com/2018/05/post-4027.html)、改ざん前文書を見ると、2014年4月28日まで近畿財務局は森友と距離をもった交渉をおこなっており、大臣経験者で関西では大物政治家として名を轟かせる自民党の鴻池祥肇参院議員(故人)の秘書が「口利き」電話を入れても近畿財務局はまったく動こうともしなかった。ところが、近畿財務局は2014年4月28日を境に森友側の要望をすべて聞き入れ、特例契約に「協力する」とまで態度を一変させる。そして、その日に何があったかと言えば、はじめて近畿財務局は昭恵氏と森友の関係を認識したのである。国有地売却にいたる経緯を時系列でまとめた改ざん前文書には、こう書かれている。

〈なお、打合せの際、「本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください。』とのお言葉をいただいた。」との発言あり(森友学園籠池理事長と夫人が現地の前で並んで写っている写真を提示)〉

 この記述こそが前述したように財務省が近畿財務局にいちばん最初に改ざんさせたものであり、さらには2014年4月28日におこなわれた森友側との面談について近畿財務局が作成したはずの交渉記録を、政府は「見つかっていない」として公開していない。つまり、いまだに「隠蔽」されたままなのだ。

 ようするに、安倍前首相は自分の代弁者でもある昵懇の阿比留記者による記事によって「野党の追及がしつこいから改ざんがおこなわれた」などと責任転嫁を図ろうというつもりなのだろうが、そんなものはネトウヨの寝言でしかない。その上、このような自己正当化のために「赤木ファイル」を利用するとは、下劣としか言いようがなく、赤木俊夫さんと雅子さんへの冒涜にほかならない

 だいたい、赤木さんが遺した言葉をそんなに重要視するのならば、真っ先に雅子さんが求めている第三者による再調査をおこなうよう麻生財務相に要請するのが筋だ。そして、その再調査によって、いまなお隠されたままの2014年4月28日の交渉記録、および改ざんがはじまる直前である2017年2月22日におこなわれた菅義偉官房長官と、財務省の佐川理財局長、中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)の面談記録や、財務省本省内のメールややりとりを記した記録を開示し、あらためて国会で国民に説明をおこなうべきだ

 実際、雅子さんは昨日24日におこなった会見で、こう訴えている。

「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も(ファイルに)出てくる。あの方たちは再調査をしないとおっしゃっているが、再調査される側の立場再調査しないという立場ではないと私は訴えていきたい」

 ところが、安倍前首相は「再調査される側」と指摘されたその日に、自分が隠蔽しようとした赤木さんが遺したファイルを利用して「報道しない自由」などとネトウヨを煽るツイートをのうのうとおこなったのである。公文書の改ざんという国家的犯罪を強いられたことで良心の呵責に苛まれた赤木俊夫さんを自殺に追い込んでおきながら、その鬼畜ぶりを隠そうともしないこの男を、けっして許すわけにはいかないだろう。

(編集部)
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●《「世界で最も影響力のある100人」(TIME100)…伊藤詩織さんと…大坂なおみ選手》、一方、杉田水脈議員がまたしても暴言

2020年10月10日 00時00分31秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278353)↑]



小田健司氏による、AERAのインタビュー記事【「政治は希望であってほしい」 親安倍派からバッシング受け続けた伊藤詩織さんの新政権への思い】(https://dot.asahi.com/aera/2020091800086.html)。
リテラの記事【伊藤詩織さんが「TIME」誌の100人に…一方で菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼していた疑惑】(https://lite-ra.com/2020/09/post-5646.html)。

 《性暴力被害を訴えた伊藤詩織さんの事件で、準強姦容疑で告訴された元TBS記者に逮捕状は出たが、執行されず官邸によるもみ消しが疑われた。執行されなかった経緯は安倍政権が残した疑惑の一つになっている。伊藤さんは、安倍政権の「負の遺産」を引き継ぐ菅新政権をどう見ているのか》。
 《本日、アメリカの「TIME」誌が、毎年恒例となっている「世界で最も影響力のある100人」(TIME100)を発表し、日本からはジャーナリストの伊藤詩織さんとテニスの大坂なおみ選手が選ばれた》。

 これもアベ様案件、かつ、元・最低の官房長官が裏で暗躍…金子勝さんの言葉が再び蘇る。《権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない…公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質》…コレも《継承》される。《伊藤詩織さんの告発によって、性暴力被害者を取り巻く環境がいかに過酷であるか、警察・司法がいかに異常な状態にあるかということにスポットが当たるようになったが、同時に、これは権力によって性犯罪の加害者の逮捕が取り消されたのではないかという法治国家の根幹を揺るがす重大事でもある。そして、国際的にも注目されるこの問題への関与が濃厚な人物が、またも総理大臣の座に就いてしまったという現実……。》

   『●金子勝さん《権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない…
     公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質が》
    「金子さんは、《公安警察・検察が安倍政権を支配していることに
     事の本質がある》と言います。《権力に近ければ、罪を犯しても
     逮捕されない…、特捜部は数々の政治案件を見逃してきた
     …秋元逮捕は検察捜査に客観的基準がないことをかえって露呈させた。
     公正なルールがなければ、産業も経済もまともに機能しない》とも。
      一方、青木理さんは《…本来は一定の距離を保つべき政権と警察・
     検察が近づき過ぎるのは非常に危うい
     民主主義国家として極めて不健全な状態と言わざるを得ません》」
    《伊藤詩織さんの性暴力被害を
     めぐっては、加害者の山口敬之元TBS記者が北村に泣きつき、
     警視庁の中村格刑事部長(当時)が逮捕状執行を止めた
     と報じられている。権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない
     その異常さはBBCなど海外メディアに報じられた》

 東京新聞の記事【共産田村氏「怒り抑えられない」 社民は議員辞職求める】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/57804)によると、《共産党の田村智子政策委員長は25日の記者会見で、性暴力被害に関する自民党の杉田水脈衆院議員による「女性はいくらでもうそをつけますから」との発言を強く非難した。「怒りを抑えられない被害者が泣き寝入りせずに相談できるようにする動きを妨害する、許し難い発言だ」と述べた。杉田氏が過去、性暴力被害者らへの差別的な発言を繰り返してきたと指摘。「何ら反省がない」と強調した。社民党の吉田忠智幹事長も談話で、杉田氏が2018年にLGBTなど性的少数者を「生産性がない」と指摘した経緯に触れ「国会議員としてふさわしくない自ら進退を決するべきだ」と議員辞職を求めた》。
 そしてまたしても、お約束な例の杉田水脈衆院議員の暴言・暴走。比例代表(名簿1位)ですから、無《責任政党》に責任…そして、無《責任政党》に投票した方々、その結果がこの有様です。
 「息吐く様にウソをつく」アベ様について、「アベ様はいくらでもうそをつけますから」の間違いでは?

   『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
     山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?
   『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように
         “ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》
   『●法的措置…《山口氏を“被害者”に仕立て上げて…伊藤さんを毀損
         …性被害サバイバーや社会に「沈黙」を強いる恫喝的攻撃》
   『●伊藤詩織さんの《表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へ

     と向かわせるものになるはずだ》…それが、いま、提訴につながった
   『●「フィクション」「伊藤さんと関係ない」は通用せず。一方、アベ様を
      《サポート》するための《Truth》無き《Team》《Club》は一体何を?
   『●杉田水脈衆院議員、《一体、だれがこんな人物を国会議員にしたのか》
     (日刊ゲンダイ)…悪夢のような無《責任政党》やその総裁らの無責任

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https://dot.asahi.com/aera/2020091800086.html

「政治は希望であってほしい」 親安倍派からバッシング受け続けた伊藤詩織さんの新政権への思い
2020.9.22 08:00 AERA

     (伊藤詩織さん(31)/ジャーナリスト。元TBS記者を準強姦容疑で
      告訴し、逮捕状が出たが執行されず官邸によるもみ消しが疑われた。
      元記者は否定。執行されなかった経緯は安倍政権が残した
      疑惑の一つに(撮影/編集部・小田健司

     (AERA (アエラ) 2020年 9/28 増大号【表紙: 齋藤飛鳥・山下美月・
      梅澤美波 (乃木坂46)】 [雑誌])

 性暴力被害を訴えた伊藤詩織さんの事件で、準強姦容疑で告訴された元TBS記者に逮捕状は出たが、執行されず官邸によるもみ消しが疑われた。執行されなかった経緯は安倍政権が残した疑惑の一つになっている。伊藤さんは、安倍政権の「負の遺産」を引き継ぐ菅新政権をどう見ているのか。AERA 2020年9月28日号の記事を紹介する。

*  *  *

──菅義偉氏が路線を継承するという安倍政権下では、数々の疑惑がありました。伊藤さんの周辺でも、官邸の関与が疑われる案件が起きました。

 2015年に元TBS記者から性被害に遭い告訴しました。逮捕状が出たのですが、結果的に執行はされませんでした。刑事は不起訴となり、民事は一審で勝訴しましたが被告が控訴して係争中です。逮捕状については、なぜ執行されなかったのか説明を求めてきましたが、いまだに原因は分かりません。

──当時警視庁刑事部長だった中村格・警察庁次長が執行を止めたと報じられています。中村氏は菅氏の元秘書官で、告訴した男性は安倍総理と非常に近い記者でもありました。

 官邸の関与については私の方からは何とも言いようがありません。ただ、突然、刑事部長の判断で執行が止まったという話は、誰に尋ねても「聞いたことがない」と言います。「なぜわざわざ刑事部長が?」という疑問もあります。説明は今でもしてほしいと考えています。このようなことは個人として経験した問題ですが、今後他の人にも同じことが起きるのでは、と心配しています。


■分断が生むバッシング

──事件は政治的な色みも帯びて、伊藤さんは“親安倍派”と言われる人たちから強いバッシングを浴びました。なぜだと考えましたか。

 18年に事件を扱ったドキュメンタリー番組が英国のBBCで放送されました。大きな反響があったのですが、日本で受けたような批判は出ませんでした。ここまで受け止められ方が違う理由は、日本国内での政治的な分断にひも付いているのかなと感じています。「こんな訴えを起こすなんて伊藤詩織は朝鮮人だ」というデマまで流されましたどこの国の人間かは事件に関係ないのに、そのようなデマが出たこと自体が不可解に感じました。

──分断を生んだ安倍政権を引き継ぐ菅氏は、日頃の会見でも質疑がかみ合いませんでした。事件を通じて権力とメディアとの関係をどう考えましたか。

 メディアの役割は権力の番犬」だと思いますが、日本の記者会見を見ているとどういう姿勢で彼らが番犬としての役割を果たしているのか、と疑問に思うこともあります。日本の「報道の自由度」のランキングが低いのも、こうしたことに根ざしているのだと思います。

──ご自身の事件とは関係なく、今回の総裁選ではどのような点に注目されていましたか。

 政治は人々の希望であってほしいと願っています。コロナ禍では多くの方々が大変な状況に追い込まれていますが、ぜひ迅速で的確な対応をしてもらい、国民ひとりひとりが政治に希望を感じられるような政権運営をお願いしたいと思っています。

(聞き手/編集部・小田健司

※AERA 2020年9月28日号
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https://lite-ra.com/2020/09/post-5646.html

伊藤詩織さんが「TIME」誌の100人に…一方で菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼していた疑惑
2020.09.23 09:05

     (首相官邸HPより)

 本日、アメリカの「TIME」誌が、毎年恒例となっている「世界で最も影響力のある100人」(TIME100)を発表し、日本からはジャーナリストの伊藤詩織さんとテニスの大坂なおみ選手が選ばれた。

 周知のとおり、伊藤さんは2017年に「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と呼ばれていた元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力を告発、民事訴訟では一審の東京地裁で山口氏に全面勝訴(山口氏は東京高裁に控訴)。同時に、伊藤さんは世界的な「#MeToo」運動の流れのなかで海外メディアの取材にも応じ、抑圧や沈黙を強いられがちな性暴力被害について声をあげつづけてきた。

 そして、今回の「TIME100」への選出──。「TIME」では伊藤さんの紹介文を上野千鶴子・東京大学名誉教授が執筆し、「性的暴力を勇気をもって告発したことで、日本人女性の人生を一変させた。政権に近い被告人は刑事訴追を免れたが、伊藤さんは12月に民事訴訟を勝ち取った」などと綴っている。

 だが、この栄えある選出とともにいま一度、確認することが必要なのは、この山口氏の性暴力を隠蔽しようと逮捕状のもみ消しを命じた人物が、あろうことか現首相である菅義偉氏だとみられていることだろう。

 あらためて振り返ると、伊藤さんからの相談を受けて、当初、捜査を担当していた高輪署の捜査員は山口氏の逮捕状をとり、2015年6月8日、山口氏を逮捕すべく複数の捜査員が成田空港で山口氏の帰国を待ち構えていた。ところが、この逮捕直前に上層部からストップがかかった。そして、この逮捕取りやめを指示したのが、第二次安倍政権発足時に菅官房長官の秘書官を務め、報道に圧力をかけるなどの実働部隊として暗躍し“菅氏の懐刀”と呼ばれてきた当時の中村格・警視庁刑事部長(現・警察庁次長)だった。事実、中村氏は「週刊新潮」(新潮社)の直撃に対し、自ら「逮捕は必要ないと私が決裁した」と認めているのだ。

 結果的に事件は2015年8月に書類送検され、山口氏は翌2016年7月22日付けで嫌疑不十分で不起訴処分に。逮捕寸前まで行った事件が、菅氏の子飼いである中村氏の逮捕取りやめ指示によって“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまったのである。

 しかし、菅氏と山口氏の接点は、これだけではない。山口氏はある企業から「毎月42万円の顧問料」や「交通費その他の経費」を受け取っていたのだが、じつは、その企業の会長と菅首相が親しい関係にあり、山口氏への資金援助を依頼したのも菅首相ではないかとみられているのだ


■山口氏がTBSを辞めた後に、菅氏が”山口にカネを払ってやってくれないか”と

 この問題を最初に報じたのは、「週刊新潮」2019年7月18日号。同誌によれば、山口氏に「顧問料月額42万円」等を支払っていたのは、東京都の「NKB」という電車の中吊りなどを扱う交通広告の広告代理店だ。

