まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

『読み聞かせ』終了♪

2010-03-19 09:41:26 | 日記
ちょっと前の話で、月曜日のことですが

今年度最後の小学校の『読み聞かせ』に、
タのいる4年生の教室へ行ってきました

読んだ本は、ココでチラっと触れた、
4年生の教科書にある『せかいいちうつくしいぼくの村』の続編
(図書館で見つけました
『せかいいちうつくしい村へかえる』です


教科書に載っていたお話とは‥

ヤモという少年の目から見た『世界一うつくしい』ぼくの村での、
戦火が迫りつつある頃の、当たり前の幸せな暮らしを描いたお話で。

 ヤモが暮らしているのは、とても美しい村。
 春には、すももやあんずの花が咲きみだれ、
 夏、その木にたわわに実った実をもぎとるのは、
 一年中で一番楽しいときです。
 そうして収穫した、すももやさくらんぼなどを、
 初めて町に売りに行くヤモ。
 なんと、もうかったお金で、ヤモのうちでは初めて、
 子羊を一頭買うことができました。
 春は、まだまだ先ですが、
 子羊には「バハール(春)」という名前をつけることにしました。

そんな、ヤモの目から見た普通の幸せな日常が描いてあり、
次のぺージをめくると。

 その年の冬、村は戦争ではかいされ、今はもうありません。

という一文のみで、その教科書のお話は締めくくられています。


戦争の悲惨さ、残酷さをそのまま表現したわけではないのに、
人々が笑顔で幸せに暮らしていたあの美しい村が、
もう「ない」ということが、胸につきささります。


‥このお話の2作目は、私が持っていったこの本ではなく、
『ぼくの村にサーカスがきた』という作品で。
こちらは、ヤモの友だちのミラドーという少年が主人公で。
お父さんの遺した笛を手に、
サーカスに入団しあちこちを旅してまわります。


そして、そのミラドーが『せかいいちうつくしい村へかえる』話です

 ひとりぼっちで、れっしゃからバスに乗り継ぎ、
 しんせつなおじさんの馬車に乗せてもらい。
 それでも、そこからさき、自分の村に帰るには、
 もう、歩くしかありません。
 森や村をぬけ、ひとりで歩いているうちに、日も暮れてしまい、
 おなかもペコペコで、とてもこころぼそくなりました。
 山の中で、野宿をしている人を見つけ、
 「こわい人たちだったらどうしよう‥」と心配しますが、
 とても親切なひとたちでした。
 そうして、ようやくたどり着いた村は、すっかり破壊されていて
 誰もいません。
 ミラドーを待っていたのは、ちいさなつぼみがついた、
 すももの木だけでした。

 「町へいけば、きっとヤモに会える!」と
 町へ向かったミラドーは、町のとおりで、笛を吹きはじめます。
 その笛の音を聞きに集まってきたひとたちのなかに、
 ヤモがいたのです!

 二人は、かばんにいっぱいの種を持って、無人の村に戻ります。
  
 春にはきっと、村は、緑でいっぱいになるでしょう。

 せかいいちうつくしい村は、今も、
 みんなの帰りを待っています。



今日は、小学校でも卒業式
4月から、タたちは5年生です
小さい小学校なのでね
6年生だけではできないことは、5、6年生でやるんですよ

つまり
昨日の『卒業式の準備』から、『準最高学年』が始まったわけで
これから、入学式の準備や、運動会の組体操など、
新5,6年生でやることが増えてきます

こんなお話をじっくり聞き、ゆっくり考えをめぐらせることができるような、
そんな年齢になってきた訳で

来年度は、『高学年』の彼らにどんなお話を選ぼうか
私も、なんだか、楽しみになってきます
(ま、たいした時間をもらってるわけじゃないんですけどね~


何冊か、既に読むのを楽しみにしている本もあるんですけど
また、いい本を知っている方がいれば、教えてください~