韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の「反日」姿勢が明らかになってきた。不法占拠する島根県・竹島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国が調査船を航行させて無断で海洋調査を行ったのだ。文在寅(ムン・ジェイン)前政権による「反日」政策で、日韓関係は極度に冷え込んだ。尹政権は対日関係改善のためとして、発足前から政策協議団を訪日させるなど期待されたが、やはり「偽装」「二枚舌」だったのか。
◇
日本政府によると、韓国国立海洋調査院の海洋調査船が29日、竹島北方の日本のEEZ内でワイヤのようなものを海中に降ろしているのを、海上保安庁が確認した。韓国側は調査を認め、日本政府は即時中止を求め、強く抗議した。
韓国で竹島絡みの暴挙が相次いでいる。
尹政権発足前日の今月9日から数日間、韓国国営企業の依頼を受けたノルウェー船籍の調査船が、竹島南方の日本のEEZ内を航行した。今回と同様、船尾からケーブルのようなものを引き、日韓の地理的中間線の日本側への侵入を繰り返した。
尹氏の大統領就任式のために林芳正外相が訪韓し、岸田文雄首相の親書を手渡すタイミングだった。
自民党の佐藤正久外交部会長は「岸田首相の顔に、思い切り泥を塗られたと言っても過言ではない」と語るなど、日本では怒りの声が相次いだ。
韓国は先月、竹島調査に専従させる新型調査船も就航させた。船名を竹島の韓国名「独島」を冠した「ドクドヌリ」と名付けた。日本側は強く抗議したが、事業中止は確認できていない。
ジョー・バイデン米大統領は今月、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」首脳会合を前に訪韓した。バイデン氏と尹氏の米韓首脳会談では「日米韓の協力関係再構築」が重要との認識で一致した。岸田首相も関係改善の重要性に同意していたが、今回、韓国相手の安易な融和の危険性が浮き彫りになった形だ。
<iframe id="google_ads_iframe_/6974/ZAKZAK/Inread_0" tabindex="0" title="3rd party ad content" role="region" name="google_ads_iframe_/6974/ZAKZAK/Inread_0" width="1" height="1" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" aria-label="Advertisement" data-google-container-id="1" data-load-complete="true"></iframe>朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「尹政権の本質は『反日』に他ならない。関係改善をチラつかせつつ、半ば公然と『反日』を強行する懸念が現実化している。日本は毅然(きぜん)とした姿勢を貫き、韓国に誠実な対応を要求すべきだ。甘い対応では『反日』は増幅するばかりだ」と警鐘を鳴らした。
【韓国による主な「反日」暴挙】
□韓国国会議長(当時)による「天皇陛下(現上皇さま)への謝罪要求」
□韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件
□日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄決定
□いわゆる「元徴用工」訴訟をめぐる異常判決
□自衛隊旗(旭日旗)への侮辱
□不法占拠する島根県・竹島への韓国警察庁長官上陸
□世界文化遺産への「佐渡島の金山」推薦に反発
□林芳正外相が訪韓中、竹島周辺の日本のEEZ内で無断海洋調査の動き
□「竹島専従」の新型調査船を就航
<iframe id="google_ads_iframe_/6974/ZAKZAK/Inread_0" tabindex="0" title="3rd party ad content" role="region" name="google_ads_iframe_/6974/ZAKZAK/Inread_0" width="1" height="1" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" aria-label="Advertisement" data-google-container-id="1" data-load-complete="true"></iframe>
□竹島周辺の日本のEEZ内で無断海洋調査を認める