 そして、この広告代理店の会長というのが、「ぐるなび」の創業者で現会長の滝久雄氏。「ぐるなび」といえば「GoToイート」事業を受託している1社だが、先週発売の「週刊文春」(文藝春秋)が「菅義偉「親密企業」が〈469億〉GoToイート受注」と題して報道したように、じつは菅氏が初当選した1996年から2012年にかけて、「NKB」や同社の子会社は菅氏の政治団体に多額の寄付をおこなってきたのだ。

 「週刊文春」でも菅首相と滝会長の関係について「菅氏が困った時に頼るのが滝氏」と語られているが、問題は山口氏への顧問料だ。前出「週刊新潮」によると、山口氏がTBSを退社したあとの2016年11月に「NKB」の子会社と顧問契約を結んだといい、広告代理店関係者がこんな証言をおこなっている。

「この滝会長と菅さんが仲良しなんです。山口がTBSを辞めた後に、菅さんが”山口にカネを払ってやってくれないか”と滝会長に依頼したそうです。具体的には月42万円で、実際に払っているのは横浜にあるNKBの子会社。本体の方が業績がよくないので、そうなったということですが、子会社の経営陣は不満を抱えていたようです。“会社と何の関係もない山口に、ちゃんとした人を一人雇える額をなんで払わなきゃいけないのか”と」

 さらに、この関係者は、山口氏は滝会長の子会社に一度も出社したことがなく、「週刊新潮」が2017年5月に伊藤詩織さんへの準強姦疑惑の告発記事を出すと支払いを止めたことから、山口氏との顧問契約は「どうしても断れない特別な案件だったからと考えるのが自然」とも述べている。

 一方、「週刊新潮」は滝会長への“山口氏支援の依頼”にかんして菅氏を直撃しているが、言葉少なに関与を否定するだけで、それ以上は言えない」などと、事実上、説明を拒絶したという。

 山口氏に逮捕状が出され、捜査員がいまかいまかと待ち構えるという局面まで進んだにもかかわらず、菅首相の片腕の警察官僚が直前で逮捕取りやめを指示したという事実。そして、山口氏がTBSを退社すると、初当選のころからの昵懇の関係にある企業が山口氏の資金援助をおこなっていたという事実──。これらを突き合わせれば、菅首相もまた山口氏と深い関係にあったことがよくわかる。


■菅首相と山口敬之氏のただならぬ関係 安倍首相の返り咲きも2人の連携プレーだった

 実際、山口氏はTBS時代から“安倍の太鼓持ち”と呼ばれるほど安倍首相と個人的に親しい関係を築いてきたが、その一方で山口氏は安倍首相の右腕である菅氏ともかなり前から運命共同体とも言えるような関係になっていた。

 山口氏のデビュー作である“安倍ヨイショ本”『総理』幻冬舎)では、当初、安倍氏が出馬を迷っていた2012年自民党総裁選をめぐって、菅との直接的やりとりをしていたことを自慢げに記している。

 同書によると、山口氏は安倍と代々木のレストランで食事をし、その席で「出馬見送り」の話を聞かされるのだが、山口氏はそのあと〈すぐに菅に電話を掛けた〉のだという。この電話を受けて、菅が安倍の私邸へ向かい、出馬するよう説得。安倍は心変わりして総裁選に出馬し、総裁に返り咲いたというわけだ。山口氏は安倍が総裁に決まったあと、菅とこんな会話をかわしたことを明かしている。

〈決選投票で総裁の座を射止めた直後、自民党本部4階で私と遭遇した菅は、満面の笑みで握手を求めてきた。
「○○だけは誤算だったな。あとはパーフェクトだったでしょ?」
不適な笑みの最後に、こう付け加えた。
「あの夜の山口君の電話がなければ、今日という日はなかった。ありがとう」〉(『総理』より)

 いわば、山口氏は菅氏をして「山口君がいなければ安倍総裁はなかった」と言わしめた存在なのだ。そして、この“第二次安倍政権誕生の陰の立役者”が性暴力事件で逮捕されそうになった直前、その菅氏の右腕と言われた警察官僚が逮捕を止めた──。これを偶然だと片付けられるだろうか。

 さらに、この件をめぐっては、「週刊新潮」に告発記事の第一弾を出された直後、山口氏が“官邸のアイヒマン”の異名を持つ北村滋・内閣情報官(当時)とおぼしき北村さまへメールを送り、記事を巡る対応を相談していたことも判明している。ちなみに、菅内閣発足でおこなわれた官邸人事では、今井尚哉首相秘書官が内閣官房参与へと“事実上の退任”となった一方で、国家安全保障局長まで登り詰めた北村氏はそのまま再任となっている。

 伊藤詩織さんの告発によって、性暴力被害者を取り巻く環境がいかに過酷であるか、警察・司法がいかに異常な状態にあるかということにスポットが当たるようになったが、同時に、これは権力によって性犯罪の加害者の逮捕が取り消されたのではないかという法治国家の根幹を揺るがす重大事でもある。そして、国際的にも注目されるこの問題への関与が濃厚な人物が、またも総理大臣の座に就いてしまったという現実……。この深刻な事実は、絶対にこのまま放置してはならない。

(編集部)
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●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》

2019年12月20日 00時00分53秒 | Weblog

[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『-新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]



リテラの記事【「詩織さん全面勝訴」で証明された警察・検察のおかしさ! やはり御用記者・山口敬之と安倍政権の関係が逮捕、立件を潰していた】(https://lite-ra.com/2019/12/post-5150.html)。

 《だが、繰り返すがこれは当然の判決だ。そもそも、タクシー運転手やベルボーイという第三者による証言のほか、詩織さんを抱えて引きずる山口氏の姿が映った防犯カメラ映像も証拠として提出されている》。

   『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
     山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?

 山口敬之氏事件について、氏は控訴するとのことですから、伊藤詩織さんは高裁での闘いに勝ち続けることと、引き続き、多くの方がそれを支援する。別途、民事訴訟の場では困難な、北村滋氏や中村格氏らが一体何をヤリ、なぜソレをヤッタのかを解明すること。伊藤詩織さんご本人というよりも、支援者の皆さんや国会議員、ジャーナリズムの役割ではないかと思います。リテラなどでは過去にも報じられている、重大な問題です。絶対に解明されるべき。

 昨日に引き続き、前川喜平さんのツイート。

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https://twitter.com/brahmslover/status/1207501771725099008
前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
山口敬之の事件「刑事と民事で判断が分かれた」のではない。裁判所は刑事で判断していない判断したのは検察だ。「検察と裁判所で判断が分かれた」のだ。検察はなぜ起訴しなかったのか検察審査会はなぜ不起訴相当としたのか山口とアベ夫妻との関係がどう関係しているのか。追及すべきはそこだ。
午後0:23 2019年12月19日

https://twitter.com/brahmslover/status/1207548319678861313
前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
山口敬之の事件は、検察・警察が腐っているという、国政上の重大事件だ。山口敬之を国会に証人喚問して、「北村さま」に何を頼んだのか、吐かせるべきだ
午後3:28 · 2019年12月19日
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 前川さんは「検察と裁判所で判断が分かれた」「山口とアベ夫妻との関係がどう関係しているのか。追及すべきはそこだ」「検察・警察が腐っているという、国政上の重大事件だ」と仰っており…本当にそう思います。


 日刊ゲンダイの記事【伊藤詩織さん全面勝訴 “アベ友”山口敬之氏の呆れた言い分】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266488)。《「一つのピリオドはつけられた気持ちです」――。ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から性的暴行を受けたとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟は18日、詩織さん側の“完全勝利”に終わった…■卑劣手口に新証言…つまり、裁判所が認めたように、2人の間で「合意があった」とは考えにくい状況だったのだ…これまで表舞台に出てこなかったクセに「敗訴をメディアのせいにする始末だった。アベ友元記者の言い分は果たして世界に通用するのか》。

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/これも”保護”される上級国民案件】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912190000061.html)。《★ジャーナリスト・伊藤詩織が、元TBSワシントン支局長・山口敬之から性暴力被害にあったとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が東京地裁であり、裁判長は330万円の支払いを命じたが、思えばこの事件も首相や副総理とじっこんの記者が官邸に泣きついたところから始まった。山口には逮捕状が出ていたが官房長官・菅義偉の秘書官を長く務めた当時の警視庁刑事部長中村格の決裁で「逮捕不要とし逮捕直前に中止となった…★伊藤の勝訴に多くの人が官邸や警察の忖度(そんたく)と違い、司法はまだ正義を保っているのではないかと期待したろうが、刑事訴訟では負け民事訴訟で勝ったという構図だ。ただこの間、伊藤に対してさまざまな誹謗(ひぼう)中傷がネットで躍った。極め付きは係争中の山口の弁護士がそれを行っていたなど政権やそれを支持する人たちによる攻撃という劣勢とハンディキャップの中、伊藤は戦ったことになる。また右派言論陣が山口擁護を繰り広げたことも記憶に新しい…桜を見る会と同様、首相や官邸に近しい人、私人と言い張る首相夫人の交友ならば超法規が適用され、反社だろうがマルチまがいの経営者だろうが“保護”されるという構造にメスが入るか否かの入り口にある事案だったのではないか。女性への性被害を闇に葬ることなど簡単だと政権が言うならば、山口の逮捕状を握りつぶさせた価値観との闘いが始まる覚悟をすべきだろう》。
 《刑事訴訟では負け》たのではない。先の前川さんのツイート、《裁判所は刑事で判断していない判断したのは検察だ。「検察と裁判所で判断が分かれた」のだ。検察はなぜ起訴しなかったのか検察審査会はなぜ不起訴相当としたのか》。なぜ犯罪者が刑事事件で裁かれなかったのか? 《女性への性被害を闇に葬》ろうとしたのか? どのように??

 なぜ刑事事件で裁けなかったのか…北村滋氏や中村格氏らは何をやったのか? なぜ?? さらに加えれば、内調。《内調がフェイクニュースをでっち上げてマスコミにリークし、ネットにばらまく──。…映画『新聞記者』のなかの絵空事のような国家による謀略が、実際におこなわれていたのである》。
 それらの点について突っ込んた報道、特にテレビでは、なぜになされないのか? 「検察・警察が腐っているという、国政上の重大事件」としても報じてほしい。主に報道に向けてだと思いますが、下記の記者会見で、伊藤さん自身も「I need your help!」と訴えておられます。リテラの主張《求められるのは逮捕状取り消し、捜査圧力問題の再検証だ》に同意します。

 日本外国特派員協会での伊藤さんの記者会見について、すいません、以下に貼らせていただきます。警察の酷さにも唖然とさせられます…。また、山口敬之氏の同所での記者会見についても貼り付けさせていただきます。(外国人記者発言)《「上級国民」扱い》の氏自身、および、弁護士の酷い言い分をご確認ください。醜悪な弁護士の言い分を、隣で山口氏はどんな思いで聞いていたのだろう…。ちなみに、この酷い会見には、ジャーナリストとして伊藤さん自身も出席しておられます。その上で、本人を目の前に平気で「嘘つきの常習犯」呼ばわりをできる山口氏の神経が分からない…。



【性暴力被害訴訟で勝訴 ジャーナリストの伊藤詩織氏が外国特派員協会で会見(2019年12月19日)】
 (https://www.youtube.com/watch?v=NiMbFDb1BAQ



【【ライブ】元TBS記者 山口敬之氏が会見(日本外国特派員協会より)】
 (https://www.youtube.com/watch?v=lvVGCJ-0BJM


   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    《安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の
     山口敬之氏に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの
     「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、
     菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。
     現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。
     犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、
     犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者
     就いているなんて、これぞ悪夢だ

   『●ニッポンのマスコミも完全に破壊…鬼畜なアベ様広報官犯罪、
                  司法の「Black Box」に踏み込めず
   『●『総理』著者・山口敬之氏…犯罪もみ消しを忖度してもらえるほどの、
                   「ただの番記者」どころか腹心の友
   『●TBS「ドラマ部門が勇気ある行動を起こしたということなのかもしれない」…
                          その「放送された意義」
   『●アベ様独裁下の《黙って見過ごすわけにはいかない
      日本の問題》があまりに多すぎる…躾けられてはいけない
    「山口敬之氏が反訴したそうだ。神経を疑う。最「低」裁を頂点とした司法も
     頼れず…。警察や検察がアベ様に忖度したように、司法も、今回も正しく
     「司法判断」することなく、何時もの「政治判断」だろうか。絶望的な国」

   『●日本のマスコミは準強姦事件についてなぜ騒がないのか?
         …「日本の国会やメディアは…関心がないようだ」
   『●《安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏からの
     性暴力》犯罪の裏で《官邸の関与》…最低の官房長官らは何を?

