[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]
(2024年07月20日[土])
ドイツ、そしてイスラエル。非常に複雑な心境だ。いま、イスラエルがやっていることは、かつて自身がやられたことと何か変わるところがあるのか? 特に子供に対する、あまりの残虐さに言葉を失う。対して、ドイツ…。《まったく思考していないこと》が両国に跳ね返ってきていないか。《思想》もへったくれも無い。
『●「資本主義の狂気」 『週刊金曜日』(12月13日、972号)
についてのつぶやき』
『●自公議員・翼賛野党議員に投票した
彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」』
《▼アーレントは名著『イェルサレムのアイヒマン』で記している。
「政治においては服従と支持は同じもの」。百万の悲劇を
単なる数字に変えてしまうのは、怪物のような政治家ではなく、
私たちに潜む凡庸な悪なのだろう》
『●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
最新号についてのつぶやき』
『●真の司法改革とは?、そして「イヌのイヌのイヌのイヌ」』
『●「騙されることの責任」とハンナ・アーレント氏「考えないことの罪」』
『●「死刑という刑罰」: 飯塚事件では「冤罪被害者」を死刑…
「冤罪被害者」の命を、最早、償いようもない』
《木下昌明の映画の部屋 : 死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映
…イスラエルの『スペシャリスト~自覚なき殺戮(さつりく)者』
は、ユダヤ人を強制収容所に送り込んだナチスの親衛隊中佐
アイヒマンの裁判記録。ここから哲学者ハンナ・アーレントが
追究した‟凡庸”な悪の本質もあぶり出されてくる》
『●「高校生平和大使」「憲法9条にノーベル賞を」やICANを
散々無視しておきながら…アベ様ときたら…』
《節子・サーロウは、受賞スピーチで「核武装国の政府の皆さんに、
そして、『核の傘』なるものの下で共犯者となっている国々の
政府の皆さんに申し上げたい。私たちは皆、悪の凡庸さに
気づかなければならない」とハンナ・アーレントの言葉を
引用した。同NGO関係者が首相・安倍晋三に面会を求めたが、
多忙を理由に会わずに逃げたことを思い出す》
『●自民党《2割に満たない支持で5割を超える議席を獲得》…
「2/4」の眠り猫な皆さんの1/4でも投票に…』
《言葉の海へ 第82回:選挙雑感(鈴木耕)
…◎最低の投票率 なんでもテレビのせいにするつもりは
ないけれど、投票率が48.8%と最低ラインの50%を
割ってしまった。ここまで政治に関心が薄れれば、もう何も
言うことはない。国が国民(有権者)とともに、
国は滅びていくだけだろう。ハンナ・アーレントの言い方を
借りれば「凡庸な悪」か。》
『●福田村事件…《人が成長するため「歴史とは失敗を記憶するためにある」
と森さんは語る。人のうちにある凡庸な悪が震災下で暴虐を犯した》』
《▼加害者を軸に描く映画を見て、ナチスのホロコーストを研究した
ユダヤ人学者ハンナ・アーレントの言葉「悪の凡庸さ」が頭を
よぎった。「思考や判断を停止し、外的規範に盲従した人々に
よって悪は行われた」と
▼人が成長するため「歴史とは失敗を記憶するためにある」と
森さんは語る。人のうちにある凡庸な悪が震災下で暴虐を犯した。
目を背けてはいけない歴史である。》
東京新聞の【<コラム 筆洗>アイヒマンはナチス・ドイツの親衛隊将校。虐殺するユダヤ人を…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/338015?rct=hissen)。《▼無数の凡庸な官僚らが遂行に関わった人権侵害に対し判決が下った。最高裁大法廷は、障害者らに不妊手術を強いた旧優生保護法(1948~96年)を憲法違反と断じ、国の賠償責任を認めた》、《▼アーレントはアイヒマンについてこう書いた。「まったく思考していないこと、それが彼があの時代の最大の犯罪者の一人になる素因だったのだ」。現代の私たち一人一人への箴言(しんげん)とも読める》。
