まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

地雷ではなく花をください

2011-02-19 22:55:21 | 日記

突然ですが

明日は、大津地区合同のWorld Thinking dayが開催されます

先日もちょろっと書きましたように
今、私たちガールスカウトは、
【一緒になら、この世界を変えられる】のテーマのもとに、
『2015年までに極度の貧困の、絶望的で非人間的な状態から
 全ての男性、女性、子どもを解放する』ことを目的として、
様々な活動に取り組んでいます


これもしばらく前に書いた話ですけど、先日の集会では
皆で「基本的人権」について考える、というちょっと、難しいことをやりました

具体的には、教育自由食べ物住居安全伝えること
‥という7つのキーワードについて、
それぞれが思いつくことを付箋に書いて、
それぞれのキーワードのカードのまわりにペタペタ貼ってもらい、
「どれもこれも、大事だよね!?」ということを確認し。

さらに、代表7人に、これらのキーワードの代表選手(!?)として、
イス取りゲームをしてもらい、
あぶれた人は、イスを獲得した誰かを指定して、
自分の持っているキーワードのほうがより重要であることを主張し、
ギャラリーも加えて、皆で「あーだーこーだ!!」意見を言いあい
どちらを残すか!?という究極の選択をゲーム形式でやりました

要は、どれもこれも捨てがたく、とても大切!!

‥なことに、気付いて欲しかったわけなのですが

 

明日の大津地区合同のWorld Thinking dayでは、
大津地区の7カ団が、それぞれのキーワードについて、
詳しく調べ、それぞれの大切さを発表することになっています

 

大津地区のリーダーも、(それぞれの団の集会外に、よ
12月から4回も集まって準備を進めて来ていて。
私もそのうち3回に参加して、さ

さらに、ウチの団は安全について発表するので、
子どもたちにも、身の安全を脅かされることの恐ろしさを
感じてもらいやすいよう、【地雷】のことを調べて
ペープサートなどを使って、発表することにしました。
その原稿も、私が作ったのに、さ~
‥つまりは、こんだけ準備してきたのにさぁ

明日は、オトウチャン、出勤なのよ~!!

いくらなんでも、女の子ばかり100人近く集まってるところに、
5年生男子を連れていくのは、可哀想でしょう??
(リーダーの打ち合わせのときには、他にもリーダーのコドモたちが
 来ていることだし、ユとエと一緒に、
 そのへんで遊んでいてもらったりしましたけど。)


なので
明日の集まりが有意義で楽しいものになるよう、
(難しい内容だけじゃなくて、ちゃんとお楽しみも用意してあります♪)
そして、団の発表が滞りなく、上手く終わりますよう、
願いを込めつつ‥
私が作った、団発表用の『原稿』を、こちらで紹介したいと思います

皆さまも是非、【悪魔の兵器】と呼ばれる、
地雷の恐ろしさを知ってくださいませ

あっ!?どうしたんでしょう‥。
大勢の子どもたち、おじいさんも、そして動物たちも。
松葉づえで、体を支えたり、車いすにのってる‥。
あの牛は、よく見ると足が一本ありません。
目も耳もくしゃくしゃです。


 『地雷』って知っていますか?
地雷はね、もともとはとなりの国から攻めてこられないよう、
国境にそって埋められたものなんです。
道路や橋にも埋められていて、
なかなか街まで近づけないように用いられました。

戦争中に埋められた地雷は、世界で地雷の使用が禁止された今も
簡単に取り除くことができないままになっています。
そして多くの地雷は、ひとの命を奪うことよりも、
怪我をさせることを目的に開発され、埋められているのです。

その理由は、誰かが地雷の被害に遭った時、それを見た周りの人に
ショックを与えて、怖がらせるために‥。
そして同時に、けがをした人を助けるのに兵力を使い、
そのけがの治療やリハビリのために、たくさんの軍のお金を使わせ、
敵軍を弱らせるために‥。
地雷は埋められているのです。

この、敵の国を弱らせるという目的をもつために、
地雷は、農作物がたくさんとれる田畑や水くみ場、
木の実や木材をとる山林や、人の集まる広場などに多く埋められました。