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https://lite-ra.com/2019/12/post-5150.html

「詩織さん全面勝訴」で証明された警察・検察のおかしさ! やはり御用記者・山口敬之と安倍政権の関係が逮捕、立件を潰していた
2019.12.18 07:45

     (性被害を訴えた伊藤詩織さんの著書『Black Box』(文藝春秋))

 

 至極当然の判決が出た。ジャーナリストの伊藤詩織さんが、安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏から意識がないなかで性行為を強要されたとして1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、本日、東京地裁は「酩酊状態にあって意識のない原告に対し、合意のないまま本件行為に及んだ事実、意識を回復して性行為を拒絶したあとも体を押さえつけて性行為を継続しようとした事実を認めることができる」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じた。

 判決詳報を報じた「弁護士ドットコムニュース」の記事によると、裁判所は、山口氏と伊藤さんが会食した2015年4月3日、2軒目に訪れた寿司屋を出た時点で伊藤さんが「強度の酩酊状態にあった」と認定したほか、翌日に伊藤さんが産婦人科でアフターピルの処方を受けたこと、数日後に友人に相談し、その後原宿警察署に相談に訪れていることなどをもって「今回の性行為が伊藤さんの意思に反して行われたものであると裏付けるもの」と結論づけたという。

 一方、裁判所は山口氏の供述について「重要な部分において不合理な変遷が見られる」と指摘。たとえば、山口氏は2015年4月18日に伊藤さんに送ったメールで〈あなたは唐突にトイレに立って、戻ってきて私の寝ていたベッドに入ってきました〉と記述していたのに、裁判では「伊藤さんに呼ばれたために山口さんが窓側のベッドから伊藤さんの寝ている入口側のベッドに移動した」と証言していたとし、こうした点から、判決では山口氏の供述について「信用性には重大な疑念がある」と述べ、対する伊藤さんの供述は「相対的に信用性が高い」と認めた。

 さらに、山口氏は伊藤さんが性行為に同意していたと主張して、伊藤さんが『Black Box』(文藝春秋)を出版するなど被害を訴えたことによって名誉やプライバシーが傷つけられたとして、伊藤さんに1億3000万円の損害賠償を求める反訴を起こしていたが、これについても東京地裁は「伊藤さんが性犯罪の被害者をめぐる状況を改善しようと被害を公表した行為には、公共性や公益目的があり、内容は真実だと認められる」とし、山口氏の訴えを退けた。

 つまり、意識がないなかで性暴力をふるわれ、意識を戻して拒絶したにもかかわらず山口氏がやめずに継続しようとしたという伊藤さんの訴えが認定され、一方、告発を封じ込めようとするような山口氏側のスラップ訴訟も退けられるという、“全面勝訴”の判決といえる結果となったのだ。

 だが、繰り返すがこれは当然の判決だ。そもそも、タクシー運転手やベルボーイという第三者による証言のほか、詩織さんを抱えて引きずる山口氏の姿が映った防犯カメラ映像も証拠として提出されている。実際、裁判所も〈ホテルに到着し、山口さんに引きずられるようにして降車した〉ことや〈ホテルの部屋に向かう間、足元がふらついていて、山口さんに支えられる状態だった〉ことを事実として認めているのだ(前述・「弁護士ドットコム」より)。

 だが、こうした当然の判決が出たことによってあらためて問い直さざるを得ないのは、なぜここまで証拠が揃った事件に対し急に逮捕が取り消され、さらには嫌疑不十分で不起訴となったのか、という問題だ。

 あらためて振り返ると、伊藤さんからの相談を受けて、当初捜査を担当していた高輪署の捜査員は山口氏の逮捕状をとり、2015年6月8日、山口氏を逮捕すべく複数の捜査員が成田空港で山口氏の帰国を待ち構えていた。ところが、この逮捕直前に上層部からストップがかかった。そして、この逮捕取りやめを指示したのが“菅義偉官房長官の子飼い”である当時の中村格・警視庁刑事部長(現・警察庁官房長)だった。「週刊新潮」(新潮社)の直撃に対し、中村氏自らが「逮捕は必要ないと私が決裁したと認めているのだ。つまり、官邸中枢と近い警察官僚の指示により、山口氏は逮捕をまぬがれたのである。

 しかも、山口氏の逮捕が取りやめになったあと、不可解にもこの高輪署の捜査員は担当から外されてしまった。結果的に事件は2015年8月26日に書類送検されたが、山口氏は翌年7月22日付けで嫌疑不十分で不起訴処分に。逮捕寸前までいった事件が、このように“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまったのだ


■山口敬之が内調トップに相談メール、内調は詩織さん中傷のチャート図を作成

 このあまりに不自然な逮捕取りやめと不起訴処分には、当然、官邸の関与が疑われてきた。実際、「週刊新潮」が伊藤さんの問題で山口氏に問い合わせした際、山口氏はその対応を内閣調査室のトップで“官邸のアイヒマン”との異名を持つ北村滋内閣情報官(現・国家安全保障局長)に相談していた可能性まで指摘されている。というのも、山口氏は「週刊新潮」の取材メールに対し、誤ってこんな文書を送信しているのだ。

〈北村さま、週刊新潮より質問状が来ました。
 伊藤の件です。取り急ぎ転送します。
 山口敬之〉

 「Fw:」(転送)すべきところを「Re:」してしまうあたり、山口氏が相当焦っていたことが伺えるが、一方、北村氏率いる内調は、“伊藤さんの背後に民進党人脈がいる”というフェイク情報を流しバッシングを扇動していたという衝撃的な事実まで判明した。

 じつは伊藤さんが検察審査会に不服申し立てをして司法記者クラブで記者会見をおこなった直後から、ネット上では「詩織さんは民進党の回し者」なる風評が飛び交っていた。さらに半日も経たないうちに伊藤さんと伊藤さんの弁護士と民進党の山尾志桜里議員の関係をこじつけ、伊藤さんを「民進党関係者」だとするフェイクチャート図の画像がネット上に出回ったのだ。

 だが、これについて「週刊新潮」は内調が流したものであると報道。記事では〈本誌が山口氏の問題を取り上げ、それから詩織さんが記者会見をする5月29日より少し前のこと。政治部のある記者は、知り合いの内調職員から右下の図を受け取った〉としてチャート図を紹介している。正確には、このチャート図自体は伊藤さんの会見写真が入っているため、会見後に作成されたものと考えられるのだが、内調が“こじつけの関係”を記した類似のペーパーを政治部記者に渡していたのはたしかだ。というのも、本サイトのもとにも会見前と会見後に「内調が伊藤詩織さんに対するカウンター情報をふれまわっている」という情報が届いていたからだ。つまり、内調は事前に関係を解説した資料を配布し、会見後、さらにそれを写真入りのチャート図に更新して配布したのかもしれない。さらに、本サイトの調査では、内調が情報を直接2ちゃんねるに投下した可能性すらうかがわれた。

 内調がフェイクニュースをでっち上げてマスコミにリークし、ネットにばらまく──。今夏に公開された映画『新聞記者』でも、この一件をモデルにしたと思われるシーンが登場するが、映画のなかの絵空事のような国家による謀略が、実際におこなわれていたのである

 なぜ、TBS記者の事件に、官邸の息がかかった警視庁刑事部長や内閣調査室がここまで動き回るのか。それは言うまでもなく、山口氏が「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」のひとりだからだ。


■山口敬之と安倍首相の特別な関係! ヨイショ本出版の裏で「起訴なし」の検察情報入手か

 そもそも、山口氏はTBS時代から“安倍の太鼓持ち”と呼ばれるほど安倍首相と個人的に親しい関係を築いてきた。安倍首相は国会で山口氏について「取材対象として知っている(だけの関係)」などと言ってごまかしたが、山口氏の結婚披露宴に安倍首相が出席していたことを「FLASH」(光文社)が写真付きで報じている。しかも、山口氏の単行本デビュー作となったのは、2016年6月9日に発売された安倍総理礼賛本『総理』(幻冬舎)だった。

 しかし、この『総理』をめぐっても疑惑が出ている。山口氏はFacebookで“不起訴処分は2016年7月に関係者に伝えられ、その結論を得て本格的な記者活動を開始した”などと述べているが、山口氏が『総理』を出版したのは、前述したとおり2016年6月9日。つまり、山口氏は不起訴より1カ月も早く記者活動を開始していたのだ。

 そして、この事実について、作家の中村文則氏は毎日新聞2017年7月1日付愛知版で、こう疑義を呈した。

〈そもそも、首相の写真が大きく表紙に使われており、写真の使用許可が必要なので、少なくとも首相周辺は確実にこの出版を知っているしかも選挙直前。首相を礼賛する本が選挙前に出て、もしその著者が強かんで起訴されたとなれば、目前の選挙に影響が出る。〉
〈でも、山口氏の「総理」という本が16年6月9日に刊行されているのは事実で、これは奇妙なのだ。なぜなら、このとき彼はまだ書類送検中だから。
 しかもその(『総理』発売日の)13日後は、参議院選挙の公示日だった。だからこの「総理」という本は、選挙を意識した出版で、首相と山口氏の関係を考えれば、応援も兼ねていたはず。そんなデリケートな本を、なぜ山口氏は、書類送検中で、自分が起訴されるかもしれない状態で刊行することができたのか。〉

 つまり、山口氏はなんらかのルートを使って起訴がないことを事前に把握していたのではないかと中村文則氏は分析したのだが、山口氏と中村格氏、内閣情報調査室トップだった北村前情報官との関係を考えると、裏で官邸が動き、首相のお友だちである山口氏にいち早く不起訴を知らせていた(あるいは不起訴になるようにもっていった可能性は十分考えられるものだ。

 事件自体に数々の証拠が揃っていながら、なぜ不起訴となったのか。しかも、伊藤さんの不服申し立てに対し検察審査会は2017年9月に「不起訴相当」と議決。ネット上では「検察審査会の判断が出たのだから山口氏は無罪」とする擁護意見が溢れることになってしまった。


■山口敬之は“性的マイノリティ認めるなら痴漢の権利も保障せよ”の小川榮太郎と会見

 だが、この検察審査会の議決についても、さまざまな疑問がある。まず、議決の理由は〈不起訴処分の裁定を覆すに足りる事由がない〉という、理由になっていない理由が記されているだけ。さらにどのような証拠をもって審査されたかもわからず、その上、補助弁護人も付いていなかったのだ。このことについて、元検事である郷原信郎弁護士は「補助弁護人が選任されていないということは、“法的に起訴すべきだった”という方向において、専門家の意見は反映されていないことを意味しています」と答えている(「週刊新潮」2017年10月5日号/新潮社)。

 しかも、検察審査会では安倍政権絡みの事件での不起訴に対する不服申し立てについては、同様の「不起訴相当」の議決がつづいている。かなり悪質だった甘利明・元経済再生相の現金授受問題でも、証拠隠滅のためハードディスクをドリルで破壊した小渕優子・元経産相の政治資金事件でも「不起訴相当」という議決だったからだ。

 このように、証拠が揃い、逮捕一歩手前までいったというのに、官邸周辺の人物が暗躍するなかで事件は闇に葬られようとしてきた。しかし、伊藤さんはネット上でひどい誹謗中傷に見舞われながらも、ブラックボックスを「オープン」にするため、民事裁判をおこなった。そして、ようやくその主張が民事司法によって認められたのだ。

 その道のりを想像するだけで胸が苦しくなるが、しかし、加害者の山口氏はさっそく会見を開き、控訴することを発表した。しかも、会見には同じく幻冬舎から安倍首相礼賛本を出版した小川榮太郎氏を同席させた。小川氏といえば、自民党・杉田水脈衆院議員の“性的マイノリティには生産性がない”という差別言説を“性的マイノリティを認めるなら痴漢の触る権利も保障せよ”なるヘイトの上塗りで擁護し、さらに伊藤さんバッシングを繰り広げている人物だ。そのような人物を呼び寄せて会見を開くというのが、山口氏が何をバックにしてきたかを物語っている。

 しかし、ここまではっきりと伊藤さんの主張が認められたことを考えれば、求められるのは逮捕状取り消し、捜査圧力問題の再検証だ。これは伊藤さんひとりの問題ではない。この問題に黙ることは、権力に近い人物だというだけで逮捕が取り消されてしまうという、法治国家とは言えない状態を是としてしまうことになるからだ。今回の判決を受けて、ひとりでも多くの人がいま一度その意味の大きさ、重さを考えてほしいと願う。

(編集部)
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●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?

2019年12月19日 00時00分26秒 | Weblog

[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『-新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]



伊藤詩織さんが民事訴訟で勝訴、「私たちが勝利しました」。一方、山口敬之氏の《一億三千万円の賠償を求めた》高額「反訴」は棄却。この犯罪を、刑事事件で裁けなかった警察・検察の責任は相当に重い。北村滋氏や中村格氏ら取り巻き連中がアベ様に忖度し、アベ様の「オトモダチ広報官」を慮ったという背景は明白。

   『●《安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力》
         犯罪の裏で《官邸の関与》…最低の官房長官らは何を?
    「リテラの記事【菅官房長官が“山口敬之氏への資金援助”を企業に
     要請の報道が! 詩織さん事件で逮捕を止めた警察官僚も
     菅の右腕だったが…】」
    「そりゃ、当然の権利でしょうが、「反訴」ねぇ…額もスゴイな。
     世界に恥をさらす判決が出ないことを祈るばかりだ。
     《TBS時代から“安倍の太鼓持ち”と呼ばれるほど、安倍首相と
     個人的に親しい関係を築いてきた》《安倍首相と昵懇の
     元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力》の犯罪の裏で
     《官邸の関与》…最低の官房長官らは一体何を? 
     《菅官房長官の秘書官をつとめるなど懐刀”“菅の片腕
     《菅義偉官房長官の子飼い》氏や、《官邸のアイヒマン
     異名を持つ》方は、一体何をやっていたのか?」


 誤って消してしまったツイート…。
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■明日東京地裁判決…世界に恥をさらす酷い判決が出ないことを祈るばかり(https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1cb26157a6bf6f5c8aae15d73cc5273) 【性暴力被害を告白した伊藤詩織さんの裁判が明日判決。いま彼女は何を思うのか。】(https://buzzfeed.com/jp/kensukeseya/shiori-ito-7)/《元TBS記者の山口敬之氏に対して起こした民事裁判の判決…東京地方裁判所である》
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 アサヒコムの記事【伊藤詩織さんが勝訴 「合意のないまま性行為」認める】(https://www.asahi.com/articles/ASMDK524XMDKUTIL02V.html?iref=comtop_8_01)。《望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者の山口敬之氏(53)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は伊藤さんの請求を認め、山口氏に330万円の支払いを命じた。鈴木昭洋裁判長は「酩酊(めいてい)状態にあって意識のない伊藤さんに対し、合意のないまま性行為に及んだ」と認めた》。
 マトモな裁判長で本当に安堵した。世界に恥をさらさずに済んだ。すぐさま、ロイターやルモンド、BBCなどに速報された。

 東京新聞の記事【元TBS記者に賠償命令 伊藤詩織さんへの性暴力】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019121802000251.html)。《伊藤さんは判決後、地裁前での取材に「私たちが勝利しました」と落ち着いた声で述べた》。
 同紙記事【伊藤詩織さんへの賠償命じる 性暴力被害巡り東京地裁】(https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019121801001160.html)。《ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟と、反対に山口氏が伊藤さんの記者会見での発言で名誉を傷つけられたとして1億3千万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(鈴木昭洋裁判長)は18日、山口氏に対し、伊藤さんに330万円を支払うよう命じた。山口氏の請求は棄却した》。