『●『だまされることの責任』読了(1/3)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●騙されることの責任』
『●戦争と原発: 伊丹万作さん
「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」』
『●騙されること・騙されたフリの責任: 何度でも騙される』
『●予算編成から見えてくるもの: 投票者の責任』
『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、騙す阿呆に、騙される阿呆』
『●騙されることの責任、再び: 特定秘密保護法案を
仲良く協議する翼賛与党・翼賛野党議員に投票した人々』
『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ』
『●無関心の責任: 自公は「原子力に依存しなくてもよい経済・
社会構造の確立」、「原発ゼロ」を公約』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/338015?rct=hissen】
<コラム 筆洗>アイヒマンはナチス・ドイツの親衛隊将校。虐殺するユダヤ人を…
2024年7月5日 07時06分
アイヒマンはナチス・ドイツの親衛隊将校。虐殺するユダヤ人を欧州各地から移送する担当だった。戦後、アルゼンチンに潜伏したが、イスラエル特務機関に発見され、エルサレムでの裁判を経て処刑された▼裁判を傍聴して雑誌に発表したユダヤ人政治哲学者ハンナ・アーレントは、アイヒマンを怪物のような悪の権化ではなく、善悪の判別ができない凡庸な男と書いた。問うたのは「悪の陳腐さ」▼確かに、極悪人に見えぬ凡人が命じられるまま粛々と遂行したからこそ、悪事は一層恐ろしく見える▼無数の凡庸な官僚らが遂行に関わった人権侵害に対し判決が下った。最高裁大法廷は、障害者らに不妊手術を強いた旧優生保護法(1948~96年)を憲法違反と断じ、国の賠償責任を認めた▼旧法下で不妊手術を受けた人は約2万5千人という。旧厚生省は手術推進のためうそも許されると通知した。通知を書いた役人も「盲腸の手術」などとだました周囲も執刀した医師もみな、怪物ではない凡人だったのだろう。「優れた人」の遺伝子を残し「劣った人」のそれを淘汰(とうた)するという優生思想の下、不妊手術は正しいと信じこんでいた▼アーレントはアイヒマンについてこう書いた。「まったく思考していないこと、それが彼があの時代の最大の犯罪者の一人になる素因だったのだ」。現代の私たち一人一人への箴言(しんげん)とも読める。
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レイバーネットのコラム【●木下昌明の映画の部屋 第239回/死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映〜「死刑という刑罰」を考える】(http://www.labornetjp.org/news/2018/0216eiga)。
《金聖雄(キム・ソンウン)監督の『獄友(ごくとも)』は、日本で起きた狭山、袴田、布川、足利といったよく知られた殺人事件で長期拘束された5人の「冤罪(えんざい)被害者」に焦点を当てたドキュメンタリー。彼らはなぜウソの自白をしたのか、獄中で何があったのか? 互いに「獄友」と励まし合ってきたことなどが描かれる》。
『●氷見事件(富山冤罪事件)の冤罪被害者のいま
・・・「人生の歯車は狂ったまま」』
『●「人生の歯車は狂ったまま」:
東京新聞・桐山桂一さん「冤罪とは犯罪よりも罪深い刑罰」』
『●名張毒ぶどう酒事件という冤罪』
『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・』
『●司法権力の〝執念〟:
映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』』
『●血の通わぬ冷たい国の冷たい司法: 「奥西勝死刑囚(87)
・・・・・・死刑囚の心の叫び」は届かず』
『●名張毒ぶどう酒事件第八次再審請求審:
検証もせずに、今度は新証拠ではないとは!』
『●「触らぬ神にたたりなし、ということなのか」?
