まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

幸せの調理法

2010-03-11 10:48:34 | 想い
私は大学生のとき、家政学部というところに居まして

今、思い返せば、単位だけは余るくらいとったけれど、
大して真面目に勉強もしなかったし、悔やむことばかりです
故に、あまり思い出したくない記憶がどっさりの4年間なんですが
中でも一番悔やまれるのは、教員免許をとろうと思えばとれたのに
途中でやめてしまったこと

真面目に授業に出なかったばっかりに、
忘れもしない、『教育原理』という科目の単位がとれなくて
次年度にその単位ををとるのは、もう、面倒だと思ってしまい、

「ま、家庭科の先生になんか、絶対になりたくないし~
 文部省のカリキュラムに沿ったことを教えるなんて、つまらない。
 ガールの集会でなら、自分が伝えたいと思ったことを、スグ、
 自分のやりたい方法で、集会に取り入れることができるんだし?」

‥なんて、自分に言い訳して、
教育原理の単位をとろうともしなかったことを、今でも悔やんでます


ま、だから代わりに‥と言っちゃあ何ですけど
自分で試験を受けて、保母免許だけはとったんですけどね



そんなこんなで
いきなりなんで、こんな話をしてるかといいますと
2回生までは、一応教職をめざしていたので、
教職の必須科目だった『調理実習』という科目もとっていたんですよ

餃子の皮や、アップルパイ、シュークリーム、鶏の丸焼き、肉まんなど、
いろいろな料理を作った、今、思い出しても楽しい授業でした
(この授業のあと、急いで大津まで帰って、ガールの集会をやってたの
 調理自習の思い出と当時のブラウニー達の顔を、セットで思い出したりします


その授業の最後の日に、先生が配ってくれたプリントが、
いろいろなレシピ満載なので今でも大事にしているCampusノートの
最初のページに貼ってあります

その、先生が自分のワープロで打ったらしい、
どこからの出典なのか、調べようとしたけどやっぱりわからないレシピとは‥



【家庭の幸せの調理法】
 
◆材料
 コップ4杯の愛情
 2ふりの誠実さ
 スプーン3杯の忍耐
 スプーン1杯の好感
 スプーン3杯の希望
 8ふりの良心
 たくさんの(充分な量の)ほほえみ
 ごく少量の叱咤(なくても良いよ)
◆作り方
 これらの材料を、たくさんの良心を込めてまぜること。
 (絶対に出し惜しみしないこと。)
 それをゆっくりとした心の火で調理(煮る)する。
 それは、思いやりと相手を許す気持ちを絶えず込めながら、絶対に冷まさないこと。
 これは熱い間にしか食べられない(熱い間に食べること)。
 
 ただこれは、愛情をもって、全部一ぺんに食べずに
 熱く保ちながら少しずつ食べること。
 一秒一秒、ひとときひととき、毎日毎日
 ずぅーっと家庭のテーブルにこれがのっていること。
 それを家族全員が食べること。

 大切なのは、この調理法を信じてつくること。
 そうすると、これは絶対に期待を裏切らず、とてもおいしいものである。


‥なにかの直訳っぽいし
当時はあまり、私の心に響いてくることもなかったのだけど


あと数日で、結婚して12年。
二人分の食事を作り始め、だんだん私の作る食事を摂る人数が増え
今は、7人分の食事を作ることも多々ある生活になってみて

この調理法のことをふと思い出して、眺めてみました

今は、このレシピの素晴らしさが、とてもよくわかります


もう、とうの昔に与えられていたものなのに
それが一体何なのか、随分長い間わからなくて。
ある日突然「そうか」と『わかる』ことって、
実は、私たちの身の回りに、たくさんあるんだろうな~、
なんてっそんな気もしました


きっと他にも、まだ芽を出していない『種』を、
私は、今でもいっぱい、持ったままなんだろうな


そして
子どもたちにとって私は、今、
「たくさんの『種』を撒いてくれたんだな~
と、後々、思ってもらえる親でいられてるんだろうか


大いなる反省を込めつつ
ちょっとした【幸せのレシピ】のご紹介でした