 想田和弘さんのツイート。
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https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1207128638904295424
想田和弘@KazuhiroSoda
伊藤さんの勝訴にホッとしていますが、合意のないまま性行為をしたことが認定されても民事だから刑事責任が問われないのってどうなのよとも思います。要は不起訴処分がおかしいってことですけど。→伊藤詩織さんが勝訴 「合意のないまま性行為」認める:朝日新聞デジタル
午前11:41 2019年12月18日
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 一連の前川喜平さんのツイート。
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https://twitter.com/brahmslover/status/1207168781757206534
前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
当然の勝訴。当たり前の正義。この事件を刑事で立件しなかった検察・警察の責任を問わなければならない。
   朝日新聞社会部@Asahi_Shakai
   伊藤詩織さんが勝訴 「合意のないまま性行為」認める:朝日新聞デジタル
   https://asahi.com/articles/ASMDK524XMDKUTIL02V.html
午後2:20 2019年12月18日

https://twitter.com/brahmslover/status/1207183835252707328
前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
山口敬之の準強姦被疑事件を、東京第六検察審査会はいかなる根拠に基づいて不起訴相当と判断したのか? このときの検察審査員は名乗り出て説明すべきだ。
午後3:20 2019年12月18日

https://twitter.com/brahmslover/status/1207184801888817152
前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
山口敬之の逮捕を直前に中止させた当時の警視庁刑事部長中村格は、現在警察庁長官官房長。アベ政権が続けばいずれは警察庁長官になるだろう
午後3:24 2019年12月18日
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 木野龍逸さんのツイート。
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https://twitter.com/kinoryuichi/status/1207130602052304896

木野龍逸 (Ryuichi KINO)@kinoryuichi
なんでこれが刑事事件にならなかったのか、逮捕が直前で見送られたのか、改めて検証が必要。
   ロイター.co.jp@Reuters_co_jp
   元TBS記者に賠償命令、性暴力被害で東京地裁 http://bit.ly/2Q2zCps
午前11:48 2019年12月18日
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 生田綾氏のツイート。
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https://twitter.com/ayikuta/status/1207123561350959104

生田綾 Aya Ikuta / ハフポスト@ayikuta
判決を受けて、支援者の前で伊藤詩織さんが思いを語りました。
最後には、笑顔も見せました。
正直、勝訴と聞いて嬉しい気持ちにはならなかった。でもこのプロセスが本当に大事だと思っていたので、いろいろな方に支えていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです
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 毎日新聞の映像資料。


【「性行為に合意なし」 伊藤詩織さん勝訴 元TBS記者に330万円賠償命令 東京地裁】(毎日新聞)
https://www.youtube.com/watch?v=bJZdf5M3OI4

 「一つのピリオドはつけたな…でも、勝訴したからと言ってこれで、終わりになるわけではない」。「こんなに支えられていても、すごく不安になったり、孤独になる、それがこの裁判だったと思います」。


 取り急ぎの【判決詳報】が出ています。『弁護士ドットコム』のWPのニュース記事【【判決詳報】伊藤詩織さん勝訴、「合意ないまま性行為」と判断された理由…元TBS記者の証言に疑念】(https://www.bengo4.com/c_1009/n_10542/)。《●合意の有無「伊藤さんの意思に反して行われたもの」と認定》《●山口さんの供述「不合理に変遷」》《●伊藤さんの供述「相対的に信用性が高い」》《●慰謝料額「フラッシュバックやパニックが生じる状態が継続している」》《●性被害を公表「公共性および公益目的がある」》。

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https://www.asahi.com/articles/ASMDK524XMDKUTIL02V.html?iref=comtop_8_01

伊藤詩織さんが勝訴 「合意のないまま性行為」認める
2019年12月18日10時59分

     (「勝訴」の旗を持って判決を報告する伊藤詩織さん
      =2019年12月18日午前10時51分、
      東京・霞が関の東京地裁前)

 望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者の山口敬之氏(53)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。鈴木昭洋裁判長は「酩酊(めいてい)状態で意識のない伊藤さんに対し、合意がないまま性行為に及んだ」と認め、山口氏に330万円の支払いを命じた。

   「裁判を起こして良かったと思う」勝訴した伊藤詩織さん
   詩織さん、損害賠償求め提訴「民法上の不法行為」
   伊藤詩織さん「黒箱」は国境越えて 未来に向け種まいた

 判決によると、伊藤さんは2015年4月、都内のすし屋で山口氏と酒を飲みながら会食。その後、近くのホテルで性行為をされた。山口氏は「合意があった」と反論していた。

 伊藤さんと山口氏の言い分が大きく食い違ったことから、判決は2人の供述の信用性を比較。伊藤さんはホテルに入る際に足元がふらつくなど強度の酩酊状態で、「記憶がない」とする本人の供述と整合性があると認定。その日に医療機関を受診していたことや、数日後に友人や警察に相談をしたことを「意思に反して行われた裏付け」とした。

 一方、山口氏については「伊藤さんが帰る意思を示したのにホテルに向かった」と指摘。ホテル内でのやりとりについても内容が不合理に変わっており、「伊藤さんの供述が客観的事情とも整合し、相対的に信用性が高い」と判断。「性行為に合意はなく、伊藤さんが意識を回復して拒絶してからも続けた」と結論づけた。

 山口氏は、伊藤さんの会見や著書で名誉を傷つけられたとして反訴していたが、判決は「性犯罪の被害者をとりまく社会状況を改善しようと体験を明らかにしたもので、内容も真実なため名誉毀損(きそん)にはあたらない」として退けた。

 この件をめぐっては、伊藤さんの告訴を受けて警視庁が山口氏を準強姦(ごうかん)容疑で捜査したが、東京地検は16年7月、嫌疑不十分で不起訴処分とした。伊藤さんは17年5月、検察審査会に不服を申し立て、顔と名前を明かして記者会見。だが、東京第六検察審査会は同年9月、「不起訴相当」の議決を出した。

 判決後、取材に応じた伊藤さんは「刑事事件で不起訴になり、どんな証拠や証言があったのか、私は全てを知ることができなかった民事で明らかにすることができて良かったと思う」と、時折言葉を詰まらせながら語った。

 山口氏は18日午後に都内で会見を開く予定だが、山口氏が当時勤務していたTBSは「元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾です」とのコメントを出した。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019121802000251.html

元TBS記者に賠償命令 伊藤詩織さんへの性暴力
2019年12月18日 夕刊

 ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして、千百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は十八日、「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に三百三十万円の支払いを命じた。

 鈴木昭洋裁判長は判決で「伊藤さんには被害を虚偽申告する動機がない」とする一方、山口氏の説明は重要な部分で不合理に変わっており、信用性に重大な疑念があると述べた。刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっており、結論が分かれた。

 山口氏は、伊藤さんが著書などで被害を公表したことで名誉を傷つけられたとして、逆に一億三千万円の賠償を求めたが、判決は「公表内容は真実で、名誉毀損(きそん)には当たらないとして棄却。公表は「性犯罪被害者を取り巻く状況の改善につながると考えた行為で、公益目的だ」と指摘した。

 伊藤さんは判決後、地裁前での取材に「私たちが勝利しました」と落ち着いた声で述べた。

 判決によると伊藤さんは二〇一五年四月、就職先の紹介を受けるため山口氏と会食した際に意識を失った。伊藤さんはその後、ホテルで性的暴行を受けたと主張。山口氏は、合意に基づく性行為だったと反論していた。

 伊藤さんは実名を公表して性暴力問題の深刻さを訴える著書を一七年十月に出版するなどし、日本での「#MeToo」運動の広がりに影響を与えた。

 伊藤さんは準強姦(ごうかん)容疑で警視庁に被害届を提出したが、東京地検は一六年七月に嫌疑不十分で不起訴とした。

 東京第六検察審査会も一七年九月、不起訴を覆すだけの理由がないとして、不起訴相当と議決した。

<TBSテレビの話> 元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾です。
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●《安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力》犯罪の裏で《官邸の関与》…最低の官房長官らは何を?

2019年08月23日 00時00分09秒 | Weblog

[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]



リテラの記事【菅官房長官が“山口敬之氏への資金援助”を企業に要請の報道が! 詩織さん事件で逮捕を止めた警察官僚も菅の右腕だったが…】(https://lite-ra.com/2019/07/post-4829.html)。

 《当日には傍聴しようと長蛇の列ができたほど、社会的に大きな注目を浴びるこの裁判。山口氏は詩織さんに対して、1億3000万円の損害賠償を求める反訴を起こしており、併合して審理が行われている…性暴力を訴えた女性に対して、逆に1億3000万円もの損害賠償を請求するということ自体信じがたいが、そんななか、この裁判をめぐって新たにとんでもない疑惑が浮上した》。

 そりゃ、当然の権利でしょうが、「反訴」ねぇ…額もスゴイな。世界に恥をさらす判決が出ないことを祈るばかりだ。
 《TBS時代から“安倍の太鼓持ち”と呼ばれるほど、安倍首相と個人的に親しい関係を築いてきた》《安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力》の犯罪の裏で《官邸の関与》…最低の官房長官らは一体何を? 《菅官房長官の秘書官をつとめるなど懐刀”“菅の片腕》《菅義偉官房長官の子飼い》氏や、《“官邸のアイヒマン”の異名を持つ》方は、一体何をやっていたのか?

 ここ最近で最も驚いた記事タイトル、アサヒコムの記事【レイプされて…周りは「社会勉強になったと思ったら?」】(https://www.asahi.com/articles/ASM7Y2GH2M7YUHVA002.html?iref=comtop_8_02)。
 絶句…ニッポンは一体どんな《社会》なのか…。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    《安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の
     山口敬之氏に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの
     「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、
     菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。
     現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。
     犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、
     犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者
     就いているなんて、これぞ悪夢だ

   『●アベ様独裁下の《黙って見過ごすわけにはいかない
      日本の問題》があまりに多すぎる…躾けられてはいけない
    「山口敬之氏が反訴したそうだ。神経を疑う。最「低」裁を頂点とした司法も
     頼れず…。警察や検察がアベ様に忖度したように、司法も、今回も正しく
     「司法判断」することなく、何時もの「政治判断」だろうか。絶望的な国」

==================================================================================
https://lite-ra.com/2019/07/post-4829.html

菅官房長官が“山口敬之氏への資金援助”を企業に要請の報道が! 詩織さん事件で逮捕を止めた警察官僚も菅の右腕だったが…
2019.07.10 10:06

     (菅官房長官が口利きで山口氏を支援の疑惑…(菅義偉HP))

 ジャーナリスト・伊藤詩織さんが、安倍首相と昵懇の元TBS記者・山口敬之氏からの性暴力で精神的苦痛を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、7月8日、東京地裁に詩織さんと山口氏が出廷し、本人尋問が行われた。

 当日には傍聴しようと長蛇の列ができたほど、社会的に大きな注目を浴びるこの裁判。山口氏は詩織さんに対して、1億3000万円の損害賠償を求める反訴を起こしており、併合して審理が行われている。

 報道によれば、8日の口頭弁論のなかで、伊藤さんは「やめて、痛いと伝えてもやめてくれなかった」と証言、あらためて意思に反して性暴力被害を受けたと訴えた。一方の山口氏側は、性行為は合意のうえだったとして「就職相談を受けていたTBSを辞めたことへの逆恨み」「売名をはかった悪質な虚妄」などと主張。1億3000万円の損害賠償は、詩織さんの告発によってテレビ出演や会社の顧問料などがなくなった損失と、今後、名誉を回復して元の収入に戻るための時間から算出したという。

 性暴力を訴えた女性に対して、逆に1億3000万円もの損害賠償を請求するということ自体信じがたいが、そんななか、この裁判をめぐって新たにとんでもない疑惑が浮上した。

 というのも、山口氏はある企業から「毎月42万円の顧問料」や「交通費その他の経費」を受け取っていたのだが、実は、その企業の会長と菅義偉官房長官は親しい関係にあり、山口氏への資金援助を依頼したのも菅官房長官ではないかというのだ。

 本日の発売の「週刊新潮」(新潮社)が報じている。「週刊新潮」によれば、山口氏に「顧問料月額42万円」等を支払っていたのは、東京都のNKBという電車の中吊りなどを扱う交通広告の広告代理店。その会長である滝久雄氏が、長年、菅官房長官と懇意にしており、山口氏がTBSを退社した2016年の11月から、NKBの子会社と顧問契約を結んだという。

 記事には、「この滝会長と菅さんが仲良しなんです。山口がTBSを辞めた後に、菅さんが“山口にカネを払ってやってくれないか”と滝会長に依頼したそうです」との広告代理店関係者のコメントが掲載されている。さらに、この関係者は、山口氏は滝会長の子会社に一度も出社したことがなく、「週刊新潮」が2017年5月に準強姦疑惑の告発記事を出すと支払いを止めたことから、山口氏との顧問契約は「どうしても断れない特別な案件だったからと考えるのが自然」とも述べている。

 一方、「週刊新潮」は滝会長への“山口氏支援の依頼”に関して、菅官房長官を直撃しているが、言葉少なに関与を否定するだけで、「それ以上は言えない」などと、事実上、説明を拒絶したという。

 しかし、菅官房長官の名前は、山口氏が詩織さんの事件で逮捕される直前、警察庁の上層部がストップをかけたとされる問題でも、浮上していた。

 念のため振り返っておくが、この件をめぐっては、詩織さんからの相談を受けて当初、捜査を担当していた高輪署の捜査員が、逮捕状を持って成田空港で山口氏の帰国を待ち構えていた。ところがこの逮捕直前に上層部からストップがかかった。そして、この逮捕取りやめを指示したのが“菅義偉官房長官の子飼い”である当時の中村格警視庁刑事部長(現・警察庁官房長)だった。


■詩織さん事件で山口氏の逮捕を止めた中村格刑事部長は菅官房長官の元秘書

 中村氏は、第二次安倍政権発足時に菅官房長官の秘書官をつとめるなど懐刀”“菅の片腕といわれる警察官僚。山口氏の逮捕を取りやめるよう指示したことについて、本人が「週刊新潮」の直撃に対し、「私が決裁した」と認めている。