訴えることが出来なくなるのを待つ司法の残酷さ!』
『●司法権力の〝執念〟: 映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』』
『●奥西勝冤罪死刑囚が亡くなる:
訴えることが出来なくなるのを待った司法の残酷さ!』
『●血の通わぬ冷たい国の冷たい司法: 「奥西勝死刑囚(87)
・・・・・・死刑囚の心の叫び」は届かず』
例えば、氷見事件では、今も「人生の歯車は狂ったまま」だそうだ。
例えば、名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんは、訴えることが出来なくなるのを…冷酷。
例えば、飯塚事件では、冤罪者・久間三千年さんを死刑・殺人・私刑。「冤罪被害者」の命を、最早、償いようもない。
《安倍政権下での死刑執行は31人》…だそうだ。
『●NNNドキュメント’13:
『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』』
『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か?
廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン』
『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か?
廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン』
『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、
「この重すぎる現実」: 無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」』
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【http://www.labornetjp.org/news/2018/0216eiga】
木下昌明の映画の部屋 : 死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映
●木下昌明の映画の部屋 第239回
死刑映画週間『獄友』『白と黒』など8本を上映〜「死刑という刑罰」を考える
死刑って何だろう。なぜ廃止にならないのか。これまで映画でも絞首刑をはじめ、ガス室、銃殺、首に金輪をはめてネジで絞めあげるなどの数々の処刑を見てきたが、そんな残酷シーンに衝撃を受けても、いつしか忘れてしまう。
死刑は世界的にみれば廃止に向かっている。隣国の韓国では20年間も執行されていない。が、日本をはじめ中国や北朝鮮はいまだに続いている。これでいいのか?
「死刑という刑罰」を考える映画週間と銘打ち、8本の映画と8人の「語る人」によるイベントを2月17日に開催する。
新作の金聖雄(キム・ソンウン)監督の『獄友(ごくとも)』は、日本で起きた狭山、袴田、布川、足利といったよく知られた殺人事件で長期拘束された5人の「冤罪(えんざい)被害者」に焦点を当てたドキュメンタリー。彼らはなぜウソの自白をしたのか、獄中で何があったのか? 互いに「獄友」と励まし合ってきたことなどが描かれる。
イスラエルの『スペシャリスト~自覚なき殺戮(さつりく)者』は、ユダヤ人を強制収容所に送り込んだナチスの親衛隊中佐アイヒマンの裁判記録。ここから哲学者ハンナ・アーレントが追究した‟凡庸”な悪の本質もあぶり出されてくる。
中山節夫監督の『新・あつい壁』は、ルポライターの主人公が、無実なのに死刑にされた男の事件を追った劇映画。
堀川弘道監督の『白と黒』は1963年と旧作ながら面白い。死刑廃止論者の弁護士が妻を殺されたのに犯人の弁護を買ってでる――犯人像が二転三転するミステリー。そこから何がみえてくるのか?
その他『プリズン・エクスペリメント』『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』『弁護人』『ヒトラーへの285枚の葉書』など。『ヒトラー……』にはギロチンがちらりと出てくるが、胸にぐさり――。これらの作品を素材に金聖雄、鵜飼哲(さとし)、黄英治(ファン・ヨンチ)、坂上香、森達也、佐藤慶紀、太田昌国氏らが語る。
ちなみに安倍政権下での死刑執行は31人。(『サンデー毎日』2018年2月25号)
※2月17日~23日東京・渋谷ユーロスペースにて。問い合わせ03-3461-0211
〔追記〕『ヒトラーへの285枚の葉書』についてわたしが語ることになりました。改めて見直すと、死刑がどうのの問題を超えて、なかなか奥行の深い作品で、考えさせられました。
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『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】と中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、矢崎泰久さん【発言2013】。
