まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

勝った(`へ´#)!! 

2011-01-18 11:27:02 | 日記

広報の委員長さんちの子どもさんは6年生なので
2学期に委員長さんと二人で喋ってたときに、
チラっときいただけのお話なんですけど

なんだか6年生のクラスの雰囲気が落ち着かない、と
学級崩壊とまではいかないけど、
先生の言うことをまっすぐきかなかったり、
常になんだかザワついてる‥と

そりゃ、ねぇ
もう、もっともややこしい年代、といっても過言じゃありませんから
そんな話をきいてもビックリしないし、
それでも、ちゃんと授業や学校生活は成り立っているのだから、
今どきの世間一般の様子と比べてみてみたら、
そんな、大問題~!?ってほどでもなさそうだと思いましたが

 

それでも、その話をきいたのが、12月の初めごろ
私は11月の終わりに6年生のクラスに読み聞かせに行ったんですけど、
今までのあのクラスなら、ちゃんときいてくれてたのに、
その日は、
「オバチャン、読んでるのは知ってるけど、今、アタシ(オレ)は、
 ちゃんと聞かへんことにしてんねん

っというセリフを後頭部に貼り付け、
後ろを向いてベラベラお喋りをしている子たちが
何人かいるな~と、確かに思ってたんですよ

それでも、数か月に1回しかこないオバチャンが声を張り上げたところで、
全員がこっちを向いてくれないだろうと思ったので、
無視していわたくんちのおばあちゃんを読み続けたんですけど

内容が内容なだけに、後頭部に吹き出しを貼り付けていた
6年生たちも、物語の山場では、完全にしーん‥として
聞き入ってはりました
‥山場を過ぎたら、また喋り始めてましたけどね

聞き入る瞬間を作りだしたことに、‥勝った!!
と、その時、思ったのでありました


そんなこんな6年生の教室に、
昨日、また行ってきたわけですが
昨日は、この本を持って行きました



なんと。小泉八雲 作、ですよ!?

和歌山の小さな村で、豊作を祝う村祭りの準備でにぎわう村を襲った、
小さなゆっくりした揺れの地震。
人々は、何事もなかったように、祭りの準備に戻ったのですが、
高台に住む五兵衛というおじいさんだけは、
海の異変に気付き、自分のおじいさんから聞いた、
海にまつわる話の中の、気になる話を思い出したのです。

五兵衛は、刈り入れをまつばかりの、
村人の苦労が詰まった、大事なお米がたわわに実った
稲むらに次々と火をはなちました。

火事に気付いた村人がつぎつぎと高台に押し寄せてきます。
火を消そうとする若者たちに、五兵衛は、
「火なんか放っておけ!!村人をすべて、呼びよせるのだ!!」
と叫びます。
訳も分からないまま、村人たちが高台に集まってきますと、
五兵衛は「来たぞ!!」と海を指さしました。

水平線に、一本の筋が見えたかと思うと、
見る見るうちに、その筋は、水の壁となり、
百の雷が一度に落ちたかのような音をたてて、
村の上に襲いかかったのです。
津波は、海岸から一つの村を根こそぎ、引きちぎっていったのでした。

「あれを知らせるために‥」
茫然としている村人に向かって、五兵衛は言ったのでした。
「火をつけたのだ。」


っという話をですね
阪神大震災からちょうど16年という日に、
少し関係のある話だよ、と前置きをしてから読んだわけですが。

昨日は、クラスの雰囲気も、落ち着いてきているからか!?
最初はまだ立ち歩いたり、ザワザワしている子もいたのですが、
やはり、しばらくすると、皆、完全にしーん‥として
聞き入ってくれました

また、‥勝った!!と思った‥
というただ、それだけのお話でした
低次元でごめんなさい


読み聞かせサークルのメンバーたちも、
低学年のお母さんたちは高学年に行くのを嫌がったりされるので

ユが6年生になるころには、
私も、読む本に困っちゃったりするんだろうな~