 詩織さんの著書『Black Box』(文芸春秋)には、詩織さんが直接、中村氏への取材を二度試みたくだりが出てくるのだが、それによれば、中村氏は一切の説明をせずに逃げたのだという。

〈出勤途中の中村氏に対し、「お話をさせて下さい」と声をかけようとしたところ、彼はすごい勢いで逃げた。人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった。
 私はただ、答えが欲しいのだ。中村氏にはぜひ、「私のした判断は間違いではなかった。なぜなら……」ときちんと説明して頂きたい。なぜ元警視庁刑事部長の立場で、当時の自分の判断について説明ができず、質問から逃げるばかりなのだろうか?〉(『Black Box』)

 いずれにしても、この件では、一度は山口氏に逮捕状がだされ、捜査員が今か今かと待ち構えるという局面まで進んだ。にもかかわらず、菅官房長官の片腕の警察官僚が直前で逮捕取りやめを指示したのだ。

 もし、菅官房長官が知り合いの企業経営者に山口氏への資金援助を要請するくらい山口氏と関係が深かったとすれば、この不可解な捜査中止も納得がいく。

 山口氏は8日の法廷で、逮捕中止について「仮に逮捕状が出ていれば、自分は被疑者なので知る手段がない。もみ消しはできない」と述べたという(朝日新聞デジタル7月8日)。

 だが、菅官房長官が資金援助要請まではしていなかったとしても、山口氏が、安倍官邸、そして菅官房長官と尋常ならざる関係を築いてきたのは事実だ。


■山口氏の著書『総理』に出てくる菅官房長官との運命共同体的エピソード

 そもそも、山口氏はTBS時代から“安倍の太鼓持ち”と呼ばれるほど、安倍首相と個人的に親しい関係を築いてきた。安倍首相は国会で山口氏について「取材対象として知っている(だけの関係)」などと言ってごまかしたが、山口氏の結婚披露宴に安倍首相が出席していたことを「FLASH」(光文社)が写真付きで報じている。

 そして、山口氏は、安倍首相の右腕である菅官房長官ともかなり前から“運命共同体”とも言えるような関係になっていた。山口氏のデビュー作である“安倍ヨイショ本”『総理』(幻冬舎)では、当初、安倍氏が出馬を迷っていた2012年自民党総裁選を巡って、菅との直接的やりとりをしていたことを自慢げに記している。

 同書によると、山口氏は安倍と代々木のレストランで食事をし、その席で「出馬見送り」の話を聞かされるのだが、山口氏はそのあと〈すぐに菅に電話を掛けた〉のだという。この電話を受けて、菅が安倍の私邸へ向かい、出馬するよう説得。安倍は心変わりして総裁選に出馬し、総裁に返り咲いたというわけだ。山口氏は安倍が総裁に決まったあと、菅とこんな会話をかわしたことを明かしている。

〈決選投票で総裁の座を射止めた直後、自民党本部4階で私と遭遇した菅は、満面の笑みで握手を求めてきた。
「○○だけは誤算だったな。あとはパーフェクトだったでしょ?」
 不適な笑みの最後に、こう付け加えた。
「あの夜の山口君の電話がなければ、今日という日はなかった。ありがとう」〉(『総理』)

 いわば、山口氏は菅官房長官をして「山口君がいなければ安倍総裁はなかった」と言わしめる存在なのだ。そして、この“第二次安倍政権誕生の陰の立役者”が性暴力事件で逮捕されそうになった直前、その菅官房長官の右腕といわれた警察官僚が逮捕を止めた。これは偶然なのか

 さらに、この件をめぐっては、「週刊新潮」に告発記事の第一弾を出された直後、山口氏が“官邸のアイヒマン”の異名を持つ北村滋内閣情報官とおぼしき「北村さま」へメールを送り、記事を巡る対応を相談していたことも判明している。

 今回、「週刊新潮」が報じた“菅官房長官が口利きで山口氏を支援していた”との疑惑報道によって、またひとつ、この問題をめぐる“官邸の関与”の状況証拠が増えたことになる。年内に結審するという裁判の行方はもちろん、引き続き、疑惑の真相究明を求めていきたい。

(編集部)
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●映画『新聞記者』…《内閣情報調査室の暗躍》 《ひとつは…マスコミへの警告、もうひとつは…当人への警告》

2019年06月30日 00時00分39秒 | Weblog

[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]



リテラのお薦め記事【望月衣塑子原案、松坂桃李出演の映画『新聞記者』が描く「安倍政権」の不正がリアルすぎる! 内閣情報調査室の謀略も】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4799.html)。

 《明日、あまりに衝撃的な一本の映画が全国公開される。菅義偉官房長官に果敢に切り込みつづけている東京新聞・望月衣塑子記者の著書を原案とした藤井道人監督の『新聞記者』だ。一体、何が衝撃的なのか。それは、劇映画というフィクション作品でありながら、ここ数年のあいだに安倍政権下で起こった数々の事件をまさに総ざらいし、あらためてこの国の現実の異常さを突きつけていること。そして、その“異常さ”の背後にある、官邸の“謀略機関”となっている内閣情報調査室暗躍を正面から描いていることだ…普段、御用メディアによる報道しか接していない人がこの映画を観れば、「こんな腐敗や不正が立てつづけに起こるなんてフィクションだ、映画の世界の話だ」と思うかもしれないが、これはすべて実際に、短期間のあいだに起こったことなのだ》

 現在進行形のアベ様独裁政権を批判している映画。《ここ数年のあいだに安倍政権下で起こった数々の事件をまさに総ざらいし、あらためてこの国の現実の異常さ》《これはすべて実際に、短期間のあいだに起こっ》ていることを描いていて、《フィクションだ、映画の世界の話だ》と思っている「1/4と2/4」の方々を目覚まし得る映画。

   『●『新聞記者』(望月衣塑子著)読了…《ひとつずつ真実を
              認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》
   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。
      やっているのは犯罪。自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…
                 「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…
   『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
       大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》
   『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を
       反社会勢力にも通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?
   『●《テンチョンニュース》で決して報じない
     《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》
   『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」
      「ここは質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」
   『●『官邸ポリス』と監視社会・警察国家と前川喜平さん…
        映画『新聞記者』と現独裁政権批判と望月衣塑子さん

   『●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…
     実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》

 《内閣情報調査室の暗躍》…《ひとつは…マスコミへの警告、もうひとつは…当人への警告》。こんな恐ろしい、監視社会警察国家に成り果てています。《内調と官邸が一体化し、告発者だけではなくマスコミまで恫喝するために、何の事件性もないものを最大手の新聞社に記事として掲載させる──》…現実に起こったことです。
 内閣情報調査室の現実は? 例えば、記事にも取り上げられていますが、翁長雄志元沖縄県知事へのバッシング、デマ・フェイク拡散。そこに便乗した《メディアコントロール》な広報紙や宣伝誌。さらに、『ニュース女子』などのデマ媒体。

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない
     最低の官房長官記者会見…「ここは質問に答える場所じゃない…」?
    《たった一人で闘う前川さんや詩織さんの勇気を、黙って見ているだけでいいのか
     
 安倍官邸の卑劣さは言うまでもない。質問には答えず、望月記者の
     質問を削るために会見の開始を遅らせ時間を短縮させてもきた。
     さらに官邸は、いいがかりでしかない注意喚起の文書を東京新聞に
     送りつけた(詳しくは既報参照…)。内閣情報調査室や公安を使い、
     望月記者の身辺調査をおこなっているという情報もある》

   『●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ
                   …その直後にアベ様らのやっていたこと
    《安倍首相自らスクープの「ネタ元」潰しに血道…朝日新聞の
     文書改ざん疑惑報道で参院予算委が“炎上”した今月2日、
     安倍首相の行動はロコツだった。…官邸でイの一番に会ったのは、
     内閣情報調査室(内調)トップの北村滋内閣情報官…は、
     加計学園問題を告発した前川喜平前文科次官の「出会い系バー」通い
     調査を行い、“レイプもみ消し”疑惑が報じられた山口敬之元TBS記者が
     泣きついた相手と報じられている。安倍首相の“懐刀”で
     「官邸のアイヒマン」の異名を取るスゴ腕だ》

   『●翁長雄志知事亡くなる…「折れない、言うことをきかない
          翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復」
    《■公安、内調を使った翁長知事へのデマ攻撃、そして沖縄ヘイト
       嫌がらせで翁長知事が折れるのを待つ──。しかも、安倍官邸は
     内閣情報調査室や公安を使って翁長スキャンダルを必死で探させ
     菅義偉官房長官はオフレコの場で翁長知事のマイナス情報を喧伝
     官邸は読売新聞産経新聞、週刊誌などにデマ情報をリークして
     “翁長バッシング”を展開してきた》

 オモシロい記事が日刊ゲンダイに出ていました。映画『新聞記者』を見に行ってたのかもね?
 【「首相動静」から消え…“官邸のアイヒマン”に飛び交う臆測】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257039)によると、《火曜日の男が消えた――。今週火曜の首相動静に安倍首相の側近の名前が載っていなかったことを巡り、永田町に臆測が飛び交っている。その男とは、内閣情報調査室トップの北村滋内閣情報官…。諜報のプロとして「官邸のアイヒマン」の異名を持つ人物だ…■背景に参院選前の「北朝鮮すがり」 …参院選直前の見せ場のはずだった大阪G20も米ロ両国にソデにされ、もはや形無し。“外交のアベ”は参院選の目玉づくりに、完全にソッポを向かれた北朝鮮にすがる道しか残されていないようだ》。

 あらためて、監督や俳優の皆さん、全ての関係者の皆さんに、敬意を表します。特に、俳優の皆さん、よく出演して頂いたと思います。その勇気に、感謝します。

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)
   『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
                  …バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》

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https://lite-ra.com/2019/06/post-4799.html

望月衣塑子原案、松坂桃李出演の映画『新聞記者』が描く「安倍政権」の不正がリアルすぎる! 内閣情報調査室の謀略も
2019.06.27 02:22

     (映画『新聞記者』公式サイトより)

 明日、あまりに衝撃的な一本の映画が全国公開される。菅義偉官房長官に果敢に切り込みつづけている東京新聞・望月衣塑子記者の著書を原案とした藤井道人監督の『新聞記者』だ。

 一体、何が衝撃的なのか。それは、劇映画というフィクション作品でありながら、ここ数年のあいだに安倍政権下で起こった数々の事件をまさに総ざらいし、あらためてこの国の現実の異常さを突きつけていること。そして、その“異常さ”の背後にある、官邸の“謀略機関”となっている内閣情報調査室暗躍を正面から描いていることだ。

 ストーリーは、東都新聞という新聞社に、ある大学新設計画にかんする極秘文書がFAXで送られてくることからはじまる。取材に動くのは、日本人の父親と韓国人の母をもち、アメリカで育った女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)。そうした最中にも、政権に絡んだきな臭い問題が立てつづけに起こるのだが、その裏側で動いているのが、内閣情報調査室だ。

 内調に出向している若き官僚・杉原拓海(松坂桃李)は、粛々と任務をこなしていた。政権を守るための情報操作に、政権に楯突く者たちを陥れるためのマスコミ工作……直属の上司である多田内閣参事官(田中哲司)は国のため」「国民のためだと言うが、そんななかで杉原の元上司である官僚が自殺したことをきっかけに、吉岡が追う大学新設計画にかんする国家ぐるみの計画を知ることになるのだが──。

 観客にとってきっと忘れられないシーンになるであろうラストまで、息をつかせない重厚な政治サスペンスが繰り広げられる『新聞記者』。だが、あらためてハッとさせられるのは、物語を大きく動かしていく大学新設計画の問題のほかにも、政権に睨まれた元文科省官僚に対するスキャンダル攻撃や、“総理ベッタリ記者”による性暴力被害ともみ消しを訴える告発、政権とメディアの癒着・圧力、官僚の自殺など、さまざまな事件が起こってゆく点だ。

 微妙な違いはあるものの、これらは言うまでもなく、この国で実際に起こった森友公文書改ざん問題での近畿財務局職員の自殺や、加計学園問題に絡んだ前川喜平・元文科事務次官に仕掛けられた官邸による謀略、伊藤詩織さんによる告発などが下敷きになっている。実際、本作の企画・製作をおこない、エグゼクティヴ・プロデューサーを務めている河村光庸氏は、このように述べている。

「これらの政治事件は本来であれば一つ一つが政権を覆すほどの大事件です。ところがあろうことか、年号が令和に変わろうが継続中であるべき大事件が一国のリーダーと6人の側近の“の元に官僚達はそれにひれ伏し、これら大事件をうそだましで終りにしてしまったのは多くの国民は決して忘れはしないでしょう」(「論座」6月23日付)

 普段、御用メディアによる報道しか接していない人がこの映画を観れば、「こんな腐敗や不正が立てつづけに起こるなんてフィクションだ、映画の世界の話だ」と思うかもしれないが、これはすべて実際に、短期間のあいだに起こったことなのだ。逆に、この一連の動きを知っている観客ならば、本作によって、あらためてこの国の現実に背筋が凍ることは間違いない。

 そして、なんと言ってももっとも衝撃的なのが、官邸と一体化した内閣情報調査室の暗躍ぶりだ。「こんなことまでやっているのかと驚愕させられる謀略の数々に、これもまた観客のなかには「映画だから」と言う人もいるかもしれないが、内調の問題を追及してきた本サイトから先に言っておくと、映画が描いている内調の謀略は現実にやっていることがほとんどだ

 たとえば、映画では、伊藤詩織さん事件をモデルにしたと思われる事件をめぐり、松坂演じる杉原が上司に命じられるままチャート図をつくって週刊誌に横流しするシーンが出てくるが、現実でも同じことが起きていた。伊藤詩織さんが司法記者クラブで実名顔出しで記者会見をおこなった際、詩織さんと詩織さんの弁護士と民進党の山尾志桜里議員の関係をこじつけ、詩織さんを「民進党関係者」だとするフェイクチャート図の画像がネット上に出回ったが、これも、内調が謀略チャート図を政治部記者に流していたと「週刊新潮」(新潮社)が報じているし、本サイトの調査では、内調が情報を直接2ちゃんねるに投下した可能性すらうかがわれた。


■本物の前川喜平氏も映画に登場し“出会い系バー”通いの謀略を証言!