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■①『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 「資本主義の狂気」。平井康嗣氏【特定秘密保護法案反対 国会の自殺であり、三権分立へのテロであり、憲法への宣戦布告である 次の衆議院議員選挙がある3年後には政治をひっくり返すぞ】。彼らこそ「テロリスト」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e80d574657d67602a1a5793a852da237)
■②『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】、「「記憶」には残り、「記録」には残らない採決だった・・「良識の府」が残したのは、「採決記録が後世に残らない」という重大な歴史的汚点だけ」。作ることが目的化(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)
■③『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 小石勝朗氏【都議会で四面楚歌、不信任も囁かれ始めた猪瀬知事 便宜供与まがいの疑惑が続々】、「過去最高の約四三四万票を得て当選し、悲願の五輪招致を果たしたばかり・・」。「ウラアリ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6199373d8be2cd03043c13269dd6b0c6)
■④『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「六ヶ所村・・六九年には決まっていたが、計画が判明したのが八四年。それまでずっと秘密にされた・・」」
■⑤『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「特定秘密保護法の制定でますますこうしたことが秘密にされる・・」」。もう既に始まっている(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1e64cbdf12bc8f6a2387c4f5815dc184)
■⑥『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 片岡伸行氏【ワタミ過労自殺で遺族が提訴 渡邊氏の責任も問う】、「入社後一ヵ月間の残業が一四一時間という過酷な労働実態に加え・・渡邊氏の『理念集』・・の暗記テストや研修会への参加を義務づけられ・・」。未来工業(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f247d5be5320930d4081266536d0f489)
■⑦『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 本多勝一さん【『ハンナ・アーレント』を見て】、「〈・・アイヒマンでない別の、よく知っている誰かを思い出さずにはいられない・・〉(早乙女愛・・) そして、やはり思わざるをえません。こんど強引に成立させた「特定秘密保護法」を」。スペシャリスト(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4275879d4cbc97d6a87b539a785adeb6)
■⑧『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【西川伸一の政治時評/与党は質問時間を残して特定秘密保護法案を強行採決 これのどこが「良識の府」?】、「「熟慮の府」「良識の府」が聞いて呆れる」。誰が自公や翼賛野党議員に投票したのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8577741e2a47d510acf5109607e69e21)
■⑨『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【竹信三恵子の経済私考/秘密保護法が生みかねない経済の閉塞 透明化・公開化へ監視をあきらめない】、「12月6日は、「戦後民主主義が死んだ日」として、後世に記憶されるかもしれない。だが、事態をここで終わらせてはならない」
■⑩『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 伊藤千尋さん【ベトナムは今 ベトナム戦争パリ和平会談から40年】、「ベトナム人が原発を動かせば必ず事故が・・・「平和がどんなに尊いか世界の誰より知っている」」
■⑪『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 平井康嗣氏の書評【凡庸で安穏な理性を揺さぶる/『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』 青木理=著 講談社】、「腐臭を振り払い著者は陰鬱な町に通う。「・・男たちはいったいなぜ、次々と惹きよせられてしまったのか」と」
■⑫『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、「だから、政権取らせたら最後なんだよね。こないだ、自民党と公明党に投票したあんた、きらい・・投票に行かなかったあんたも、きらい・・「みんな」に投票したみんなは、・・」
