「平成の終わり」と「新時代の始まり」は10連休になるのでは――。2019年の4月30日に天皇陛下が退位し、5月1日に皇太子さまが即位することが事実上決まった。4月27~29日は土日と昭和の日で3連休。5月3~6日も憲法記念日などの祝日と振り替え休日で4連休。「谷間の平日」にあたることから、連休のさらなる大型化を期待する声がネット上などであふれている。

 祝日法には、「前日と翌日が祝日の日は、休日とする」との規定がある。もし即位する5月1日が祝日になれば、祝日に挟まれる形になる4月30日と5月2日がオセロゲームのように休日となり、4月27日~5月6日が10連休になる。

 しかし、内閣府大臣官房総務課によると、平成の改元の際は、天皇陛下の即位日(1989年1月7日)は祝日にならなかった。即位から約1年10カ月後、「即位礼正殿の儀」が行われた日(90年11月12日)が、その年に限って休日となった。「平成の例を踏まえると、法改正などで5月1日を祝日としない限り、10連休の可能性は高くない」と担当者は話す。

 また、退位特例法により、天皇誕生日も現在の12月23日から2月23日に変わる。昭和天皇の誕生日だった4月29日が89年から「みどりの日」(現在は「昭和の日」)として祝日になったことから、12月23日も祝日のままになる可能性がある。担当者は「国民各層の幅広い議論を考慮して、検討していく」と言う。(三浦淳)