 さらに、映画には、前述したように、前川喜平元文科事務次官の“出会い系バー通いリーク問題を下敷きにしたと思われる事案も登場する。

 本サイトでは繰り返しお伝えしてきたが、前川氏の“出会い系バー通い”の情報は、もとは公安出身の杉田和博官房副長官や内調が調査して掴んだものだったという。それを使って加計学園問題の「総理のご意向」にかんする前川氏の告発の動きを封じ込めるために、読売新聞にリークしたのだ。

 当時、本サイトはいち早く報じたが、じつは読売の記事が出た直後から、官邸記者クラブのオフレコ取材では読売記事についての話題が出ていた。そのなかで読売に情報を流したと言われている安倍首相側近の官邸幹部が、記者にこう言い放っていたことをキャッチしている。

「読売の記事にはふたつの警告の意味がある。ひとつは、こんな人物の言い分に乗っかったら恥をかくぞというマスコミへの警告、もうひとつは、これ以上、しゃべったらもっとひどい目にあうぞ、という当人への警告だ」

 内調と官邸が一体化し、告発者だけではなくマスコミまで恫喝するために、何の事件性もないものを最大手の新聞社に記事として掲載させる──。とんでもない話だが、映画では、この内調の前川元次官に対する謀略報道とそっくりなディテールが登場するのだ。

 しかも、驚いたのは、前川氏本人が映画に登場したことだ。主人公が見ている「番組」という設定で、前川氏や新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元ニューヨーク・タイムズ東京支局長であるマーティン・ファクラー氏、そして原案者である望月氏の座談会の模様が挿入されるのだが(この動画は公開前に「ハフィントンポスト」がYouTubeで公開中)、前川氏はそのなかで週刊誌にも“出会い系バー通い”がリークされたことを明かしている。

「あるほう(「週刊新潮」)は『新宿である店に出入りしているそうだけども、その話が聞きたい』と言ってくる。もうひとつのほう(「週刊文春」)は『そういう話を聞いたんだけども、そっちの話じゃなくてあっちの話を聞きたい』と。そっちは書かないけれども、書かない代わりに、ある大学の獣医学部設置にかかわる内情を聞きたいと。そういうアプローチがあったんですよね。これは非常にわかりやすかった。それは出所は同じだったんだろうと思うわけでね


■原案の望月記者も「望月さんを内調が調べ始めた」と国会議員らから聞かされたと証言

 もうひとつ興味深かったのは、この座談会で、東京新聞の望月記者も自分が内調に狙われていたことを明かしたことだ。

「私自身の記憶で言うと、やはり非常にバトルを官房長官とやっていたときに、ある内調(の人物)が、非常に仲が良いと、私はその議員が誰だか知らないんですけど、その国会議員に、内調が『望月さんってどんな人?』という調べる電話をかけてきた。この国会議員が非常に仲が良い、あるジャーナリストの人に『望月さんのこと内調が調べ始めたよ』という話をするんですね。この人(ジャーナリスト)から私に『望月、調べられているから気を付けておけ』っていう」

彼(内調)が知っている政治家とかジャーナリストを使って、あなたを見ているんですよと、ウォッチングしているんですよ、ということを、やっぱり政権を批判的に言ったり厳しめにつっこんでいる私とかに対して、間接的な圧力になるように、そういうことをやると」

 官房長官会見で質問をおこなうことは記者として当然の行為であり、それに答えるのが官房長官の務めだ。しかし、その当然のことをするだけの望月記者に質問妨害をおこなったり、官邸記者クラブに恫喝文書を叩きつけている官邸。だが、それだけではなく、内調を使ってこんな脅しまで実行しているのだ。

 いや、内調と官邸による情報操作、マスコミ工作は映画で描かれているもの以外でもいくらでもある。

 たとえば、2014年、小渕優子経産相や松島みどり法相など、当時の安倍政権閣僚に次々と政治資金問題が噴出した直後、民主党の枝野幸男幹事長、福山哲郎政調会長、大畠章宏前幹事長、近藤洋介衆院議員、さらには維新の党の江田憲司共同代表など、野党幹部の政治資金収支報告書記載漏れが次々と発覚し、政権の“広報紙”読売新聞や産経新聞で大きく報道された(所属と肩書きはすべて当時)。ところが、この時期、内調が全国の警察組織を動かし、野党議員の金の問題を一斉に調査官邸に報告をあげていたことがわかっている。

 また2015年、沖縄の米軍基地問題で安倍官邸に抵抗していた翁長雄志・沖縄県知事(当時)をめぐって、保守メディアによる「娘が中国に留学している」「人民解放軍の工作機関が沖縄入りして翁長と会った」といったデマに満ちたバッシング報道が巻き起こったが、これも官邸が内調に命じてスキャンダル探しをおこない、流したものといわれている。

 野党や反対勢力だけではない。前川氏に対してもそうだったように、内調は官僚の監視もおこなっている。2017年には韓国・釜山の総領事だった森本康敬氏が電撃更迭されたが、これは森本氏がプライベートの席で慰安婦像をめぐる安倍政権の対応に不満を述べたことを内調がキャッチ。官邸に報告した結果だったと言われる。


■報道の萎縮が進行するなか、映画『事件記者』が突きつけるメディアの使命!

 まるで映画のような話だが、この映画のような謀略が、この国では当然のようにおこなわれているのである。そういう意味では、『事件記者』が描いているのはフィクションではなく、まさに現実なのだ。

 しかし、このような独裁的な振る舞いを平気で見せる安倍政権下で、状況をさらに悪くさせているのは、あらためて指摘するまでもなく、メディアの姿勢だ。映画『新聞記者』は、吉岡記者の姿を通し、強大な権力と対峙する恐怖のなかでも真実を伝えようとするジャーナリストの使命を浮き彫りにしている。

 前述したエグゼクティヴ・プロデューサーの河村氏は、製作にあたっての思いをこうも述べている。

「前提としてですが、私はどこかの野党や政治勢力に与するものではありませんし、この作品は一人の記者を礼賛するでもありません。むしろ報道メディア全体、記者一人一人に対するエールを送るつもりで作りました。
 「これ、ヤバいですよ」「作ってはいけないんじゃないか」という同調圧力を感じつつ映画を制作し、宣伝でも多くの注目を浴びつつも記事にはしてもらえず、それでも何とか公開まで持っていこうというのが今の状況です」

 大手メディアで政権への忖度がはたらき、報道の萎縮が進行しているなかで、映画でこの国の問題に正面から向き合う──。河村氏をはじめ、見事な作品へと昇華させた藤井監督、製作側の思いに応えたキャスト陣(とりわけ人気俳優でありながら、この挑戦的な作品に主演した松坂桃李)には、大きな拍手を送りたい。そして、ひとりでも多くの人が劇場に足を運び、映画のヒットによって大きなうねりが生まれることを期待せずにはいられない

(編集部)
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●「死刑という刑罰」: 飯塚事件では「冤罪被害者」を死刑…「冤罪被害者」の命を、最早、償いようもない

2018年05月04日 00時00分02秒 | Weblog


レイバーネットのコラム【●木下昌明の映画の部屋 第239回/死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映〜「死刑という刑罰」を考える】(http://www.labornetjp.org/news/2018/0216eiga)。

 《金聖雄(キム・ソンウン)監督の『獄友(ごくとも)』は、日本で起きた狭山袴田布川足利といったよく知られた殺人事件で長期拘束された5人の「冤罪(えんざい)被害者」に焦点を当てたドキュメンタリー。彼らはなぜウソの自白をしたのか、獄中で何があったのか? 互いに「獄友」と励まし合ってきたことなどが描かれる》。

   『●氷見事件(富山冤罪事件)の冤罪被害者のいま
                 ・・・「人生の歯車は狂ったまま」
   『●「人生の歯車は狂ったまま」:
       東京新聞・桐山桂一さん「冤罪とは犯罪よりも罪深い刑罰」

   『●名張毒ぶどう酒事件という冤罪
   『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・
   『●司法権力の〝執念〟:
           映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』

   『●血の通わぬ冷たい国の冷たい司法: 「奥西勝死刑囚(87)
                     ・・・・・・死刑囚の心の叫び」は届かず

   『●名張毒ぶどう酒事件第八次再審請求審:  
         検証もせずに、今度は新証拠ではないとは!
   『●「触らぬ神にたたりなし、ということなのか」?  
      訴えることが出来なくなるのを待つ司法の残酷さ!
   『●司法権力の〝執念〟: 映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』
   『●奥西勝冤罪死刑囚が亡くなる: 
        訴えることが出来なくなるのを待った司法の残酷さ!
   『●血の通わぬ冷たい国の冷たい司法: 「奥西勝死刑囚(87)
                     ・・・・・・死刑囚の心の叫び」は届かず

 例えば、氷見事件では、今も「人生の歯車は狂ったまま」だそうだ。
 例えば、名張毒ぶどう酒事件奥西勝さんは、訴えることが出来なくなるのを…冷酷。
 例えば、飯塚事件では、冤罪者・久間三千年さんを死刑・殺人・私刑。「冤罪被害者」の命を、最早、償いようもない。
 《安倍政権下での死刑執行は31》…だそうだ。

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、
       「この重すぎる現実」: 無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」

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http://www.labornetjp.org/news/2018/0216eiga

木下昌明の映画の部屋 : 死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映


木下昌明の映画の部屋 第239回
死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映〜「死刑という刑罰」を考える

 死刑って何だろう。なぜ廃止にならないのか。これまで映画でも絞首刑をはじめ、ガス室、銃殺、首に金輪をはめてネジで絞めあげるなどの数々の処刑を見てきたが、そんな残酷シーンに衝撃を受けても、いつしか忘れてしまう。

 死刑は世界的にみれば廃止に向かっている。隣国の韓国では20年間も執行されていない。が、日本をはじめ中国や北朝鮮はいまだに続いている。これでいいのか?

 「死刑という刑罰」を考える映画週間と銘打ち、8本の映画と8人の「語る人」によるイベントを2月17日に開催する。

 新作の金聖雄(キム・ソンウン)監督の『獄友(ごくとも)』は、日本で起きた狭山袴田布川足利といったよく知られた殺人事件で長期拘束された5人の「冤罪(えんざい)被害者」に焦点を当てたドキュメンタリー。彼らはなぜウソの自白をしたのか、獄中で何があったのか? 互いに「獄友」と励まし合ってきたことなどが描かれる。

 イスラエルの『スペシャリスト~自覚なき殺戮(さつりく)者』は、ユダヤ人を強制収容所に送り込んだナチスの親衛隊中佐アイヒマンの裁判記録。ここから哲学者ハンナ・アーレントが追究した‟凡庸”な悪の本質もあぶり出されてくる。

 中山節夫監督の『新・あつい壁』は、ルポライターの主人公が、無実なのに死刑にされた男の事件を追った劇映画。

 堀川弘道監督の『白と黒』は1963年と旧作ながら面白い。死刑廃止論者の弁護士が妻を殺されたのに犯人の弁護を買ってでる――犯人像が二転三転するミステリー。そこから何がみえてくるのか?

 その他『プリズン・エクスペリメント』『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』『弁護人』『ヒトラーへの285枚の葉書』など。『ヒトラー……』にはギロチンがちらりと出てくるが、胸にぐさり――。これらの作品を素材に金聖雄、鵜飼哲(さとし)、黄英治(ファン・ヨンチ)、坂上香、森達也、佐藤慶紀、太田昌国氏らが語る。

 ちなみに安倍政権下での死刑執行は31人。(『サンデー毎日』2018年2月25号)

※2月17日~23日東京・渋谷ユーロスペースにて。問い合わせ03-3461-0211

〔追記〕『ヒトラーへの285枚の葉書』についてわたしが語ることになりました。改めて見直すと、死刑がどうのの問題を超えて、なかなか奥行の深い作品で、考えさせられました。
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●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ…その直後にアベ様らのやっていたこと

2018年03月15日 00時00分35秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊ゲンダイの【スクープ直後に内調トップと 安倍首相が朝日“ネタ元”潰し】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224610)。

 《安倍首相自らスクープの「ネタ元」潰しに血道…朝日新聞の文書改ざん疑惑報道で参院予算委が“炎上”した今月2日、安倍首相の行動はロコツだった。…官邸でイの一番に会ったのは、内閣情報調査室(内調)トップの北村滋内閣情報官…は、加計学園問題を告発した前川喜平前文科次官の「出会い系バー」通い調査を行い、“レイプもみ消し”疑惑が報じられた山口敬之元TBS記者が泣きついた相手と報じられている。安倍首相の“懐刀”で「官邸のアイヒマン」の異名を取るスゴ腕だ》。

   『●アベ様は「妻…が関係」を認めた!  
     〈妻や私…が関係していたら総理も国会議員も辞める〉の有言実行を!