■⑬『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/・・アホちゃいまっか。いいよ、こっちも罵って。勝つ、政権とれる、とはちらとも思わずに、共産やら緑やら社民やらに票入れてるんだからね」。後半については自省も込めて、前半は全く同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)
■⑭『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「選挙に行くけど自民・公明には絶対に投票しない。これをみんなで守れば、秘密のアベちゃんも万事休すです」。これも同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)、次の選挙にこそ期待したいもの
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『創』(2011年1月号)、1月に読了。
佐高信さん、「ニッポン文化低国を撃つ!/筆刀両断!/場当たり主義の総理大臣 菅直人」(pp.74-75)。第一の罪は、「まず、前原誠司を外相にしたこと」。「第三には、・・・一転して企業・団体献金の受け入れ再開を表明したことである。これではまさにサギだろう。オポチュニストどころか、完全に詐欺師である。/さらに、菅政権は「武器輸出三原則」の見直しを言いだした。経団連から金をもらうのと引き換えに彼らの言い分を聞くというわけで、宇都宮徳馬の弟子を自任していた往年の菅はどこへ行ったのだと驚きを通りこして呆れ返るばかりだ」。
鈴木邦男さん、「言論の覚悟/三島事件から40年」(pp.76-79)。鈴木さんなので仕方のない側面はありますが、なぜ三島由紀夫をそこまで評価するのか、理解に苦しむ。
「・・・かつては改憲論をリードし、自民、民主、読売新聞の改憲案の先導者だった小林節・慶応大学教授は「もうこんな連中とはやってられない」と降りてしまった」。
森達也さん「極私的メディア論/第57回 尖閣映像流出とポピュリズム」(pp.84-87)。安倍晋三氏のお笑いブログ、「誰が愛国者か?」。こっちが聞きたいよ! 石原慎太郎都知事も、「国家の英雄」だってさ!? 「・・・近代司法における最重要な原理である罪刑法定主義は否定され、この国の近代司法国家の看板を下ろさねばならなくなる」。
尖閣映像流出問題とは対照的に、「・・・鯨肉横領が行われているとの内部告発を受けたグリーンピース・ジャパン(GPJ)は、業務上横領で船団乗組員12名を告発した。・・・。/しかし鯨肉横領について東京地検は、「嫌疑なし」として捜査をあっさりと打ち切っていた。さらにGPJによる検察審査会への審査申し立ても、結局は「不起訴相当」とされた」。
ベトナム戦争についての極秘報告書「ペンタゴン・ペーパーズ」を提供した「エルスバーグに対する政府の訴追も裁判所から棄却された。/ところが日本では同年、毎日新聞の西山太吉記者が政府の密約と国民への背信行為を暴く記事を紙面に掲載したが、国民はこの取材にまつわる不倫問題により強く関心を示し、結果として外務省密約はないものとされた。/・・・民意とジャーナリズムのあり方はこれほどに違うのかと、暗澹たる気持ちになる」。「・・・ところが日本における民意形成は、政府の説明責任や不正を追及する方向ではなく、一時の感情に煽られながら暴走する傾向が明らかに強い」。
映像は〝加工〟され、日本人を暴走させる。「・・・映像は、衝突の瞬間をコアにしながら編集されている。・・・。/映像が訴える力は、視点や編集によってまったく変わる。・・・。/・・・映像によって民意が恣意的に先導される可能性も増大することになる。/・・・この国は今、とても際どい状況にあることを実感する」。
可決されてしまいました・・・。長岡義幸さん、「推進側は12月半ばの可決狙い!? 性表現規制の都条例改定問題再び勃発」(pp.92-97)。いわゆる「非実在青少年」問題。
不用意な発言のツケで、取材テープ提出を神戸地裁に命令。即時抗告して、高裁では、テープ提出命令は却下された。田原総一郎・山川洋一郎氏、「「取材源秘匿」をめぐる重大事態/裁判所の取材テープ提出命令は誤りだ!」(pp.110-115)。こんな前例ができては危険。
裏金問題で、北海道警の猛烈な圧力と巻き返しで腰砕けの道新。高田昌幸氏、「10月の高裁判決に疑問を呈す! 「道警裏金本訴訟」当事者による中間総括」(pp.116-121)。道警元幹部による報復。「新聞記事は訴えず、書籍内の逸話を提訴」。裁判所もエコひいき。
大槻ケンヂ×森達也対談、「視点が変われば世界が変わる」(pp.122-131)。アイヒマンの法廷ドキュメンタリー映画「スペシャリスト」にみる「忖度」の世界。「森 ・・・『A3』・・・。/森 ・・・つまり側近が麻原のメディアだった。/・・・麻原は自らを「最終解脱者」と呼称してしまった。だから情報の確認ができない。何か言われたときに「それは本当か」と問うことができないわけです。・・・全肯定するしかない」。
「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談/第18回 勲章なんて知らない!」(pp.132-139)。リード部分、「この時期話題になる秋の叙勲だが、お上が授ける勲章を唯々諾々と受け取る、あるいは積極的にほしがる人もいる。そんな現状に、2人がこれでいいのかと疑問を呈する」。文化功労者を和田誠さんや岸田今日子さんは拒否。