中国 尖閣で安倍首相発言をけん制
安倍総理大臣が、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題に関連し、「中国側は『一定の条件をのまなければ首脳会談をしない』と言ってきている」などと述べたことに対し、中国外務省の報道官は「歴史と現実を直視し、誠意を持って実際の行動を取るべきだ」と述べてけん制しました。
安倍総理大臣は、先月28日、インターネット上の番組の公開討論会で、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題に関連し、「中国側は『一定の条件をのまなければ首脳会談をしない』と言ってきている」などと述べ、中国側が領有権問題の棚上げを首脳会談に応じる条件としていることを示唆したものとみられています。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は1日の定例記者会見で、「日中関係がとても困難な状況になっているのは、日本が何度も挑発的な行動をとったからだ」と、改めて日本側を批判しました。
そのうえで華報道官は「日本側は対話をするということを口だけでなく、歴史と現実を直視し、誠意を持って実際の行動を取るべきだ」と述べて、これまでの主張を繰り返し、けん制しました。
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・ 「尖閣棚上げで首脳会談」示唆 (6月28日 23時2分) |
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1.「中国側は『一定の条件をのまなければ首脳会談をしない』と言って領有権問題の棚上げを首脳会談に応じる条件としている。こういう中国の戦略に乗らないと言う安倍首相に判断を支持します。
2.鳩山由紀夫の中国迎合の発言、野中弘務も売国奴的発言をした。本当に日本人っておかしな政治家がいますねー。
田中角栄は
3.中国人のブログも見ておきましょう。
【中国ブログ】尖閣の棚上げ論に…わが国は日本を恐れ始めたか?
中国軍の幹部が尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題について「次の世代に解決を委ねるべきだ」と発言したほか、政府幹部からも同様の発言が相次ぐなど、中国では尖閣諸島を巡る一時の強硬姿勢が徐々に和らいできているようだ。
事実、中国ではすでに反日感情を煽るような過激なドラマなども放送が禁止されていると報じられているが、中国の人びとはそれで納得するのだろうか。
中国のブロガー、春秋過来人的BLOG(ハンドルネーム)さんは、政府の対応に苛立ちを隠さず、「中国は日本を恐れ始めたのか」といぶかっている。
筆者は中国政府から出始めた棚上げ論について「本当に興ざめさせられた。余裕と自信のなさを感じさせる」と強い調子で批判し、「釣魚島はわが領土なのに、われわれは何を恐れるというのか!」と息が荒い。
また1972年の日中国交正常化当時にあったと一部で言われる「棚上げ」発言に言及し、「当時は正しい判断だった。わが国の海空軍は弱かったし、旧ソ連や米国の脅威もあったため、棚上げはわが国に有利だった。当時の日本人は騙されたようなものだった」と主張。
しかし、「今は国が強大になり、多くの戦闘機や軍艦、戦略ミサイルを有している」と指摘。さらに「釣魚島は中国固有の領土であり、争う余地はないと言ってきたのに、“棚上げ”などと言いだすのは、わが軍が日本には勝てないと尻込みし、日本人を恐れているとしか思えない」と大変ご立腹の様子だ。
最後に「厚顔無恥な安倍首相や橋本市長のような政治家に対して、手を緩める必要はまったくない」と主張。対日強硬派で知られる張召忠少将や羅援少将などの名前を挙げ、「彼らの発言こそが本物の中国軍の流儀」と述べて、強硬姿勢を貫くよう呼びかけた。
中国政府が尖閣諸島を巡って態度を軟化させる一方、中国を訪れた鳩山由紀夫元首相は講演で、「中国側から“日本が盗んだ”と思われても仕方がない」と述べるなど、政府の見解とは正反対の発言を行い、波紋を呼んだ。中国と違い、日本には言論の自由があるとはいえ、首相を務めた経験のある人物として日本の国益につながる行動を切に願いたい。(編集担当:畠山栄)
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中国政府が尖閣諸島を巡って態度を軟化させる一方、中国を訪れた鳩山由紀夫元首相は講演で、「中国側から“日本が盗んだ”と思われても仕方がない」
と述べるなど、政府の見解とは正反対の発言を行い、波紋を呼んだ。中国と違い、日本には言論の自由があるとはいえ、首相を務めた経験のある人物として 日本の国益につながる行動を切に願いたい。
【野中氏の尖閣棚上げ合意発言】「伝聞で根拠も示さず」菅長官、強く批判 ...
菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、野中広務元官房長官の尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる棚上げ合意発言について「野中さんの発言は田中(角栄)元首相の40年前のことだ。それも伝聞で聞いたと(いうものだ)。確たる根拠も示さないで、招待された中国で、わざわざ発言することに非常に違和感を覚える。多くの国民も同じ思いだろう」と述べ、強い不快感を示した。
菅氏は、中国が国際世論に領有権問題の存在を認めさせようとしているとの見方があることについて「典型的だった。旧来、そうしたことがたびたびあったし、今回は一つの象徴ではないか」と述べ、野中氏の言動は中国の宣伝戦に利用されているとの認識を示した。その上で「尖閣諸島は紛れもなくわが国の領土だ。外交ルートを通じて海外に説明していきたい」と語った。
菅氏は4日の会見で野中氏の棚上げ発言に「棚上げや現状維持で合意した事実はない」と否定。これに対し中国外務省が「(棚上げは)歴史の事実だ」と反論し、野中氏の発言に耳を傾けるよう日本政府に求めたことから、菅氏は批判のトーンを強めた形だ。