 《安倍首相の行動はロコツだった》《安倍首相自らスクープの「ネタ元」潰しに血道》《まるで、改ざんを流出させた“犯人”を特定するため、側近と協議し、捜査機関に“御用記者”を送り込んだかのようだ》《あらゆる手段を講じ、“犯人”を特定し、口封じするつもり》って、明後日の方向に大暴走するアベ様。昭恵夫人共々、トンチンカン過ぎます。《私も一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも関係ない》《私やが関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい》という大見得啖呵の有言実行は一体いつ? でも、それで御終いじゃないですよ。数々の「犯罪」を自白し、罰を受けるべきだ。 《国民の知る権利を侵害し、民主主義を破壊する行為》…《意に沿わない人物は潰す》とばかりに、山城博治さんは不法・不当に長期監禁され、いまも籠池夫妻も意味なく囚われの身。アベ様ご夫妻こそが…。

   『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
       「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

   『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
          沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば


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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224610

スクープ直後に内調トップと 安倍首相が朝日“ネタ元”潰し
2018年3月8日

     (意に沿わない人物は潰す(C)日刊ゲンダイ)

 ロコツな犯人捜しにうごめいている。森友問題をめぐる文書改ざん疑惑で、ロクに回答しなかった財務省のせいで、6日の参院予算委は中止と国会は空転状態。改ざんをリークしたのは財務省関係者といわれているが、朝日新聞の報道以後、安倍首相自らスクープの「ネタ元」潰しに血道を上げているという。

 朝日新聞の文書改ざん疑惑報道で参院予算委が“炎上”した今月2日、安倍首相の行動はロコツだった。首相動静によると、参院予算委終了後の17時55分、官邸でイの一番に会ったのは、内閣情報調査室(内調)トップの北村滋内閣情報官。その後、複数の用事を済ませ、19時15分から東京・有楽町のフランス料理店「アピシウス」で、北村情報官の他、田中一穂日本政策金融公庫総裁らと会食している。

 北村情報官は、加計学園問題を告発した前川喜平前文科次官の「出会い系バー」通い調査を行い、“レイプもみ消し”疑惑が報じられた山口敬之元TBS記者が泣きついた相手と報じられている。安倍首相の“懐刀”で「官邸のアイヒマン」の異名を取るスゴ腕だ。

 一方、田中総裁は第1次安倍政権で首相秘書官を務め、15年7月から1年間、財務事務次官を務め上げた。在職中に、財務省は森友学園への国有地売却を決裁。疑惑の核心を知り得る立場にいたキーパーソンである。

 さらに、今月5日付で、警察庁を管理する国家公安委員会の委員に安倍首相と近い大手メディアの取締役が就任。委員会は5人の委員で構成され、1枠は“マスコミ枠”といわれている。これまでもメディア幹部が就任してきたが、5日に就任した取締役は過去、モリカケ問題をめぐり、政権を擁護する論説を何度も展開。安倍首相ともたびたび食事を共にしてきた。そんな“アベ友”記者が、国会同意が必要な捜査機関の要職に就任とは、不可解なタイミングだ。

 まるで、改ざんを流出させた“犯人”を特定するため、側近と協議し、捜査機関に“御用記者”を送り込んだかのようだ

   「朝日新聞の報道は、財務省からのリークとみられています。現在、
    朝日社内の情報管理は厳戒態勢で、“箝口令”がしかれているそうです。
    安倍官邸は、あらゆる手段を講じ、“犯人”を特定し、
    口封じするつもりでしょう」(官邸事情通)

 意に沿わない人物は潰す――“人格攻撃”された前川前次官がいい例だが、安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治ではないか。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

   「予算委直後に内調トップらと会食とは、あまりにロコツです。
    “犯人”捜しをしたと疑われても仕方ありません。結局、目的は
    “犯人”を黙らせることでしょう。内部告発者を潰すことは、
    国民の知る権利を侵害し、民主主義を破壊する行為
    北朝鮮や一党独裁の中国と違って、日本は守秘義務に違反しない限り、
    公務員の告発は守られているはずです」

 折しも、中国共産党は5日に開幕した全国人民代表大会で、習近平国家主席の「2期10年」の任期撤廃を含む改憲案を提示。自民党も昨年3月、総裁任期を連続「2期6年」から「3期9年」への延長を決定。発想の根っこは中国と同じじゃないか。安倍政権の暴走を許してはダメだ。
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●「「慰安婦」問題と言論弾圧」 『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号)について

2014年11月16日 00時00分13秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、 まさのあつこ氏【田中原子力規制委員長、旧立地指針の「隔離要件」を「歴史的遺物」】と三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/『上野英信萬人一人坑 筑豊のかたほとりから河内美穂=著 現代書館】。

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■①『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 「朝日バッシングが生んだ北星学園大学事件/「慰安婦」問題と言論弾圧」。『朝日』の「誤報」よりも、誰が国際社会の印象を落としているでしょうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/62a82250c5ba66a70f10829a76237225

■②『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 横田一野田大樹氏【拉致問題、消費増税で追いつめられた安倍首相 沖縄県知事選敗北、解散か】、「鉄道建設というアメ・・櫻井よし子氏も・・氏の応援にかけつけて・・講演」。何でもありのアベ様、その脳ミソには・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9e9a0e0a08814c53118382328bc87f7a

■③『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / まさのあつこ氏【田中原子力規制委員長、旧立地指針の「隔離要件」を「歴史的遺物」】、「人口密集地と原発施設との間に一定の距離を置くもの」。原発を推進したくて仕方のない原子力「ムラ寄生」委員会http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6431f9c6213219d5c4d977d777afec78

■④『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 及川健二さん【在特会との関係を小川淳也議員が国会で追及 山谷えり子拉致担当相の揺らぐ答弁が意味すること】、「国会での答弁には、齟齬も生じている」。「在特会のシンパ」が国家公安委員長・拉致問題担当相とはね!(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/62a82250c5ba66a70f10829a76237225

■⑤『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 【西川伸一の政治時評/前のめりの安倍首相 日本中心主義の妄想】、「首相と、作家の百田尚樹氏の共著・・があり、首相が抱く日本中心主義の妄想も相当なものである」。アベ様のオツムの中身(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5c6351a39275f069d77e0a8ce7c9e05d

■⑥『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 中島岳志さん【矢内原事件と「凡庸な悪」 北星学園大学に求められているもの】、「アーレントアイヒマン裁判を通じて鋭く問いかけた・・・。・・・権力からの直接的な介入はなされていない。にもかかわらず、学長は悪意の脅迫に屈しようとしている」

■⑦『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 伊田浩之氏【「短期決戦」確実となった大飯原発差し止め控訴審】、「福井地裁(樋口英明裁判長)・・・大飯原発・・・の運転差し止めを命じた・・・。・・・控訴審が・・・名古屋高裁金沢支部(内藤正之裁判長)で始まった・・・司法は、「安全神話」の復活に二度と手を貸してはならない」

■⑧『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 【「南京大虐殺」公開誌上討論2/藤岡信勝氏「「南京事件」がなかった証拠を5点示す」×本多勝一氏「論破された議論の蒸し返しだけ」】、「A記者 ・・・旧陸軍将校の団体である偕行社が南京戦に参戦した会員の証言を集めた結果、虐殺を認めました」

■⑨『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/『上野英信萬人一人坑 筑豊のかたほとりから河内美穂=著 現代書館】、「筑豊の炭住長屋を改造して施設の「筑豊文庫」を設立・・「英信は過去を忘れた訳ではない。・・」」

■⑩『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/『上野英信萬人一人坑 筑豊のかたほとりから河内美穂=著 現代書館】、「・・・葬り去ったわけでもない。・・・過去を背負ったまま、天皇制のゴウカキ(業担き)として生きる。・・・」

■⑪『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/『上野英信萬人一人坑 筑豊のかたほとりから河内美穂=著 現代書館】、「・・その罪業を担い続けていく覚悟だったのだ」と」。上野英信さんは「「侵略する側」にいた過去に戦後、どう向き合った」のか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1710153de64dda7585f16247cc05e188

■⑫『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「沖縄知事選・・・安倍政権が必死で当選を狙っている。それこそなりふり構わないあらゆる手段で臨んでいるのは明白・・・谷垣禎一・・・はほぼつきっきり。小泉進次郎・・・を筆頭に連日大物政治を現地に・・・」

■⑬『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「・・・裏でどんな手を打っているかは想像をはるかに超える。*出来もしない公約を次々に発表し、そればかりか現金までばら巻いているという噂すらある。今回はよほど厳正に投票箱を管理しないと危ない。・・・」

■⑭『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「・・・油断大敵である。・・・ウチナンチューは今こそ心を一つにしてほしい。・・・今回の選挙を契機に沖縄の自治の拡大を目指そうではないか」。菅義偉官房長官曰く「この問題は過去のものだ。争点にはならない」そうだ・・・吠え面をかかせてやりましょう(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7396c27bc68917e0dc239e7f2c794c9c
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●「騙されることの責任」とハンナ・アーレント氏「考えないことの罪」

2014年07月11日 00時00分05秒 | Weblog


asahi.comの記事『ハンナ・アーレント再び注目 「考えないことの罪」説く』(http://www.asahi.com/articles/ASG6Z5JQ6G6ZUTIL030.html?iref=comtop_photo)。

   『●「資本主義の狂気」 『週刊金曜日』(12月13日、972号)
                      についてのつぶやき
   『●自公議員・翼賛野党議員に投票した
             彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」
   『●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
                   最新号についてのつぶやき


 映画やその内容とは直接的には関係は薄いのですが、ブログ主は、「騙されることの責任」の先に「考えないことの罪」があるのかなと思います。現在の日本の政治状況の悲惨さは、多くの「無関心」「思考停止」によるように思います。

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●騙されることの責任
   『●戦争と原発: 伊丹万作さん
       「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
   『●騙されること・騙されたフリの責任: 何度でも騙される
   『●予算編成から見えてくるもの: 投票者の責任
   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、騙す阿呆に、騙される阿呆
   『●騙されることの責任、再び: 特定秘密保護法案を
          仲良く協議する翼賛与党・翼賛野党議員に投票した人々
   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
          「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ
   『●無関心の責任: 自公は「原子力に依存しなくてもよい経済・
             社会構造の確立」、「原発ゼロ」を公約


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http://www.asahi.com/articles/ASG6Z5JQ6G6ZUTIL030.html?iref=comtop_photo

ハンナ・アーレント再び注目 「考えないことの罪」説く
今村優莉 2014年7月9日09時13分

    (映画「ハンナ・アーレント」から。バルバラ・スコヴァが演じる
      (C)2012 Heimatfilm GmbH+Co KG, Amour Fou 
       Luxembourg sarl, MACT Productions SA, Metro
       Communicationsltd.)

 政治哲学者ハンナ・アーレントがいま、見直されている。昨秋公開された彼女の生き様を描いた映画を契機に、著作や関連本が売れている。「考えないことの罪」を説いたドイツ系ユダヤ人。何が魅力なのか。

 東京・飯田橋のギンレイホール。6月の平日昼、大粒の雨が降りしきるなか映画「ハンナ・アーレント」のチケットを買う人が長い列をなしていた。3回の上映とも定員202席はほぼ満員で、土日は立ち見が出る人気。昨年公開した岩波ホール(神田)では、パンフレットが7週間で約5千冊と「ここ10年で一番売れた」という。

 3回見たという東京都小金井市の主婦(64)は「どんな状況におかれても考え続ける彼女の姿勢に圧倒された。日々の日常で忘れてしまったけど、学生運動時代から心のどこかに抱いていた、自分で考え、思いを伝える大切さを思い出す」と話す。

 アーレント(1906~75)は、第2次世界大戦中、ナチスの強制収容所から脱出し米国に亡命した20世紀を代表する政治哲学者だ。63年、何百万のユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴して書いたリポートが、ナチスの罪を軽視したと全世界から非難を浴びる。

 だがアーレントは考えを曲げない。傍聴席から見るアイヒマンは極悪人ではなく「凡庸な人間だった」。命令を実行しただけ、と繰り返す彼の姿に、考えを止めた人間こそが巨悪をなすのだ。そう確信していた。

・・・・・・。
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●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の最新号についてのつぶやき

2014年03月26日 00時00分40秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 ブログ主のお薦め記事は、これは必読な、斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負ったNHK会長の迷走】。「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件に対する執念が・・・・・・「自分と思想信条や歴史認識を同じくする(であろう)人物をトップに据えておけば、よもや『問われる戦時性暴力』のような番組が製作されることはあるまい、とでも判断したのだろうか」。でも、「・・・・・・せっかく独裁体制を敷いたのに、露骨すぎて逆に権威が失墜。これじゃ現場への圧力もかけられまい。ご愁傷様である」。ワハハハッ!!

   『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募

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■①『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「広河隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」。「10周年記念号」。早い!、もう10年か!!

■②『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 【ToPICs日本・静岡 第5福竜丸事件から60年 非核の訴えはいつ届く】、「アメリカによる・・ビキニ環礁での水爆実験から60年」。日本人の資質(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8048da440ef992da9c1fdd4c4685c149

■③『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 【ToPICs日本・山口県祝島 原発建設のための漁業補償金はいらない!】、「「上関原発を立てさせない祝島島民の会」・・海を売ることはできない」。金は要らない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/82c0c67471e77bc1d1322d993e1940ef

■④『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 綿井健陽浅野健一・・広河隆一さん【「一枚の写真が国家を動かすこともある」と私たちは信じた。 特集 DAYS JAPANが伝えた10年】、「イラク戦争での報道批判からDAYSははじまった」

■⑤『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 綿井健陽さん【幻の戦後 混乱と傷痕 生と死のはざまで生きるバグダッド市民】、「終わりなき戦争の日々・・「フセイン政権時代にも、米軍に占拠時代にも戻りたくない」」

■⑥『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 浅野健一さん【無反省な日本メディア】、「朝日新聞・・主要新聞社も米英によるアフガン、イラク侵略を支持した・・ゲラで読んだ後、「この社説を、翌日の朝刊に出してはいけない」・・」

■⑦『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 浅野健一さん【無反省な日本メディア】、「・・「新聞が、例え一人でも命を奪う側に身をおいていいのか」と抗議したが・・ジャーナリストに求められているのは、DAYS JAPANが過去10年・・」

■⑧『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 浅野健一さん【無反省な日本メディア】、「・・わたって実践してきた「市民の目線で取材し報道する」ことだと思う」。アベ首相の暴走人事犬HK黄泉売もさらに酷く・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/36e6fe8600d368ee8366a41ad0e446ad

■⑨『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 古居みずえ氏【繰り返される侵略 沈黙は、悲劇を黙認することである】、「犠牲になる子供たち・・国際社会に見放され孤立を続けるガザ」。「人間の戦場③ パレスチナ」

■⑩『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場④ 核の世界 ・・わたしたちは2011年1月号、「浜岡原発―爆発は防げるか」の見出しで、原発の脆弱さを指摘。福島第一原発事故が起きたのは、この2カ月後だった。・・」

■⑪『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場④ 核の世界 ・・この悔しさをどう表現したらよいだろうか。事故は絶対に起きてはならなかった。しかし今、事故後の世界に生きる私たちは事故と正面から立ち向かい、・・」

■⑫『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場④ 核の世界 ・・闘わなければならない。再稼働など、絶対に許してはいけない」。浜岡も、柏崎刈羽原発も、そして、上関や大間原発どれ一つとして原発は許されないhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f7e19300df63651978b1c2e36238af3b