銃や爆弾は、攻撃をしようとする相手に向かって、恐ろしい力を発揮します。
しかし、地雷は、相手を選びません。
戦時中、地雷が埋められた、兵士しか近寄らない戦場や基地も、
戦争が終われば、村人たちの生活の場所へと戻ります。
そして、一度埋められた地雷は、半永久的に壊れることはありません。
誰かが踏むまでじっと待ちつづけています。

その結果。
地雷は、戦場だろうが、人々が暮らす村であろうが、
兵士であろうが村人だろうが、
大人だろうが子どもだろうが、全く無差別に、
踏んだ人の足元で爆発するのをずっと待ち続けているのです。
まさしく、悪魔の兵器と呼ぶにふさわしい兵器なのです。


地雷は、今日も、子どもたちをこんな目に遭わせています。

こども①
 「ぼく、ごはんを炊くために、かれえだを集めてたんだ。
  売りにいくことも、あったんだよ。
  それが、ぼくの仕事だったんだ。
  地雷のことは聞いていたよ。
  でも、林に入らないと、こえだを集められないし‥。
  学校!?そんなの、行ったこと、ないよ。
  これから先のことなんて、全然考えられないよ。」

こども②
 「ぼく、牛の世話をしてたんだ。
  妹の手をひいてね、いつもいっしょだったよ。
  妹?3さいだったよ。
  あの日、牛が急に走り出して、手をはなしてしまったとき
  地雷がはれつしたんだ。
  妹は、だめだった。
  あわてて助けに行ったぼくも、やられたんだ。
  音をききつけておとながきてくれたから、今、生きているんだ。」


こども③
 「おばさんの家に、母さんと行ったの。
  途中、農場をとおったときに、
  くもの巣にかかったような気がして。
  払いのけたら、地雷が爆発したの。
  わたしも、母さんも、大ケガしたの。
  ずーっと助けが来なかったの。
  そのまま、夜になって、朝になって、やっと、
  ここに、つれてきてもらえたの。」


地雷の被害に遭った人は、爆発で吹き飛ばされ、
飛び散った地雷の破片で傷つけられ
文字通り、ボロキレのように手足をずたずたに引き裂かれてしまいます。

それでも。
病院で手当てを受け、一命を取りとめたひとは、
まだ、幸運だということができます。
地雷の被害にあって生き残ったひとの半分は、
事故にあった場所から病院にたどりつくのに
6時間から24時間かかっています。
10人に一人は、なんと24時間以上かかっているのです。

そして。
地雷に触れてしまって、生き残ることができるのは
二人に一人と言われます。
手足の切断、目が見えなくなる、などの重度の障害が残り、
命を取りとめた人たちと同じ数だけ、地雷に命を奪われたひとがいるのです。
なんてひどいやり方なのでしょうか?

すぐに、地雷を取り除かなければなりません。

でも、ひとつ、ひとつ、探しだしていかなければならないのです。
金属探知機などを使って、慎重に探し出し
みつけた地雷を爆発させないように、さらに慎重に掘り出します。
金属探知機を使うので、慎重に掘り出してみたら、ただのゴミだった、
ということもしょっちゅうあります。

これらの作業には、
多くの人たちの、気が遠くなるような努力と、たくさんのお金が必要です。
地雷ひとつは300円くらいで出来てしまうのに、
ひとつの地雷をとりのぞくのに、10万円ほどかかってしまいます。

日本の企業も、先進の技術を生かして、この難しい作業に
ロボットを提供するなどしています。

大事なのは。
このような危険な状況で生活しなければいけないひとたちが
同じ地球の上にいるのを知ること。
そして、自分にできるお手伝いは何か?を考えること。
そして、小さなことからでも、お手伝いを始めること。

例えば、『地雷ではなく花をください』という、この絵本を買うだけでも、
地雷の除去に協力することができます。


 ひとつ地雷をとりのぞいたら、花の種。
 もうひとつとりのぞいたら、木を一本植えましょう。

 山も川も、丘も町も、
 ひとつ掘ったら花の種。ひとつとったら苗木一本。

 世界中の人たちが協力すれば、きっとできる。
 地雷ではなく、花で覆われた地球を子どもたちに残しましょう。
 いまも、世界のどこかで、地雷が花に変わっています。
 もっともっと、地雷ではなく花でいっぱいの地球にしましょう。

 きれいで安全で豊かな地球を、とりもどせるように‥。