■⑬『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「2011年3月11日福島原発事故 知るべき情報は何か。・・空撮・・保護施設・・甲状腺検診・・汚染地図」、「・・放射能から守られていない子供が多数存在するという問題・・」

■⑭『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場⑤ 沖縄 ・・私たちはどれだけ沖縄の人々の声に耳を傾け、かつて沖縄が戦場になり染料で多くの市民が犠牲になったという過去の歴史に立ち返ってきただろうか」

■⑮『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場⑥ 性 ・・秘密保護法が採決され、集団的自衛権の見直しが叫ばれ、まるで「戦争のできる国」に成り下がろうとしている今、私たちは過去の戦争で行われたことを・・」

■⑯『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 「人間の戦場⑥ 性 ・・直視する必要があるだろう。なかったことにはできないのだ」。首相が歴史修正主義者で、それに羞恥心と自覚がないという救いの無さ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cb19ad47fab7516db3b945232ac494f1

■⑰『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 広河隆一さん【権力と民主主義】、「支配による民主主義で何が起きたか・・「凡庸なる悪」に見る現代・・アイヒマン裁判で・・」、ハンナ・アーレントhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7a5f184d2fbc7087cb87b482c71f6aae

■⑱『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / これは必読な、斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負ったNHK会長の迷走】、「一言でいえば品性下劣。・・当のNHKだけは報道しない(できない?)。・・」

■⑲『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負ったNHK会長の迷走】、「・・自らの局内のタブーを抱えてしまった、この一点だけとっても会長は辞任に値しよう」。どこが公共?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/737c23d0297b4152809503f0632ddf21

■⑳『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負ったNHK会長の迷走】、アベ氏・中川一郎氏の圧力による「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a

■(21)DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 西谷修氏【今の時代を読み解く言葉① 自発的隷従/人々の「絆」がいま、一人の権力者とその追従者たちによって「鎧の鎖」に変えられようとしている。】、「進んで支配を受け入れる人達・・」

■(22)DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 西谷修氏【今の時代を読み解く言葉① 自発的隷従】、「・・自発的隷従で奪われる人の喜び・・「強い国家」が目指すもの」。無関心の責任、思考停止の罪(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0d77c2ede488f4ed9364bb261496b4b0

■(23)DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4) / 文/鬼室黎氏、写真/ロバート・キャパ【キャパと時代の女神(ミューズ)たち】、「「戦争写真家」としてだけでなく、多くの友人に愛された人間キャパ。彼のインスピレーションの源は、同時代に生きた女性たちだったかもしれない」
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●自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」

2013年12月22日 00時00分17秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013112302000117.html)。

 森達也さんの言う「組織全体の病理と民意の後押し」というのは、「『平成の治安維持法』をつくった総理」の危険な思い入れ「時代錯誤の富国強兵」「戦争出来る国」へと突っ走っていることと、それを支える自公議員・翼賛野党議員支援者・投票者によるバックアップに似ていないだろか。「全有権者でみれば自民の得票率は小選挙区で24%、比例代表はわずか15%四分の一以下の「民意」しか得ていない」(『●自公議員に投票したことの意味: 原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続』)にもかかわらず、戦争へと進む道を後押ししているのは自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちの「小さな民意」によるものであり、国会周辺に集まる多くの「テロリスト」たちの「大きな民意」を無視して暴走している。

   『●森達也さん「組織全体の病理と民意の後押し」
  
    「この法廷でアイヒマンは自らの行為を、「命令に従っただけだ」と何度も
     主張した。おそらく嘘や言い逃れの言葉ではない。アイヒマンは実際に、
     これは命令なのだと自分を正当化しながら、何百万人ものユダヤ人を
     殺戮する行為に従事していた」

   『●森達也さん『国民を騙し続けたこの国には秘密保護法など不要』
   『●秘密隠蔽法: 「もっと絶望した方がいい」・・・
             「絶望」させられたのは自公・翼賛野党非支持者ばかり


 アイヒマンの名前を見て、そんなことを思い浮かべました。彼・彼女たちには「罪の意識はまったくない」ことに問題の根本が。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013112302000117.html

【コラム】
筆洗
2013年11月23日

 誰が言ったのか定かならぬ警句がある。「一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計である」。独裁者スターリンが言ったという説もあれば、ナチスのユダヤ人大虐殺に関わったアイヒマンの言葉ともされる▼アイヒマンは、一九六〇年に逃亡先の南米でイスラエルの秘密機関に捕らえられ、エルサレムで裁かれた。六百万人を死に追いやったと糾弾された彼が、現実に法廷で口にしたのはこういう言葉だった。「私は命令に従ったまでです」「殺害するか否かは命令次第です」「事務的に処理したのです」▼東京に続き、きょうから名古屋などで上映が始まる『ハンナ・アーレント』は、大量殺戮(さつりく)時代の悪の本質に迫ろうとした哲学者を描く映画だ▼収容所の恐怖を体験したアーレントは裁判を聴くうち、アイヒマンを怪物扱いする法廷と世論に違和感を抱くようになる。「彼はどこにでもいる人。怖いほど凡人なの」「彼に罪の意識はまったくない。法に従ったからよ」▼まじめで組織に忠実な人が、自ら考えることをやめた時に結果として為(な)す「悪」。彼女が見たのは、ごくありふれた悪の姿だった▼アーレントは名著『イェルサレムのアイヒマン』で記している。「政治においては服従と支持は同じもの」。百万の悲劇を単なる数字に変えてしまうのは、怪物のような政治家ではなく、私たちに潜む凡庸な悪なのだろう。
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●「資本主義の狂気」 『週刊金曜日』(12月13日、972号)についてのつぶやき

2013年12月17日 00時00分15秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年12月13日、972号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】と中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、矢崎泰久さん【発言2013】。

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■①『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 「資本主義の狂気」。平井康嗣氏【特定秘密保護法案反対 国会の自殺であり、三権分立へのテロであり、憲法への宣戦布告である 次の衆議院議員選挙がある3年後には政治をひっくり返すぞ】。彼らこそ「テロリスト」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e80d574657d67602a1a5793a852da237

■②『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】、「「記憶」には残り、「記録」には残らない採決だった・・「良識の府」が残したのは、「採決記録が後世に残らない」という重大な歴史的汚点だけ」。作ることが目的化(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79

■③『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 小石勝朗氏【都議会で四面楚歌、不信任も囁かれ始めた猪瀬知事 便宜供与まがいの疑惑が続々】、「過去最高の約四三四万票を得て当選し、悲願の五輪招致を果たしたばかり・・」。「ウラアリ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6199373d8be2cd03043c13269dd6b0c6

■④『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「六ヶ所村・・六九年には決まっていたが、計画が判明したのが八四年。それまでずっと秘密にされた・・」」

■⑤『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「特定秘密保護法の制定でますますこうしたことが秘密にされる・・」」。もう既に始まっている(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1e64cbdf12bc8f6a2387c4f5815dc184

■⑥『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 片岡伸行氏【ワタミ過労自殺で遺族が提訴 渡邊氏の責任も問う】、「入社後一ヵ月間の残業が一四一時間という過酷な労働実態に加え・・渡邊氏の『理念集』・・の暗記テストや研修会への参加を義務づけられ・・」。未来工業(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f247d5be5320930d4081266536d0f489

■⑦『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 本多勝一さん【『ハンナ・アーレント』を見て】、「〈・・アイヒマンでない別の、よく知っている誰かを思い出さずにはいられない・・〉(早乙女愛・・) そして、やはり思わざるをえません。こんど強引に成立させた「特定秘密保護法」を」。スペシャリスト(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4275879d4cbc97d6a87b539a785adeb6

■⑧『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【西川伸一の政治時評/与党は質問時間を残して特定秘密保護法案を強行採決 これのどこが「良識の府」?】、「「熟慮の府」「良識の府」が聞いて呆れる」。誰が自公や翼賛野党議員に投票したのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8577741e2a47d510acf5109607e69e21

■⑨『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【竹信三恵子の経済私考/秘密保護法が生みかねない経済の閉塞 透明化・公開化へ監視をあきらめない】、「12月6日は、「戦後民主主義が死んだ日」として、後世に記憶されるかもしれない。だが、事態をここで終わらせてはならない」

■⑩『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 伊藤千尋さん【ベトナムは今 ベトナム戦争パリ和平会談から40年】、「ベトナム人が原発を動かせば必ず事故が・・・「平和がどんなに尊いか世界の誰より知っている」」

■⑪『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 平井康嗣氏の書評【凡庸で安穏な理性を揺さぶる/『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』 青木理=著 講談社】、「腐臭を振り払い著者は陰鬱な町に通う。「・・男たちはいったいなぜ、次々と惹きよせられてしまったのか」と」

■⑫『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、「だから、政権取らせたら最後なんだよね。こないだ、自民党と公明党に投票したあんた、きらい・・投票に行かなかったあんたも、きらい・・「みんなに投票したみんなは、・・」

■⑬『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/・・アホちゃいまっか。いいよ、こっちも罵って。勝つ、政権とれる、とはちらとも思わずに、共産やら緑やら社民やらに票入れてるんだからね」。後半については自省も込めて、前半は全く同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79

■⑭『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「選挙に行くけど自民・公明には絶対に投票しない。これをみんなで守れば、秘密のアベちゃんも万事休すです」。これも同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)、次の選挙にこそ期待したいもの
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●『創(2011年1月号)』読了

2011年01月29日 00時45分30秒 | Weblog

『創』(2011年1月号)、1月に読了。

 佐高信さん、「ニッポン文化低国を撃つ!/筆刀両断!/場当たり主義の総理大臣 菅直人」(pp.74-75)。第一の罪は、「まず、前原誠司を外相にしたこと」。「第三には、・・・一転して企業・団体献金の受け入れ再開を表明したことである。これではまさにサギだろう。オポチュニストどころか、完全に詐欺師である。/さらに、菅政権は「武器輸出三原則」の見直しを言いだした。経団連から金をもらうのと引き換えに彼らの言い分を聞くというわけで、宇都宮徳馬の弟子を自任していた往年の菅はどこへ行ったのだと驚きを通りこして呆れ返るばかりだ」。

 鈴木邦男さん、「言論の覚悟/三島事件から40年」(pp.76-79)。鈴木さんなので仕方のない側面はありますが、なぜ三島由紀夫をそこまで評価するのか、理解に苦しむ。
 「・・・かつては改憲論をリードし、自民、民主、読売新聞の改憲案の先導者だった小林節・慶応大学教授は「もうこんな連中とはやってられない」と降りてしまった」。

 森達也さん「極私的メディア論/第57回 尖閣映像流出とポピュリズム」(pp.84-87)。安倍晋三氏のお笑いブログ、「誰が愛国者か?」。こっちが聞きたいよ! 石原慎太郎都知事も、「国家の英雄」だってさ!? 「・・・近代司法における最重要な原理である罪刑法定主義は否定され、この国の近代司法国家の看板を下ろさねばならなくなる」。
 尖閣映像流出問題とは対照的に、「・・・鯨肉横領が行われているとの内部告発を受けたグリーンピース・ジャパン(GPJ)は、業務上横領で船団乗組員12名を告発した。・・・。/しかし鯨肉横領について東京地検は、「嫌疑なし」として捜査をあっさりと打ち切っていた。さらにGPJによる検察審査会への審査申し立ても、結局は「不起訴相当」とされた」。
 ベトナム戦争についての極秘報告書「ペンタゴン・ペーパーズ」を提供した「エルスバーグに対する政府の訴追も裁判所から棄却された。/ところが日本では同年、毎日新聞の西山太吉記者が政府の密約と国民への背信行為を暴く記事を紙面に掲載したが、国民はこの取材にまつわる不倫問題により強く関心を示し、結果として外務省密約はないものとされた。/・・・民意とジャーナリズムのあり方はこれほどに違うのかと、暗澹たる気持ちになる」。「・・・ところが日本における民意形成は、政府の説明責任や不正を追及する方向ではなく、一時の感情に煽られながら暴走する傾向が明らかに強い」。
 映像は〝加工〟され、日本人を暴走させる。「・・・映像は、衝突の瞬間をコアにしながら編集されている。・・・。/映像が訴える力は、視点や編集によってまったく変わる。・・・。/・・・映像によって民意が恣意的に先導される可能性も増大することになる。/・・・この国は今、とても際どい状況にあることを実感する」。

 可決されてしまいました・・・。長岡義幸さん、「推進側は12月半ばの可決狙い!? 性表現規制の都条例改定問題再び勃発」(pp.92-97)。いわゆる「非実在青少年」問題。

 不用意な発言のツケで、取材テープ提出を神戸地裁に命令。即時抗告して、高裁では、テープ提出命令は却下された。田原総一郎・山川洋一郎氏、「「取材源秘匿」をめぐる重大事態/裁判所の取材テープ提出命令は誤りだ!」(pp.110-115)。こんな前例ができては危険。

 裏金問題で、北海道警の猛烈な圧力と巻き返しで腰砕けの道新。高田昌幸氏、「10月の高裁判決に疑問を呈す! 「道警裏金本訴訟」当事者による中間総括」(pp.116-121)。道警元幹部による報復。「新聞記事は訴えず、書籍内の逸話を提訴」。裁判所もエコひいき。

 大槻ケンヂ×森達也対談、「視点が変われば世界が変わる」(pp.122-131)。アイヒマンの法廷ドキュメンタリー映画「スペシャリスト」にみる「忖度」の世界。「 ・・・『A3』・・・。/ ・・・つまり側近が麻原のメディアだった。/・・・麻原は自らを「最終解脱者」と呼称してしまった。だから情報の確認ができない。何か言われたときに「それは本当か」と問うことができないわけです。・・・全肯定するしかない」。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談/第18回 勲章なんて知らない!」(pp.132-139)。リード部分、「この時期話題になる秋の叙勲だが、お上が授ける勲章を唯々諾々と受け取る、あるいは積極的にほしがる人もいる。そんな現状に、2人がこれでいいのかと疑問を呈する」。文化功労者を和田誠さんや岸田今日子さんは拒否。
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